※この作品はR-18です。

男子更衣室ロッカー内で女の子とあふんあふん   作:歩く好奇心

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第1話

 ある日、事件が起こった。

 それは、水泳部の練習が終わってからのことだ。

 藤崎は突如女の子に手を引っ張られた。

 

「お、おい!?」

「……ご、ごめん。

 一緒に隠れて、おねがい。」

 

 バタンと扉が閉じる音が響く。

 

 男子更衣室、個人ロッカー内。

 そこは人二人分が何とか収まる程度には広く容積があり、今、そこには二人の男女が所狭しと隠れていた。

 

 男子もとい、藤崎和久は突然の事態に頭が追い付かなかった。

 

「い、一体何なんだ!?

 ここ男子更衣室だぞ!?

 何で双葉さんがここにいるんだ!?」

「い、いいから、とにかく静かにしてよ。

 バレちゃうから」

 

 女子もとい、双葉和恵は震える瞳を彼に向けると、しーっと訴える。

 

 突如、ガラッと更衣室の開く音がした。

 その音に藤崎は肩を振るわせ、口を閉ざす。

 

「いやぁー、マジ疲れたー」

「皆、お疲れ!

 この調子で明日も練習に励もうっ、今度の大会は絶対優勝するよっ」

「部長ぉ、熱すぎんよー」

 

 水泳部仲間の男子達だ。

 わらわらと入ってくる。

 練習が終わって帰り支度のために着替えにきたのだ。

 こんなところを見られたら、今後一体どんな扱いを受けるのか。

 双葉は想像して不満を高ぶらせた。

 

 男子更衣室のロッカーに女子が隠れている。

 その事実が、彼女に後ろ指を刺される要因としては十部な根拠となった。

 

 ロッカー内には、微かな光りが扉の隙間から差している。

 双葉は視線を挙げて、藤崎の顔を覗く。

  

 彼の視線は扉だ。

 部活の男子達が扉を開けてしまわないか、そんな不安が滲んでいるようだ。

 

 暗いロッカー内で二人の息づかいが木霊する。

 

「それにしても委員長、今日もエロかったなー」

「だよな、お尻の水着をピチッと弾くところなんか最高だったぜっ」

「おい、なんだそりゃ、聞いてないぞっ!?

 ずりーぞ!

 俺そんなとこ見てねーのにっ」

「あの素敵な瞬間は俺だけに恵まれたものだ。

 フッ。悪いがお前が見ることが叶わないだろうぜ」

「ざっけんなっ。

 くっそ、次の機会は絶対見逃さねぇかんな」

「軽海ちゃんのおっぱいは世界一ぃぃぃ」

「お前はいきなり何いってんだよ。怖ぇな。

 とうとう性欲こじらせすぎて、頭がいかれたか?」

「部長ぉ!

 部長も軽海ちゃんのおっぱいは最高だとおもいますよね!?」

「……は、ははは。 

 うん、そうだね。」

 

 男子特有の下話が始まった。

 これだから男子というものは。

 双葉はついハァと小さくため息をついた。

 男は下半身でしかものを考えないという噂も納得してしまう。

 

 視線を藤崎にやると、彼は微妙そうな視線を外へと向けていた。

 気まずそうな顔にも見える。

 双葉君は今何を考えているんだろう?

 

「おい、そういう話は余所でやれ」

「ま、まぁまぁ、田中君。 

 ここは更衣室だし、僕たち男子しかいないんだ。

 あまり固いことは言わなくてもいいじゃないか」

「そうだぜ、井原っちー。

 お堅すぎんよ、もっとラフにいこうや」

「結構だ。

 そういう戯れ言は好かん。」

「肩肘張んなって。

 本当はみてんだろ? 

 言わなくてもわかってるって。

 同じ男子だ。お前のその気持ちはよーく理解できるぞっ」

「俺もわかるぜ。 

 なあ、井原、ここはお互い腹を割って、マクドで語ろうじゃないか。

 俺達にはもっと相互理解が必要だと思わねぇ?」

「下らん」

「んだよ、意地張りやがってー。

 ちぇっ、つまんねぇのー」

「ははは。まぁ、でも。

 マクドで語るのは止めたほうがいいよ。

 白い目で見られると思うしね。」

「同感だな。

 周りの目は気にしろよ、鳥居。

 世間の目は怖いんだかんな」

 

 いつまでこの下話は続くのか。

 藤崎は胸中、気まずい気持ちで一杯だった。

 薄暗いロッカーの中、女子と一緒にボーイズトークという下品さ溢れる話題を黙って聞き続ける。

 一体どんな罰ゲームなのか。

 拷問にも等しい。

 

 彼は沈黙に耐えきれず、出来る限り声量を小さくして彼女に問いかける。

 

「それで。

 何故双葉さんはここにいたんだ?

