※この作品はR-18です。

『うちはシスイ憑依伝』IFルート・ザ・ストーリー   作:EKAWARI

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どうもばんははろ、EKAWARIです。
この作品はあらすじにも書いている通り表で連載しているNARUTO二次小説『うちはシスイ憑依伝』のもしもクーデター未遂事件がなかったら? IFパロディ小説です。
本編とは別物としてお楽しみいただけたら幸いにございます。かしこ。


初夜物語

 

 

 

「おめでとう」

「おめでとう」

 その日、うちは一族の会合所で一組の男女が婚姻の儀を上げた。

 花婿は、うちは一族伝統の黒衣に身を包んだ青年。凛々しい面立ちにつり上がった一本睫と大柄な鼻とクセの強い黒髪が印象的で、次々に参列者から贈られる祝福の言葉に対して、僅かに照れたように頭を掻きながら「ありがとうございます」と柔和な笑みを浮かべながら返している。

 男の名前はうちはシスイ。木の葉隠れの里が誇る上忍(せいえい)の1人であり、うちは一族きっての幻術使いで『瞬身のシスイ』の異名を持つ手練れである。歳は21。

 その隣に座すのが花嫁であるところの少女、歳は男より6つも若く、この春に15歳を数えたばかりだ。しかし元々大人びた雰囲気と顔立ちをしていたせいであろう、隣の男と比べてもあどけなさや幼さなど微塵も感じさせず、ただその輝かんばかりに麗しい美貌と、瑞々しい肌にその年齢を僅かに推測させるだけだ。

 彼女はどことなく朗らかで感情がわかりやすい男とは対象的に、そっと秘めるような静かな微笑みを湛えて歳に似合わぬ落ち着きでもって祝福の言葉を受け取っている。

 彼女の名前はうちはイタチ。木の葉を統べる火影の直属部隊である暗部の部隊長を務めており、近々上忍への昇格も検討されている一族きっての麒麟児だ。2点特化タイプのシスイとは対象的に、様々なものへ高い適性を示し、人格、忍術、体術、幻術、統率力、全ての面に置いてトップクラスを行くくノ一である。

 やがて、人々の間を通り抜けて1人の男が、シスイとイタチの前に姿を現した。

 その男こそうちはイタチの父にして木の葉警務部隊の隊長であり、うちはの代表役を務めている男、うちはフガクだ。そしてまた、この2人の婚姻がこうしてなったのは、この男の計らいでもあった。

「シスイ君」

「はい」

 いつものように、堅く重々しい仏頂面を浮かべて、低くフガクは娘婿の名を呼ぶ。それに対して、シスイは緊張するでもなく、いつも通りに姿勢を正して真っ直ぐと義父を見上げながら返事を返す。

 それに、ふっとフガクは不器用に口元だけに笑みを浮かべると、「イタチを頼む」そういって頭を下げた。

「はい」

 誠意をもって柔らかく微笑みながらシスイも答える。その次にずいと、イタチとよく顔立ちが似ているが、彼女と違ってピンピンと跳ねた後ろ髪が特徴の少年……花嫁の弟であるうちはサスケだ、はムスッとした不機嫌顔を隠さず男の前に歩み出して、それからそっぽを向きながらもぶっきらぼうに義兄となる男へ言葉をかけた。

「姉さんを泣かせたら承知しないからな」

 その言葉が、姉が大好きで仕方ないサスケなりの祝福の言葉だと理解しているのだろう、シスイは義弟となる少年の頭にそっと手を伸ばして、そのちょっと硬質なクセのある髪を一撫でしてから「うん、わかってる」そういって笑った。

「触んな」

 そういって、顔を真っ赤にして自分の頭から男の手を振り払うサスケを見て、隣に座るイタチがクスクスと控えめに笑う。いつもは化粧とは無縁のイタチであったが、今宵だけはその口元と目元に紅が差されており、元から玲瓏な美貌を誇っていたのも相成り、紅椿の如き微笑みは華やかで見とれるほどに美しい。

 少女は普段は着飾ることはなく、表情を律していることもあって、その柔らかな表情は思わぬギャップを呼び込む。故にこそ、この婚姻はイタチもまた望んでのものであることを、普段クールなイタチしか見たことの無かった来客に印象付かせた。

