ゆさゆさ。ゆさゆさ。
心なしかいつもより優しい揺らし方。
ゆさゆさ。ゆさゆさ。
ハルヒ「…キョン。起きて?キョン」
ゆさゆさ。ゆさゆさ。
ハルヒ「キョンってば」ガバッ
勢い良く布団を剥がされて、俺は目を開ける。
キョン「もう少し眠らせてくれよ、ハルヒ」
ハルヒ「早く行かないと楽しめないじゃない」
キョン「元気だなあ」
ハルヒ「あんたが年寄り臭いのよ」
キョン「…臭うか」クンクン
ハルヒ「ば、馬鹿、そうじゃなくって」
キョン「冗談だ」
ハルヒ「もうっ!早く顔洗ってきなさい」ムゥッ
キョン「わかったわかった」
立ち上がり、扉に手をかける。
ハルヒ「いってらっしゃい」
キョン「いってきます」
----------
キョン妹「やっと起きた~」
キョン「おはよう」
キョン妹「おはよう~。キョン君」
キョン「…」モグモグ
キョン妹「土曜日もハルにゃんに起こしてもらって、ラブラブだね、キョン君」
キョン「まあな」モグモグ
キョン妹「おおっ、否定しないなんて!」
キョン「ふふふ。デートだしな」
キョン妹「え~、それなのに起こしてもらったの?ダメダメだよキョン君」
キョン「なんでだよ」
キョン妹「待ち合わせでドキドキするのも恋愛の醍醐味?だってテレビで言ってた」
キョン「…そうか」
キョン妹「そうだよ」
キョン「以後気をつける」
キョン妹「そうだね~。あ、シャミ~、ごはん?」
シャミセン「にゃあ」
キョン妹「わかった~。ちょっと待ってね」
シャミセン「…」ゴロゴロ
妹とシャミセンのやり取りを横目に、俺はせっせと朝食を平らげるのだった。
----------
キョン「ただいま」
ハルヒ「…」スースー
キョン「…」
俺が部屋に戻ると、ハルヒがベッドで横になっていた。ご丁寧に布団に包まっている。
キョン「おいハルヒ、お前は普段寝るときもカチューシャを付けたままなのか?」
ハルヒ「…」スースー
キョン「急げって言うから急いできたのになあ」
ハルヒ「…」スースー
キョン「…こうして改めて見るとハルヒって可愛いなあ」ボソッ
ハルヒ「!」
キョン「おい、ハルヒ、起きろ」ユサユサ
ハルヒ「…」スースー
キョン「…」ナデナデ
ハルヒ「!」
キョン「すべすべだなあ、ハルヒのほっぺた」ナデナデ
ハルヒ「…」
キョン「もしかしてお姫様は毒林檎でもお召し上がりになりましたか?」
ハルヒ「!」ドキドキ
キョン「…」チュッ
ハルヒ「…」チュッ
キョン「お目覚めですか?お姫様」ニコ
ハルヒ「馬鹿」カァッ
----------
最悪だ。
すっかり忘れていた。こいつの存在を…。
キョン「…」ウップ
ハルヒ「だっらしないわねえ、キョン」
キョン「誰だって3回も乗ればこうなるわ!」ウップ
ハルヒ「あたしは全然平気だけどね」エヘン
キョン「化け物め…」ウップ
最大落差40メートルの絶叫マシーン。
ハルヒの奴はことのほかお気に入りのようで、何をとち狂ったか3回連続で列に並んでは乗るを繰り返した。付き合わされる方は堪ったものじゃない。
ハルヒ「仕方ないわね、じゃあ休憩!観覧車に乗るわよ」ビシッ
キョン「はいはい」
観覧車なら高いだけで大したことはない。
やれやれ、やっと一息つけるな。
キョン「…」
ハルヒ「…」ピトッ
向かい合って乗るものだとばかり思っていた俺はまだまだ勉強不足だったようだ。
横に乗って密着してくるハルヒ。
キョン「…」
ハルヒ「…」ピトッ
キョン「なあハルヒ」
ハルヒ「なに?」ピトッ
キョン「傾いたりしないか?これ?」
ハルヒ「大丈夫でしょ」ピトッ
キョン「ならいいんだが…」
ハルヒ「…」ピトッ
まあ、いいんだけどな。
ハルヒ「あーっ、楽しかった」ニコ
キョン「…」ウップ
締めだとか言ってジェットコースターに乗せられたのには参った。
結局何回乗ったんだ…。6回か、7回か?