 男子更衣室に何か用でもあったのか

「……い、いや……そういうわけじゃ……ないけど」

「じゃあ、何なんだ」

「…え、えっと……………」

 

 彼女はとても言いずらそうに口をつむぐ。

 どう言えばいいんだろう。

 彼女は訳を話したくはなかった。

 これは罰ゲーム。

 3人の友人達と水泳でのタイムを競い合い、その結果最下位にだった。

 そこで彼女達は罰ゲームと称して、男子更衣室で一定時間までやり過ごすよう双葉に命令したのであった。

 彼女は勿論渋った。

 

 しかし。

 

『はぁ?

 アタシの言うことが聞けない訳?

 やりたくなけりゃ、あんたが勝てば良かったんじゃん。

 つーか、ゲームには乗ったんだから、負けてから嫌々言って渋るのはどうかと思うよ?人として』

『そ、それはリンちゃんがやらなきゃ絶交って……』

『ふーん、あっそう?

 んじゃもうやらなくていいよ。

 明日は一人で一生懸命練習しなね。

 私達も邪魔しないよう離れて応援してるから。

 休み時間も昼食も、体育のペア決めの時も、私達は邪魔しないよう気つかってあげるからさ?』 

 

 もはや、やらない選択肢はなかった。

 

 そして罰ゲーム時。

 

 男子更衣室に入れられ、パニックに陥っていた彼女は、藤崎のロッカーに隠れたのであった。

 そこが、藤崎自身のロッカーとは知らずに。

 

『あ』

『えっ、双葉さん?』

 

 彼女は、部活を終えて着替えに帰ってきた彼と鉢合うことになったのだった。

 

 リンちゃん、私どうしたらいいの。藤崎君にバレちゃったじゃない。

 一重にこれは、友人が事の始まりであった。

 友人に原因がある。

 しかし、友人を悪く言ってしまうことは、彼女には憚れた。

 故に、彼を納得させる言い分が見つからない。

 

「ちょっ、ちょっとね。

 やんごとない、止むに止まれない事情があったというか、何というか。

 ほんと、その、一から順序立てて説明すると長くなっちゃうというか」

 

 よって、彼女は聞き苦しい言い分を並べることになる。

 彼はハァと諦観をこめたため息をつく。

 

「そうか。

 まぁ、話せない事情なら詮索はしない」

「え、………いいの?」

 

 彼女は目を白黒させる。

 彼は拍子抜けするほどあっさりと言及を引いた。

 もっと問い詰められるかと思ってたのに。

 まあ、よかったんだけど。

 

「プライバシーの侵害というやつだ。

 双葉には黙秘権がある。

 黙秘するのはお前の得意分野だろう」

 

 藤崎は彼女と同じ水泳部員であり、同じクラスメイトだ。

 普段話すことはないどころか、これまでに話したことがあるかも怪しい。

 しかし、彼女の人となりは知っていた。

 同じ女子水泳部員達といつも一緒にいて、おどおどしたいる、引っ込み思案な態度をとっている。

 内向的で、人見知りする人柄なことはある程度理解していた。

 だからたぶん、男子である俺と話すのは苦手だろう。

 

 彼はそう決定付けた。

 

「た、助かります」

 

 皮肉かよ。

 彼女は苦笑気味な顔をすると俯いたのであった。

 

 沈黙。

 

 長い沈黙だ。

 

 彼は、何か会話の種はないものかと、考えるが何も浮かばなかった。

 異性との沈黙は耐え難い。

 ふと視線を視線を下に向けると、彼女と視線が交わる。

 しまった。

 そう思った時は既に遅かった。

 互いに視線を反らし、本格的に重い沈黙が再びその場に漂ったのであった。

 

 げ。

 藤崎の視線がある一点に注がれ、内心で唸る。

 谷間。

 そう。双葉の谷間だ。

 水着のため胸元のやわ肌も露出している。

 意外にデカイな。

 藤崎はあわてて視線を胸元から反らす。

 だが横目で視線を戻す。 

 いやダメだ。

 彼はまたもや視線を、反らすがやはり胸元へと視線をもどした。

 