 そんな2人の前に、今度は花嫁とよく似た顔立ちをした女性が進み出る。イタチの実の母であり、うちはフガクの妻のうちはミコトだ。彼女は、そっと娘の手を取ると「イタチ、幸せになるのよ」そういって微笑んだ。

「シスイ君、貴方を家族に迎え入れられて本当に嬉しいわ。これからも宜しく頼むわね」

「はい、ミコトさん。こちらこそ宜しくお願いします」

 そういって、シスイはまた笑った。

 

 夜になると、来客もやがて帰っていき、式は終わりを告げた。

「後片付けは私たちがやっておくから、イタチ、シスイ君、貴方達はもう帰りなさい」

「え、でも手伝いますよ」

 そうエプロンを身につけて笑いながら言うミコトに対して、シスイはそうにもいかないといわんばかりの声を出すが、そんな青年に対してミコトは「何言ってるの。主役なんだからこういうときくらい甘えなさい」そういって茶目っ気たっぷりにウインクを1つ青年に寄越した。

 それからニッコリとミコトは意味ありげに笑うと、こっそりと娘の耳元で「イタチ。今夜は頑張るのよ」そう耳打ちをした。勿論シスイの耳にもその言は聞こえている。思わず男は耳を照れで赤らめるが、イタチは母に向かって柔らかく微笑んで「はい」とそう真摯に答えただけだった。

 

 

 そして夜、2人っきりにさせようという計らいなのだろう、いずれうちはフガク宅に住むことに決まっていた2人であったが、最初の1週間は1人暮らしであったシスイの生まれ育った生家で2人は過ごすこととなっていた。

「シスイ」

 まるでいつも通りのような調子で、着流し姿のイタチがシスイの名前を呼ぶ。

「風呂上がったけど」

「あ、ああ……」

 そのいつもは1つに結わえられている綺麗な烏の濡れ羽色をした少女の髪は、しっとりと艶めいて白い肌に張り付いており、風呂上がりで上昇した体温はイタチの作り物じみた端正な顔立ちに僅かな紅を差している。風呂上がり故に潤った肉厚の唇が誘っているかのように薄く開く。それが、式の帰り際の会話を想起させて、思わずドギマギとシスイは胸を掻き抱いて、足早に風呂場に向かった。

(クソ、落ち着けオレ)

 そもそもこんな風にイタチ相手に『女』を意識して動じる日が来るなんて思っても見なかったと男は思う。

 うちはシスイであって『うちはシスイ』ではないその男にとって、イタチとは守ってやりたい対象ではあっても、長年妹みたいな存在として思い続けてきた相手だ。

 なにせ初めて出会った頃はイタチはたった2歳の幼子であったし、前世での自分と妹との年の差と同じ、6歳差で妹と被らせていたところもあったけれど、それ以上にいくら大人びていてもあどけない少女は子供としか思っていなかった。イタチと婚約者になったときさえ、それをイタチを守る口実にくらいしか思わず、いずれイタチに惚れた相手が出来た時は婚約解消すればいいとさえ思っていたくらいで、まさか本当にイタチと結婚することになるなんて当時は思っていなかった。

 元々イタチは大人びた子供であったと思う。

 聡すぎるくらい聡くて、けれど素直で優しくて、時にはまるでイタチのほうが年上であるかのような顔を見せることさえあった。

 年々美しく成長していくイタチに気後れがなかったといえば嘘になる。でもシスイはそんなイタチへの愛情をやはり妹分への愛情だと思っていたし、兄妹同然で育ったのもあって、イタチもまた自分のことは兄貴分として慕っているのだと思っていた。

 だが……。

『お前は、その……この婚姻がイヤじゃないのか?』

『……どうしてそう思う?』

 去年、そういって微笑むイタチを見た時、漸く彼は気付いたのだ。イタチは別に自分のことを兄貴分として見ていたわけではなかったのだと。……意識をするようになったのはそれからだ。

 考えると、また胸がバクバクとなった。

 なんてこった、童貞じゃあるまいし。いや、この体は童貞か。なんてとりとめもないことを考えるが、多分こうなるのも、相手がイタチだからなんだろうとも思う。

 正直、好きかっていわれたら大好きだって答えられる。でもその好きが、『妹分』に対する好きなのか、それとも『女』としての好きなのかが、未だにシスイにはよくわからなかった。