ハルヒ「もう。あれだけ乗ったのにまだ慣れないの?」
キョン「俺はああいうの苦手なんだよ」
ハルヒ「あたしは好きなんだけどな」
キョン「!」ドクン
ハルヒ「どうかした?」ジッ
キョン「な、なんでもない…」
なんだ?今の感覚は?
ハルヒ「?ぼうっとしてないで帰るわよ」ギュッ
キョン「…ああ」
ハルヒが掴む腕が熱い。なんとなく眩暈がする。
好き。
その言葉が頭の中を回り始める。殷々と響き渡るように。朦朧とし始める頭の中で、佐々木の言葉が思い浮かぶ。
『暗示をかけさせてもらった』
これのことか…佐々木。
キョン「ハ…ルヒ」ハアハア
ハルヒ「ちょっとキョン、どうしたの?」
キョン「ハルヒ…ハルヒ」ハアハア
ハルヒ「!!」
ハルヒのことしか考えられなくなる。ここはどこなのか、今、何をしているのかもわからない。
ハルヒ、ハルヒ、ハルヒ!!
ハルヒ「ちょっと、キョ…!」ムグッ
キョン「ふっ…ん…」クチュクチュ
ハルヒ「…あ…ん…」クチュ
甘い香り、甘い舌、甘い吐息、甘い表情。
その全てがたまらなく愛おしい。
キョン「ん…ふっ…」クチュクチュ
ハルヒ「…キョ…ン、ちょっと落ち着いて」ガバッ
キョン「ハルヒ…」ボー
ハルヒ「あんた、ちょっとおかしいわよ!いきなりこんなところで!」カァッ
キョン「ハルヒ…ハルヒ」ボー
ハルヒ「…キョン?」
キョン「ハルヒ…」ボー
彼の肩に手を置いて戒めから逃れようとする涼宮ハルヒ。
焦点の定まらない瞳に言い知れない不安を感じながら、それでもなんとか彼を正気に戻そうと語りかける。
ハルヒ「しっかりしなさいよ!キョン」グググ
キョン「…ハルヒ…ハルヒ」グググ
ハルヒ「…キョン、きゃっ」ガバッ
キョン「…んっ…」クチュ
ハルヒ「…ん」クチュ
キョン「ふっ…ん」クチュクチュ
手を捕まれ、そのまま抱きしめられ、唇を奪われる。
段々と抵抗をする気力もなくなってくる。
そんなにジェットコースターが嫌だったのだろうか?確かに、嫌だって言うのを無視して一緒に乗ったけど。
だからってこんな人の多いところで執拗にキスなくてもいいのに。
7回乗ったから、あと3回、キスしてくるのかな?
そんなことを考えながら、涼宮ハルヒは唇が離れた時に呟いた。
ハルヒ「…もう…、いいよ。あんたがそうしたいなら、好きにして…」ボソッ
キョン「…んっ…」クチュ
ハルヒ「ん…ん」クチュ
キョン「…!」
ハルヒ「…」
目の前にあるハルヒの顔。おずおずと差し込まれるハルヒの舌。
気がつくとそんな状況。
一体どういうことだ?
