「まさか魔理沙達も来てたとは。」
背後からマフラーを巻いた咲夜と魔理沙が悠々と飛んでくる、彼女達の手にはすでにナイフと八卦炉が握られていた。
魔理沙は自信ありありな笑みを浮かべているが咲夜の方は目付きが鋭い、敵じゃないにしろあの目は怖いから止めてくれ…
「何時までも春が来ないのは嫌なんでな、寒がりだし。」
「私はお嬢様のお達しで、それより霊夢は?見当たらないようだけど。」
「霊夢なら二刀流剣士と宜しくやってる。」
「平常運転で何よりだな。」
「あなた達ねぇ…ここ冥界よ?死にたがりの人間ってこんなにいるものなのかしら?」
「死にに来たつもりは無いですわ、さっさと春を返してくれるなら乱暴は無しで済ませるけど?」
「そうは言っても、返すつもりが無い事くらい分かっているんでしょう?」
「では乱暴な方向で。」
「決まりだな、開口一閃!」
スペルカード展開
恋符【マスタースパーク】
轟音と共に太い光線が西行妖の前に立つ幽々子目掛けて発砲される。
幽々子は臆せずにスラッと横に躱しては余裕の表情だ、美しいぞ桜の女性、もっと言うと抱きたい。
「見た目が派手なだけね、とても躱しやすいわ。」
「それはとても危険な感想ですこと、背後には気を配った方が宜しいかと。」
「あら、気づいていないとでも?」
「ええ、思ってますわ。この後の事に、ですけどね。」
スペルカード展開
光速【C.リコシェ】
「っつ!?」
「ごめん遊ばせ、私の扇子って意外と硬いのよ?」
「なら押し通すのはどうかね!」
「!?貴方何時の間に剣を!?」
「ほら、気付かなかったでしょう?」
「こうも上手く行くとは…策士か己は」
咲夜がナイフで近接に持ち込む前にC.リコシェを二回発動し一発目は幽々子自体を、二発目は幽々子に奪われた俺の剣に当て取り返す。
「舐められたものねえ〜、ちょっと本気出そうかしら?」
スペルカード展開
桜符【センスオブチェリーブロッサム】
幽々子が扇子を振り上げると桜色の大波が視界を奪い、抗えない力に圧し潰される。
先の弾幕は避ける事が出来るものだが、彼女の扇子から放たれる桜吹雪は避ける事叶わず防御行動もする暇を与えないまま猛威を振るう。
これは長々と耐えられるものじゃない、もっと枚数持ってくるべきだったなと後悔しながらも俺はスペカケースへと手を伸ばす。
「っ!!最後の一枚使うしか無いな!」
圧し潰される中で剣を前に向け、一枚のカードを取り出し最大火力を解き放つ。
スペルカード展開
炎剣【ヘルブレイザー】
宣言をすると同時に身の底から莫大な魔力を暴発させ、彼女の桜吹雪と同等の炎の荒波を放つ。
炎と桜は拮抗・・と来たか、だがそれでも構わない。彼女の能力を幽々子は知らないのだから。
スペルカード展開
時符【ザ・ワールド】
「へぇ~、結構強めの出したつもりなんだけど、そっちもそれなりの」
「時は止めた、後はナイフの餌食になるのみ。弾幕でも刺さるから結構痛むわよ?」
「あぅっ!!?」
桜の大波が消え、炎の嵐が彼女を飲まんと勢い付ける。
幽々子は何時の間にかナイフに刺さった事に驚くもヘルブレイザーの熱波を受けまいと急上昇し、手から桜色のレーザーで咲夜を撃ち落としてしまった。
「お淑やかに見えて意外とすばしっこいのな…」
「時止めなんて居たのね、でも失敗よ。」
彼女の矛先が俺に向く、スペカは使い切ってしまい出せるのは炎弾くらい…落とされるなこれは…
「おっと、私を忘れられちゃ困るな!!」
スペルカード展開
恋符【マシンガンスパーク】
後ろにスタンバイしていた魔理沙から、怒涛とも言える弾幕の嵐で幽々子を制圧していく、マシンガンどころかガトリングを思わせる弾幕量を受けて被弾せずに居られるのは霊夢くらいだろう。
「ほんっと、荒々しいわね貴方達は。」
スペルカード展開
死符【ギャスドリドリーム】
幽々子の周囲に蝶が現れ、正面から注がれる弾幕嵐は文字通りに霧となって散っていく。
俺は魔理沙の弾幕ガトリングを他所に幽々子の背後へと回り込み炎剣で斬り込もうとするも、
「それは良いけど、貴方のお仲間さん危ないわよ?」
スペルカード展開
妄執剣【修羅の血】
弾幕を撃ち続けていた魔理沙に一閃何かが突き抜ける、刹那に通り抜けたそれは刀、魔理沙は力無く地面へと落下していく。
スペルカード展開
蝶符【鳳蝶紋の死槍】
彼女の手先から桜色の槍が生まれ、こちらを狙い放たれる。
避けようと動いた時には遅し、桜の槍は俺を深々と刺し貫く。
弾幕である為、致死量の傷は負ってないものの満足に戦闘を行えない程の痛みが刺している。
彼女は続けざまに更に桜の槍を生み、下を冷ややかに睨みつける。
下方には撃墜された魔理沙がいる、彼女はすぐ動ける状態にあらず、槍を止めなければ彼女を刺し貫くだろう。
夢符【二重結界】
彼女の槍は赤い壁に激突し激しい火花を散らしながら霧散していく。
いつもはぐうたらな巫女だが、こういう時には何より頼もしいと思わされる小さい背中。
白く華奢な身体は血で染まっているにも関わらず、その背中は絶対の安心を与えてくる。
「遅かったな霊夢。」
「あんたら片付けりゃお花見と春。いつも通りを返して貰おうじゃない、春を忘れた亡霊さん?」
お読み頂きありがとうございます~
例大祭の直前投稿はできなかったよ・・次は23日辺りに投稿します~。