 けれど、どっちにしろイタチのことは傷つけたくないし、大切にしたいと思う。あいつが望むのなら、別にこの想いが本当に恋情でなくてもいいのではないだろうか。今は違っていても、共にいるうちに育まれる愛もある。そうやって少しずつ一緒に歩めたらそれでいいんじゃないだろうか。

 結論が出れば、必要以上に取り乱すこともない。

 シスイはゆっくりと頭を1つ振り払うと、手ぬぐいを片手に風呂場を後にした。

 

 整えられている寝床は、まさにそういう行為を想定して、1つの布団に2つの枕が常備されている。そしてその隣に置かれているアロマといい、繊細な造りが素晴らしいヤケに凝ったデザインの提灯といい、雰囲気たっぷりに用意しましたとばかりのこのチョイスはひょっとしてミコトさんが用意したんだろうかと男は思う。

(此処までお膳立てするか、普通?)

 と、思うが、まああの人なら仕方ないかと思い直して寝床に向かった。

 イタチは、清潔な白い布団の上で、ピンと背中を張って正座をして彼を待っていた。

 この世界で無くて良いのなら、別にシスイは女性経験がないというわけではないのだが、流石にこんな雰囲気での床入りは初めてなので、なんだか気恥ずかしくなって、つい頬を掻く。多分耳が紅くなっているんだろうなと思うが、それ以上気にしていてもしょうがない。シスイはイタチと色違いの着流し姿のまま、すっと彼女の正面へと腰を降ろした。

 そんな自分の気配を感じたのだろう、ふっと、彼女は閉じていた瞳を開く。長い睫が影を差して、黒曜石の瞳を彩るその様がとてつもなく綺麗だと男は思った。

「シスイ」

 存外に柔らかい低く落ち着いた声で少女は夫となった男の名前を呼ぶ。それにシスイは、「ん? なんだ、イタチ」と口にして、その手触りの良い黒髪をそっと撫でた。少女はソロリと男の頬に片手をかける。そして、そのままその白魚のような美しい両の手を男の首の裏に回して、身を乗り出し、ソッと触れるだけのキスをした。

「……イタチ」

 その唇はすぐに離れようとしたけれど、肉厚の紅い唇が触れたその柔らかな感触が惜しくて、離れがたくて、今度は男のほうから彼女の唇の上へと己の口を重ね合わせる。

「……ん…………ッ」

 触れるだけのバードキスを幾度か繰り返し、やがて彼女の口から漏れた鼻に掛かる声を合図に、男は深く角度を変えて触れるだけではない接吻へとそれを変えた。

「……ァ……シス……」

 経験がないのだろう、イタチはくぐもった声を上げる。それがなんとも色っぽくて、男は惑うように逃げる紅く繊細な舌を己の舌で追い、絡ませ、己の唾液を彼女の中に流し込み、その白く形の良い歯列を舌で舐った。

 けれど、やられっぱなしでは気が済まなかったのか、それとも男に応えたいと思ったのか、彼女はやがて不慣れながらもおずおずとシスイの舌に己の舌を絡め返し、男の背を悪戯につつと指でなぞり、青年の舌を甘噛みした。これにはたまらず、シスイは目の前の華奢な少女の体を抱きしめる。

 やがて、唾液をぷつりと垂らして、2人はその唇を離した。

 そしてそのまま10分ほど、ただ抱きしめ合った。鼓動が痛い。けれど、そうやって触れているだけで暖かく心が満ちるようだった。

 やがて男は言った。

「……なぁ、本当に良いのか?」

「構わない。私はもう子供じゃない。それに、自分で言ったんだろう。3年早い……って。自分の言葉には責任を持て」

 そういって、綺麗にイタチは微笑った。

 互いに、互いの着流しに手を掛ける。そして、仄暗い灯りの中、一糸纏わないイタチの肢体が露わになった。

 白い肌、華奢な肩、発展途上ながらも張りのある綺麗な形をしたまろやかな胸、引き締まった腰、スラリと伸びた長い手足、修練を積んできて堅くなりながらも美しく整った指、仄かに色づき淡い茂みに覆われた女陰(ほと)。忍びとして余分な肉はついておらず、かといって女らしさを損ねてもいない絶妙なバランスをとったその体は、まるでその身自体が一種の芸術品であるかのように美しかった。

