新しい話を投稿した際にコメントや感想をまとめて返信する方針です。
質問などもありましたら出来る限り答えるつもりです。
警察が付けた名で正式名称は“
年齢・性別・国籍不明…単独犯かグループ犯かも分からず全てが謎に包まれ、東西南北全日本の至る所に出現しターゲットを狙う私刑執行人…それがアルフ。
アルフが関与する事件には必ずと言って良い程の共通する部分が多くあるらしい。
まず奴の正式名称の通りに被害者の前では常に仮面を着けているのだが、これまで被害に遭った人の証言だとある人は特撮ヒーローや少女アニメの子供用のお面、ある人は鬼や骸骨等の仮装用のお面、またある者は犬猫や恐竜の動物のマスク等、着ける事を共通に法則性の無い常に多種多様なお面を着けている…この事があって警察はランダムフェイスと名付けたそうな。
次の共通点は、例外も少なくないけれど大抵は男女の二組を拉致し監禁する事。
犯行に及ぶその方法は極めて残忍で悪質、小田の様に男側は大抵耳を切られペニスと玉を切られ目玉を抉り切り取られ、手足の指…酷い時は両肘と膝までを切断してしまう…自分で言っといて改めて思う…化け物過ぎる。
こんな事をされたら普通は激痛や出血多量で死んでしまう筈、でもこのアルフが関与した事件の被害者は信じられない事に死亡者は一人として出ていない。
何でも切られる直前に麻酔薬を打たれるらしくその結果出血や痛みが抑えられ、更には出血多量を防ぐために切られた箇所は包帯等できつくし止めている、今回の小田も切られた箇所には包帯等で出血を止められていたらしい。
尚、切除した部分は結合させない様になのか細かく刻んだり燃やす若しくは溶かす等をして念入りに処分しているそう…頭が痛くなりそうだよ…。
そして女性の方は真弓の様に目の部分辺りに麻酔を打つと、其々が何かを言われながらナイフによって横一線に切り裂かれる。
それ以外の部分には手を出さないらしいけど目を切り裂かれた以上日常生活を一人で行うのは出来ないに等しくなってしまう…。
無差別に狙ってるように思えるけれど、今までアルフが起こす事件で最も奇妙な共通点がある、それは僕達の様なタイプ…親しかった人が他の男に取られると言う事が判明してる。
信じられないけれど被害に遭った女性の方には夫や恋人若しくは想い人がいるらしく、それが被害者男性に弱み等を握られてしまいその男の性欲の捌け口になるよう従わざる終えなくなり無理矢理犯されてしまうらしい。
でもそれがエスカレートしていき最初は抵抗したけれど女性側は性への快楽に取り込まれてしまい、何時しか当時の目的などを如何でも良いと思えてしまい何時の間にかその男とのセックス行為に没頭し、挙句の果てには本来の想い人との関係を自ら断ってしまう程正常な判断が出来なくなっている。
性欲と言う本能の前では愛や温もりはちっぽけに砕かれ嘘になってしまう…僕は性欲…そしてセックスと言う底知れぬ泥沼の闇に対しぶるっと震えが来たのを感じた。
そして皮肉にもアルフによって被害者男性の罪が暴露されてしまいこの場合は脅迫罪や強姦罪等が適応されるのか、何れにしろ被害者から被疑者へと転じられ起訴されてしまう事になるのがアルフが関与した事件に必ずと言って良い程訪れる結末である。
本来ならその人にしか分からない秘密を確認できたり、事件の内容などからネットの中では噂か若しくはどこかで漏れた情報を耳にしたのか奴の事を“
「…アルフが関与する事件の被害者は必ずと言って良い程…特に男の方に落ち度がある。
いずれ奴も起訴されるだろうし隠された罪が明るみになったのは事実、だが所詮アルフも悪質な犯罪者に変わりはないだろうがな…最も…もっと悪質な犯罪に気付けなかった警察側が偉そうな事を言える立場じゃないだろうが…」
刑事さんは複雑そうに呟くけれど、その心境は正直言って僕も同じだった。