キョン「…ハルヒ」
ハルヒ「…キョン」ボー
頬を染めて俺を見上げるハルヒ。その可愛らしさに思わず唇を重ねようとして、思い留まる。
ああ、そうか。暗示のせいか。
ハルヒ「…もう、いいの?」ボー
キョン「…」
ハルヒ「…お仕置き、なんでしょ?」ボー
キョン「え?」
ハルヒ「ジェットコースターの」ボー
待てハルヒ、何を言っている?いや、もしかして都合のいい勘違いをしてくれているのか?
潤んだ瞳で俺を見上げてくるハルヒ。
キョン「…まだ足りないか?」
ハルヒ「…ん」チュッ
キョン「…ん」チュッ
ハルヒ「…」
キスで返事をしてくるハルヒにキスを返し、それからそっと体を離す。
ハルヒの顎を伝う涎をハンカチで軽く拭って、それから俺は手を差し出した。
キョン「…帰るか」
ハルヒ「…ん」ギュッ
キョン「すまん」
ハルヒ「え?」
キョン「我を忘れた」
ハルヒ「え、うん。…いいよ。あたしも悪かったんだし」
キョン「…」
ハルヒ「…だって、一緒に乗りたかったんだもん」ムス
キョン「そうか」
ハルヒ「うん」
どうやらハルヒは罰ゲームか何かと勝手に思ったらしい。そんな風に思いつくのがなんともハルヒらしい気がした。
悪いな佐々木。
ハルヒの考えることはいつも、一般人が考えることの斜め上を行くみたいだ。
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九曜「---失---敗---」
佐々木「…そう」
九曜「---そ---う---」
佐々木「はは。参った。思っていたよりもずっと涼宮さんは彼のことが好きだったみたい」クックック
九曜「---好---き?---」
佐々木「そう。これで私が選ばれることはなくなった」
九曜「わから---ない---」
佐々木「九曜さんはもう少し人の心を学んだ方がいいかもしれないね」
九曜「人の---心---?」
佐々木「そうすれば、もっと仲良くなれる気がするんだ」
九曜「とも---だち---」
佐々木「そうだね。少なくとも私は九曜さんのことを友達だと思ってるよ」
九曜「---とも---だち---」
結局、キミとの関係は友達より先に進むことができなかったね。キョン。
----------
ハルヒ「到着」ギュッ
キョン「そうだな」
ハルヒ「ねえ、キョン。まだ早いし寄ってかない?」ギュッ
キョン「え?」
ハルヒ「喉渇かない?お茶ぐらいご馳走するわよ」ギュッ
キョン「…じゃあ、ご馳走になるか」
ハルヒ「うん」ニコ
ハルヒが腕を外して玄関の鍵を外し、扉を開けてから振り返る。
ハルヒ「いらっしゃい、キョン」
キョン「お邪魔します」
ハルヒ「あ、鍵閉めてね。チェーンはいいから」
キョン「ああ」ガチャ
ハルヒ「とりあえず、こっち」
言われるままハルヒの後ろについていって階段を上る。
ハルヒは突き当たりの扉を開けると、扉の横で俺を手招いた。
ハルヒ「じゃ、ここで待ってて」
キョン「わかった」
ハルヒ「飲み物持ってくるね」ニコ
キョン「悪いな」
ハルヒ「あ、タンスとか漁るの禁止だからね、キョン」
キョン「漁るか!」
ハルヒ「冗談よ」
笑いながら階段を降りていくハルヒを見送って、俺は部屋に足を踏み入れた。
ベッドと掛け布団のないコタツ(テーブルとして使っているのだろう)にテレビ、勉強机に本棚、タンス、鏡台。
うん。質素だけど女の子の部屋だ。なんとなくいい匂いがする。
キョン「ハルヒの部屋か」