 イタチはそっとシスイの膝の上に片足を乗せると、片手を男の首の後ろに回し、もう片方の手で確かめるように男の二の腕に指を這わせると、そっと触れるだけの口づけを青年の鎖骨に落とした。

「イタチ」

 たまらず、ソロリと男もまたイタチの肩胛骨のあたりに指を這わせる。

「……ッ」

 強すぎず弱すぎない絶妙なバランスで這わされた男の指の動きに合わせるように、ビクリと一瞬少女の肩が揺れ動く。その反応を男が見逃すことことはなく、シスイは空いた手でその華奢な腰を抱き寄せる。その動きに合わせるようにして、男の体の上へと重なるように少女のまろい胸とシスイの逞しい胸板が触れ合った。そして、指の動きはそのままに、再び男はイタチへと唇を重ねた。

「は……ん……ぁ」

 角度を変え、ジットリと舐られる口腔と、性的な動きで這わされ全身をまさぐっていく無骨な男の指、それらを前に、イタチは低く擦れるような喘ぎを僅かに漏らす。その声があまりにも色っぽくて、男の中心が僅かにムクリと熱を持った。

 しかし、イタチはやがて唇と体を離した後、男の体を見下ろして、どこか不満げな顔で眉を寄せる。

「……」

 彼女の視線の先にあるのは未だ完全には勃ち上がってはいない男性器。それを前に、ばつが悪そうにシスイは頭を掻いた。

 イタチは処女ではあったが、それは性知識がないというわけではない。寧ろ優秀であった彼女が大人の世界に放り込まれたのは周囲の子供に比べても随分早く、その分色んな話を聞く機会に恵まれていたといえる。……それが良いか悪いかはともかくとして。

 男は性的興奮を伴うとペニスを硬くして勃ち上がらせるという。そう聞いていたというのに、シスイの魔羅とくれば、これだけ裸で触れ合ってキスまでしたというのに未だ半勃ちとも言えない状態だ。これはどういうことなのか、考えた彼女はそれを口にした。

「……私はそんなに魅力がないか?」

「いや、イタチ、あのな……」

 その言葉にシスイは焦った。

 何故なら理由はわからないが、前世で妹と2人暮らしを初めて3年目くらいから彼の性欲は急激に落ちた。それは現世でうちはシスイとして生を歩み出してからも同じで、全く異性に興奮しないというわけではないのだが、性欲が低下していると共に気付いた時には興奮しにくい体になっていたのだ。今まではそれで不便がなかったのであまり気にしていなかったのだが、ちょっとこれはまずかったのかも知れない。

 自分がこうなのは、イタチに魅力がないからなどではないのだ。寧ろ逆だ。魅力的過ぎて困っているくらいだ。というか、この状態であっても、これでも自分にしては興奮しているほうと言えた。多分頑張ればその内ちゃんと勃つとは思う。

 だから、ちゃんとイタチに「お前のせいじゃない」と伝えようと思ったのだが、そんなシスイを前に、彼女は男が予想もしていなかった行為に出た。

「……ん……ッ」

 恐る恐ると言った感じでイタチはその白魚のような形の良い指を、いまだ半勃ち未満の柔らかい彼の肉棒に這わせると、そのポッテリとした厚ぼったい唇を先端に近づけ、口づけを1つ落とすと、其れを口に含んだのだ。

「……イタチッ」

 流水の如き清廉ささえ感じさせる美貌が男の象徴を口に含み、熱い口腔で丁寧に舐っていくその様は、それだけで視覚にクルものがあった。きっとこんな行為を他人にするのなんて初めてだろうに、イタチは躊躇すらすることなく、愛おしげに丁寧に夫となった男のペニスを舐め上げ、その袋もヤワヤワと揉みしだく。そしてカリの裏側に舌を這わせた後、チュッと音を立てて強く吸い上げた。

 それに反応するように、ムクリと竿が反応し緩く勃ちあがる。その反応を見て取ったのだろう、イタチは更に男を興奮させようと、その大きすぎず小さすぎない形の良い胸を両手で寄せ、その間にペニスを挟んだ。その光景を見て、我に返った男は言う。

