※この作品はR-18です。

ドラゴンボールC【本編完結】   作:SHV(元MHV)

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サブタイトルは某有名SF小説のタイトルから。

今回は待ちに待った人造人間18号。

人間とはどこからが人間なのか?機械の体に魂は宿るのか?

そんなややこしいテーマとは無縁な、勘違い娘がこじらせた童貞ばりにエロに落ちていく様をご覧ください(笑)


【外伝】
人造人間(アンドロイド)は人間だった頃の夢を見るか?


***side ラズリ(人造人間18号)***

 

夢を見た気がして、ベッドのなかであたしは自分の手を薄明かりにかざして見つめる。

 

人造人間(アンドロイド)にそんな機能はないはずだから。

 

だからそうすれば、中にある機械が見えてくるんじゃないかと思って。

 

それが見えれば、自分が機械だと確信さえできれば、こんな風に悩まなくて済むんじゃないかと考えて。

 

あたしの名前は、ラズリ。

 

かつて自分の記憶を消去された、名も“なかった”人造人間。

 

あたしを助けた孫悟空という男が、あたしのかつての名を調べて教えてくれたから、便宜上その名前を使ってる。

 

18号だなんて、いつまでも番号で呼ばれたくなかったから丁度いい。

 

けど今になっても、自分がラズリという人間だったことを信じることができない。

 

なんの記憶もないからだ。いくら“かつての自分”の情報を集めたって、そんなものは慰めにもなりはしない。

 

…本来なら、あたしの命はとっくの昔に終わっているはずだった。

 

孫悟空という、人知の及ばぬ超越者に負けることで。

 

けれど、その願いは他でもない孫悟空によって阻止された。

 

今でも、ドクター・ゲロのことを考えるだけであたしの心にはふたつの火が着く。

 

ひとつは、消えることの無いゲロへの憎しみの炎。

 

ふたつめは、ゲロから移植された“孫悟空という存在”への憧れにも似た焦がれるような嫉妬の炎。

 

『自分をヤツに認めてもらいたい』。

 

この炎の共通点はそのたぐいまれな自己承認欲求だ。

 

こんな成就するはずもない余計な感情を入れられて、あげく生き延びて、あたしはこれからどうしたらいいのだろうか。

 

…弟のラピスは、意識を完全にゲロの妄執に奪われていた。

 

最後に交わした会話で、わたしは目の前の弟が自分が知っている存在じゃなくなってしまったんだと確信していた。

 

魂も残さず消滅させられたとは聞いたけど、それでよかったかもしれない。

 

元の優しいあの子なら、きっと自分がしたことを深く後悔するだろうから。

 

「…ふん、ガラじゃないね」

 

自分の心に浮かぶ複雑な感情を、センチメンタルだと断じてあたしはベッドから起き上がる。

 

ここはカプセルコーポレーションにある一室。

 

つい最近ラピスが跡形もないほどに破壊したって聞いたけど、ここに来たときにそんな様子は少しもなかったんだから金持ちってすごいと思う。

 

あたしも少し前───ううん、“人間”だった頃なら金持ちには憧れたんだろうけど、今はどうでもいい。

 

どんなにお金があったって、あたしの体は人間と違う。

 

食べたものが美味しく感じるのは、きっとそういう風に機械が認識するから。

 

素敵な服が似合うのは、きっとこの体が黄金率もかくやっていうくらいに完璧なプロポーションだから。

 

住むところだって、きっと場所を選ばず生きていける。極寒でも、熱砂でも。

 

だからあたしがこんなところにいるのは間違ってる。そう、思っているのに…

 

「眠れないのか?」

 

ぼーっとしていたら、いつの間にかあたしは共用のリビングまで歩いてきてしまったようだ。

 

そこで先客として来ていた、紫色の肌をした猫の獣人に話しかけられる。

 

「…別に。ただ目が覚めただけ」

 

「それを眠れないと言うと思うんだがな…まあいい」

 