 葛藤する。

 幸い、彼女は俯いていた。

 

 様々な感情が沸き立ち、良心への叱責はあるものの、最終的に男の性に負けてしまった。

 

 ごくり。

 

 彼の喉が鳴った。

 双葉の双丘は彼の胸元で押し潰され、淫猥に形を歪めている。

 ついその光景を、凝視してしまう。

 身体を密着しているのだから当然のことだった。

 

 しかし。

 

 眼前の光景は、彼女と密着していることを深く再認識させることになった。

 そう。

 彼自身は海パン一丁である。

 彼女も同様水着だ。

 狭い空間の中、全力でお互いに引っ付き合い、隔てるものは水着1枚しかない。

 極度の密着状態に互いの微かな息づかいが耳に聞こえる。

 焦燥が心を急速に支配する。

 これは不味い。

 

「─っ!?」

 

 双葉はある違和感を下腹部に感じた。

 ちょっとこれって。

 違和感の正体を察して、俯いていた顔を挙げると、焦燥の色を表す彼の顔と目が合った。

 

「こ、これは違うんだ。 

 その、わざとじゃないんだ、ほ、ほんとだ」

 

 彼は小さい声量で必死に弁解している。

 しかし。

 双葉の股間部には、いまだに熱を含んだ突起物の感触が当てられていた。

 

 藤崎君、勃起してる。 

 

 双葉は震える声で彼を諭すことにした。

 

「わ、わわかってる。 

 だから。だから今は、静かにして。

 男子達にここに隠れていることがバレちゃうじゃない」

「あ、ああ」

 

 彼もまた、震える声音で理解を示す。

 彼も同様に、ここで彼女と共に隠れていることを知られたら不味いのだ。

 視線は合ったまま。

 気まず空気は先程よりも一層重い。

 しかし。

 お互いに、何故だか視線を反らすことは憚れた。

 

「そういや藤崎っちは?」

 

 藤崎と双葉がびくりと反応する。

 自然、聴覚が鋭敏になっていき、心臓の鼓動が高ぶっていく。

 緊迫した空気がロッカー内を支配した。

 

「確かにいつの間にか姿が見えないね。

 だれか、藤崎君は何処いったかのか知らないかい?」

「さぁ?

 俺は見てねえな。

 帰ったんじゃねえか?」

「俺も知らん。」

「そっか。じゃあ、私用があって、一足先に帰ったのかも知れないね。」

 

 藤崎の行方についての話題が終わると、彼は再び次の話題へと転々としていく。

 藤崎は自身についたの話が終わったことに安藤した。

 しかし、密着している双葉とは、未だに気まずい気持ちで、顔を向けあっている状態だ。

 再び先程とは別種の緊張は続く。

 

 5分が経過する。

 

「ね、ねぇ。藤崎君」

「な、何だ?」

 

 藤崎は上に向けていた目線を下に向ける。

 そうすると、当然、肩口まで伸びた黒髪の双葉と顔をつき合わせることになった。

 

「下、まだ当たってるんだけど……」

「……っう」

 

 痛いところをつかれた。

 彼は喉を詰まらせ、返答に窮した。

 

「し、仕方ないだろ。

 別に、当てたくて当ててる訳じゃない」

「……興奮してるの?」

「い、いや………そういう訳じゃ」

 

 苦い表情をしていた彼は、一層苦くした。

 こんなの興奮するに決まってるじゃないか。

 しない奴がいたとしたら、そいつは男じゃない。

 

 彼は気まずげに視線を横に反らした。

 

「藤崎君、たまってるの?」

「変なことを、聞くのはやめろ。

 そんなわけないだろ」

「でも、男子は性欲が溜まると勃起するって、保健の教科書に……」

「静かにしろよ。

 バレたらどうすんだよ。

 双葉さんだってそれは困るだろうが」

 

 彼は、彼女へと向き直り、やや苛立ちを込めて静かに咎めた。

 視線が交わう。

 鼓動がばくばくと異常な鳴り、心拍数を示している。

 肌を伝って彼女にも伝わっているのではないだろうか。

 そうでないことを彼は祈った。

 

 全身密着しているため彼女の鼓動が伝わってきそうだが、今の彼にはわからなかった。

 しかし、彼女の体温は全身で感じとれてしまう。

 暖けぇ。

 

「……そう」

 

 そう言うと、彼女は彼の胸元へと顔を埋めた。

 彼女の頬が自身の胸元に触れている感触が伝わり、更に心臓の鼓動が早まったことを自覚した。

 な、何なんだよ。

 彼はどうしたらいいか分からず、ただ茫然としていた。

 

 

 

 更に10分経った。   

 

 水泳部男子達は未だに帰る様子は無かった。

 会話は盛り上がる一方だ。

 

 まだ着替えが終わらないのか?

