ハーレム生活がスタートした翌朝、ミサトのマンションでシンジが目覚める。昨夜は引っ越しの歓迎会で大いに飲んで騒ぎ、最終的には全員ミサトの部屋で乱交して気絶する様に眠ってしまった。
「ん……もうこんな時間か……昨日は結局ミサトさんが酔っ払ったまま夜這いしてきたんだよな……ふわぁ、おかげでまだ眠いや」
寝惚け眼を擦りながら布団から起き上がるシンジ。当然ながら全裸のまま眠ってしまった為、全身に色々な液体が付着していて気持ち悪い。
とりあえずシャワーでも浴びようと思いミサトの部屋を出ると、リビングで大胆に着替える最中のミサトがいた。
派手な花柄の黒い下着姿でシャツを着ようとしていたミサトはタイミング良く起きて来たシンジに気付くと、着替えを中断してニヤリと笑って挨拶してきた。
「あら、シンジ君おはよ♡」
その言葉と同時に、官能的な下着に収まった豊満な胸元から大きな谷間がいやらしく強調される。朝から無防備全開なミサトの行動に一瞬だけ見惚れたシンジは顔を真っ赤に染めて呟く。
「ミ、ミサトさん、またそうやって……だらしないですよ? 着替えるなら自分の部屋でしてください」
「あ~、ごめんごめん。ついいつもの癖で……」
悪びれもなく笑いながら謝るミサトだが、シンジの言う通り流石に不用心過ぎるだろう。
いくらハーレムの仲間入りをしたとはいえ、シンジの前で平然と着替えをするなんて……しかしそんなシンジの考えとは裏腹に、ミサトは着替えを再開するどころか更に大胆な行動に出た。
「ふふっ♡ それにしてもシンジ君も男の子ねぇ……昨日の夜はあんなに激しくシたくせに、もうおちんぽ元気になってるじゃない?」
「え!?」
シンジは思わず股間を隠す様に両手で覆う。昨晩の乱行の影響なのか、シンジの股間は既に臨戦態勢になっていたのだ。
その反応を見たミサトはニンマリと笑うとそのままシンジの手を取り、強引に自分の身体へと押し当てる。
むぎゅっとした柔らかい感触と共に、ブラジャー越しではあるが確かに感じるミサトの大きな乳房の弾力。そしてその奥にある確かな熱量にシンジの顔は耳まで赤く染まる。
「ミ、ミサトさ──!?」
「ほぉら、もうおちんぽガチガチでしょ? 朝から発情しちゃって、いけない子♡」
羞恥に染まった顔で抗議しようとするシンジだったが、それを遮る様にミサトはぐいっとその手を引くと、今度は自らの股間にシンジの手を押し付けた。
そこには先程履いたばかりのショーツを僅かながらに湿らせている熱い秘所があり、指先が濡れそぼった割れ目に軽く触れる。ビクッと震えるシンジの反応を楽しむ様にミサトは軽く指先を擦り付けると、わざとらしい喘ぎ声を漏らす。
「あんっ♡ シンジ君のエッチぃ♡」
「ちょ、ちょっとミサトさん!」
慌てて手を離そうとするシンジだが、ミサトはしっかりと身体を抱き締めていて離れない。
するとそこに青と白のストライプ柄の下着を身に着けたアスカがやってきた。こちらも当然の様に破廉恥極まりない格好であり、髪はボサボサのままである。
「何よミサト……朝っぱらからうるさいわね……って、また盛っているわけ?」
平然と下着姿で現れたアスカだったが、ミサトとシンジの様子を見ると呆れた表情を浮かべてジト目になる。
「あら、おはよアスカ。昨日シンジ君ハッスルし過ぎてまだ疲れが取れていないみたいだから、今日一日は学校も休みだし、こうしてシンジ君を甘やかしてあげようと思って♡」
「あっそ。でも残念でした! さっきユイおばさまから電話が来て、あたし達全員で人工進化研究所に来てほしいって言われてるのよね~」
そう言いながら携帯電話の着信履歴を見せるアスカ。どうやら本当に朝早くにユイから連絡があったようだ。それを聞いたミサトは大きく溜息を吐くと、ようやくシンジを解放して引き下がる。