「なんで……」

「男は、こういうのに弱いと聞いた」

「だからってお前、無理なんてしなくていいんだぞ?」

 流石に処女相手にフェラに引き続き、パイズリまでされるとは思っていなかったらしい、男は戸惑うような声で彼女に言う。それに対し、イタチは「無理なんてしていない」そう口にして、陰茎の根元に指を絡めた。

「……私が、お前に感じて欲しいだけだ」

 そんな切なげな顔でそんな言葉を言うのは反則じゃないのか、とシスイは思った。

 ドクリと、血流が集まるような錯覚と共に女の胸の中で男根がその体積を増す。それを見て取ったイタチはそっと胸を男性器から外すと、今度は再び五指で其れを包み込み、亀頭のあたりをパクリと口に含んで、先端を強く吸い上げた。

「んぅ……」

 まだ射精に至るほどではなかったが、きっと以前の自分であればとっくに限界が訪れていただろうと思う。それでもペニスは大分勃ち上がり、イタチの熱い口内を先走りで汚していた。

「イタチ、もう良い」

 そういってその滑らかな黒髪に指を這わせて、柔らかく撫でながら声をかける。その見上げる黒曜石の瞳が僅かに潤んでいて、仄かに紅く染まった頬と共に扇情的過ぎて目眩がしそうだ。

 男はそっと女の頬に手を伸ばし、そして己の感情をぶつけるように熱い口づけを彼女に施した。

「ん……ぅ、ぁ、は……ぁ」

 その今までにない男の熱さを前にして、少女は翻弄されるように微かな喘ぎを漏らす。その低く擦れるような声があまりに色っぽくて、男は自らの熱く滾った性の象徴を無意識に少女のほっそりとした白い太ももに擦りつけた。

 そのまま唇を下へと移動させ、少女のサラサラとした黒髪が散らばった白い喉筋を舐め上げ、首の付け根のあたりに1つ、強い口づけを落とす。それは所有印のように鮮やかな紅い花となって白き少女の肢体を彩った。

「あ……ッ、シスイ……ん」

「イタチ……」

 それは見惚れるほど美しくて、男はホゥと熱の入った息を1つ溢し、その瑞々しい白い胸に左手を埋める。少女の張りのある胸はしっとりとした弾力を男の手に伝え収まった。一方で、空いた右手をイタチの未開である秘部へとソロリと這わせる。そこは既に男を受け入れるために濡れそぼっていた。

 微笑みながら、耳をはみつつシスイは言う。

「そっか、お前も……感じてくれてたんだな」

「ァ、言うな……」

 少女は頬を紅潮させ、うっすらと汗で濡らしながら男に体を預けながらそんなことを言う。そんな様が嬉しくて愛おしくて、シスイはイタチの髪に頬に額に口づけると、もう一度印をつけた首元に舌を這わせ吸い上げてから、囁くような声で言う。

「……挿れていいか?」

「駄目だ……」

 流石にここまで来て拒否されるとは思って無くて、思わずイタチを見返すシスイだったが、そんな男に向かって仄かに悪戯っぽく微笑うと、イタチはその切れ長の眼を潤ませて、「私がやる」とそう宣言した。

 トンと、男の胸板を押して、イタチはシスイを布団の上に横たえさせる。それからソロリと、少女は男の欲望に己のヴァギナの割れ目を合わせると、そのまま腰を落とした。

「ンッ……ァ」

 いくら濡れているとはいえ、初めてでこれはきつかったのだろう。イタチは、苦しそうな声を上げて、男の胸板に両手をついた。そんな少女に向かってシスイは言う。

「ッ、無理はしなくていい」

「無理なんて、……ふ、ッぅあ」

 そんな少女の強情さを前に、シスイは1つ息を吐き出すと、そのまま上半身を起こして少女の体を抱きしめた。途端、その刺激で納まりきらなかった男性器が一気に彼女の密壺の中へと押し入る。

 少女の性器はこれが使われたのが初めてであることもあり、狭くきつい。青年にとってもこの状態はいくらかきついものがある筈だが、それに動じていないかのように、青年は「イタチ」とそう優しく彼女の名前を呼んで、それからあやすようにポンポンとその背を2度、3度叩いた。