 一体いつまで長話をしているのか。

 いつまで経っても話が終わらない部活仲間に、藤崎は苛立ちを感じた。

 

「………………」

 

 二人は、先の会話からずっと沈黙を続けていた。

 しかし、つい先程から、双葉の様子がおかしかった。

 時おり彼女は、チラチラと彼の方へ視線を向けていたのだ。

 一体何だ、さっきから。

 しかし、その意図がわからなかった。

 故に彼は、彼女の様子は気付いていながらも、気付いていない振りを続けることにした。

 

 すると、彼女は足をモジモジとさせた。

 

「お、おい、双葉さん!?」

 

 未だに居座る部員仲間達に見つかる訳にはいかないため、彼は小さい声音で非難の声を向けた。

 

「………うっ」

 

 彼女は堪えるように目をつむる。

 彼女は彼の両腕を掴むと、力をこめだした。

 足のモジモジは止む様子はない。

 

 もしかして。

 彼は咄嗟にあることを察して、顔を青ざめる。

 彼女の様子と状況的に察せざるを得なかった。

 

「ど、どうしたんだ、双葉さん?」

 

 それでも聞かずにはいられない。

 

「…………………」

 

 沈黙が続く。

 

 先程も同様の沈黙が続いていたが、現状では異性に対する気まずさと、よくわからない緊張感が伴っていた。

 気遣うにも、どう気遣えばいいのか分かりやしない。

 

「言いにくいかもだが。

 …………その……なんだ………おしっこ……か?」

 

 彼は気遣わしげに、そう問いた。

 彼女から返答は来ず、俯いている。

 

 しかし十秒程経った頃。

 彼女は静かに「……うん」と頷いた。

 

「………ど、どうしよ……藤崎君」

 

 薄暗い中、彼女の目にはうっすら涙を湛えているように見える。

 どう答えてやればいいのか。

 彼は返答に窮した。

 

「我慢できそうにないんだろ。

 ここでやれよ。

 状況が状況だ」

「……で、でも」

「………その、なんだ。

 別に漏らしたとしても、それでからかうつもりはないから。

 これは………仕方ないやつだろ」

「あ、足下に、藤崎君の荷物とかもあるし」

「だ、だからそれも仕方ないって。

 濡れたとしても、俺はまあ、気にしないから」

「嘘。絶対気にするでしょ」

「し、しないって」

「絶対気にする」

「じゃあどうしたらいいんだよ」

「うぅ………」

 

 二人は困り果てた。

 

 藤崎は双葉の悲壮に歪む顔を見て、焦りを感じた。

 異性の前でおしっこを漏らすなど、誰にだって耐えられるものではない。

 俺は女の子じゃないから、女の気持ちはわからないが。

 きっと、男より辛いことかもしれない。

 

 彼女がこれから女性としての自尊心が傷つくことは予期していたが、それに対して、異性としてどう対処していいかが分からずにいた。

 

「もう………ダメっ………」

 

 生暖かい液体の流れる感触が、大腿に伝わるのがわかった。

 

 彼女は微かに喉を鳴らして、ひそやかに泣いた。

 

 そして彼は、それを静かに見守ることしかできなかった。

 

 

 

 再び10分が経過。

 

 水泳部の男子達はまだ更衣室で騒いでいた。

 長ぇ。

 彼は辟易するように内心で嘆いた。

 彼らは一体いつになったら、帰宅するのであろうか。

 

 視線を下に向ける。

 双葉はもう泣き止んでいた。

 彼の胸元に顔を埋め、両手の平も彼の胸元に当てていた。

 さっきよりも彼女の抱きつき力強くなっており、彼は身体を、強張らせた。

 うう、どうしたらいいんだ。

 彼はさっきからずっと葛藤に苛まれていた。

 

 下腹部の、怒張が一向に冷め止まないのだ。

 

「……………」

 

 彼が内心悩んでいると、突如下腹部の一物を握られる感触に彼は驚いた。

 

「ふ、双葉さん!?