猫みたいな男、たしか『ビルス』っていうらしい。

 

今はやたら美味そうにプリンを食べているが、なんでも宇宙最強の破壊神なんだとか。

 

本当にそうなんだろうか?服装は如何にもだけど、迫力はまるで感じないし、正直あたしにはこの間のパーティの最中ずっと正座させられていたイメージしかない。

 

「なんだか失礼なことを考えてないか?」

 

訝しげに、ほとんど核心をつくような表情でビルスはこちらを覗いてくる。

 

それが心まで見透かされるようで、あたしは顔をしかめて横に背ける。

 

冷蔵庫からビールを取り出して…やっぱりやめてコーラにする。

 

酒なんか飲んでも酔っぱらわないだろう体に、アルコールを入れるのは酒に対する侮辱だろうから。

 

「…別に。あんたこそ、こんな場所でなにしてるのさ」

 

興味なんてないが、さっきのことをしつこく聞いてくる前にこっちから話題を振ってやる。

 

こういう“世間に興味なんてありません”なんて顔してるやつほど、普段の会話に飢えている。

 

「ついさっき、ようやくあの魔人ブウを寝かしつけたんだよ。まったく大界王神め、同化するなら最低限の知識くらい植え付けとけってんだ。なんでこの僕が子供の面倒を見るようなことをしなければならないんだ…!」

 

思い出すに気にくわないことがあったのか、ビルスは怒りながらさきほどまで自分が如何に苦労したのか語るが、あたしにはその様子がひどく嬉しそうに見えて首を傾げた。

 

だからあたしは自分が感じたのとは逆に、彼が口にした言葉へ疑問を投げ掛けてやる。

 

「どうしてそんな思いをしてまで、あの化け物を育てるんだい?」

 

「…魔人ブウだ、化け物じゃない。あれでも僕の古い友達が残した忘れ形見でね、無責任に放り出すわけにはいかないのさ」

 

不思議だ。

 

口調はさして変わらないのに、ビルスの様子を見ればどこか誇らしげに見えてくる。

 

どうしてそんな風に考えられるのだろう…わからない。

 

「…そう。じゃあ、あたしはもう行くね」

 

手に冷えたコーラの瓶を持ったまま、再びプリンを食べる作業に集中し始めたビルスを尻目に、あたしは部屋まで戻ってくる。

 

そこで、はたと気づいた。

 

今の自分が、上下の下着にワイシャツを羽織っただけの格好だったことに。

 

さきほどビルスが無反応だったのはなぜだか悔しい気もするが、まあ見た目からして違う獣人の意見など参考になりはしない。

 

「あいつに見つかってたら…どうなってたのかな…」

 

孫悟空。

 

あたしを止めた男。

 

あたしにセクハラしてきた男。

 

強い男。

 

あらかじめ植え付けられた知識で、孫悟空のことは専門家といってもいいくらいにあたしは知っている。

 

十代前半と思われる姿で他の星系から地球にやってきた彼は、文字通り金銀財宝を積んだ沈没船を独力で引き上げ、そこから得た資金で最初は実に好き勝手していたらしい。

 

ところが孫悟飯老人との邂逅を重ねるうちに彼に弟子入り。それまでの様子が嘘のように、武道家としての修行に励むようになった。

 

数年が過ぎた頃、魔族によって孫悟飯老人が殺害される。その後の様子は不鮮明ながら、当時極めて高いエネルギーレベルが測定されたことから相手の魔族を殺害せしめたであろうことがわかっている。

 

それから数年は、世間に顔を出すこともせずひたすらに菩提を弔うような生活をしていたらしい。

 

そんな生活が一変したのはある少女が彼の元を訪れたこと。

 

ブルマという、世界一を名乗ってもおかしくはない企業カプセルコーポレーションのご令嬢が起こした単独旅行。

 

彼は世間的に見れば一種の家出とも取られかねない彼女をその場で押し倒し、手込めにしたらしい。

 

そこからは劇的だった。

 

