「猫さんよ、俺にキレるくらいならお宝探しに行った巫女に怒りをぶつけた方がいいと思うぞ?」
「あんたから目を離したら尻尾掴まれそうだからね、だから殺られる前に殺ってやる!!」
「どうしてこうも幻想郷の住人ってのは野蛮なのが多いんですかねえ!!」
スペルカード展開
陰陽【道満晴明】!!
スペルカード展開
炎弾【ディザイア】!!
小型の炎弾を大量展開して対象である彼女を覆う様に喰らい付こうとするが、二つの弾幕がそれぞれを打ち消しては爆散していく。
スペルカード展開
仙符【屍解永遠】!!
「な!?早っ!?」
彼女はスペカ宣言を行った直後に高速回転と高速移動を行いながら弾幕をバラ撒いている。
「鈍いよ!」
「っ!?」
ショットを放って止めようとするがお構い無しに突っ込んでくる。
爪が脇腹を引っ掻き、軽い傷を負っては再度弾幕と共に飛来してくる厄介さ。
スペルカード展開
炎壁【イグニスウォール】
炎の弾幕を固めて壁として出現させる、向こうは進路方向に壁がある事を知らず速度を保ったまま向かってくる、すまんな硬くはしてないから勘弁してくれ。
︙
︙
「くっ!煮るなり焼くなりすれば良いわ!でもえっちな事は駄目だからね!!したら藍しゃまに言いつけてやるから!!」
「えっちって、お前な…別にヤラシイ事はしてないぞ?」
「眼が獲物を狩る眼だったよ、まるで無防備な雌を見つけた雄みたいな。」
「そんな眼しとらんがな!」
「なに二人していちゃついてんのよ?」
「霊夢や、俺は無罪だよな?エロい眼つきとかしてなかったよな?」
「さあ?それより早く異変解決して帰るわよ!この急須が割れないうちにね。」
「まさかそれ迷い家の…?」
「そうよ?丁度良く急須が見つかって良かったわ〜。この前急須割っちゃったのよね。」
「ねえ、それあげるから出てってくれる?」
「迷ったら出られないとか言ってなかったけ?」
「空飛んでるじゃん、出れる出れる。」
︙
「盛大な寄り道をしたな、もう夜だぞ。」
迷い家に寄り道したせいか辺りはすっかり夜となってしまった。
幻想郷は外に電灯などといった物は無く、人気のある人里でさえ妖怪に襲われないよう夜は外出をしないからか灯りは無いに等しい。
頼りになるのは夜空の星明かりと自身の炎の明かりくらいだ。
そして夜になって冷えが強まって来たのもあり、霊夢が暖房役を担っている俺に近付いてくる。
今まで暖房として炎を出し続けて魔力を消費してたのが報われでもしたのだろうか、とにかく役得である。
「時間かけた代わりに盛大な幸福を手に入れられそうだわ。急須が割れた後に急須が手に入ったんだから絶対来てるわ幸福。」
「機嫌が宜しいようで何より、俺は子猫さんに嫌われて不機嫌なり」
「そりゃ、あんたが如何にも襲いそうな声で【可愛い】って言うからでしょ。」
「可愛いという日常的常識的な感想を言っただけで嫌われるって物凄く虚しいんですが」
「ねえ、あそこにいる人形なら言えば喜んでくれるんじゃない?」
炎が照らしている先に薄っすらと小さい人影が見える、銀の槍を持った金髪の人形がジーッと俺達を見つめながら槍を構えた。
「霊夢さんや、どう見ても敵意バリバリですよ。可愛いなんて行ったらプチッてされます」
「あら、人形が増えてひぃ、ふぅ、みぃ…数えられないわね。どうする?」
「逃げよう。」
「同意」
「うげ!?囲まれてるーーー!?」
人形が下の森から次々に現れる、手に負えなくなる前に退散しようと振り返ると時すでに遅し、後ろにも数えたくない程の人形がズラっと並んでいた。
「しゃあないわね、焼くしかないか。」
【野蛮なのは変わらないわね】
人形の主として登場してきたのは男ならば一目見ただけで撃沈しそうな美少女だった。
