完結済なので順次アップします。
舞鶴鎮守府に着任したばかりの新人提督の桂木貞治(26 嫁さん募集中。ぜいたくは言わない、おっぱいの大きな艦娘がいれば。いや、自分は貧乳ツインテも好きだがそもそもおっぱいはry)には一つの悩みがあった。いや、人数分とすれば二つと言えた。
それは航空機部隊の中核をなす加賀と瑞鶴の人間関係だった。
「何かお悩みですか、提督」
氷のような表情はいささかも感情が乗らず、声には事務的な響きがあった。
「いや、加賀さん。何でもない」
ーー自分と向き合ったときだけ顔が怖いんです。赤城さんと話すときみたいに笑顔でとは言わないですが。
喉元まで出掛かった言葉を飲み込み、秘書鑑である加賀さんに訓練スケジュールを手渡した。さん付けなのは彼女の佇まいに気圧されているからだった。
「この通りに頼む。午前中の訓練だ」
書類を一瞥すると一言、
「見事なまでに五航戦とスケジュールをずらしていますね」
迷彩は
施していたはずだが、すぐに見抜いた加賀さんが貞治に向き直った。
「私としては一緒でも問題ありませんよ。蒼龍たちの都合もあるでしょうから」
その五航戦と一緒にしたら問題が起きるか敢えて外しているんでしょうが。
喉元まで出掛かった言葉を飲み込んだ時、執務室の扉がノックなしに開いた。
「提督さん、午後からの飛行スケジュールだけど、加賀さんは外してくれたの?」
瑞鶴の慌てものが。頭を抱えるしかなかった。
氷よりも冷たい視線が自分と瑞鶴に刺さる。いや、瑞鶴にしか刺さってないはずなのだが、その冷気がこちらまで伝わってくるんだってば。
長い長い沈黙の後、加賀さんが口を開いた。(頭を抱えているから状況は見たくもない)
「・・・・・・そう、あなたの差し金ね」
それだけ言うと加賀さんの気配が消えた。 全身を針で刺されたような感覚が消えた頃に、一航戦の視線を平気で受け止めた五航戦が声を掛けた。
「もういいですよ、提督さん」
加賀さんとは違ういい匂いがしたと思ったら、貞治の頭が柔らかい感覚に包まれた。
この子と付き合いだしたのは何が切欠だったろうか。もう思い出せない。だがすべてを包み込むこの感覚にはいつも救われている。
「いつもいつもご免なさい。無理をお願いしちゃって」
この声に弱い。姉と妹に挟まれた三人姉弟の真ん中である貞治は、まだ幼さの残る瑞鶴の優しい抱擁に抗し得なかった。加賀さんに比べるとサイズ負けはしているが、十分に弾力のある胸の感覚は郷愁を誘うには十分だった。
「よしよし」
頭を撫でられると優しかった姉を思い出す。思わず瑞鶴の背中に手を回して抱きしめる。
「やっぱり、加賀さんは苦手ですか、提督さん」
先ほどまでの緊迫した空気がまるで無かったかのように言い切る瑞鶴に少し腹が立った。
だが提督の思いと同様、瑞鶴は瑞鶴で不満があった。
『そうやって、損を自分から引き受けるところ、ほんっと翔鶴姉と似てるんだから』
「何か言ったか?」
「ううん、何でもない。ところで、提督さん」
明るく健康的な瑞鶴の言葉が秋波を帯びてきた。
「訓練前にちょっと瑞鶴、おなかが空いたなぁ。ちょっと食べさせて」
言うが早いか瑞鶴はデスクの下に潜り込んだ。
「あ、おい。まだ日が明るいのに」
「提督さんに瑞鶴が迷惑を掛けたからお詫びという事じゃダメかな」
口でくわえたジッパーをおろしながら上目遣いでこちら
を見る。
仔猫が飼い主を見るような目には勝てない。
「好きにしてくれ」
「やったぁ、だから提督さん大好き」
トランクスの窓をもどかしげに開くと、亀頭が外気に触れて一瞬ヒヤッとした。
だが寒気を感じた次の瞬間、ちゅぽんと柔らかい唇が先端を包み込むのが分かった。
暖かい舌先が亀頭を半ば包む包皮をめくろうと、隙間に入り込んでくる。
あまりの気持ちよさに貞治は顔を天井に上げて耐える。
天井の古びてくすんだシャンデリアの黒ずみを数えながら必死で暴発を耐える。
誰が入ってくるかが分からないので鍵を掛けたかったが、この体勢ではもうそれも叶わない。
「瑞鶴、あのな」
「なあに、提督さん」
胸をはだけて袴だけの姿になった瑞鶴がデスクの下から這い出てきた。
その瞬間、ノックの音がした。
「失礼します、加賀です」