というわけで、他のヤツに寝取られ……ではなかった、他のヤツのもとに行った艦娘達を連れ戻すことにしたわけだが……
「提督~、結局これからどうするデスカ~?」
提督室のソファーに寝転がっていた金剛が尋ねてきた。
どうでもいいが、金剛よ、そんなに足をパタパタさせると下着が見えるぞ。まあ、私的にはグッジョブなのだが。
「そうですね。このままでは出撃にも支障が出ますし、遠征しても失敗するのが明白です。提督、もういっそのこと、本当に引退なさってはどうですか?」
金剛の隣に座って、優雅にお茶をすすっていた榛名がそう言った。
「いや、だからな。君達、もうちょっとユーザーを大切にしようよ。いくら新規ユーザーが後を絶たず、着任に人数制限がかかるほどの人気とはいえ、課金するヤツなんてたかが知れてるだろうし、やっぱり古参に課金ユーザーは大切にした方が……」
「エ~、別にいいデスヨ~」
「ですね。どうせ〇川さんは、このゲーム自体での収益をそこまで見込んではいませんから」
「なぬ⁉ そうなのか?」
「はい。確かにゲームに課金してもらえれば、それに越したことはないのですが、基本的には、それに付随するメディアミックスで利益を取れればいいと考えているようです。まあ、言ってしまえば、このゲーム自体は宣伝みたいなものですね」
「ぐぬぬ……そ、そうは言ってもな、やはり古参のユーザーは大切にした方が……というか、お前達、今までは『提督のハートを掴むのはワタシデ~ス!』とか『勝利を! 提督に!』とか言って私にラブラブだったくせに。何だ、その変わりようは?」
「ダッテ~、ねえ?」
「はい。榛名達は、あくまでもお仕事で言っていただけですから。提督、失礼ですが、社交辞令という言葉をご存じですか?」
「…………」
こ、こいつら、人が下手に出ていれば付け上がりおって……こうなったら……
「……君達の思いはよく分かった。ところで君達、話は変わるが、私が君達に贈ったあの指輪をまだしているかね?」
「何ですか、急に? あの指輪でしたら……」
「外そうとしても全然外れナイネ~。提督の呪いでもかかってるんじゃないデスカ~」
と、二人は嫌々といった感じで指輪を見せる。
「ク、ククク……」
私は、溢れ出す嗤いをこらえることができなかった。
「クケケケケケケケケ!」
「ド、ドウシタデスカ、提督? 急に気持ち悪い声で嗤ったりシテ」
「ついに頭のねじが何本か飛んでしまったのですか? いや、元々頭がイカれているとは思っていましたが……」
「榛名、こんなことなら、比叡や霧島と一緒に他の提督のところに行けばよかったネ」
「仕方がありませんよ、金剛お姉様。そんなことをすれば、そこでお話が終わって、どこぞの誰かがとてもとても叩かれてしまいますもの」
「クケケ、そんなことを言っていられるのも今のうちだ。一つ良いことを教えてやろう。お前達に贈ったその指輪はな、ただレベルの上限を五十上げるだけの物ではない。なんとビックリ、お前達を自由に操ることができるのさ」
『えっ⁉』
「つまりだ、簡単に言ってしまえば、お前達の体を、お前達の意思とは関係なく自由にできるということだな」
「ウソ⁉」
「落ち着いてください、お姉様! そんなのハッタリに決まっています! だって、もしそれが本当なら、榛名達はとっくに、この男にあ~んなことやこ~んなことをされていますもの」
「フフフ。そう思いたければ思うがいい。確かにこの能力を使えば、お前達をひんむき、十八歳未満はお断りのエッチィプレイに走ることもできた。しかし、今までの私には多少なりとも理性というものが存在していたし、また、私を慕ってくれていたお前達にそんな酷い仕打ちを行うことへの抵抗もあった。しかし、お前達がそういう態度に出た以上、こちらも遠慮する気はない。嘘かどうか実際に試してやろう。そら!」
そう言って、私は二人の指輪に思念(というか、それ系の電波みたいなもの)を送る。
「エ⁉ ウソ!」
「あっ!」
すると二人は、いきなりソファーから立ち上がって、服を脱ぎ出した。
「チョッ……何で!」
「嫌! 体が勝手に……」
二人が自分の意思に反して、その身に纏ったものを脱いでいく。
さすがに姉妹だけあって、二人ともに白く、そして美しい肌をしていた。
やがて、二人とも服を脱ぎ終わり、その身に纏っているのは胸に巻いたさらしと下着だけとなる。
「シットッ! この変態! アンタなんか、地獄に落ちればいいんデ~ス!」
「お姉様の言う通りです! あなたのような卑劣な男が、榛名達の提督だなんて認めません!」
二人の罵倒が、今の私には心地よくすら聞こえる。さて……
それでは早速、この二人に愛の教育的指導を施すことにしよう……