 な、何してるんだ、やめろっ」

「………は?

 なんでよ?」

 

 声を潜めて彼は非難して、彼女に制止をかけるが、彼女が止める様子はない。

 ぐにゃぐにゃと陰嚢を揉んでくる。

 き、金玉が。

 見れば、むしろ、彼女が非難の目を向けていた。

 

「何でって……」

 

 何で俺が怒られてんだ。

 予期しない彼女の言動に、彼はたじろいだ。

 

「たまってるんでしょ?

 だったらさっさと出せばいいじゃない。

 そっちの方がスッキリするでしょ」

「お、おい。よせ。

 そんなことやらなくていい」

「何よ、たまってる癖に。

 藤崎のここ、さっきからずぅっと元気にさせちゃってさ。

 私に欲情してんじゃないの?」

 

 彼女が彼の陰茎を海パンからはみ出させると、両手で掴んだ。

 彼はびくりと身体を震わせ、腰を浮かせた。

 にやり。

 彼女にうっすらと笑みが張り付く。

 

「な、何んでお前に欲情しなくちゃならんのだ」

「はんっ。

 だったら、この勃ったててるものは何なのよ。

 さっきからずっと押し当ててる癖さ。

 この変態」

「へ、変態!?

 俺は好きで当ててる訳じゃ……」

「これで欲情してないなんて、どの口が言えるのよ。」

 

 彼女は両手で彼の竿を弄った。

 口での罵りに対して、手つきの方はとても優しげだ。

 ダメだっ。

 気を抜いたら逝ってしまう。

 

「い、いいから止めろ。

 バレるだろうが」

「ふん、何よ。

 私が漏らしたとこ、見たくせに」

「あれは不可抗力だろ。

 それに、そのことに関してで、からかうようなことはしないって言っただろ」

「どうだか。

 それに、私だけあんな恥をかくなんて不公平じゃない。

 藤崎もここでしなさい」

「何でだっ。

 だったら出すものが違うだろ」

「ごちゃごちゃうるさい。

 男の癖細かいのよ。

 ほらっ、これならどうなのよ、気持ちいい?」

 

 すると、彼女は彼の陰茎を自身の股ぐらに挟み、腰を動かす。

 内股を擦り合わせるような動作も加えて、彼の陰茎をしごいていく。

 彼の声が震えだした。

 

「お、おい。

 ほんとうに、やめろ。しゃ、シャレになってない」

「はっ……はっ………はっ……

 ほら、どうなのよ………気持ちいいの?」

「………っぐ。

 いいから。外にバレる。

 下の荷物も汚れるだろ」

「やっぱり気にしてるんじゃない。

 気にしないってさっき言った癖に、嘘つき」

「それとこれとじゃ話が違う」

「うるさい、嘘つき。

 いいからさっさと逝きなさいよっ」

 

 ダメだ。もう逝くっ。

 彼は自身の我慢が限界に達していることを自覚した、

 一種の諦観と覚悟が内心を埋め尽くす。

 

「じゃあ皆、帰ろっか」

 

 部長の声が、藤崎には天恵に聞こえた。

 

「なあ、暇ならマクド寄らね?」

「くたくただから俺パースぅ。」

「寄らん」

 

 彼ら口々に話題に話を咲かせながら、更衣室を後にしていく声が耳に聞こえる。

 ガラリと扉が閉まるとともに、彼らの声が遠ざかっていった。

 

「はっ……はっ…はっ………、お、おい。

 あいつらが居なくなったぞ。

 ほら、早くでろ」

「はっ……はっ…はっ……、そんなのどうだっていいっ。

 藤崎こそ早く出しなさいよ」

「双葉、お前ぇ……」

 

 彼はもはや言い返す気力がなくなっていた。

 この快楽に身を任せてしまいたい気持ちが、彼の心の大半を蝕んでいた。

 

「……はっ…はっ………、ふふっ……藤崎……先ばしり汁、すごい出てる……」

 

 彼女は後ろ手で彼の亀頭を触れる。

 ぐぬゅぐぬゅと触って、先走り汁が彼女の手の平を汚していった。

 

 彼は下腹部に違和感を感じた。

 彼女の股ぐらに挟められた陰茎と、自身の大腿部が濡れていたのだ。

 生暖かく、ぬちゃぬちゃと音をたてる。

 これは彼女のものなのだろうか。

 