「あれ? そう言えばミカサは? いないみたいだけど……」
そこでシンジはふと気になった事を口にする。このマンションには唯一の男である自分以外に現在三人の美女と美少女が暮らすはずなのだが、ここにいるのはミサトとアスカだけである。
「ミカサならおばさまから電話貰ったらすぐに着替えて出て行ったわよ。なんか急用を思い出したとか言ってたけど」
「へぇ、そうなんだ。じゃあ僕もシャワー浴びたらすぐ支度しないとな……あっ、でもミサトさん。いくら休日と言っても、ちゃんとしてくださいよ? そうじゃないと、これからみんな一緒にハーレム生活していくのは大変だと思います」
シンジは真面目くさった口調で告げると、そのままシャワーを浴びに浴室に向かっていく。
……その後、朝風呂に入りに来た温泉ペンギンのペンペンに乱入されるハプニングもあったが、何とか無事に身支度を整えたシンジ達三人は葛城家のマンションを出て人工進化研究所に向かうのだった。
「──二人には話してなかったっけ? うちの父があの研究所の創設に関わってたって」
箱根の町並みを颯爽と走る青いスポーツカーに揺られながら、助手席に座るシンジは後部座席に座るアスカと共にハンドルを握るミサトの話に耳を傾ける。
「尤も当の父は何年も前に行方を晦ましちゃってね。まったく、どこで何をしてるんだか……」
そう言うミサトの横顔はどこか寂しげで、バックミラーに映るその瞳は何処を見つめているのか分からない。しかしそれも一瞬だけで、ミサトは直ぐにいつもの明るい笑みに戻る。
「そんな訳であそこには知り合いも多いし、今でも学校の教師やりながらちょっとしたお手伝いとかしてんのよ」
「それで学校じゃ僕達をずっと気に掛けてたんですか」
シンジは納得した様に呟き、入学当初からミサトは何かとシンジやアスカを気に掛けていた理由を知る。シンジもアスカも両親が人工進化研究所で働く科学者であり、ミサトもまた父親の影響でネルフに加わったのだろう。
「さ、着いたわよ。足元暗いから気を付けて」
そうこうしている内に、ミサトの車は目的地に到着したらしい。シンジとアスカは車から降りると、ミサトの案内で薄暗い通路を歩き出す。
「あの、ミサトさん……なんで僕達呼ばれたんでしょう?」
「それは……自分でご両親に聞いた方がいいんじゃないかしら?」
シンジの疑問にミサトは答えず、ただ黙々と通路を進むだけだった。三人はそのまましばらく歩くと、ミサトはある部屋の扉の前で立ち止まる。
するとその扉が徐ろに開き、中からユイとゲンドウの二人が姿を現した。この二人が人工進化研究所のトップであり、特務機関ネルフの総司令官なのだ。
「よく来たな、シンジ。家族久しぶりの再会だ」
相変わらず不愛想な態度を取るゲンドウだが、サングラスに隠れたその表情はどことなく嬉しそうである。一方で仕事用の白衣に黄色い縦ラインのセーターを着たユイはシンジに向かって優しく微笑む。
「待ってたわ、シンジ。どう? 昨日から始まった同居生活は? 男一人だけど……ちゃんとやっていけそう?」
「あぁ、うん……えっと、最初はちょっと戸惑う事もあったけど、今はとても楽しく過ごせてるかな」
母親のユイに訊ねられたシンジは照れ臭そうに頬を掻いて答える。昨日のハーレム歓迎会の事を思い出してしまったのだろう。
そんなシンジの返事を聞いて、ミサトとアスカはニヤリと笑ってシンジの両腕にさり気なく豊満な胸元を押し当てる。
両親が見ている目の前でミサトとアスカに身体を密着されたシンジは、腕に当たる柔らかさと温もりを感じ、ドキドキしながら顔を真っ赤に染めて恥じらう。