霊夢も恐ろしいくらいの美少女だが彼女は、和な霊夢とは対照的な外国美少女だ。
語彙力を失う程の美貌、それはイタリアやフランスの美しい街並が似合う程、いや美しい街並が霞むかもしれないくらい美しく可愛いぞ。
「人形の主があんた?なら早く引き上げさせてよ、私達悪人じゃないから。」
「しばらくぶりだってのに冷たいわね〜…」
「ん?あんたと会った事あったっけ?」
「えぇ…私の事覚えてないの?」
「さっぱりね」
「霊夢そこは覚えてるフリして人形を撤退させる様に仕向けておくんだよおお!」
「もう手遅れよ、ほら人形が凄いやる気出してるし。」
「あれ?もしかして貴方って煉?」
「へ?俺の事も知ってるのか?」
「だって一緒に住んでたじゃない、あの後どうしたのよ?いきなり居なくなるから心配してたんだけど。」
「一緒に住んでただとお!?なんだと、記憶が無くなってるから全く思い出せん!!俺はこんな金髪ブロンドな女性と屋根の下共に過ごしていたというのかーーー!?なんという役得だ自分!!」
「うちの暖房を暴走させてどうするのよ、全く…男って解らないわね。」
「煉って記憶無くなってるんだ、じゃあ聞いても何も分からないか。でも言動とかは煉に変わりないのね。」
「少し聞かせてもらっても宜しいかレディ?貴女と一緒に住んでいた頃の俺は如何なる関係であったのか?」
「関係って、別に……寝たり遊んだり?」
「ヒュー………」
「ちょっと!暴走どころか気絶しちゃったじゃない!!どうしてくれんのよ!」
「どうしてって言われても…そうね、手土産に旧友の命を奪うくらい?」
「旧友と呼ばれるほど記憶に留まってないんだけどねえ。」
「貴女の春度はどうなってるのかしらね?」
「春度って何よ?」
「頭の中の春の度合い、春を欲しすぎて頭が追い付いていないんじゃない?」
「じゃああんたが春度を奪った訳か。そうと決まれば話は早いわね。倒す。」
「何でそうなるのよ!?」
「嫌なくらい長ったるい冬にあんたが関係してるんじゃないの?」
「無いわよ!!」
「じゃあさようなら、人形を退けてくれる?」
「ちょっとちょっと!?折角久方振りに会ったってのに本当に覚えてないわけ!?」
「あんたは昨日の朝ごはんとか覚えてるの?」
「私は朝ごはんと同レベルって事かい!?」
「うん。」
「もう!!良いわよ!ここで嫌でも思い出させてあげるから!覚悟なさい!!」
スペルカード展開
操符【乙女文楽】
スペルカード展開
夢符【封魔陣】
「旧友呼ばわりで容赦無いわね!」
「情け無用、慈悲は無いわ!」
「四方八方からレーザー祭りは勘弁願いたいわねっ!ってか何時まで寝てるのよあんたは!!」
「痛っ!?はへ、ここは?」
「寝呆けてないで回避しなさいっての!」
「うわい!?なんじゃこのレーザーだらけは!?霊夢なんでこうなってる!?」
「あんたがアイツの事覚えてれば回避出来たかもしれない状況!」
「何だったら煉の記憶も取り戻してあげましょうか?物理的治療で。」
「やめてええ!虐げられるのは良いけど拷問的なのは趣味じゃないんです!」
スペルカード展開
戦符【リトルレギオン】
「怖っわ!?あれ喰らったら記憶が永遠に戻らなくなるわ!」
人形が槍を構えたまま高速回転を始め、夜空を縦横無尽に奔りゆく。
月光が人形に上手く被さってギラギラと異彩を放っているからか怖さが倍増である。
「こりゃどうしようも無いわねっ!ったくレーザーが止まらないと陣を解除出来ないんだけど…」
「そうだ、あんた名前は?ほら、聞けば思い出すかもしれないぞ?」
「アリス・マーガトロイドだけど?」
「すんません覚えてないです」
スペルカード展開
呪符【ストロドールカミカゼ】
「無言の圧力かけてきた!?」