もっと怪しげな本だの奇怪な魔方陣だのがあると勝手に想像していたのだが。
キョン「…」
絨毯の上に座って足を伸ばして部屋の中を見回す。
勉強机の上に本が散乱しているものの、他は綺麗に片付けられていた。
以外と綺麗好きだな。ハルヒ。
ハルヒ「お待たせ~」
キョン「おお、本格的だな」
ハルヒ「もう少し蒸らしたら飲み頃よ」エヘン
キョン「楽しみだ」
ハルヒ「ふふ」
テーブルにトレイを置いて床に座ると、ハルヒは部屋を見回して頷いた。
ハルヒ「うん。どこも弄ってないみたいね。関心関心」
キョン「お前なあ」
ハルヒ「ふふ。冗談よ」ニコ
キョン「…」
ハルヒは、頃合とみてティーポットを持ち上げると、慣れた手つきで紅茶をティーカップに注ぐ。
ハルヒ「お砂糖とか入れる?」
キョン「ひとつ入れてもらおうかな」
ハルヒ「はい」
キョン「…」
ハルヒ「お待たせ」
キョン「ありがとう」
ハルヒ「ふふ」
キョン「…」コクリ
ハルヒ「…」
キョン「うん、美味い」
ハルヒ「よかった」ニコ
紅茶を飲みながらとりとめのない話をする。些細な話でもハルヒとだと楽しく感じるから不思議だ。
キョン「以外と普通の部屋で安心した」
ハルヒ「なによそれ」
キョン「不思議探索で怪しいもの買ってそうな気がしてさ」
ハルヒ「失礼ね」
キョン「だってそういうの好きだろ?」
ハルヒ「ぐむ。否定できない…。でも、もし持っていても飾らないわよ」
キョン「そりゃまたどうして?」
ハルヒ「それが原因で変なことが起きたら困るじゃない」
キョン「まあそうだな」
ハルヒ「でしょ」エヘン
キョン「でもそうすると、お前が欲しがってる不思議を逃すことになるけどな」
ハルヒ「…それは、盲点だったわ」
キョン「仮定の話で悩むな」
ハルヒ「わからないわよ。もしかすると今度の不思議探索で何か見つけるかもしれないし」
キョン「あー、呪いとかそういうのはやめてくれよ」
ハルヒ「怖い?」
キョン「そうだな」
ハルヒ「まあ、気味悪いものは買わないわよ。もったいないし」
キョン「それなら安心だ」
ハルヒ「あ、でも」ニヤリ
キョン「何だその笑みは」
ハルヒ「あんたが私に逆らえなくなる呪いとかなら欲しいかもね」
キョン「…」
そんなものなくても、ジェットコースターで俺がお前に逆らえないことに気がつかなかったのか?ハルヒ。
ハルヒ「…ねえキョン」
キョン「なんだ?」
ハルヒ「あの、さ…」ジッ
キョン「どうした?」
ハルヒ「罰ゲーム、まだ残ってるよね?」ジッ
キョン「は?」
ハルヒ「5回しか、してないよ?」ジッ
ちょっと待てハルヒ。いきなりにじり寄ってくるな。
ハルヒ「…」ジー
キョン「な、なんだ」
ハルヒ「…ディープキス」
キョン「なっ」カァッ
ハルヒ「あんなところでいきなりするから凄い恥ずかしかった」カァッ
キョン「う、その、スマン」カァッ
ハルヒ「でもここなら、いっぱいできるよ?」チュッ
キョン「…ん」クチュ
ハルヒ「…んぅ…」クチュ
キョン「…」クチュ
ハルヒ「あ…ん」クチュ
キョン「…紅茶の味がする」チュッ
ハルヒ「ふふ…あんたも」チュッ
キョン「…ん」クチュ
ハルヒ「んぅ…ん」クチュ
キョン「…」クチュ
ハルヒ「…」クチュ
キョン「…んぅ」クチュ
ハルヒ「ん、…キョン」ダキッ
キョン「うわっ!?」ドサッ
ハルヒ「…」
ハルヒに抱きつかれてバランスを崩し、覆い被さるように倒れこむ。