その様子を見て、シンジがしっかりハーレムのご主人様として性奴隷な彼女達をリード出来ていると判断したユイは満足げにくすっと微笑むのだった。
するとそこに、一人の美少女がゆっくりと歩いて来るではないか。
「あっ、碇くん……♡」
「綾波さん!」
シンジ達の前に現れたのは、白を基調とした機械的なスーツに身を包んだレイであった。
シンジの姿を見るなり足早に駆け寄ってきたレイはそのままシンジに抱き着くと、頬を赤らめた笑顔でシンジの胸に頭を擦り付けて甘える。
その行動にシンジは苦笑いを浮かべるが、隣にいたアスカがすぐに口を挟む。
「って、何よその格好は!?」
「えっ、これ? プラグスーツって言うんだけど……」
驚きのあまり赤面するアスカに指摘され、ふと自分の姿を見下ろすレイ。今の彼女はシンジに会いたい衝動を抑えきれずに、
「父さん……また何か変な研究を……」
「なっ……!? ご、誤解だ!」
その格好に気付いたシンジはジト目でゲンドウを睨みながら抱き着くレイを引き剥がすと、代わりにユイが前に出てシンジとアスカに説明する。
「これは『プラグスーツ』と言って、
ユイはそう言いながらレイの肩に手を乗せて語り出す。確かにデザインは独特で、レイが好きな白色を基調にして作られている。
それに露出もかなり抑えられており、動きやすさにも配慮されているようだ。プラグスーツを着用している間はどうしてもボディラインこそはっきりと出てしまうものの、安全性や機能性を第一に考えられている事が伺えた。
しかしそれでも、シンジとアスカの視線はどうしてもレイの艶めかしいプラグスーツを着用した、ぴっちりと張り付いた女性的な身体に向いてしまい、特にシンジの目はレイの胸元の膨らみや股間へと釘付けになっている。
「誤解がないように言っておくが、このスーツをデザインしたのはユイだ。決して私の趣味などでは……ああいや、たしかに目の保養になるなどと思わないわけでもないが、いやしかし……!」
シンジ達の視線を感じたのか、ゲンドウはバツが悪い表情を浮かべて弁明しようとするも、途中からは言葉も曖昧になり、最後には口をパクつかせるだけになってしまう。
そんな夫の様子に、ユイは呆れた様子で溜息混じりに話し出す。
「……まぁ、そういう訳だから、今後はシンジもアスカもそのプラグスーツを着てもらう事になるわ。もちろん、普段の訓練やシンクロテストでも使うからそのつもりでね」
「えぇ~!? ちょっと待ってよ母さん! 綾波さんは似合うからいいけど、男の僕もこんな変態っぽいの着なきゃいけないの!?」
シンジは悲鳴を上げる様に抗議の声を上げ、アスカも同意する様にジト目でこくこくと首を縦に振る。
いくら何でも、シンジとしては恥ずかし過ぎる。しかしユイはそんなシンジの言葉に不思議そうに首を傾げると、少し考えた後にポンと手を打って口を開く。
どうやらシンジの言い分を理解してくれたようだ。これで何とかなるか……と思ったシンジだったが、次に発せられたユイの一言はシンジの予想とは正反対のものだった。
ユイは真剣な眼差しで真っ直ぐとシンジの目を見つめて言う。
「……シンジ、いい? 母さん達は決してあなた達を辱めるつもりでこのプラグスーツをデザインした訳じゃないの。むしろ、使徒との戦闘で少しでも安全かつ快適に戦えるようにと、そしてこのスーツでシンジ達が強くなってくれる事を願った上で、敢えてこのようなデザインにしたのよ」
「そ、そうなの?」
シンジは思わず聞き返してしまう。だがユイの言う通り、シンジ達
それに以前、使徒ラミエルとの戦闘で戦ったミカサはプラグスーツを着ていなかった為に、シンジの眼前で痛々しい程の大怪我を負ってしまっている。
それを考えると、シンジもアスカも安全の為にプラグスーツの着用は納得せざるを得なかった。