外の世界へと旅だった彼は、その圧倒的な力を振るってドラゴンボールを瞬く間に集めた。

 

復活を目論む魔族を討ち滅ぼし、数年後には天下一武道会で優勝した。

 

彼が名をあげるごとに、彼の周りに侍る女の数も増えていった。

 

その後は世界一の軍隊であるレッドリボン軍を片手間に壊滅。これによってゲロの怒りを買い、ゲロが人造人間を造り出すきっかけとなった。

 

それからも何度も地球の、世界の危機を救った救世主。

 

…あたしはどうすればいいんだろう。

 

疑問だけが泡みたいに浮かぶ。

 

ベッドに戻ったあたしは、見えない空を思い描きながら再び眼を閉じた。

 

__________________________________

 

目の前で、あの孫悟空が戦っている。

 

その姿を目に写すだけで、あたしはそこから目が離せなくなる。

 

「どうしたベジータ王!そんな単調な攻めじゃいつまで経っても勝てやしないぞっ!」

 

「おのれえええっ!!」

 

超(スーパー)サイヤ人4だったか、原種サイヤ人だったか。

 

赤い体毛の変身形態で戦うサイヤ人のベジータ王は、ここ数ヵ月であっという間に実力を上げた。

 

孫悟空の女であるブルマと父親であるブリーフ博士、さらにはベジータ王の部下であるレズンとラカセイにとって造られた1000倍まで増幅可能な重力室での修行を行うことによって。

 

変身に伴って体重の増幅もあるだろうが、変身して概ね80キロ前後の体重であるベジータ王が1000倍の重力を受けると80トン。…もはや冗談みたいな数値だが、事実としてベジータ王はそれを克服してみせた。

 

あまりの跳ね上がりぶりに、あのプライドの塊であるフリーザ一族のクウラ(今はレッドと名乗っている)までもがトレーニングルームに入っていくようになったのはお笑いだったけど。

 

「はあっ!」

 

「ナイスパンチ!」

 

わずかにだが、ベジータ王の攻撃が悟空の頬をかする。

 

思わず手放しに褒めた悟空の言葉に動揺したベジータ王の隙をつき、悟空は後ろに回り込んで頸動脈を締め上げ一瞬にして意識を奪った。

 

ぐったりとしたベジータ王をラディッツが受け取る中、気づけばあたしは悟空の前に歩み出ていた。

 

「次はあたしとやってもらうよ」

 

「おい!順番守れよ!次はおれもがもが…!」

 

本来先に約束していたのはターレスだったのだが、次に機会が巡ってきたときにもこうして一歩踏み出せるかわからない。

 

あたしはターレスを押さえてくれたセリパに目線でお礼を言うと、気にするなといった感じの雰囲気が返ってくる。

 

「…悪いな。ちょいとここは譲ってもらうよ」

 

一応言葉にも出してターレスに謝ると、ターレスは今だ口を押さえられながらももがもがと喋ってその場に座り込んだ。たぶん、しょうがねえなあとか言ってるんだろうけど。

 

「お前も変わったな、ラズリ」

 

「あたしが変わった…?そうなのか、でも自分じゃわからない。だから確認させてくれ、孫悟空」

 

言うなりあたしは人造人間特有の溜め無しでの全力攻撃に移る。

 

普通なら気を高めたり集中しなければいきなり全力を発揮することはできないだけに、あたしのこの攻撃は同じ程度の実力者であっても十分不意打ちとして機能する。

 

しかし、やはりというべきか、地面を滑るように飛んで打ち込んだ右の肘打ちはあっさりと悟空に受け止められる。

 

あたしは肘から伝わるヤツの体温が染み込む前に急いで離れると、掌から連続でエネルギー弾を発射する。

 

光弾はことごとく命中しているにも関わらず、悟空にはまるで効いていない。

 

しかも無造作に受けているのではなく、当たった箇所にあたしのエネルギー弾と同じかそれ以上のエネルギーを回して全弾相殺している。

 

