鳴るは剣戟、剣と槍が交差し、弾いては斬り、突き返す。
戦うは戦士と王。
一方は人間であり人間とは違う力を持つ業深き戦士。
振るうは罪の焔、殺戮する事で存在を証明する炎剣。
一方は巨大な翼に紅き目。目の前に立つ者には死を定め与える吸血鬼王。
振るうは千敵一殺 放たれれば死から逃れる事は出来ず虚しき敗北を喚ぶ紅き神槍。
舞台は月、悪意を生み続け世界を黒に染めゆく聖杯は破壊され戦う意味は失った。しかし、
???「さて、何回目かアンタが死んだ回数は。数えるのが面倒くなって忘れちまったな。」
???「は。ランサーよ、そんなもの数えていたのか暇者が、とうに百は超えてるだろうがよ。」
???「暇か、仕方無いだろうに。てめえの剣戟が全く届かない故だろうがよ!」
戦いは終ろうとも宿敵とも呼べる彼等は互いを殺す為に剣を振るい槍にて払う。
戦いは一方的な物に成り果てていた。業深き戦士は強気に言を返すも内心は絶望的だった。
まだ諦めてはいないのか彼の能力は発現出来ている、しかし永遠に持つ訳では無い。
永き戦いに疲弊しきって魂に余裕など有りもしない。
そもそも能力で何とかなっていようとも、もう身体は限界に近い。
逆に吸血鬼王は戦士が放つ剣戟も焔も全て薙ぎ払い傷負わず疲弊もせず悠々としている。
飽きたのか、それとも呆れたのか、吸血鬼王は神槍を新たに構え直した。
???「そろそろいいか?終わりにしたいんでな悪いが、その身穿ち抜かせて貰おうか。」
一方的な戦いに飽き見下げたか、彼は言うと今までに無い程の威圧を放つ。
戦士は感じた。吸血鬼王は自分を殺しきる何かを持っていると察した。
構えるも時は既に遅し、
???「我が槍の前に潰えぬ命は皆無、穿ち抜けぇ!!」
神技、開帳。
「全て穿つは紅き神槍(ティガボルグ・エンシェント)!!!!」
吸血鬼王は後ろへ勢い良く飛ぶと宇宙に停止し月自体を破壊する程に巨大化させた神槍を戦士に対し放つ。
奴がいつも放つ槍とは違う。確信した、絶望した、アレは唯一あの槍を耐えれる力を無意味にさせる真の一殺…
確信した、俺は此処で死ぬのだろう…
直後、意識は閉じられ世界は暗転した。微かに過ぎった何かを想い出しながら。戦士は散った。
???「ったく、殺れる自信はあったんだが、やってくれるな龍神王。そうまでするとはな。確殺の王の名が泣くなこりゃあ・・」
幻想へと誘われゆくは一人の男。
始まるは一つの終幕へ
(はじ)
では創めよう、最後の聖杯戦争を。
第1話は短めにしました。次話から東方キャラ出てきます。
読んで下さってありがとうございました。よければ感想等お待ちしてます。
次話投稿は今月内には出します。