「それじゃあ、チルドレン同士の顔合わせでトレーニングルームに行ってちょうだい。葛城先生、すみませんがこの子達のことはよろしくお願いします」
「えぇ、任せてください。ビシバシ鍛えますので♪」
ユイはミサトに後を任せると、ゲンドウを連れて立ち去るのだった。その後、シンジ達はミサトの案内でトレーニングルームに向かうのだが……
「綾波さんはどう? 元気? しばらく研究所で生活なんて息苦しくない?」
「大丈夫。みんな優しくしてくれるし。ただ──」
シンジの問いにレイはそう答えた。しかし、その表情には僅かに陰りが見える。シンジは心配そうに眉を顰めて訊ねる。
「ただ?」
もしかして何かあったのだろうか……しかしレイはシンジの心配を他所に、頬を赤らめてぽつり呟く。
「碇くんとエッチできないのが寂しくって……♡」
「……えっ?」
予想外の返答にシンジはポカンとしてしまう。レイはそんなシンジの顔を見つめながら、うっとりとした恍惚の表情で続ける。
まるで恋する乙女の様にレイはシンジの手をぎゅっと握り締め、潤んだ瞳で見上げながら熱い吐息を漏らす。
「だって……惣流さんだけいつも碇くんと一緒にエッチしているから……私、最近忙しくて全然碇くんと触れ合えなくて……だから少し寂しい」
「ちょ、ちょっと綾波さん!?」
レイはシンジに自分の身体を押し付け、プラグスーツ越しに膨らむ推定Cカップの胸元をシンジの腕にむにゅっと押し当てる。
シンジは顔を真っ赤にして慌ててレイを引き離そうとすると、ちょうどそこに見覚えのある組み合わせが歩いて来たではないか。
「まったく……レイ、プログラムの途中で勝手に抜け出すとは……」
「ミカサ……!」
レイに引っ付かれたままシンジがその名を呼ぶと、彼女もまたレイと同様に色違いの女性用プラグスーツを着用した姿でこちらに向かって来た。
ミカサは自身の髪色と同じ深緑色を基調としたプラグスーツだ。レイ専用のプラグスーツよりもバストサイズが大きめにデザインされているらしく、レイと同じく露出は抑え気味なのだが、その代わりボディラインがはっきりと浮き出ていて、豊満な胸元や股間がいやらしく強調されてどうしても気になって仕方がない。
そして、ミカサの隣に立っていたのは……
「やぁ、シンジ君。待っていたよ」
「うげっ……カ、カヲル君……なんでここに?」
爽やかな笑みを浮かべて声を掛けて来たのは銀髪に赤い瞳をした美少年のカヲルだった。彼は黒を基調として両手足のパーツ部分に群青色が入ったクールでかっこいい男性用のプラグスーツを着用していた。
「言っただろう? 僕も君達と同じ
そう言いながらカヲルはシンジ達に説明する。
「ご、ごめんなさい……でも私、碇くん達が来たって言うから迎えに──」
レイは申し訳なさそうに謝る。レイはシンジに早く会いたいが為、つい我慢できずに
「まぁ、女として気持ちはわかるけれども……残念だけど、シンジ君とアスカは別メニューよ」
「「えっ?」」
ミサトの言葉を聞いてシンジとアスカは同時に声を上げて驚くと、ミサトはそんな二人を見て更に続ける。
「悪いけど、新入りのシンジ君とアスカにはしばらく基礎的なトレーニングを積んでもらわないと。レイやミカサと同じレベルの
シンジ達が使徒と戦う為にはまだ準備が足りない。つまるところ、シンジとアスカは使徒と戦う為の基礎的な身体能力がまだ身に付いていないのだ。
その為、レイやミカサ達と同じレベルに到達するまではシンジとアスカは他のチルドレン達とは別行動となり、しばらく基本的な訓練を受ける事となる。
「ちょっと待ってよ! それってあたしがこの子達より劣ってるってこと……!?」
ミサトの説明に納得がいかないのか、アスカは不満そうに抗議する。だが、アスカの抗議に対してミサトはすぐに反論した。