「もういいから。オレに委ねていろ」

 それから男はイタチの形の良い弾力のある胸に舌を這わせ、乳頭を唇で舐り、右手で空いているもう一方の胸を痛まないようにそっと撫でた。

「ぁ、う、んんァ」

 男の左腕がイタチの太ももから背筋までを、強弱をつけた絶妙な力加減でそろりとなぞり上げる。その感覚にゾワゾワとした感覚が少女を襲う。シスイはそんな彼女の様子を横目でチラリと見ながら、コリコリと硬く勃ち上がり始めた乳首を甘噛みし、もう一方の右手で弄っているほうの胸の先端を爪先で弾いた。

「んくッ……ぁ!?」

 そして適度に少女の体から力が抜けたタイミングを見計らって、律動を開始する。

「は、シス……ま、ッ」

 その動きは優しいのに、激しくて、思わず待ったの声を掛けるイタチに対して、シスイは低く擦れた吐息交じりの声で「は……ッ駄目だ、これ以上は待てない」そう答えた。

 その熱っぽい声が、切羽詰まった男の欲を思わせて、イタチはかける言葉を失う。

 そして……。

「あ、ぁ、ぁああアアァーーー!」

 ビクビクと体を震わせ、ギュウッとペニスを締め付けるイタチの未発達なヴァギナの動きに合わせ、男はその欲望の最果てを女の最奥へと解き放った。

 

 終わってみれば呆気なく、本日名実共に夫婦となった2人は服を着ることさえ忘れ、2人で1つの布団を共に微睡みの中そっと寄り添った。

 こうやって穏やかな時間を過ごしていると先ほどまでのことが夢のようだ。そんな風に思い、イタチはそっとその白く繊細な指を男の頬に沿わす。

 思えば、13年の付き合いとなるが、あんな風に男に求められたのは初めてではないかと思う。

 男はいつだって自分に優しくしたが、それは見返りを求めない一方通行の愛情でもあった。

 ふと、もの悲しい気分になってイタチは憂いを秘めた表情で男の端正な顔立ちを見つめる。そんなイタチの視線に気付いたのか、シスイは今まで瞑っていた眼を開け、いつも通りの優しげな表情でもって少女に微笑みながら、髪を撫でつつ問うた。

「眠れないのか……?」

「……いいや」

 イタチは静かに首を振る。その姿がどことなく落ち込んでいるように見えて、シスイはポンポンとあやすように彼女の頭を撫でた。そんな男に対し、少女は「なぁ、シスイ」と夫たる男の名を呼んだ。

「ん?」

「お前は私の夫になった。だから、もう自分1人で荷物を抱えるのはやめろ」

 その言葉に、一瞬男は黙する。そんなシスイを前に彼女は言う。

「1人で抱えきれないのなら、私に半分渡せばいい。生憎、私はお前に潰されるほど弱くはない。夫婦は分かち合う物なんだろう。お前はすぐ私に甘えろというが……お前こそ私に甘えろ…………何故泣く」

 見れば、静かに男は涙を流していた。

「え……あ? オレ……」

 男は戸惑ったどこか迷子の子供のような顔をして、しかし取り乱すというわけでもなく涙をこぼし続けている。それを見て、イタチは、ああそういえばこの男は昔からこういうやつだったなと思い返す。

(……まったく、仕方ない)

 そしてイタチはそっと男の背を、ポンポンと落ち着かせるように優しく撫でた。

 それから、あやすように、昔サスケに唄ってやった子守歌を男に歌う。その表情はどこまでも優しく、慈母のような姿だった。

「どうしよう、イタチ……」

 ずずっと鼻を啜りながら、男は言う。

「オレ、今すごく嬉しいんだ……幸せで、幸せでたまらないんだ……」

「……そうか」

 ポロポロと涙を流しながら、それでも本当に嬉しそうに笑って言うシスイ。そんな男に柔らかく微笑みながらイタチもまた相づちの言葉を返す。

「なぁ、ずっと、抱きしめていていいか。ずっと、お前の隣にいてもいいのか」

 そういって回された腕は小刻みに震えていた。

「ああ、当然だろう。だって、私は……」

 

「……お前の妻なのだから」

 

 

 ―――――そうして2人の夜に暁が訪れた。

 

 

 

 

 了




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