レミリアが異変を起こす日になった。
人間は眠り始め、人ならざる者が活動し始める深い夜、外にてレミリアが空に浮かび羽から紅い霧を出す。
レミリア「では、始めましょうか、永遠に明けない紅き夜を。」
直後に空一面が紅に染まっていく。まるで空が血を撒き散らし死に絶えたかの様な風景となった。
レミリア「怯え畏れそして敬いなさい。今宵より幻想郷は我々の領域となる!!」
紅い霧の中で高らかに彼女は宣言する。博麗の巫女を撃退し黙らせ、我々がこの地の最有力者となると言わんばかりに。
その様をバルコニーから眺めていた。
事が終わるとレミリアがこちらに戻ってくる。
レミリア「さて、これで博麗の巫女が突っ込んで来るでしょうね。どう返り撃ってやろうかしら。」
パチュリー「レミィじゃないんだから無策に突っ込みはしないと思うわよ。」
レミリア「パチェ…それ遠回しに私を脳筋って言ってる様なものだからね…?」
パチュリー「無意味に突っ込んで、私の今までの苦労が水の泡にならないよう祈ってるわ。」
パチュリーは小悪魔を引き連れ図書館へと戻っていく。
レミリア「パチェめ、私が簡単に負ける訳無いだろうに・・」
咲夜「でもお嬢様、敵地に正面突破だとか言って返り討ちにされた事ありますよね?」
レミリア「う・・あれはただ日の光を持つのが居たからよ!あれさえ居なければ皆殺しにしてたさ。」
咲夜「ふふ、では私はこれにて失礼致します。」
レミリア「咲夜の奴、最後笑ってたわね・・私の事を未だ子供扱いするんだから。」
煉「子供だろうに・・」
レミリア「ほう、貴方よりは遥かに年上なんだけれど?」
レミリアが長い爪を首元に突きつけてきた、爪を突き立てられている事よりも
レミリア近づいてきた事で彼女の仄かな甘い香りが気になってくる。
これはいけないと降参の意を示し話を逸らす。
煉「ふぅ・・主の元に従者を居させなくて良いのか?レミリアの護衛とかなら咲夜の方が適任だと思うが?」
レミリア「咲夜は掃除と妖精の指揮に出てるからね。」
煉「こんな時に掃除…?」
レミリア「細かい事気にしたら負けよ。咲夜ならちゃんと仕事してくれるから」
この異変の主はバルコニーで咲夜が居なくなる前に出された紅茶を優雅に嗜んでいらっしゃる。
煉「余裕そうだな?」
レミリア「余裕。王たる者は常に焦らず優雅に鳥を待つものよ。赤白の鳥。」
赤白の鳥?と聞き返しレミリアはバルコニーの外に指を指す。そうすると2人の影が見えた。
一人は美鈴。もう一人は赤白の服を着た女性。
煉「ああ、あれが博麗の巫女とやらか。」
レミリア「見せてご覧なさい博麗の巫女。私と戦うに値するかどうか、見せて貰うわ。」
美鈴「くそっ!背水の陣だ!」
所々に怪我をして手負い状態の美鈴が門の前まで退避してきたらしい。
???「陣ったって、あんた一人しか居ないけど。」
美鈴「言っておきますがこの門の奥には何も無いのでお取引き願えますかね?」
???「何も無い所で背水の陣って分けわからないわね…ちなみにあんた何者?」
美鈴「普通の人ですよ。」
???「普通が蹴りながら弾幕飛ばさないでほしいわね。ま、名乗らせたからにはこっちも名乗っとこうかしら。博麗神社の巫女、博麗霊夢。冥土の土産にでも覚えていきなさい」
美鈴「勝利の手土産に覚えておきましょう、その名。我が主に差し出すまでですよ!!」
美鈴が屈みの体勢から一気に霊夢へと駆け込む、霊夢は飛び上がり美鈴から一気に距離を取る。
霊夢「まだ殴りに来るのね、そういうのは効かないって散々思い知ったと思ったんだけど。」
空中にて美鈴と距離を保ちつつ弾幕を放つ霊夢。美鈴は幾ら近付こうにも弾幕を避けつつ更に距離を保ち続ける霊夢には追い付けない。
美鈴は弾幕を使おうとも対応出来るのは近〜中距離程。して霊夢は遠距離戦を仕掛けており美鈴はダメージを受け続けている。
煉「あれ大丈夫なのか?美鈴負けるぞ?」
レミリア「気になるなら加勢にでも行ってみれば?後で戻ってくるなら許可しとくわよ?私はここでラスボスの如く待ち構えてるから。」
煉「ラスボスって負ける運命…」
レミリア「何か?」