「少なくとも現状ではね。今の二人じゃ使徒といきなり戦っても、他の三人のお荷物になるだけでしょうね」
「なっ……!?」
ミサトの厳しい言葉にアスカは顔を真っ赤にして絶句する。しかしそれは事実である為、アスカは何も言い返せなかった。
「そういう事だから、三人共──トレーニングに戻りましょ。シンジ君とアスカは学校の体操服に着替えて貰って、第3トレーニングルームに向かってちょうだい」
ミサトの言葉に従い、レイ、ミカサ、カヲルの三人はそのまま彼女に連れられて立ち去ろうとする。
「碇くん……あの、頑張ってね」
「うん……!」
去り際にレイは向き直ってシンジにエールを送ると、シンジは笑顔でそれに返した。すると今度はアスカがレイを呼び止める。
「レイ、待ってなさいよ。あんたなんかすーぐに追い越してやるんだから!」
「そう……それじゃ、さよなら」
学生服の腰に手を当ててビシッと指差すアスカに対し、レイは振り向かずにそれだけを淡々と言うと、そのままアスカには見向きもせずに立ち去って行った。
そんなレイの後ろ姿をアスカはじっと睨み付けていた。アスカは自分が勝手にライバル視するレイに負けている事が悔しいのか、それとも別の理由があるのか……唇を強く噛み締めては、レイが立ち去った後もその場から動こうとしなかった。
それからシンジとアスカは研究所内の通路で二人っきりになり、ミサトに言われた第3トレーニングルームへと向かっていた。
先程までの騒がしさが嘘の様にシンジとアスカの間には沈黙が流れ、二人は無言のまま迷路の様な入り組んだ廊下を歩く。
「………」
シンジは内心、非常に困っていた。理由は単純明快だ。何となく気まずくて、アスカと何を話せばいいか分からないからだ。そんなシンジの様子に気付いたのか、隣を歩いているアスカが徐ろに口を開く。
「シンジ──こうなったら、あたし達二人で頑張っていくしかないわね」
アスカはシンジの方を見ずに真剣な表情で答える。
「いつまでも足手纏いなんて御免だし、何よりレイにだけは絶対負けたくないもん! だからシンジ、一緒に頑張りましょ!」
「あ、う、うん……そうだね」
アスカの申し出にシンジは曖昧に返事をする。正直なところ、シンジとしてはアスカとレイが競う様な恋敵関係にはなって欲しくなかった。
どちらもシンジにとっては大切な存在だ。ハーレムの主として、どちらか片方だけに偏った感情を抱くのはシンジとしても避けたかった。
……とはいえ、アスカもレイもシンジの事を想ってくれているのは間違いない。それ故にシンジは二人を平等に愛する事が本当にできるのか不安だった。
そうしているうちに第3トレーニングルームに到着すると、シンジとアスカの前に一人の女性が現れる。
「あっ、来た来た~♡ やっほ~、シンジ君。お姉さん、待ってたよ♡」
「えぇ……!? なんでラミエルがここに!?」
シンジ達の前に現れたのは、以前シンジがラブホテルに拉致されてしまい、長時間逆レイプされた末に何とか身体で屈服させたはずの第5使徒ラミエルだった。
しかも何故か彼女はシンジが以前出会った時の姿ではなく、ネルフの女性スタッフが着用するミニスカートのオペレーター服姿で立っているではないか。
短い金髪に青い瞳の彼女は推定Gカップのアスカと同じサイズの巨乳をぶるんと揺らしながらシンジに駆け寄ると、その豊満な胸元をシンジに押し付ける。
シンジは突然の事に戸惑いながらも、ラミエルにされるがままにその大きな胸の谷間を押し付けられ、その柔らかさと弾力に思わず鼻の下をだらしなく伸ばしてしまう。
「えへへ……シンジ君ったら、やっぱりおっぱい好きなんだねぇ? そんなに私のおっぱいに夢中になってくれちゃうなんて……もうこの子、可愛すぎだよぉ♡」