わかってはいたけど、これほどか。

 

あたしは下腹からかけ上がってくるゾクゾクとした喜びを否定して再び突っ掛ける。

 

今度は膝。人体において鍛えずとも凶器になりえる場所は、人造人間となったこの体において必殺の凶器と化す。少なくとも、無造作にパンチやキックを繰り返すよりはよほど威力がある。

 

あたしは受け止められた膝を引き寄せられ、顔の前まで近づいてきた悟空の顔に動揺する内心を誤魔化すように、膝蹴りを入れたのとは逆の爪先で悟空の顎を蹴りあげようとする。

 

「おっ!」

 

わずかに当たった。ここで畳み掛ける!

 

「うわああああああああっ!!」

 

あたしは形振り構わず全力での攻撃を次々と繰り出す。

 

永久エネルギー炉の最大出力を上回るエネルギーを全身に駆け巡らせ、悲鳴を上げる自分の体を無視して零距離でエネルギー弾を伴った打撃を幾度も幾度も叩きつける。

 

かつてあたしを食い止めた16号に対抗するため、無い知恵絞って編み出した攻撃方法。

 

連続爆破が悟空を包み込み、あたしは視界がなくなっても攻撃の手を緩めない。

 

けど、全力で放った攻撃でダメージを受けるのはあたしも同じ。

 

至近距離でのエネルギー弾の爆発はあたしの衣服を次々と剥ぎ、破っていく。

 

ストッキングがボロボロになり、袖はすでにない。というか、上着自体ほとんど残ってない。

 

それでもあたしは攻撃する。やがて、腕が軋みだす。限界を越えて、頭の中に警告音が響く。

 

それが嫌であたしは動き続ける。

 

こんな体、壊れてしまえばいい。そう思って、両手での零距離エネルギー弾を放とうとした腕を掴まえられる。

 

「無茶しやがって…」

 

悟空はあちこちが煤けていたが、目立ったダメージはない。

 

むしろその目は、あたしを見る痛々しさに満ちていた。

 

「うっ…!!」

 

不意に痛みが全身に走る。

 

おかしいな…あたしは機械なのに…

 

「まだ…だ…!」

 

それでも苦痛を口にはしない。

 

あたしの意地がそれを許さない。

 

けれど、体は意思とは裏腹に痛みで喘いでいて、情けなくもあたしは自分で作ったダメージで気絶した。

 

__________________________________

 

 

目が覚めた瞬間、目の前にあるのが見知った強化ガラスでないことに安堵する。

 

「目が覚めたか」

 

声をかけられて顔を向ければ、そこにはベッドに腰かけるようにして本を読んでいる悟空の姿があった。背表紙には『純粋理性批判』と書かれている。

 

「驚いたぞ、あそこまでやるとは思わなかった」

 

そう言ってあたしに笑顔を向けてくる悟空に、自然と体が熱くなるのを自覚する。

 

「ふん…!だったらなんだい!弟の、ラピスの仇でも取らせてくれるっていうのかい!」

 

違う。そんなこと言うつもりじゃないのに。

 

悟空の表情が複雑に歪む。

 

あの子が“なにをしたのか”。詳細はセリパから聞いた。

 

人間をオモチャにして“散らかした”様は、さながら地獄絵図だったそうだ。

 

「…アイツがやったことは許されることじゃない。俺の家族を傷つけたのもそうだがな。だがまあ、お前の気持ちもわかるつもりだ。俺とて家族がどれだけ悪逆を働こうと、それを他人に殺されれば恨みもしよう。…死んでやるわけにはいかないが、お前がなにをしても俺は抵抗しない。それでいいか?」

 

頭が沸騰しそうになる。

 

違う、悟空を殺したいわけじゃない。

 

本当に殺してほしいのはあたしの方。

 

化け物の体。人間じゃない違う生き物。

 

どれだけ“ニンゲンラシク”したところで、あたしはもう普通じゃない。

 

目の前で優しく微笑んでるコイツをいくら傷つけたって、それが叶うわけじゃない。

 