キョン「ご、ごめん」ガバッ
ハルヒ「…」
慌てて両腕を立てて身を起こす。
ハルヒ「…」スッ
キョン「!?」
ハルヒの両手が伸ばされ、俺の顔を包み込むように添えられた。
ハルヒ「いいよ…」
キョン「ハル…ヒ」
ハルヒ「…」スッ
ハルヒの両手が俺の顔を離れて、俺の両手首を掴む。
そして、そのまま持ち上げたかと思うと、彼女は小さく笑ってから、自分の胸に俺の両掌を導いた。
初めて触れる、ハルヒの胸。
キョン「…」
ハルヒ「…」
キョン「…」モミ
ハルヒ「!」カァッ
少しだけ手を動かしてみる。ハルヒの体が小さく震えたのがわかった。
キョン「ハルヒ…」モミモミ
ハルヒ「…ぅ…ん」カァッ
温かくて柔らかい。服の上からでもそう感じることができた。
キョン「…痛く…ないか?」
ハルヒ「…大丈夫…」
キョン「柔らかいな…」モミモミ
ハルヒ「馬鹿…ん」カァッ
キョン「…」モミモミ
ハルヒ「キョン…キス…して」ウルウル
キョン「…」チュッ
ハルヒ「んっ…ん」チュクチュク
キョン「…」チュクッ
ゆっくりと、俺はハルヒの着ている服のボタンに手をかけ、ひとつづつ外していく。
手が震えてなかなかうまくは外せないが、確実にひとつずづ外していった。
ハルヒ「…んぅ」チュク
キョン「ん…」チュク モミモミ
ハルヒ「…あっ」ビクン
キョン「…」チュクッ モミモミ
前をはだけさせ、ブラの上からハルヒの胸を揉む。露になった肌がとても扇情的だ。
キョン「ハルヒ…」
ハルヒ「キョン…」ウルウル
キョン「ベッドへ…」
ハルヒ「…うん」カァッ
キョン「…」
ハルヒ「…」
体を起こし、お互い、なんとなく目を合わせないようにして立ち上がる。
ハルヒは少し躊躇ってから、おもむろに上に来ていたシャツを脱いでベッドの上に座った。俺は窓に近づいてカーテンを引き、それから薄暗くなった部屋の中でハルヒに向き直る。
ハルヒ「…キョンも、脱いでよ」
キョン「…ああ」
言われるまま俺はシャツを脱ぎ、上半身裸になってハルヒの横に座った。
ハルヒ「…恥ずかしいね」カァッ
キョン「まあな」カァッ
ハルヒ「今から、もっと恥ずかしくなるね」カァッ
キョン「そうだな」カァッ
ハルヒ「…好きよ、キョン」
キョン「俺もだ。ハルヒ」
ハルヒ「…んっ」チュッ
キョン「…」チュッ
ハルヒ「…」チュクッ
キョン「…ハルヒ…その…」カァッ
ハルヒ「…なに?」
キョン「どうやって、外すんだ?」カァッ
我ながら情けないと思いながらも、外し方がわからないのでそう尋ねる。
ハルヒは一瞬、目を丸くして、それから小さく笑った。
ハルヒ「そっか、触ったこともないんだ」
キョン「…悪かったな」
ハルヒ「んーん。嬉しいよ、キョンの初めて」ニコ
キョン「…」
ハルヒ「背中の真ん中にあるホックで留まってるから…両側から内側に引っ張ってホックを外すの…」カァッ
キョン「…こう、か?」プツッ
ハルヒ「…うん。そしたら肩紐を腕に通して…、片方づつ…、そう…」スルッ
キョン「…綺麗だ…ハルヒ」
ハルヒ「…まじまじ見ないでよ」カァッ
キョン「じゃあ隠してやる」サワッ
ハルヒ「あっ、やっ…馬鹿っ…ん」ビクッ
え、円を描くように優しく包み込むように…。
服やブラの上から触るのとは全然違う感触。熱くて吸い付くようなとでも言えばいいのか。
ハルヒ「あっ…んぅ…くぅ…ん」ビクッ
キョン「…」チュッ…チュッ
首筋から鎖骨の上を跡が付かないよう軽く吸いながら唇を這わせ、ゆっくりと胸に舌を這わせる。