レミリアがジト目で睨んでくるのを逸らそうとして唐突に思い出す
煉「あ…剣、図書館に置いたままだった……」
レミリア「えぇ…あんなの忘れてるって逆に凄いわね…」
煉「ははは…ちと取ってくるわ〜。すぐに戻る」
レミリア「…………やっぱりアイツに似てる…でもアイツは・・・流石に思い違いか…。」
美鈴「これはどうですかねっ!!」
美鈴は霊夢より上空に上がると彩雨を放ち辺りに弾幕を振り下ろす。
霊夢「これがどうしたってのよ…」
彩雨は広範囲に広がり動きを抑制するものの速度が遅い。こんな弾幕を撃ったところでどうなる?と霊夢は呆れていた。
霊夢「ん?何処行った?あいつ。」
居ない。
美鈴が瞬きした瞬間に居なくなっていた。
辺りを見回すが彼女おらず。
霊夢「とうとう逃げたのかしら?」
美鈴「逃走?いえ。貴女を墜としにきました。」
聞こえた時には既に美鈴の得意レンジ内、
美鈴は彩雨を放つと同時に下の森に入り込み霊夢の視界から姿を消し、霊夢の死角を狙っていた、ここで最大の一撃を与えられる。
しかし
霊夢「悪いわね、私も一人で陣を貼れるのよ?」
美鈴の拳が霊夢に届く寸前で霊夢から陣が展開され美鈴は勢い良く放される。
美鈴「な!?」
霊夢「ジ・エンド。幕閉めね。」
陣に弾かれ受け身の取れてない美鈴に霊夢から大量の針が撃ち込まれる。針は美鈴の身体中に刺さりながら美鈴は地へと墜ちていった。
霊夢「さて…と。」
さっさと終わらせてお茶でも呑みたい思いと面倒だなという思いが混じった眼差しを紅魔館へ向けつつ霊夢は中へ侵入した。
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煉「ま、まさか…はぁ…俺に攻撃してくるなんて…。」
剣を取りに図書館に入ると魔導書からの熱烈なお迎えを浴びて剣の置いてあるパチュリーの所へ来た。
パチュリー「貴方、自動索敵の魔書を無駄にするつもり?ほら、これ持ってレミィの盾役にでもなってなさいな。」
煉「了解って、パチュリーどした?」
パチュリーが突然立ち上がる。パチュリーの見てる方を見ると金髪の少女が箒に跨り浮かんでいた。
パチュリー「巫女が来るのは知っていたけど明らか巫女じゃないのが来るなんてね。何用かしら?」
???「私も巫女と同じく異変解決者だ。こっちに面白そうな匂いがしたんで来てやったぜ。私は霧雨魔理沙、普通の魔法使いだ!」
普通の魔法使いって何だろうか、えらく変なのが来た。
金髪で片方だけ基本的に白黒カラーな服装。箒や帽子を見ると確かに普通の魔法使いっぽい。
パチュリー「魔法使い…ね。貴女が言う面白いは此処の本の事かしら?それと聞きたいのだけれど隠し持ってるソレ、私の本よね?」
魔理沙「その通りだ。品揃えが良いじゃないか此処は。」
パチュリー「生憎、売り物でも無いし売る気なんて有りもしない。更に例え売り物だとして隠し持ってる時点で窃盗者。さ、汚らわしい鼠には疾く失せて貰いましょうか、」
魔理沙「盗むでも無ければ買うでもない、死ぬまで借りていくだけだぜ!!」
パチュリー「残念、この図書館は貸出しお断り。」
煉「なんか巻き込まれそうなんで出ておきますね…?楽しんでくださいな。」
パチュリー「煉。レミィの所に博麗の巫女が行くのにもまだ掛かると思うし、鼠駆除。手伝って貰えない?」
煉「うっ…」
パチュリーが非常に良い顔してらっしゃる。断ったら後で何されるか想像もしたくないくらいに。
魔理沙「2対1か!?フェアじゃないぞそれ!」
パチュリー「フェアも何も、駆除に公平さは必要ない。ほら、私に付き合いなさいな煉。」
そういうのは別の意味で言って貰えると嬉しいかもとか思いつつ渋々と剣を構える。
煉「あのさ、俺ごと吹っ飛ばすとかないよ…な?」
パチュリー「安心なさい、遺体回収くらいはしてあげるから。」
煉「安心しないです!!」
魔理沙「しょうがない、2人相手はちとキツイが勝って大量の本が手に入るんなら儲けもんだぜ!!」
パチュリー「水よ…湧き上がれ、」
魔理沙の足下に陣が展開し水が噴出する。
いきなりの事に魔理沙は対応出来ず水に呑まれる。