ダメだ。

 

こいつといると余計にわけがわからなくなる。

 

自分が自分でなくなるみたいな気分になる。

 

それが嫌で、あたしは悟空に最低なことを言ってるのに、どうしてこいつはあたしをそんな優しい目で見ることができるんだ。

 

「………ほんとうに、なにも抵抗しないんだな」

 

「ああ、約束する。信じてるから、殺さないでくれよ?」

 

悟空はどこか茶化すように、あたしを安心させるように笑っている。

 

だからあたしは、無防備な悟空の唇に少し乱暴にキスをする。

 

「ん…んむぅ、ちゅ、はっ、んぅ」

 

悟空はひどく驚いてるみたいだった。

 

やった。ようやくこいつの顔を驚かせられた。

 

やっと、あたしだけを見やがったな。

 

「………殺すつもりで攻撃するんじゃないのか」

 

あどけなさすら漂う表情でとぼけたことを言い出す悟空。

 

ああもう、女がこんだけ情熱的にしてやってるのに、普段のスケベはどこにいったんだい!

 

あたしはキスしただけで達してしまった自分のアソコがビチョビチョに濡れているのを自覚しながら、いまだ混乱から冷めやらぬ悟空の唇をむさぼる。

 

唇を含む。

 

歯を舐める。

 

舌を吸出し、唾液を飲む。

 

キスすればするほど、深みにハマって出てこれない気分になる。

 

…ちくしょう、足が言うこと聞きゃしない。

 

でも立てないのがバレるのはなんかヤだったので、あたしは羞恥心と戦いながら上着を脱ぎ、ブラを脱ぎ捨て上半身のみ全裸となる。

 

「おお!」

 

悟空があたしのおっぱいを見て感嘆の声をあげる。

 

…荒い鼻息が乳首をくすぐるからすぐに勃ってしまった。

 

「ひやぁっ…!」

 

無防備に乳首をくすぐらせていたあたしは、そのまま悟空に乳首を吸い付かれてしまう。

 

鼻息でさえわずかな時間であたしの乳首を隆起させた。

 

…では、それが舌だったなら?

 

その答えは、息もできないほどの快感から失神と覚醒を繰り返すあたしの姿だった。

 

「~~~ッッッ!!!!」

 

比喩で言う声にならないとはこういうものかと、明滅する意識で思う。

 

たかが乳首。されど乳首。

 

まるでどちらの乳首も、イッた直後のクリトリスになったみたいにあたしの胸は震えていた。

 

こんなことで最後までイケるんだろうか…

 

不意に、乳首への攻めが止んだ。

 

全身を震わせながら見下ろしたあたしが見たのは、悟空があたしのストッキングを破く瞬間だった。

 

「…ひゃ…ひゃめ…さわる、にゃぁぁぁ…」

 

しかしあたしの願いは空しく、悟空はおもむろにあたしのクリトリスを摘まむ。

 

「ひっ~~~~ぐっ…ッッッ!」

 

摘ままれただけで達した体は体勢を崩し、仰向けに倒れてしまう。

 

無防備に悟空の胸元で開かれた股間から、強い性臭が漂ってるのがわかる。

 

けれど、力がうまく入らない。

 

体の芯から達してしまって、甘い痺れがあたしの脳をとろかせてるのがわかる。

 

「うぁ…!やあ…!!」

 

「…すごいな」

 

悟空が言うのも無理はない。今あたしのアソコからは性液が漏れて悟空の胸元を汚しているからだ。

 

とろとろのアソコがぱくぱくと酸素を求めるように蠢き、クリトリスがひくひくと震えるのがわかる。

 

「ひぅ…!あ…!あ…!あぁ…!」

 

悟空の指が、あたしのアソコに挿入(はい)ってくる。

 

ゆっくりとした動きで差し込まれたのは、人差し指だろうか。

 