幼馴染の未来を奪われて怒りが一杯の筈なのに僕は理解してしまっている…同時に小田の犯した罪が暴露されていると言う確かな事実に。
もしアルフが目の前に居て責め様としても「ならお前は何かできたのか?」何て言われ返され思わず黙り込んでしまうのが目に見えている。
自分の心と事実のジレンマにどう割り切るべきなのか、その答えは今見つける事は出来ないだろう。
それに僕は刑事さんからのアルフ事件の事を聞き凄く嫌な予感をしてしまう…大抵の女性は弱みを握られたばかりに従ってしまったが真弓もその例に当てはまってるんだと思う、あの時騙されたと口走ってたから。
その弱みの内容が自分や家族の事だけでも辛いのに…もしその握られた弱みの内容が…僕の思った通りだったら…僕は…。
「悟堂刑事さんとそのお連れの方、星野親族からお越しになっても良いと仰ってます」
「わかりました…翔五くん」
僕の考えを遮断する様に看護婦さんと刑事さんの声を聞き現実に引き戻される。
ぼくは如何すべきか…いや…僕に選択肢は残っていない、在ったとしてももう一つの方…“逃げる”事を選んだって何も変わらない…進む以外にもう何もないんだろう…。
「…僕も、行きます」
刑事さんと一緒に病室へ再び訪れた僕。
鎮静剤を打たれた事もあり真弓は落ち着きを取り戻しているが、その姿は普段元気だった時とは正反対の何所までも沈んだ様子だった。
「真弓クン…もう大丈夫かね?」
「…はい、お騒がせしました…それにショウ…ご君にも」
いつもの様に僕の名を呼ぼうとした真弓だけどフルネームで訂正してしまう…無理もないよね…真弓自身嫌いなタイプの男とのセックス動画を多分意図的に見せ…皮肉にも事件の被害に遭うと同時に冷静になって自分のやった事がどれだけ取り返しのつかない事だったのかを気付いて…。
「おばさんは…知ってるんですか…その」
「…ええ、真弓から一通りだけど聞いたわ…」
「…そう…ですか…」
気まずそうに言う僕におばさんは頷く、それが余計に気まずい雰囲気へと変わるのを僕は感じた…でも。
「真弓」
「…っ!」
ビクリと肩を上げ震える真弓、罵倒されるんだと思ってるのかもしれない…でも刑事さんの話では真弓が僕をここに来させるよう頼んだ…どんな理由で呼んだのかそれは僕にも分からないけれど、その為には途方もない覚悟が在ったのかもしれない…少なくとも今までの事がある以上呼ぶ事なんて出来る筈がない。
「こうして向かい合うと…正直言って複雑な思いで一杯だよ…どんな風に向き合えばいいのか…どう話せばいいのか…でも、それでも真弓がこんな目に遭ったのを刑事さんから聞いて凄く心配した…それは確かな事だよ。
…僕は真弓の身に何が起こったのか…どうしてこんな事になってしまったのか…それを知りたい。
それを聞いたらきっと僕自身も立ち直れないかもしれない…でも何も知らないままや目を背ける事はもう出来ないと思う…知る以外の選択は僕には残ってない…だから…辛いことを承知で…真弓の身に何が起こったのかを…全て教えて…お願い」
「…ショウ…」
僕は目の見えない真弓に頭を下げてお願いをした。
僕が頭を下げてる事を真弓は決して分からないけれど、僕の声を聞いてどんな事をしてるのか想像したのかもしれない…だから真弓は僕の事を何時もの名で呼んだ…そして。
「…夏休みに入る1か2週間ほど前の事です…それが全ての始まりでした…」
静かに真弓は口を開き真相を語り始める。
これを全て聞いてしまったら
賽は投げられた以上腹を括るしかない…これから来るだろう内容の痛みに耐える様心を構えながら真弓の語る真相を静かに聴き始める。
つづく。
アルフのスペックはかなりのチート設定になってます。
次回の話は前後編に分けて書く予定です。
前編はエロシーンを前面に出す心算ですが表現が浅いかもしれません。
また、今更ですが書くペースも遅く気まぐれ同然ですので何時投稿なのかは全くの未定です。
ご了承いただけたら幸いです、それでは。