アリスの血管が切れる音がすると同時に、これでもかと人形をぶん投げてきた。
可憐な見た目に反してやる事は鬼畜と見たが、それがまた良いんだ…
「煉!レーザー人形半分でもぶっ飛ばせる!?はいかいいえで!」
「この回転ナタ人形をどうにかしながらであればイエスだな!」
言われて見ると霊夢の陣が押されている、あれでは保って三十秒であろう。
スペルカード展開
炎弾【ディザイア】
百は優に超える炎弾が人形の舞う空へと放たれる、幾つかのリトルレギオンは炎弾に衝突し燃えながら地に落ちていく。
「爆ぜて拡大せよ。」
告げると小さい炎弾は欲望を吐き出すかの様に膨張し大きく爆ぜる、膨張した炎弾によって殆どのリトルレギオンは消え去った。
スペルカード展開
不屈【フレアム・ソードハウンド】
新たにスペルカードを展開して霊夢に対しレーザーを放ち続けている人形に出現させた炎剣を次々と撃ち放つ。
霊夢を囲んでレーザー照射をしていた人形は炎剣にて燃え落ち、それによって自由の身となった霊夢が上昇する。
上空で針を広範囲にバラ撒く、霊夢より下に居た人形は次々と針に刺され墜落していく。
「アリスがいない!?まさか!」
「一点に囚われてると足元すくわれるわよ!」
人形を殲滅して霊夢を脱出させるのに気を囚われいた所をアリスが盛大に蹴りつけてくる。
横腹に思いっきりブーツで蹴られたから非常に痛い、だが美少女に蹴られるのは良い。痛いけど
「つっ!蹴られるのは嬉しいもんだがもう少しソフトにしてくれないか!?」
「やっぱり記憶無くしてないんじゃない?言動が煉そのものだし。」
「いや、記憶が無いのは事実だよ。記憶があろうが無かろうが俺は俺だ。ところでアリス、彼女がいない事には気づいているか?」
「はっ!?霊夢!?」
「はい、足元すくわれたわね。一丁上がりよ!」
スペルカード展開
神技【天覇風神脚】
俺に気を取られていたアリスの背後から霊夢が現れスペルを発動、アリスは避けれずに霊夢のサマーソルト三連発をモロに喰らう。
「やったわね!!」
スペルカード展開
剣符【ソルジャーオブクロス】
注力【トリップワイヤー】
スペルが二つ発動され槍では無く剣を持った人形が百体近く出現し散開、四方八方から狙ってくるつもりか。
スペルカード展開
咒詛【魔彩光の上海人形】
「さあどうする煉、霊夢!逃げれば人形、留まれば焼かれるわよ!!」
「マジでヤバいやつ撃ってきたぞ!?」
「まったく・・あれで終わってくれりゃあ良かったのにね!!」
スペルカード展開
夢符【退魔符乱舞】
燃焼【炎陽玉 裁破】
「「本当に、面倒だ(ね)!!」」
霊夢と同時にスペルカードを発動する、霊夢はアリスの放つレーザーを、俺は炎の大玉を展開し周囲から迫りくる人形を迎撃する。
スペルカード展開
霊符【夢想・・
「お手上げ、勝ち目ないしここで引かせてもらうわ。」
「へ?降参?」
「ええ、だってこれ以上やったら負けるからね。その前に退場させてもらうわ。」
「それだったら最初から戦おうとしないでよ・・」
「良いじゃない暇だったのよ、じゃまた今度ね。煉も霊夢も早く記憶戻しなさいよ~、」
「私は記憶失って無いけどね。まあ思い出せたら出しとくわ異変終わったらだけど」
アリスがドス暗い森の中へと帰っていく、怖くないのか慣れてるのか・・
「さて、と。上かしらね。」
「上?上も空だぞ?」
「勘よ。」
「あ~じゃあ上だろうな。」
霊夢の勘は何故かいつも当たる、紅霧異変で出会ってから数ヶ月経つが霊夢が勘がするとか言い出した時は大概合ってるからな。
お読み頂きありがとうございます~。
少し投稿仕様を変更します。
次は早ければ14日に投稿します、どんどん投稿速度を早めていくつもりです。