「……とりあえず、このまま素っ裸で立ってるのもアレでやがるし、
夕霧達も入浴させてもらうでやがるよ。 母上、隣良いでやがるか?」
「遠慮はいらん、入れ入れ」
「むしろ遠慮すべきなのは母上達の方でやがるよ」
「我の物を使うのに何故遠慮がいる?」
「はぁ……全く、平行線でやがるな」
「違いない、だが風呂場で長々とする話でもなかろう」
「で、やがるな」
夕霧が湯船に入り、信虎の隣に座る。
「飲むか?」
信虎がさっきまで自分が使っていた杯を夕霧に差し出す。
「それ、姉上のお気に入りでやがるな。 勝手に飲んだらしばらく不機嫌になるでやがるよ」
「だから飲んでるんじゃあないか」
「やれやれ、後が怖いでやがる」
そう言うと夕霧は信虎から杯を受け取り、残っていた酒をグイッと呷った。
「どうだ?」
「すっきりとしてて飲みやすいでやがる、それに上品な甘みが……
ああ、コレを奪られたら不機嫌にもなるでやがるな」
「だから飲んでるんだよ」
空になった杯に、信虎が酒を注ぐ。
「まさか九十郎や越後の鬼小島と一緒に風呂に入る事になろうとは思いもしなかったぜ」
「部下を斬られた恨み……なんて話は風呂場でする話ではあるまい」
「お互いに……ですね、馬場殿に山県殿」
そう言うと、粉雪と春日も湯船に入った。
春日も粉雪も貞子も、お互いに戦場での恨みを忘れて、今だけは裸のままで温泉を楽しむ事にした。
「湖衣、隅っこで固まってないで、こっちに来るでやがるよ」
夕霧が未だに湯船に近づこうとしない湖衣に声をかけた。
「だ、だって……男の人がいるんですよ。 それもおOんちんを固くしてる男の人が……」
だが男性に免疫が無い湖衣には、マッチョな大男が入っている風呂に近づく事ができない。
夕霧がいなかったら今すぐ回れ右して帰りたい気分であった。
「全く、混浴なんて珍しくもないというのに」
「怖くないですよ~、むしろ慣れたら可愛いですよ~」
貞子が湯船の中で起立する男根を指で弄びながら湖衣を呼び込もうとする。
湖衣を安心させようとしているのかもしれないが、全くの逆効果である。
「だ、駄目ですよ、無理ですって」
「う~ん、いっそおOんこを被せて隠してしまいましょうか」
「それは絶対に逆効果なんだぜ。 九十郎がソレを萎えさせるかしないと駄目だと思うぜ」
「無茶を言うな粉雪。
こんな見事なおっぱいが目の前で揺れているんだ、勃つなという方が無理だ」
九十郎は春日のでっぱいをガン見し、鼻血を垂らしていた。
「春日、少しは隠した方が良いと思うぜ」
「何をだ?」
「それは……えっと……やっぱいいぜ」
春日の羞恥心の無さも問題じゃないかとも思ったが、それを指摘して自覚させるのも説得するのも面倒だし、自分の貧乳っぷりが惨めに思えるだけだと思い、粉雪は考えるのをやめて湯船に沈む。
「え、えっと……お隣、失礼します……」
九十郎を凄く凄ぉ~く警戒しながら、湖衣も湯船に入る。
確執も、恨みも忘れ、皆が温泉の温かみを楽しみ、光璃の秘蔵の酒を盗み呑み……
「体がぽかぽかしてきたぜ」
粉雪がそっと九十郎の肩に寄りかかり、なんやかんやでムラムラしている九十郎が粉雪の腰に手を回す。
「九十郎殿と言ったか、中々に引き締まった、良い身体をしているな」
春日が九十郎の身体を凝視していた。
その肉付きを、唇を、そして男根を……春日は男を知らぬ身であったが故に自分でも気づいていなかったが、発情しつつあった。
「九十郎、その……良い、のか?」
粉雪がおずおずとそう尋ねた。
彼女の脳裏では、かつて九十郎の寝室に一人訪ね、拒絶された記憶が蘇っていた。
「ん、ああ……ちょっと前にSAN値がガリッと削れるような修羅場があってな。
今は温泉につかって、酒を飲んで、良い女を抱いてSAN値を回復させたい」
一見平気そうにしているが、鬼だの肉塊だのに襲われ、危うく喰われかけたというのは、地味に九十郎の精神にダメージを与えていた。
なお、温泉に入ってSAN値(正気度)が回復するのはノースティリスでの話である。
「あ、あたいが良い女だって? そう言うのかぜ?」
「粉雪は良い女だよ、何せあの有名な山県昌景だ」
「そ、そうか……」
九十郎が光璃の秘蔵酒を口に含むと、粉雪を抱き寄せ、唇を重ね、口移しで酒を流し込んだ。
「ん……ぐ……んちゅ……ぅあ……」