中央の突起を口に含み、軽く吸う。
ハルヒ「あぅ、キョン!」ビクッ
キョン「…」チュッ、チュパッ モミモミ
ハルヒ「…あぁんっ、や…ん」ビクッ
ハルヒの甘い声、口に含んだ汗ばんだ肌の味。手で触れる胸の柔らかさ。舌で転がす乳房の感触。
その全てが何もかも甘美で、狂おしいほどの感情が俺の中を駆け巡っていく。
キョン「くっ…ハルヒ…ハルヒ!」ビクッビクッ
ハルヒ「…あぁ…キョン…」ビクッ
キョン「…くっ…ふ」ガクガク
ハルヒ「…キョン」
キョン「…」カァッ
ハルヒ「…どうかした?」
キョン「…いや、すまん。イっちまった」カァッ
ハルヒ「え?」
穴があったら入りたいとは正にこのようなときに言う言葉なんだろう。
ハルヒの胸を感じていたらそれだけで達してしまうとは…。
多分、パンツの中は凄いことになってるだろう。
キョン「すまん…」シュン
ハルヒ「キョン」
キョン「…」シュン
ハルヒ「いいよ…。あたしで感じてくれたんでしょ?キョン」
キョン「ハルヒ…」
ハルヒ「…あたしだって、結構感じてるし…」カァッ
キョン「!」
ハルヒ「…」スッ
キョン「!」
ハルヒは俺の手を掴み、スカートの中に導いた。しっとりと濡れた布の感触。
ハルヒ「責任…取ってよ、キョン」カァッ
キョン「ハルヒ…」
ハルヒ「…今日は、親、帰ってこないから…」カァッ
キョン「!」
ハルヒ「だから、大丈夫だよ。キョン」ニコ
----------
…。
なんか、温かいな…。
キョン「…ん」ムニュ
枕元にある時計を取ろうとして左手が何か柔らかいものに触れた。
キョン「!」
俺の隣でハルヒが眠っている。
ああ、そうか。
ここは、ハルヒの部屋だ。
薄暗い部屋の中のベッドの下には二人の洋服が散乱している。ハルヒの下着がやけに白く見えるのは内緒だ。
そっと眠っているハルヒの頬に触れる。
そのまま、首筋から鎖骨、そして胸の丘陵に手を滑り込ませた。
吸い付くような感触がなんともいえず心地よい。
ハルヒ「…ん」
キョン「…」サワサワ
ハルヒ「あ…ん」
キョン「…」サワサワ
ハルヒ「キョンの…エッチ」カァッ
キョン「すまん」モミ
ハルヒ「あぁんっ」ビクッ
キョン「…」モミモミ
ハルヒ「…もうっ」カァッ
キョン「すまん。つい触り心地が良くってな」モミモミ
ハルヒ「エッチッ」カァッ
キョン「…すまん」
胸から手を離し、天井を眺める。
ハルヒ「…しちゃったね」
キョン「そうだな」
ハルヒ「幻滅した?エッチな女で…」
キョン「いや、嬉しかった」
ハルヒ「そ、そう」カァッ
キョン「お前こそ、幻滅したんじゃないか?…何度も失敗してさ…」カァッ
ハルヒ「…は、初めてだから仕方ないんじゃないかな…」カァッ
キョン「ごめんな。痛かっただろ?」
ハルヒ「んーん。優しい気持ち、伝わったから…」ニコ
キョン「ハルヒ…」
ハルヒ「以外と血も出なかったしね。まだ違和感あるけど…」
キョン「…」
ハルヒ「ねえ、キョン」
キョン「ん?」
ハルヒ「へへ…」ガバッ
キョン「!」
ハルヒ「…襲うね」ニヤリ
キョン「ちょっと待てハルヒ。何故そうなる」カァッ
ハルヒ「あんたがおっぱい弄ったからいけない」
キョン「あ、う…」カァッ
ハルヒ「それにエッチな方が、嬉しいんでしょ?エロキョン」ニヤリ
キョン「…エロハルヒ」カァッ
ハルヒ「あんたのせいよ」
キョン「…」
