しかしR18小説でエロ無し回を書くのは難しい……
やっぱりエロが書きたいです。
明るかった太陽が西の夕焼け空に沈み始めた頃。
シンジ、ユイ、ゲンドウの三人は親戚から1日だけ預かったレイを連れて市内に位置する山にやって来た。
登山用の大きな荷物を背負ったゲンドウが張り切って先導する中、シンジはユイと二人で作った料理の出来映えについて談笑。その後ろを歩くレイは何やら思い詰めた様子で前を歩く家族三人の楽しげな光景をしんみりと眺めていた。
(いいなぁ、シンジくん……何だか楽しそう)
──綾波レイはいつも忌み嫌われていた。
生まれた時から両親に気味悪がれ、周囲の人達から充分な愛を与えられずに育てられた彼女。
繰り返し続く罵倒と虐待の日々に純粋だった幼い心身は疲れ果て、いつしかレイは生きる光を見失ってしまった。
彼女は自分の存在意義に疑問を抱き、僅か4歳という若さにして感情を捨てた人形の様に本来の“明るくお転婆な自分”を騙して生きてきた。
どれだけ助けを求めても救いの手は差し伸ばされない。
どれだけ泣き叫んでも人々の心には響かない、届かない。
綾波レイはいつも一人。夜闇に浮かぶ蒼い月を眺めては、誰からも相手にされず退屈な独り遊びと称して冷たく暗い水面に小石を永遠と投じていた。
家では殆ど隔離され、暗くて冷たい殺風景な部屋に閉じ込められたものの、慣れてしまえば案外過ごせるものだった。
最初の頃、あれだけ泣き叫んで暗闇の支配領域を抜け出そうと足掻き続けていた純真無垢な彼女は既に過去へと消えている。
そんな暗闇で独り静かに育てられたレイを押し付けられる様に入園させられた田舎の幼稚園では友達一人出来なかったが、孤独が好きだと自分や周囲に格好付けていた訳ではない。
ただ……無意識に探し求めていただけに過ぎない。
しかし残酷にも望みは得られず、いつしか自分の願いを諦めた彼女は人間である事を捨て、心無き人形へと堕ちた。
(それなのに……)
──何故、自分は泣いているのだろう。
涙──それは悲しいと流れ出す人の心の弱さだとレイは知る。
実際には涙を流していない。しかし閉ざした筈の心が……幼い彼女自身が“寂しい”と確かに泣いているのだ。
シンジ達が暮らす第3新東京市内でも穴場となっているこの山を進んだ先には拓けた草原がある。
満天の星海に明るく照らされた広場は普段から家族連れが楽しむ自然の遊び場として親しまれているだけでなく、ユイやゲンドウの様に登山愛好家達が天体観測に訪れる自然の憩い場となっている。
ゲンドウは広場に到着するなり大きなキャンプ用のテントを張り、持ち込んだ望遠鏡で夜の星を見上げていた。
「こうして大自然に囲まれて星を見ていると、日頃の疲れや悩みなど吹き飛んでしまうな」
「えぇ。本当に綺麗な星空ね」
ゲンドウの隣に腰掛けて寄り添う様に星を観察するユイ。
久し振りに夫婦水入らずの時間を過ごせて嬉しそうに微笑んでいる。
「……なぁ、ユイ」
そんな時、黒いサングラスを光らせたゲンドウが重苦しい口を徐に開いた。
「私は男として、父親としてお前とシンジを守っていきたい。その為にこれから先もお前を悲しませたり傷付けてしまう事もあるだろう」
「あなた……」
「……それでも、こんな私について来てくれるか?」
お願いだ、ユイ……と、宛ら祈る様にぽつり呟くゲンドウにユイは優しい笑顔で答える。
「……ふふっ。あなたは昔から私がついていないと駄目な人ですからね……でも大丈夫。私もあなたのこと、ずっと愛していますから」
「ありがとう。ユイ、私も愛しているぞ」
ゲンドウとユイがテント近くの草原に腰掛けて天体観測している頃、シンジとレイもまた離れた場所で互いに腰掛けていた。
「……綾波はいつも一人でいるの?」
膝を抱えて星空をぼんやりと眺めていたシンジが徐に呟く。
「うん。嫌われてるから」
対するレイも膝を抱えた姿勢で地面に座り込み、目の前に広がる虚空を静かに見詰めている。
「それって……みんなに虐められてるってこと?」
「どうかな……? 私って生まれた時からちょっと変な子って言われてたから」