ぬぷぬぷと心地よい音と同時にあたしの脳髄を焼き尽くす快楽を送りながら、ちょっとずつ指はアソコを掻き回しはじめる。

 

声が出せるのは、さっきよりも少しだけ慣れてきたからだ。快感の度合いは変わってないどころか、徐々に強くなっていく。

 

そのままゆっくりとした刺激だけであたしは達してしまい、過呼吸気味に息をして酸素を取り込む。

 

一時間程度呼吸を止めていても問題ないはずのあたしの体が、五分に満たない刺激で息も絶え絶えになってしまっている。

 

「ラズリ…」

 

気がつけば、いつの間にか悟空があたしに覆い被さるように上にいた。

 

それだけなのに、ひどく安心してしまう自分がいるのに気づく。

 

彼の手で優しく頬を撫でられて気づく。

 

あたしは泣いていた。

 

「ご、くう…あたしを…ころして………!」

 

人間じゃないまま生きていたくなんてない。

 

家族もいなければ、夢もありはしない。

 

できることは壊すことだけ。

 

そんな一生なら、いっそ目の前の男にすがって殺されたい。

 

「……ふ…んぅ………ぁ」

 

今度は、悟空からキスをされる。

 

唇に触れるようなキス。

 

離れていく気配に、あたしはひどく切ない気持ちになる。

 

こんなに近くにいるのに。あたしは自分がどこにいるのかわからないんだ。

 

ねえ悟空。あたしはここにいる?

 

「…お前を殺してやるよ18号。ただし、人造人間18号としてのお前をだ。お前は今日から俺のために生きろ。俺の子供を孕み、産み、育てるんだ。わかったな、“ラズリ”」

 

悟空に名前を呼ばれただけで、鼓動がワンテンポ跳ね上がる。

 

自分の子宮が悦んでいるのがわかる。

 

「………して、してぇ………!」

 

ここまで弱ってしまえば、さすがのあたしにも悟空を罵倒する言葉さえ浮かばない。

 

ただただ懇願する。すがって、この目の前のどうしようもなく優しい男に甘える。

 

「─────────!!!!!」

 

挿入(はい)ってきたことだけがわかった。

 

真っ白い光のなかで、あたしは何度も何度も悟空の名前を叫んだ。

 

泣きながら、悦びながら、怒りながら。

 

まるで百年の間抱かれ続けたかのような不思議な感覚。

 

一瞬で終わってしまったようにも、延々と続いていたようにも感じる。

 

気がつくと、あたしの中に悟空の精液が注がれているのがわかる。

 

何度目かわからない絶頂に達しながらあたしは、その日そのまま眠りに落ちた。

 

__________________________________

 

 

夢を、夢を見ていた。

 

たくましく、雄々しい夢を。

 

夢のなかでその男は戦っていた。

 

来る日も来る日も。

 

男が戦っていない日はなかった。

 

星をまるごと飲み込むような化け物と男は戦っていた。

 

太陽に寄生してしまうような化け物と男は戦っていた。

 

超重力の渦をその身に宿した化け物と男は戦っていた。

 

けれど夢のなかで男は、いつも戦うのを嫌がっていた。

 

次こそは終わり。今度こそは最後。

 

そう願って、拳を振るう。

 

あたしは彼から目が離せなかった。

 

ある日男にも異変が起きる。

 

戦ってきた相手に、死なない相手が現れた。

 

その死なない女はいつしか男の無二の友人となり、儚い約束を交わして死んだ。

 

男は生まれ変わった。

 

何度も、幾度も、繰り返し繰り返し。

 

やがてかつての家族に助けられて、男は“ヒト”として生まれ変わった。

 

最初は失敗した。

 

けれど、今一度生まれ変わって男はあたしの知っている孫悟空になった。

 

__________________________________

 

「夢…なの…?」

 

あたしは目を覚まして、自分が夢を見ていたことを自覚して静かに涙を流した。

 

悟空はあたしを抱きながら、あたしが少し変わっただけの人間だと何度も説明してくれた。…体に覚え込ませて。

 