「ちょっ、ちょっと待ちなさいよ!?なんでこんな見るからにスケベそうな変態女がここにいるのよ……!?」
ラミエルの豊満な胸元にシンジの顔が埋まっている光景を目の当たりにし、羨ましそうに赤面したアスカは慌ててシンジをラミエルから引き剥がすと、自分の方に向かせる。
「あれ~? あなたがもう一人の
「なっ、なんですってぇ~!?」
シンジから強引に離されたラミエルは目を細めてアスカの姿を上から下までじろりと眺める。
「くすっ♡ まぁいいや。私は第5使徒ラミエル──
「はぁ? ……あんた、あたしに喧嘩売ってるの?」
「えぇ~? そんなつもりはないよぉ。だって私ぃ、シンジ君にしか興味ないし♡」
初対面ながらにバチバチと火花を散らして睨み合う二人の巨乳美少女。その様子を見たシンジはこのままではマズイと思い、慌てて二人の間に割って入る。
「ちょ、ちょっと待ってよ! 今は争っている場合じゃないだろ? それにラミエルだって、最初は恐ろしい敵だったけど、今は改心して僕達ネルフの味方なんだし!」
ラミエルがシンジ達の仲間になった経緯は少し複雑だが、それでもシンジは彼女を悪い使徒だとは思っていない。
確かに一時は
そして今では世界を滅ぼす人類の敵でありながら、ユイとミカサから生き残る事を特別に許可された使徒としてシンジ達人間を守る為に戦う立派な仲間なのだ。
そんなラミエルの肩を持つシンジを見て、アスカは不満げに唇を尖らせる。ラミエルの胸の谷間に顔を埋めていた時のデレデレとしたスケベな表情はどこに行ったのか、今のシンジは真剣な眼差しだった。
「はぁ……わかったわよ。あんた……ラミエル、だっけ……? とにかく、あんたがあたし達ハーレムの敵にさえならなければ、別に正体が使徒だったとしても構わないわ。仲間として認めてやるわよ」
「うわ~、アスカちゃんってツンデレなんだ~! でもそういう生意気なの、お姉さん嫌いじゃないかも♡」
「なっ……!? だ、誰がツンデレよ! あんた、やっぱりあたしのこと馬鹿にしてんでしょ!?」
「きゃははっ、怒らないでよ~。それよりシンジく~ん。さっきはあんなに私のおっぱいに甘えてたくせに、アスカちゃんとは普通に接してるの何だかお姉さん納得いかないんだけど~?」
「えっ……い、いや、それは……っ!」
ラミエルの指摘にシンジは頬を紅潮させて顔を背ける。するとその時、トレーニングルームの扉が開かれ、先程別れたはずのユイが一人で現れたではないか。
「はぁ……こんな事だろうと思ったわ。ラミエル──シンジ達のトレーニング、あなたに任せるとは言ったけど、やり過ぎないようにね」
「あはっ♡ ごめんなさい、ユイママ。つい楽しくなっちゃって……シンジ君とアスカちゃんのトレーニングは私が責任を持って監督するから、安心しててよ!」
ラミエルはシンジから離れてユイに歩み寄ると、両手を合わせて中腰の姿勢で謝罪する。どうやらシンジがラミエルにセクハラされていたところは、ユイに一部始終見られていたらしい。
「か、母さん……父さんと一緒に行ったんじゃないの?」
「あの人には別の仕事を頼んでいるわ。それよりもシンジ、アスカちゃん……トレーニングを始める前にこれを着なさい」
そう言ってユイは手にした紙袋からネルフ学園の体操服を取り出してシンジとアスカに手渡す。
「えっ……これ、僕達の体操服?」
「えぇ、そうよ。ほんとは訓練する時は危ないからプラグスーツを着て貰うんだけど……あなた達のはまだデザインが完成してないから……」
シンジとアスカはユイから渡された体操服に仕方なく着替え、ユイとラミエルの前に並び立つ。
「それじゃあ、まずは簡単に柔軟体操から始めましょうか。母さん、ここでシンジ達が上手くやれるか見ててあげるから」