まるで孤独感など気にもしていないとでも言う様に強がりを見せるレイ。口調こそ和らいでいるものの、その表情は暗い影を落としている。
「そっか。それで幼稚園のみんなに笑われてるんだ……だから自分は笑えないと思っている。自分には他に何もないからって、悲しみや寂しさを消し去りたかった……だから綾波は人形になろうとしたんだ」
「うん……すごいね、シンジくん。初めて会った人のこと何でも分かっちゃうんだ」
人間らしい感情の込もっていない言葉でシンジに話し掛けるレイはシンジから見ても異端過ぎた。
「……それは僕も同じだからさ」
「えっ? シンジくんも……?」
だから……シンジはレイの前でもう少し素直になろうと思い始めた。
思えばシンジも何らかの理由で前世から転生した結果、この世界でユイとゲンドウの息子として生きてきた──言うなれば“普通とは違う男の子”である。
確かに最初は『碇シンジ』という二次元の中のキャラクターに憑依してしまった自分に驚いたりもしていたが、時間が経つにつれてシンジとして生きる今の自分に居心地の良さみたいなものを感じ始めていたのも事実。
その一因を作ったのは間違いなく母親のユイだが、彼女とのエッチな行為がシンジに生きる意味を与え、これから先に待ち受ける明日への希望にもなっている。
その希望をレイにも感じて貰いたいと、シンジは柄にもなくレイに優しい言葉を投げ掛ける事にした。
「ねぇ、綾波は今まで嬉しかったり楽しかったって心から感じた事ある?」
「……ないかも」
「じゃあ一緒に笑って楽しもうよ。今からでも遅くはないって。そしたら綾波も信じられると思うよ?」
そこまで言って元気よく地面から立ち上がると、シンジはユイにも似た穏やかな微笑を浮かべてレイに振り返った。
「──綾波が思ってるほど、綾波は独りなんかじゃないんだって」
「シンジ、くん……」
震えてしまう唇。地面に座り込んだままのレイは輝きを取り戻した純粋な瞳でシンジを見上げる。
幼い瞳に映るシンジは彼女からしてどのように見えているのだろうか……。
「ほら綾波、星空がとっても綺麗だ。見てごらん?」
「本当……すごく綺麗」
そっと差し出された手を掴んで自分も立ち上がると、レイはシンジの隣に寄り添う形で星空を見上げて思わず微笑む。
「人間は辛い時や悲しい時、寂しい時、こうやって星を見上げて希望や元気を貰うんだ。そして──その素敵な笑顔もね?」
……言われて気付いた。先程までは無表情だったレイの顔が緩み、口元に自然と笑みが広がっていくではないか。
「えっ? あっ……う、うん。けど、ちょっと恥ずかしい……」
「あれ? ってことは綾波の笑顔を最初に見たのはこの僕ってことか。いや~、嬉しいなぁ」
シンジの言動を切っ掛けに少しずつ明るくなってきたレイに一先ず安心したのか、シンジはニヤニヤと笑ってレイを可愛がる。
「あっ……シンジくんも笑ってる」
「ね? 他の人に笑われても全然嫌な気持ちにならないでしょ?」
言いつつ夜空を仰いでいたシンジが隣に立つレイに向かって微笑む。
「うん。不思議……シンジくんは私を見て笑っているのに、他の人達とは感じ方が違う」
今までに感じた事のない他人から自分に向けられる笑顔。全く嫌な気分にならず、寧ろ明るく穏やかな気分に包まれる温かい光の様でもある。
その様な良い笑顔もあるという事をレイはこの日初めて知った。
「僕は綾波の可愛い笑顔が見れて嬉しいと感じてる。嬉しいから笑ってる。綾波はどうかな?」
「っ……私はその……シンジくんに、あの……ごめん。なんで笑っているのか自分でも分からないの」
恐らく初めての経験に上手い言葉が見付からないのだろう。レイは戸惑いながらも自分の中に芽生え始めた気持ちをシンジに伝えようとする。
そんなレイを見てシンジは静かに頷き、ニコッと笑い掛けた。
「それでいいんだよ。この時に感じた僕と綾波の気持ちに嘘はないんだから」
「そうだね……ふふっ」
「あっ! ほら! また笑ってくれた! やっぱり綾波は笑顔が似合っていると思うな」
