※この作品はR-18です。

狂愛神話~Harlem or Buddy〜   作:サナ

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日常

「やっとこさ寒さから解放されたぞ、いやー良くやったぞ煉!ほれ、奢りの酒だ!」

 

「こりゃどうも、っても満足に飲める状態じゃ無いんだけどな。」

 

先日の異変で左腕がガッチリダメージを受けてしまったから包帯を巻いて療養中だ、あの三人お構い無しに本気でスペル撃ってくるから…もう…

 

春を奪われた異変は終わり、凍える寒さから暖かい春空へと変わった幻想郷、人里に積もった雪の大群は少しづつ溶けているがまだまだ雪山が出来ている場所が多々ある。

 

そして荷物の宅配がてら酒屋に訪れると店主から徳利を二本渡された、しかもこの店の中でも特に値の張る一品だ、奢りとはいえこれは後が怖いな…

 

「店主、これは高級すぎやしませんかね?」

 

「一本分は俺の奢り、もう一本は仕事の先払いって奴よ。とゆう訳で、これを届けてくれ。」

 

「まさか金じゃなく物で渡されようとは…で?誰に運べばいいんで?」

 

「勝平んとこだ、出産祝いって事でな。こっからだとアイツん家は遠いからよ〜…」

 

「あいよ、ついでに俺からもなんか祝っとくか。そこの煎餅を頼むわ。」

 

「一本分は俺の奢り、もう一本は仕事の先払いって奴よ。とゆう訳で、これを届けてくれ。」

 

「まさか金じゃなく物で渡されようとは…で?誰に運べばいいんで?」

 

「勝平んとこだ、出産祝いって事でな。こっからだとアイツん家は遠いからよ〜…」

 

「あいよ、ついでに俺からもなんか祝っとくか。そこの煎餅を頼むわ。」

 

「あいよー、四厘な。」

 

「丁度で。」

 

「うい、毎度!んじゃ頼んだぜ〜」

 

人里は然程大きい規模の土地でも無いが、人の足で行き来するには一日とまでは行かずともかなりの時間を要する。

 

すっかり運び屋にされたもんだ、人里から日用品その他諸々を買っては霊夢やレミリア、幻想郷の知り合いに届けて続けていたからか次第に幻想郷中に便利な運び屋として扱われてしまったようだ。

 

「まあ…悪くは無いな。」

 

運び屋とはある意味良いもんだ、何せ自然と見た目だけ美少女な娘が住む家に入れるという役得がある、まあ性格に難があるのが問題なのだが。

 

勘違いはしないでほしい、決してピンクムードな光景をする訳では無い。というか手を出したら即殺されるがオチだ。

 

ちょいと夢想しつつ空を飛んで頼まれた家へと向かう、数分経ち見えた人里の端の端にあるこの家は雪が溶け出してる様子も無く一面冬景色。

 

「おーい、生きてるかー?荷物が届いてるぞー!」

 

戸を軽く叩いて生存確認するとガラガラと戸が開き厚手の布に包まった若い男、勝平が顔を出してきた。

 

「耐えてるよ、死にかけ寸前ってくらいにさみいよ。」

 

「子供産まれた直後に死ぬんじゃないぞ、ほれ。酒屋のおっさんからの秀で物だ。」

 

銘柄が見える程度に梱包された酒を丁寧に渡す、それを受け取った勝平は銘柄を見たのか顔を青ざめた。

 

「おいおい、これ上等な奴じゃんか!?経営大丈夫かよおっさん!」

 

「ちなみにだが配送料兼異変の解決褒美だかで俺にも一本渡されているのだ。」

 

「おっさんの懐はどんだけ暖かいんだか…」

 

「んで、この煎餅は俺からのという事で。出産おめっとさん。子は女の子か?」

 

「女の子だよ、嫁にはやらんからな。」

 

酒を床に丁寧に置き煎餅を受け取る、しかしお前さんの子を嫁に貰ったとして年の差が開き過ぎだろ。

 

