※この作品はR-18です。

チャンピオンとして……   作:lime-255

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チャンピオンとして……

焦る気持ちを抑えて私は待っていた。

もうすぐ来る……。

ハクタイシティで出会ったあの子が……。

 

 

 

四天王を倒して!!

 

 

 

 

 

ドアが開く音がして……あの子が来た……。

どうやら最後の四天王ゴヨウを倒したようね……。

 

「シロナさん……?」

 

「こんにちは 私がチャンピオンのシロナよ」

 

「あなたがチャンピオンだったんですね」

 

「ええそうよ 驚いた?」

 

「いえ……なんとなくそんな気がしてました……」

 

あら……意外な反応……まあいいわ……

私は髪をかき上げて気持ちを入れた。

 

「ここに来るという事は どんな困難もポケモンと乗り越えてきたのね」

 

あの子も深呼吸をしている。

 

「目的はわかっています」

 

帽子の向きを変えて気合い十分みたいね……。

 

「チャンピオンとしてこのシロナ……全力でキミと戦います!」

 

「望む所です!」

 

「行きなさい! ミカルゲ!」

 

「行ってこい! ムクホーク!」

 

ボールから出て来た、ムクホークの高い鳴き声がバトル開始の狼煙を上げた。

この緊張感……たまらないわ……。

 

「さてと」

 

ミカルゲは弱点が少ないポケモン

並みの攻撃なら大概耐えられるけど……。

 

「う~ん」

 

あのムクホーク……恐らくフタバタウンからの相棒

どう考えても『並み』では済まないわよね……。

 

「でも弱点も恐らくこないはずだから……ミカルゲならきっと耐えられる!」

 

耐えられれば、耐久がないムクホークなら一撃で落とせる! 

 

「ミカルゲ! サイコキネシス!

 

「ムクホーク! ブレイブバード!」 

 

ムクホークの方が素早く動き、渾身のブレイブバードが来た!

私も吹き飛ばされそうになる程の豪風。

 

「うっ……嘘でしょ! なっなんて威力なの!」

 

ミカルゲは、まともに食らい大きく吹っ飛んで壁に叩き付けられ一撃で落ちた。

 

「まっまさかミカルゲが一撃なんて……」

 

「よっしゃー! いいぞムクホーク!」

 

ムクホークの嬉しそうな鳴き声が響いた。

 

「計算違いだわ……」

 

これが『捨て身』の威力……流石ね……

だけどあの威力……。

あっちも相当な体力を使っているはず!

 

「それなら……ルカリオ! やっちゃいなさい!」

 

本来ならムクホークの方が素早いけど……。

 

「ムクホークもう一発だ!」

 

「神速よ!」

 

ルカリオが目にもとまらぬ速さで攻撃し

ムクホークを仕留めた。

 

「ナイス! ルカリオ!」

 

「お疲れさんムクホーク! 次はグライオンだ!」

 

グライオン……

ルカリオの技だと

相性的に決定打に欠けるわね……ここは……。

 

「交代よ! ミロカロスお願い!」

 

ルカリオを下げミロカロスを出した。

 

「くっここで交代か」

 

グライオンは『炎の牙』で噛みついて来たけど

痛くもかゆくもなかった。

 

「ふふ そんな攻撃全然効かないわよ!」

 

「ミロカロス! 冷凍ビーム!」

 

「グライオン! ストーンエッジ!」

 

グライオンの攻撃を多少受けたが

『冷凍ビーム』で弱点を突き手堅く倒した。

 

 

――

―――

――――

 

 

一進一退の激闘は続き

彼のポリゴンZでロズレイドを倒されて

私はとうとう最後の一体になった。

 

「ここまで追いつめられたのいつ以来かしら」

 

まさが私の方が先に最後の一体になるなんて……

でも最後のポケモンは……力いっぱいボールを投げた。

 

「切り札よ! ガブリアス!」

 

「ガブリアスか……」

 

ガブリアスの空気が震える程の咆哮……

いいわ……この痺れる感じ……。

 

「ドラゴンダイブ!」

 

「耐えろ! ポリゴンZ!」

 

彼の願い虚しくポリゴンZは体力が尽きて倒れて、

とうとう彼も最後の一体になった。

 

彼は再び深呼吸をしていた。

 

「任せたぞ……ゴウカザル!」

 

ゴウカザル……彼が一番信用しているポケモン

博士にもらった幼いヒコザルをよくぞここまで……。

 

 

ガブリアスとゴウカザルお互い睨みあっている……

負けたくない気持ちが、両方のポケモンから熱い程伝わるわね。

 

「ゴウカザル! インファイト!」

 

ゴウカザルの方が先に懐に入ってきて重く速い連打を放った。

 

「耐えて! ガブリアス!」

 

結構減らされたがガブリアスは耐えてくれた。

 

インファイトを放ち、疲弊しているいまなら……。

大ダメージを与えられるはず! 勝った!!

 

「ぶちかましなさい!! 地震よ!!」

 

ガブリアスが咆哮し、地震を起こした!

すごい地震! 今までで一番かも!

 

地面が勢いよく盛り上がり、ゴウカザルが天井に打ちつけられた。

 

「頑張ってくれ! ゴウカザル!」

 

効果は抜群……耐えれるわけがな……い……え?

ゴウカザルは辛うじて起きあがった。

 

「なんて事なの……まさか……起きあがるなんて……」

 

「なんとか気合いで持ちこたえたな!」

 

はっ! 『気合いのタスキね』……誤算だったわ……。

 

「でもこっちだって……」

 

ガブリアスは『オボンの実』を食べて少し回復をした。

これなら次の攻撃も大丈夫そうね……んっ?

 

ゴウカザルの様子が……頭の炎が大きく燃えて『猛火』になっていた。

 

「ちょっとまずいかも……」

 

さて……炎技の威力が、かなり上がるわね……

技はここまでの戦いで確認済みよ!

あっちの技は確か……

『インファイト』と『マッハパンチ』と『フレアドライブ』

『フレアドライブ』は使われても反動であっちがダウンするので問題なし。

 

あと一つは……あと一つ……?

あれ? もしかして使ってない?

 

かっ考えなさいシロナ…………って

ゴウカザルってたくさん技覚えるから無理よ!

 

まって冷静になって……考えをまとめるのよ

こっちが『あと一撃で倒れる技』って考えればそんなに無いはず……

そんな技が…………あっ! もしかしてだけど……『ブラストバーン』

選ばれたポケモンじゃないと使えないはずの技だけど

あの子のポケモンなら充分ありえるわ……。

 

でも炎技だったら、ガブリアスなら半減できる!

まって『猛火』になっているから……。

 

私の頭は追い詰められていてパンク寸前

ふとガブリアスの方に顔をやった。

 

「……よし!」

 

こっちを見て頷いてくれた……勇気が湧き覚悟を決めた。

 

「シロナさん楽しいバトルをありがとうございます」

 

「それはこちらのセリフよ」

 

「次が最後の技になります!」

 

「受けて立つわ!」

 

「いけ! ゴウカザル!」

 

「どんな技が来ても平気よ!」

 

……うん?……あれ? なにこの凍てつく空気は?

猛々しく燃えているゴウカザルが青白く光っていた。

 

まっまずい氷技だわ! でっでもどうやって!?

いくらゴウカザルでも氷技なんて……?

 

「はっ! まっまさか……」

 

「目覚めるパワーだ! いけーーー!!」

 

前言撤回これはピンチ!

 

「耐えて! ガブリアス!!」

 

私は力いっぱい願いを込めた。

 

――

―――

――――

 

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