ハルヒ「習うより慣れろって言うしね。さっきより痛くないかしら?」
キョン「…無理はするなよ。ハルヒ」
ハルヒ「ふふ…。わかってる。…好きよ」チュッ
キョン「…ん」チュク
ハルヒ「んふ…ぅ」チュク
ハルヒがゆっくりとキスをしながら俺の上に乗ってくる。
甘く痺れた頭で、俺はハルヒを受け入れた。
----------
朝比奈「…」
藤原「…」
朝比奈「…あのぅ」オドオド
藤原「…」ジロリ
朝比奈「ふぇっ!?」ビクビク
藤原「フン。別に取って喰おうってわけじゃないんだ。そんなビクビクオドオドするな」
朝比奈「て、敵対している相手と二人きりっていうのは…その、怖いです」
藤原「安心しろ。もう敵対する理由もなくなった」
朝比奈「ふぇ?」
藤原「わかっているだろう?」
朝比奈「…」
藤原「疑っているのか?」
朝比奈「…」
藤原「僕は母親似だが、…お前は父親似だな」
朝比奈「!」
藤原「ふっくっく。そんな驚くな。既定事項だろう?」
朝比奈「…あの、じゃあ貴方は…」
藤原「世界は違うが、【禁則事項】兄妹ってことになるのか?少なくとも今の見た目では僕の方が上だな」
朝比奈「やっぱりそうなんですね…」
藤原「ふっくっく。本来なら会うはずのない兄妹がこうして話しているっていうのもおかしな話だな」
まったく、馬鹿げている。とんだ茶番だ。
朝比奈「…そうですね。あの、でも、どうして私と話そうと思ったのですか?」
藤原「記憶のロックが外されたのは最近だろう?僕は何がきっかけだったかはわからないが、お前には思い当たることがあるはずだ」
朝比奈「…はい」
藤原「この時間世界でやることは殆ど無くなったってことだろうな。少なくともお前とは違う世界の僕にとっては」
朝比奈「…」
藤原「そんな顔するな。既定事項だろう?」
朝比奈「でも、私は…」ウルウル
藤原「泣くな。僕が泣かせていると思われるのは不愉快だ」
朝比奈「…」グスッ
藤原「時間平面で何をしても未来は変わらないって知っているだろうが。すぐに帰って来いとは言われない」
朝比奈「えっ…」
藤原「僕の場合は、…多分通じるだろうが、『TPDD使用運行における甲種例外事項』だ。お前も奴の選択によっては例外事項になる可能性があった」
朝比奈「甲種、…そうでしたか」
甲種例外事項…。平行時間による同軸並列世界への時間遡行。
つまり彼は、この世界とは違う世界の未来から来たってことになる。
藤原「世界の分岐がお前たちの世界にシフトしたと確認が取れ次第、僕はシフト前の過去に戻って自分の世界へ戻る」
朝比奈「…」
藤原「わかるか?お前にもそれは言えるんだ。仮に帰還命令が出ても、無視して構わないってことだ」
朝比奈「あ!」
藤原「ふっくっく。わかったか?」
朝比奈「そうか…、そうよね」
藤原「じゃあ、僕は行くぞ。とりあえずもう暫くは、仲間の監視だ」ニヤリ
朝比奈「あ、あの、ありがとうございました」ペコリ
藤原「礼を言われる筋合いは無い」
朝比奈「私にはあるんです」ニコ
藤原「そうか」
朝比奈「はい」
藤原「じゃあな」
そう言って去っていく彼の背中に、私は小さくお礼を言った。
ありがとう。
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キョン「…」ハァ
いつもとは違う作りの洗面台の鏡を覗き込みながら、俺は一つため息をついた。
胸のあたりに数え切れないほどの痣が付いている。ハルヒのせいだ。