魔理沙「がっ!ゴボッ、この!!!」
魔理沙は箒から魔力を噴き出し水の拘束から逃れるもパチュリーはそれを逃さない。
パチュリー「追いなさい」
湧き上がってた水は魔理沙に向かって飛ぶ。
星の弾幕で迎撃するも水は勢いを殺さぬまま魔理沙を捕えるべく追い続ける。
魔理沙「しつこいな!?だったら消すまでだ!!」
恋符「マスタースパーク」
極太の光線が水を蒸発させ勢いを失わずにパチュリーへ向かう。
パチュリー「成程、ド派手な魔法ね。甘すぎるわ。」
水符「ジェリーフィッシュプリンセス」
水がパチュリーを包み込み水玉となった。直後、光線は水玉を呑みながら通り過ぎる。
魔理沙「マジか!?私の切り札を防がれたか!くそっ!!」
水玉は光線を受けても尚健在。
手伝えと言われたものの手の出しようが無い気がしてる。
最早、彼女等の戦いを呆然と見守っている。
魔理沙「なら、これはどうだ!」
魔理沙が箒に跨ってパチュリーに向かって急接近する。
パチュリー「な!?」
パチュリーは接近してくると思わなかったのか驚き後退する。
しかし魔理沙の速度が圧倒的に速くパチュリーを包んでいた水は
衝突と共に消えてしまいそのまま魔理沙の箒がパチュリーの腹部を打撃し
パチュリーは壁まで吹き飛ぶ。
パチュリー「げほっ・・くっ・・」
パチュリーはもろに箒で腹部を殴られたせいか動けないでいる。
魔理沙「さあ、トドメだ!!」
煉「手伝えと言われて何もしないのも気分が悪いからな、選手交代だ。」
魔理沙から放たれた弾を弾く。
パチュリー「遅いわよ・・後一歩で終わってたわ・・」
煉「入り込む余地が無かったもんでな。上手く戦えるかも分からんし。」
パチュリー「そう・・回復したら支援するからそれまでは任せたわ。」
煉「というわけだ、暫くは相手になってもらうぞ魔法使いさん?」
魔理沙「それいいがまともに戦えるのか?スペカとか持って無さそうだが?」
煉「スペカ?まあそう長くは持たせられんとだろうが暇にはさせないさ。」
正直さっきのを見た感じ1分も持たせられそうにないが・・
消耗しているパチュリーに追撃をさせる訳にはいかないだろう。
魔理沙「それじゃ、暇にならないよう遊ばせてもらうぜ!!」
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月での聖杯戦争が終了し3日が経過した、聖杯戦争が終わったと同時に「奴等」は活動を再開した。
イニオン「これは酷いな…」
着いた頃には襲撃が終わり所々に「奴等」の喰い残しが散乱している。
喰い残しの正体は人間。上半身が丸ごと喰われた者がいれば遊ばれたのか無数の穴を空けられた者も居る。
生きている人間はもう居ないだろう、「奴等」は喰い残しはするが生かしはしない。
イニオン「奴等は次の喰い場にでも向かってるだろうな、急ぐぞボルガドス。」
ボルガドス「あいよ、此処に居続けるのも良い気はせんしな。」
「奴等」の速度はバラつきがあるものの早い奴では大陸を2日もかからずに横断する、
この国の人間は早くにも全て死に絶える故に、急ぎ「奴等」を殲滅せねばならない。
空を駆け「奴等」を探す。
幸いな事にも襲撃していたのは足の遅い部類「スキュア」、四足歩行型で図体が大きく4つの目を持ち、黒い毛で覆われた身体からは刺し貫く為の鋭い腕が10本程生えている。
スキュアは人を10本の腕で刺し貫き、解体して喰っている。
「奴等」は異形生命体、通称「パラサイア」。
妖怪や我々も襲う時はあるが、基本パラサイアは無力な人間を襲い蹂躙する。
襲うのは腹を満たす為だと思われていたが襲うのに大分年月が空いたり、喰わずにそのまま身体に取り込み分裂する者も居ることから同胞を増やす為に人間を襲っているとされる。
ボルガドス「そんじゃあ俺は真正面からぶつかりますかねぇ・・イニオンは?」
イニオン「背後からいくさ。挟み撃ちとでもいこうか」
ボルガドス「オーケイ、んじゃ化け物退治の開始だな。」
お読み頂き有難うございます。
オリキャラ2人を新しく登場させました。紹介は後々に~
また来週の日曜日に続きだします~。