「……はっ……はっ……藤崎の……ここ……すっごい熱い…………」

 

 淫猥な水音に脳がしびれてきた。

 

 彼女の顔に視線を向ける。

 彼女も必死そうに身体を動かしていた。

 彼女も感じているのか。

 

 彼女が彼を抱き締め、腰の動きをより力強いものになる。

 彼も反射的に彼女を抱き締め返した。

 強く抱き締める。

 彼女の体温をより感じるように。

 彼はいつしか、何処か彼女のことが愛しく感じてしまっていた。

 

「あんっ」

 

 強く抱きしめられて、彼女の喉から熱のこもった声が出る。

 ああ、もっとその声が聞きたい。

 

「双葉っ……」

「藤崎っ……」

 

 彼は彼女の口を自らの唇でふさいだ。

 その場の勢いだ。

 彼自身、何故口づけをしたくなったのか分からなかった。

 ただ、したくなったのだ。

 

「……ん!?

 ……んぅっ」

 

 彼女は驚きに目を見開かせた。

 しかし、すぐに受け入れ、彼女もまた彼の唇を求めた。

 何度も口づけを交わし合う。

 キスってこんなにも気持ちのいいものなのか。

 彼は何度も彼女の柔らかい唇をついばむように口づけする。

 そして舌先を彼女の唇に当てて、口内に入れてみた。

 彼女は戸惑う。

 しかし、すぐに呼応するように、彼女もまた彼の口内を貪り始めた。

 

「ぷはぁ、はぁはぁ………双葉、俺、もう………」

「はぁはぁ………うん、いいよっ、逝って、藤崎……」

 

 彼は下腹部に溜まった性欲を吐き出すべく、怒張を突き上げるように動かした。

 

「あ、逝く、逝く、あ、あ、あぁぁあぁぁぁぁっ」

 

 ビュル、ビュルルルルル。

 

 彼の亀頭から溢れんばかりの精液が射出され、向かいの扉が白いペンキで塗りたくられた。

 

 それからまもなく。

 

 用心深く、部屋に誰も居なくなったことを耳を澄ませて確認すると、二人はロッカーを飛び出した。

 

 お互いに息を整える。

 

「あ、あははは。

 ごめん。なんか、私。

 ちょっと、気分が乗ったっていうか」

「ほう。

 この期に及んで、そんな殊勝なことが言えるとは。

 外に出て多少は頭が冷えたか?」

「藤崎のそこはまだガチガチなんだね。

 さっき、あんなに出したのに。

 やっぱり溜まってたんじゃない。この淫獣」

「やかましい。痴女の癖に」

「なっ!?

 誰が痴女よっ。

 あんただって、お、おちんちんをあんなに擦り付けた癖に、この変態、変態、変態」

 

 双葉は顔を真っ赤にして応戦する。

 変態はどっちだ。

 「全く」と言って、彼は頭を掻いた。

 

「普段は全然喋らなくて、大人しい双葉さんが、

まさかこんなにやんちゃだとはな。

 印象が違いすぎて、双葉さんのイメージが完全に崩壊したぞ」

 

 すると、彼女は不満げに口尖らせた。

 今度は何なんだ。

 もはや今更、彼女の態度がコロコロ変わることに何も言う気はない。

 

「さんって、何よ」

「何がだ?」

「だから、双葉さんって!

 他人行儀じゃない」

「今までそうだったろう。

 何もおかしくない」

「さっき双葉って呼び捨てにしてたじゃない!

 あんなにたくさん双葉双葉って求めてくれたのに!」

「わかった。

 もうそれ以上言うな。こっ恥かしい。

 双葉。

 これでいいだろう?」

「和穂って呼んで」

「それでだ、双葉」

「和穂っ」

 

 個人が特定できればどっちでもいいだろうに。

 面倒くさい。

 彼はハァと小さく息をつく。

 見れば、彼女はまたもやむくれている。

 名前で呼ぶのは些か抵抗があるものだ。

 

「和穂。これでいいか?」

「うんっ。

 私も藤崎のことは和久って呼ぶから」

 

 彼女はにこりと笑った。

 

「……………………」

 

 彼女はこんな笑顔もできたのか。

 これまでは自信無さげな彼女の顔しか見ていなかったため、彼にはその笑顔がとても新鮮に見えた。

 

「それでだ、和穂」

「なぁに?和久」

 