台所では今、シャワーを浴びて着替えたハルヒが夕飯を作っている。
夕食を作っている間に、着ていたものとシーツを洗濯しようということになり、俺がその役目を仰せつかったというわけだ。
『全自動洗濯乾燥機だから丸めて放り込んでおいてくれればいいわよ』なんて言っていたが、さすがにベタベタのパンツや血の付いたシーツをそのまま放り込むのは抵抗があったので、シャワーを浴びる前に風呂場でシーツやパンツのベタベタしたものなんかを洗い流すことにした。
キョン「…」ゴシゴシ
裸でこんなことしているのって結構シュールだよな。
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長門「…」モグモグ
世界は極めて安定している。敵対勢力の干渉も認められない。
涼宮ハルヒの精神もいつに無く安定している。
彼の存在を涼宮ハルヒと同一座標に確認。…涼宮ハルヒの自宅。
先ほどは二人ともに、心拍の上昇と興奮状態を確認したが、今は安定している。
何か運動をしていたと判断。
長門「…」モグモグ
----------
キョン「…ああ、そういうことだから。うん。頼むな」ピッ
電話を切り、ほっと一息つく。
ハルヒ「どうだった?」
キョン「プリンとジュースを買っていくことで何とかなった」
ハルヒ「なにそれ」クスクス
キョン「まだ小学生だからな。相談相手は」
ハルヒ「で、どういうことにしたの?」
キョン「団長様が合宿って言い出したから今日は帰れないってことにした」
ハルヒ「ふぅん」
キョン「なんだよ?」
ハルヒ「ふたりだけで合宿?」ニコ
キョン「そうだ」
ハルヒ「ふふっ」
キョン「嘘は言ってないだろ?」
ハルヒ「そうね、確かに団長が合宿って言ってるもの」
キョン「そうだろ?」
ハルヒ「そうね」ニコ
キョン「…」チュッ
ハルヒ「…」チュッ
ハルヒ「裸に布団って、結構気持ちいいわね。癖になりそう」
キョン「…そうだな」
ハルヒ「それに、キョンが隣にいるし」ニコッ
キョン「…」ナデナデ
ハルヒ「えへへ」
キョン「…体、大丈夫か?ハルヒ」
ハルヒ「ん。平気」
キョン「ならいい」ニコッ
ハルヒ「ふふ。なぁに、それ」
キョン「いや、結構、体に負担かかっただろ?」
ハルヒ「ん」カァッ
キョン「結構、したし」カァッ
ハルヒ「…」カァッ
キョン「…」カァッ
ハルヒ「ねえ、キョン」
キョン「ん?」
ハルヒ「あたし、幸せよ」
キョン「俺もだ」
ハルヒ「…ん」
キョン「ハルヒ」
ハルヒ「なぁに?」
キョン「愛してる」
ハルヒ「!」
キョン「お前は?」
ハルヒ「…愛してるわ。キョン」
キョン「ありがとう。言葉で聞きたかった」
ハルヒ「そっか」
キョン「ああ」
ハルヒ「…」
キョン「…」
ハルヒ「…ねえ」
キョン「ん?」
ハルヒ「さっきのもう一回、聞かせて?」
キョン「あまり連呼するものじゃないと思うんだが」
ハルヒ「減るもんじゃないしいいじゃないの」
キョン「…」
ハルヒ「それに、今度はいつこんな風に過ごせるかわからないし…」カァッ
キョン「それもそうだな…」
ハルヒ「うん…」
キョン「愛してる。ハルヒ」
ハルヒ「…愛してるわ。…【キョンの名前】」
キョン「!」
ハルヒ「へへ。どうせなら名前の方がいいでしょ?」
キョン「凄い嬉しいぞ。ハルヒ」
ハルヒ「うん」
キョン「…」チュッ
ハルヒ「…」チュッ
愛してるぞ。ハルヒ。