まるで授業参観だなぁ……と思ったシンジとアスカは恥ずかしくなり、お互い気まずそうに視線を逸らす。それから二人は白衣姿のユイに見守られながら、ラミエルの指示に従って入念なストレッチ運動を始めた。
そして数十分後……
「あっ、ごめ~ん! 私、今から食堂のご飯食べ行くの忘れてた! だから続きは勝手にやっててね!」
「えっ……ちょ、ちょっと待ちなさいよ! まだ柔軟体操終わってないのに!」
ラミエルは急に用事を思い出したかの様に慌ただしくその場を離れると、そのまま謝りながらトレーニングルームの外へと走り去ってしまった。
残されたシンジとアスカは汗を滲ませながらその場で立ち尽くしていると、ユイが額に手を添えながら深い溜息を漏らす。
「はぁ……ラミエルったら、また逃げちゃったわね」
「えっ、どういうこと……?」
「実はね、シンジ……ラミエルが最近何だか怪しい動きを見せているみたいなの。私達ネルフを裏切るとか、そういうつもりじゃないとは思うのだけども……やっぱり使徒という事もあって、不安要素がある以上は放っておけないでしょ?」
ラミエルは
……とはいえ彼女の行動は未だに謎が多く、シンジは以前ラミエルに拉致されてラブホテルに監禁された事もあるので、彼女が何か企んでいる可能性は否定できないのだ。
それにシンジはラミエルの事を仲間だと思っているのだが、ラミエル自身はシンジの事を仲間というよりも異性として見ている節があり、シンジはそれが気掛かりだった。
いくらシンジの事を好きだと“口では言ってても”、それが
もっと最悪の場合、同胞である他の使徒達にネルフの本拠地である人工進化研究所の居場所が敵に知られてしまう危険性もあるのだ。
そう考えたユイはラミエル監視の為に今回は敢えて通常のトレーニング講師である女性スタッフではなく、シンジを彼女に任せて様子を見る事に決めたのだ。
しかしその結果は……
「はぁ……ラミエル……何を考えているのかしら」
結局逃げ出したラミエルは戻って来ず、シンジ達はラミエルが戻ってくるまで柔軟体操を続けるしかなかった。それから更に数分が経過し、シンジとアスカの柔軟体操も終わりに近付いた頃……
突然何の前触れも無しにトレーニングルームの電気が停電し、室内が真っ暗になってしまった。どうやら研究所内部の電源が落ちたらしい。
「て、停電……!?」
「ちょっとシンジ! 何がどうなったのよ!?」
突然の出来事にアスカは動揺しながらシンジの腕に抱き着く。そんなアスカを落ち着かせる様にシンジはアスカの頭を優しく撫でる。
「お、落ち着いてアスカ! 大丈夫、ただの停電だから……!」
アスカはシンジに頭を触れられただけでだいぶ落ち着いたらしく、頬を赤らめながらシンジの胸の中に身を委ねる。
「このタイミングでの停電……これはまさか、ね?」
しかしユイだけは何かに気付いたのか、考え込む仕草で険しい表情を浮かべていた。
──その同時刻、ゲンドウ達が滞在する研究所内の司令部ではちょっとした騒ぎになっていた。
「駄目です! 正・副・予備の電源が三つとも落ちています……!」
オペレーターの女性スタッフがコンソールを操作しながら悲鳴にも似た声を上げる。
どうやらネルフ内部の電力供給を司るシステムが何者かによって乗っ取られたらしく、現在研究所内の電力は完全に供給されていないらしい。
……だが、ネルフのシステムを完全に掌握するには、それなりに高度な技術を持った人物が必要なはず……とその時、女性オペレーターの一言で司令部に伝わる恐怖にも似た緊張感がより一層増した。
「パ、パターン青! 間違いありません! 使徒です!」
そう、それはつまり──人工進化研究所に使徒が現れた事を意味していた。