いきなりの行動に驚き、混乱していたために、粉雪は流し込まれた酒を残らず飲み込んでしまった。
「これでお前も共犯だ、粉雪。
万一武田晴信に怒られそうになったら、2人で土下座しようぜ」
そう言うと九十郎はニカッと笑い、さっき粉雪に飲ませた量の倍を飲み干した。
酷い理屈で粉雪を地獄への道連れにしようとする屑がいた。
「全く、お前って奴は……自分自身、どうして好きになったか分からねえんだぜ」
粉雪がさっき以上に身体を寄せる。
そしてもう一度粉雪と九十郎が唇を重ねた。
「んちゅずぶっれろんぷっ……あむっ……」
舌と舌が絡み合う。
粉雪も九十郎も……いや、この場にいる全ての人がこの雰囲気に呑まれていた。
「九十郎殿~、こっちの水も甘ぁ~いですよ~」
粉雪の反対側に座る貞子が、負けじと九十郎の身体を寄せる。
巨乳好きの九十郎の気を引こうと、粉雪には無い豊満な胸を押し当てた。
気がつけば、周囲にいる全員の視線が九十郎達3人に集中していた。
新戸が、鞠が、春日が、湖衣が、夕霧が、そして信虎が、それぞれ九十郎達に……いや、水面を通して揺れ動く九十郎のちOこをじぃ~と見つめていた。
貞子に至っては肉棒に指先を這わせ、弄び、それが止められなくなってしまっていた。
「うっ! ……あ、ふっううぅあぁ……うぅ……」
「はぁああっあぁ……九十郎殿……あ、あぁはぁ」
九十郎が貞子と粉雪の胸を同時に揉みしだく。
貞子の豊満な胸も、粉雪の貧相極まりない胸も、今の九十郎には極上の感触であった。
全員の顔が紅潮していた。
全員がソコから視線を逸らす事ができなくなっていた。
まるで何かに誘われ、導かれているかのように……
「……屑郎、先に上がってる」
……そんな中で、新戸が1人ざばっと温泉から上がる。
新戸だけは知っていた、粉雪達の視線が男性器に集中している理由を、粉雪達の思考が茹ってきている理由を……
新戸は持ち前の超感覚により、霊魂の存在を察知できるが故に。
「おいおい、まだ入ったばかりだろ。 ちゃんと温まらねえと風邪ひくぞ」
「これ以上長居をすると、オレも頭が茹ってしまうからな」
それだけ告げると、新戸はさっさと脱衣所に入ってしまう。
変な奴だなとは思ったが、すぐに九十郎の頭へ別の方向に向いた。
九十郎の眼前に、九十郎好みのナイスおっぱいが……春日の張りと形の良い美乳が揺れていたが故に。
九十郎の頭の中から、新戸の発言の端にあった不自然さが瞬時に消え失せた。
九十郎の思考もまた、他の6人と同じように、急激にエロ方向に傾きつつあった。
春日のおっぱいから視線を逸らす事ができなくなっていた。
まるで思考が、脳髄がぐつぐつと茹でられていくかのような感覚……それに違和感を覚えた者も、抗う事ができた者も、新戸ただ1人だけであった。
「む……拙の身体になにかついているか?」
普段の春日は他人の視線なんて気にしない性格だ。
その健康的なエロス感あふれる肉体を持ち、しかも異性に対する警戒心が異様に薄く、男性からの性的な視線にまるで気づかない、気づけない性格だ。
だが今は……
「あ、あまり見つめないで……だな……」
だが今は、春日は九十郎が自分の身体を見て、興奮し、発情している事に気づいていた。
そして羞恥を感じていた、自分が女として見られて、恥じらいを感じていた……それは春日にとって初めての感覚であった。
「春日……馬場信春って、良い胸してるよな……」
九十郎は混乱する春日に手をワキワキさせながら近づく。
世が世なら通法案件である。
「こんな武骨な身体がか?」
「俺にとっちゃ極上の身体だよ」
九十郎の手が春日の胸に触れる。
「ん……ぅ……」
春日の額に汗が流れ落ちる。
春日の顔が上気する。
じきに、九十郎は春日の胸を鷲掴みにして、揉みしだき始めた。
張りも弾力も九十郎好みのナイスおっぱいの感触を楽しみ、股間の肉棒は早くも暴発寸前にまで昂っていた。
「その……立派なモノだな……」
春日はそう呟いた。
春日のような一流の武人にもなれば、九十郎の筋肉の付き方から、日ごろから鍛え続けている者だと分かる。
九十郎が暇さえあれば剣を振る剣術馬鹿だという事も、なんとなく理解できる。
だが今はそれよりも、勃起した男根に目が離せなくなっていた。
それは春日にとって初めての事であった。