「案じなくても婿入りはせんよ、まあ嫁さんは募集中だがな。」

 

「募集中って…お前候補結構いるだろ?ほら、博麗の巫女さんやら吸血鬼のとこのとか。」

 

「勝平よ、見た目こそ美し麗しい美少女ではあるが中身があれだぞ、黒いぞ。」

 

「あー……苦労してるんだな…」

 

勝平は腕組みをして想像したのか苦い顔で労りの言葉を飛ばしてきた、そうだよその通りだよ。

 

「ほ、ほらでも良いじゃないかー!お前女好きだろ?多少の我慢なら、」

「異変の時に弾幕で焼かれましたが」

 

「すまん」

 

「ほんじゃ早いけどお暇するわ、いい子に育てろよー。」

 

「おうともよ!暫くしたらまた酒飲もうや。」

 

「おう。」

 

背を向けながら軽く手を上げ応答する、しかし寒いなここは…しかも靴が濡れてるし。能力で暖房でもやっときゃ良かったと思いつつさっぱり風呂にでも入ろうかと考え付いた。

 

「雪が溶け切る前に風呂屋で眺めとこうかね。」

 

飛んで五分程度、人里唯一の露天風呂に到着する。

ここもまた人里の端近くにあり、少し上の位置に構えているので結構見栄えが良い。

妖怪の山が風呂から良く見えるという景色としても素晴らしい風呂屋だろう。

 

「おー、あっついねえ!」

 

一瞬身体にジュンと来る熱さがたまらない、外がまだ少し寒いからか湯気が濃いというのも乙なものだ。

 

そして風呂定番の仕切り、あそこを越えれば男のドリームたる女湯だ。

だが俺は健全かつ紳士な男。女湯を覗こうなどという不埒な行為はしない。

 

「ふぃー…」

 

肩まで浸かり芯から温まる、まずは目を瞑って十分ほどの湯に集中する。

充分に湯を堪能し、さて少し移動する・・か?

 

「…?待て、待て待て待てまてまて!?」

 

何故!?男湯の筈だぞここは!なのに何故!平然と女の子が全裸で男湯に来てるんだあ!?

 

 

「まずい、他に人が居ないのが幸か不幸か。とにかく言うべきか…それとも…」

 

気付かれないように出るしかないか…内心はもう少し見ていたいという心はあるが俺は紳士だし捕まりたくはない。

 

「ちょおおおおおお!?」

 

そこの女の子ーー!!何しれっと素っ裸で湯から出てるのーー!?

しかも青い丸いものぶら下げてるって事は人外系ですよねえ!?

 

「ん?もしかしてお兄さん私の事見えてる?」

 

女の子がこちらの存在に気づいたのか近づいてくる、見た目幼い雰囲気だからって流石に男の前に素っ裸は駄目だって!!上どころか下までまるまるだよ!?

 

「え?あ、いや!違うんだ!ここは男湯だから!ほら、俺は多分悪くないから!」

 

何を必死こいて弁明してんだ。

 

「あは、お兄さん急にバタバタして面白いね!」

 

「あのですねえ!せめてタオル巻きましょうぜ!?ここに野蛮な野郎がいたら大変な事になるぞそりゃもう!!」

 

「うん?私に野蛮な事したいの?」

 

「まてまて、今ので何故その解釈に至った?俺はヤる時ゃ懇切丁寧にじっくりと…て、違う違う!!」

 

「そんな熱くならない方がいいよ~?温泉なんだしリラックスしとこ?」

 

「ふぃゆ!??」

 

突然両手で肩を押された事で変な声が出た。

やばいだろ、何がやばいって初対面の女の子に真っ裸魅せられてその上ボディタッチですよ?流石にこれは

 

「あ、あれ!?お兄さん!?」

 

意識がどんどん遠のいていく、彼女の驚いた声も次第に小さくなる。ありゃー…こいつはのぼせたな…

 

 




お読み頂きありがとうございます~。

次回は12月3日あたりを予定してます~
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