「碇、まずいぞ……!」
「いよいよゼーレの老人達が動き出したか……冬月。大至急、研究所内にいる全員を下に集めてくれ」
停電の中、テーブルに座っていつもの腕組みポーズを見せるゲンドウの隣に立っていた白髪頭の茶色いスーツを着た老人──ユイと並ぶ、ネルフもう一人の副所長である冬月コウゾウが焦燥感に満ちた声でゲンドウに呼び掛ける。
「碇……まさか、やるのか“あれ”を……?」
「フッ……あぁ、もちろんだ」
「うぅ……私は、あまり気が進まんぞ……」
──その頃、研究所内のとある部屋ではトレーニングルームから抜け出したラミエルが一人の怪しい動きを見せる人物と密会していた。
「ねぇ、タブリス。この停電──ひょっとしなくてもあなたの仕業、だよね?」
ラミエルは真っ暗になった部屋の隅にある壁に背中を預けて腕を組む銀髪の美少年──第19使徒タブリスこと、渚カヲルに向かって静かに言い放つ。
「フッ……そろそろ、かな」
するとカヲルはラミエルの問い掛けに対して、不敵な笑みで返す。ラミエルは使徒としての本能なのか、今日人工進化研究所にやって来た渚カヲルが普通の人間ではない事に早くも勘付いていた。
使徒は使徒同士の気配を正確に感じ取れる共通能力がある為、ラミエルはカヲルの怪しい雰囲気に違和感を覚えたのだろう。
ラミエルの質問に対し、カヲルは徐ろに黒い長ズボンのポケットから赤い水晶玉を取り出す。
それはカヲルが持つ専用の
「答えてッ! どうしてあなたが
「フッ……そう急くなよ、ラミエル。それより“君こそ”どういうつもりだ? ここに使徒を呼び出したのは君の仕業だろう?」
そう言ってカヲルは取り出した
「あはっ♪ バレちゃってたんだ……流石は忌まわしき
「へぇ……そうなのかい。で、それを
言いつつ、カヲルの真っ赤に染まる瞳が暗闇の中で不気味な光を放つ。
「さぁ行くよ。おいで、アダムの分身。そしてリリンのしもべ──」
宣言と同時にカヲルの手にした赤い水晶玉が眩しい光を放ち、カヲルは
「っ……! そっちがそのつもりならッ!」
対するラミエルもまた、使徒としての力を解放する。ラミエルは身に着けていた衣服を突き破る様にして背中から大きな黒い堕天使の翼を生やして宙に浮き上がると、バチバチと弾ける蒼白い雷撃をその手に宿す。
「退いてもらうよ、ラミエル。僕は邪魔する君を倒して、研究所内に侵入した使徒を速やかに殲滅させてもらう」
「そんなのダメ……ッ! あの子は私が必ず守る! そしてシンジ君に会わせてネルフに保護して貰うんだからッ!」
静止した闇の中で──ラミエルとカヲル、二人の使徒による戦いの火蓋は切って落とされた。
【次回予告】
すべてが静止した闇の中で迷子になるシンジたち。
電力供給を回復させる為にはゲンドウの計画を実行しなきゃならないらしい。
そんな時に合流したレイからいきなり押し倒されたシンジ。
何やら様子のおかしいレイを助ける為、シンジはアスカとユイに見守られながらレイとやむを得ずエッチする。
次回、『静止した闇の中で 性交編 ★(アスカ、レイ、ユイ)』
今後、ヒロインたちとのエロ回がかなり増える予定です。そこで少しでもキャライメージをしやすいようにAIを使った挿絵を導入しようか迷ってます。アンケート結果によって採用するかしないか決めるので、もしよければ皆さんお答えください。
-
AI挿絵が欲しい
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AI挿絵は要らない
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原作キャラの挿絵だけ欲しい
-
オリキャラの挿絵だけ欲しい