 彼は彼女の後ろに回る。

 彼女は名前で彼を呼ぶのとご満悦といった様子だ。

 彼の行動に気にもとめない。

 

「和穂はまだ、逝ってないよな?」

「え」

 

 彼女はキョトンとする。

 彼は内心、仄暗い黒い何かが沸き上がってくるものを感じた。

 極めて性的なものだ。

 

「さっきは俺しか逝ってないからな。

 今度は俺が和穂を気持ちよくしようじゃないか」

「え、え」

 

 彼は彼女を抱くように後ろから手を回し、肩や腹、大腿をさすっていく。

 「ちょ、ちょっと」と彼女は身をよじるが、彼はそんなこともお構い無しだ。

 

「俺だけ逝くのも、不公平だしな?」

「い、いやぁね、私も逝ったって。

 それに、そんな気を使うなんて、何か和久っぽくないよ?」

「嘘だな。 

 どうしたんだ、和穂。今俺と目を合わせてないぞ?」

「だって、そんな猛獣みたいな目で見られたら誰だって身の危険感じちゃうわよ」

「それは間違ってない判断だな」

 

 彼は彼女の肩口の水着を掴むと、ぐわっと下にずり下げる。

 ボロンとたわわな双丘が外部にこぼれた。

 

「きゃああ、ちょっと和久!?」

 

 彼女は慌てて両手で自身の胸元を隠した。

 彼はそれでも構わずに彼女の身体を擦るように触れつづけた。

 

 背後から彼女に口付けをせがむように、彼女の頬をキスしていく。

 次第に、互いに口付けし、口元で淫猥な音を立てるようになる。

 

 彼女の腹や太ももを触りながら、乳房を包むように優しく触れる。

 

 見れば、桜色の突起が視界に入った。

 

「あ、あんっ……和久…ダメ…そこ……摘まんじゃ…はぁ……はぁ…」

「いやらしい乳首をしてるな。

 勃起しても、乳首はここまで長くならないと思うぞ?」

「あんっ……も、もう!それをい、いわないでよ!

 気にしてるんだから」

「悪い悪い」

 

 彼は彼女を触れ続けた。

 二人の呼吸は次第に乱れ、熱を帯び、身体の体温を高ぶらせていく。

 彼の指先が水着の下を這って、彼女の下腹部へと伸びる。

 ぷくりと膨れた突起に触れる。

 

「あぁぁぁぁぁああああぁぁぁぁぁああ!!!!!」

 

 陰部に浮き出る小豆を何度も触れては摘まみ、彼女はその度に身体を痙攣をさせ、嬌声をあげた。

 ガクガクと膝が笑い、立っていられないほどだ。

 秘裂には指を一本二本とゆっくりと、徐々に慣らしていく。

 膣内は愛液に溢れ、止めどなく秘裂から流れる。

 下半身は未だに水着を着ているため、水着の隙間から体液が漏れ出ている状態だ。

 

 

「かはっ…かはっ……はっ…はっ……………和久ぁ……も、もう…許して」

 

 彼女は懇願する。

 瞳からは涙が流れ、口から溢れる吐息は熱を感じた。

 彼は耳元で優しげに囁いた。

 

「ああ。張り切りすぎて無理をさせてしまったみたいだ。

 すまない、和穂」

 

 優しげな彼の声音に彼女は安堵した。

 

「…………はぁ…はぁ…もう、これだから…童貞は困るんだから。

 ……ふふ、いいよ。許してあげる」

 

 出来の悪い弟を諭すような、優しげな声音である。

 まるで彼のお姉さんように、彼女はふふんと笑って見せる。

 彼もそれに返すように、笑った。

 

「ありがとう。

 それじゃあ、仕上げとして最後にも一つ、逝かせてあげよう」

 

 黒い、意地の悪い笑みを浮かばて。

 

「え?」

 

 そう言うと彼は、唇と片手によって、ビンッと長く伸び立つ乳頭を弄り回し、陰部のぷっくりと生える小豆をしごき回した。

 

 

 ただでさえ火照っていて、感度が極度まで研ぎ澄まされた状態。

 激流のように全身をほとばしる快感の波に、耐えられるはずがない。

 彼女は狂ったように海老ぞりを繰返し、身体を痙攣させるながら、秘口から大量の潮を吹き散らした。

 

「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 その後メチャクチャセックスした。

 

 

 

 

 

 





最後投げやりですいません。
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