『人造人間であってもお前は機械じゃない。俺の細胞を元に造られた一種の生体改造人間だ。その証拠に、ここがこんなに気持ちいいだろ?』

 

『わかった!わかったからもうやめてえ!イッテるの!イッテるときはセックスとかダメなのぉ!』

 

啼(な)くことしかできないあたしはそれに頷くしかなくて…なんか無意識にすごいことを口走ったような気もするけど。

 

まだ蟠(わだかま)りは完全に解けていなかったけど、ひどくスッキリした頭は余分なものを考えさせないだけの余裕を取り戻していた。

 

「あぅんっ!?」

 

あたしを抱き締めて眠っている悟空にお礼を言おうとして───あたしは自分にまだ悟空のペニスが挿入(はい)っていることに気づく。

 

「ふあ…!っん、やだ、おっきくなって…!」

 

あたしが動いたせいなのか、アソコに挿入(はい)った悟空のペニスはあっという間に固さを取り戻していく。

 

少し乾いたアソコから染み出るように性液がわき出て、あたしのアソコはあっという間に準備万端になる。

 

「だめ…!だめぇ……!」

 

悟空はまだ起きていないにも関わらず、無意識にあたしの乳首を摘まんでクリトリスを擦る。

 

それが余計に気持ちよくて、あたしは思わず達してしまう。

 

「ひぐぅ、イク、イク、イッチャうぅ…!」

 

あたしがイクのに合わせて収縮した膣へ、悟空の逸物は精液を放出する。

 

音が聞こえそうなほどにはっきりと出されているのがわかる膣の感触を堪能していると、射精が終わったにも関わらず再び悟空の逸物が勃起し始める。

 

「え…?ちょっと、終わらないの?ふあぅ…!や、もうだめ、あきゅぅ!?そこ、そこはお尻の穴だよ!…だめぇ、ほじらないで…イヤァ…!」

 

さきほどまでクリトリスをいじり回していた指が、お尻の穴へと無遠慮にねじ込まれる。

 

あたしの愛液でとろとろだった人指し指と中指を、交互に突っ込まれてかき回される。

 

気持ち悪さと排泄感が混じった不思議な気持ちよさ。

 

あたしはもう何度目かわからない絶頂を迎え、ひとまずは悟空のペニスを抜くことを考える。

 

「うああぁぁぁ…!ひきゅぅ…!や、やっと抜けた」

 

あたしはどうにか膣から悟空のペニスを抜くことに成功する。

 

けれど腰を中心に力が入らなくなっているのはそのままだったので、あたしは“尻を突きだす”ような姿勢でその場に突っ伏した。

 

「おはようラズリ。………朝からエロい格好しやがって、もう我慢できねえ!」

 

「らめ、ま、まっ…ひにゃああああ!!」

 

今になって起きてきた悟空は無防備な尻を見ると、精液と性液にまみれたあたしの尻の穴に狙いを定めると、無遠慮に自分のペニスを捩じ込んだ。

 

悲鳴をあげながら、尻の穴を犯されるあたし。

 

けれどもう、自分を偽らなくて済みそうだ。

 

…あと、あたしはいつまで悟空に抱かれるのだろうか。

 

ブルマとかチチもそうだけど、こいつを相手にひとりでとか無理。

 

「だれ…か、たひゅ…け…!」

 

「どんどん出すぞラズリ…!」

 

尻の穴が悟空の精液に浸される。

 

あたしは悟空の奥さんたちってすごいんだということに気づいて再び気を失った。

 

 




ひとまず、外伝ひとつめ終了。

時系列的には事件の後始末も一通り済んでからになります。

ラズリこと18号的には、悟空を見るだけでムラムラしちゃってます。

元々ゲロが持つ憧れにも似た自己承認欲求を移植されているためでもありますが、それ以上に性感帯刺激されたときのことが忘れられてなかったり(笑)

そしてトラウマは白濁した液で文字通り上書きされましたとさ(´・ω・`)
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