「シンジくん……ありがと」
再び広がる笑顔の花。シンジと出会った影響からか、レイは少しずつ自分の中で変わり始めている様だ。
シンジとレイも普通の人間とは異なる人生を歩んでいるからこそ、互いに惹かれ合うものがあるのかもしれない。
満天の星空の下でシンジとレイは仲良くなった。
これにはユイとゲンドウも大喜びで、レイの心に希望の光を灯したシンジはまた一つ自分の価値を上げる事に繋がった。
その後は家族全員でシンジとユイが作った料理に舌鼓を打ち、四人で綺麗な星を眺めて幸せな時間を過ごした。
しかし楽しい時間とはそう長くは続かないもの。
「シンジくん……」
「悲しい顔しなくても大丈夫だよ。これが最後じゃないから。きっとまた会える時が来るって」
「……ほんとに? 私達また会える?」
帰り道の途中で別れ話になった途端、驚いた事にレイがシンジと離れたくないと泣き出したのだ。
「信じていれば会えるよ。だから大きくなったら二人でまたこの場所に来て、その時また一緒に同じ星空を見よう」
「シンジくん……うん。じゃあ、ちゃんと約束したからね……? 忘れちゃ嫌だよ?」
純粋で愛らしい人の心を取り戻した幼いレイに無意識のうちに惚れてしまった様子のシンジ。
「うん。僕も綾波と会える日を楽しみにしてるよ」
珍しく顔を赤らめながら、シンジはレイと未来の約束を交わすのだった。
次の日の朝、シンジと出会った時とは別人にまで子供らしい明るさを取り戻したレイは、ユイとゲンドウに連れられて親戚の家へと帰って行った。
自分が居れば別れが辛くなって、またレイを泣かしてしまうから……と、自ら進んで留守番する事に決めたシンジ。
しかし未練が無かった訳ではない。
「結局、綾波とは1回もエッチな事しなかったなぁ……」
誰も居なくなった家に独り残ったシンジは自分の部屋の机に座り、どこか寂しい表情で遠方の田舎へと帰って行ったレイの笑顔を思い浮かべる。
「綾波レイ、か……僕がイメージしていたキャラとはちょっと違うみたいだけど、ほんとに可愛くて優しい良い娘だった」
どうやらシンジは自分でも分からないうちにレイに恋愛感情を抱いてしまったらしい。
しかしそれを素直に認めるのが恥ずかしいシンジ。
(僕が巨乳好きだから綾波には手を出さなかっただけ……うん、きっとそうに違いない。僕の好みは母さんとかミサトさんみたいにおっぱいが大きくてスタイル抜群なエロい女性だから──)
──などと言い訳をし、心の中で芽生え始めたレイへの恋心を誤魔化そうとすると、徐に切ない溜息を漏らす。
「また会えるといいなぁ……」
唇を震わせ、独り静かに呟くシンジ。その頬には微かに濡れた涙の跡が綺麗に伝っていた。
次のレイの出番? 悪いけど10年後までないよ(断言
何故ならここからストーリーはツンデレ幼馴染みアスカとの微笑ましいイチャラブルートに入るから(えっ
という訳で次回、本作メインヒロインのロリっ娘アスカがついに初登場。
一応アスカの長期的な育成こそが本作最大のテーマですかね。
アスカ登場でだいぶ本作の方向性は固まると思う。
あっ、ユイさんは……すみません、現状維持ということにしときます(笑)
今後、ヒロインたちとのエロ回がかなり増える予定です。そこで少しでもキャライメージをしやすいようにAIを使った挿絵を導入しようか迷ってます。アンケート結果によって採用するかしないか決めるので、もしよければ皆さんお答えください。
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AI挿絵が欲しい
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AI挿絵は要らない
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原作キャラの挿絵だけ欲しい
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オリキャラの挿絵だけ欲しい