「この世の全てのおっぱいに感謝を込めて……いただきます」
九十郎はそう言うと、春日の胸に、乳首に吸い付いた。
「……あ、あ、ううぅうっ! はぁうはぁっ!」
舌先がチロチロと乳首を弄び、春日の性的快楽が一気に引き立てられる。
自分の知らない快楽によって、自分が女にされていく……それが分かりながら、春日はそんな初めての感触に酔いしれていた。
「挿れても良いか?」
九十郎はどストレートに聞いた、春日を抱きたいと、春日とヤリたいと、子種をナカに流し込み、春日を孕ませたいと。
「拙を……ん……れろずずっ…………ずぶっ……んちゅ」
次の瞬間、自然と春日と九十郎の唇が重なり合った。
春日は自分でも驚く程に自然に、九十郎に自分の唇を差し出していた。
それが答えだった。
拒む事はできたし、張り倒す事もできた。
しかし、まるでそうする事が当然であるかのように、まるでそうなる事が当然であるかのように、2人の唇は重なっていた。
全員が全員、雰囲気に酔っていた。
九十郎の頭の中から自重の2文字が消えた。
「ん……は、入って……」
ついに九十郎の男根が、春日のナカに収まり、包み込まれた。
結局春日は、最後まで九十郎を拒む事ができなかったのだ。
「うわぁ、うわぁ、うわぁ……」
湖衣が顔を赤くし、目をグルグルと回し、両手を顔の前にかざし……そして目を逸らさずに2人の交わりを見続けていた。
普段の彼女であれば、すぐに目を逸らし、すぐに逃げ出す光景だった。
だが今は、立ち去る事も目を逸らす事もできなくなっていた。
まるで頭の中がかき混ぜられているかのようだった。
「な、なあ春日、痛かったりしないのか?」
「いや……」
粉雪からそう聞かれ、春日は気づく。
ハジメテは少し痛むと聞いた事があるが、自分は全く痛みを感じていない事を。
いや、それどころか止め処無い多幸感が子宮から溢れてくるかのようだと。
自分は今、女の幸せを感じているのだと……
「痛みは……無い。 むしろ幸せな気分で……か、顔が……」
同時に気づく、自分がにやけていると。
女の幸せに包まれ、これ以上無い程に顔が蕩け切ってしまっていると……厳格で武骨な武人の顔では、武田四天王筆頭としての顔ではなくなってしまっていると。
「こ、粉雪見るな! 典厩様、見ないでください!
せ、拙は……拙は今……うう、こ、こんな顔を……」
瞬間、春日の顔が羞恥に染まる。
主君の妹や戦友達にメスになっている自分の顔を見られる事がたまらなく恥ずかしくなる。
日課の乾布摩擦で何度も何度も素肌を晒しているし、時にはこうして同じ湯船につかる事もあったというのに、春日は今の自分の顔を晒すのが恥ずかしくなっていた。
この感覚も春日にとって初めての経験であった。
「ははは、こうなりゃヤケだ。
本能の赴くままヤッてヤツてヤリまくってやるぜげっへっへっへっへっ」
春日には初めての感覚、初めての経験により混乱する頭を落ち着かせる時間は許されていない。
嫌な意味で腹を括った九十郎が、自分の性的欲求を満たすために膣内の肉槍を上下左右に揺さぶり始めたのだ。
「あぁぁあっ! ぁあっあふわっ!」
春日の口から喘ぎ声が漏れ始める。
武田四天王筆頭が、いかなる戦地においても傷一つ負わぬと謳われた馬場信春が、今は初めてのセックスに、その快楽に驚き、戸惑い、喘ぐだけのメスになっていた。
「ぁふわっぁあっんんっ! んんんっ! な、ナカが……揺さぶられて……」
だが、この武田の隠し湯の亡霊の影響を受けているのは春日だけではない。
春日達が男と交わりたい、子作りをしたいという妄執に囚われているのと同様に、九十郎もまた女の子宮の子種を射精したいという妄執に囚われている。
「春日、早く代わってくれなんだぜ、あたいだって九十郎に抱かれたいって思ってるんだぜ」
粉雪は2人の交わりを止めもせず、羨ましそうに見つめ、自らのワレメに指を這わせ、自慰行為にふけっていた。誰も2人を……いや、九十郎による種付けセックスを止めようとしなかった。
「んあっううぅ……ううぅぁあっっううぅ!」
春日は少しでも声を出さぬよう、両手で自らの口を塞ごうとしていた。
しかしそれでも、湯屋には春日のメスの声が響き渡ってしまっていた。
「あっぁあっぁあっあっんんっ! ふわっん……んっっくぅ……んんっ!」
厳格な武人としての顔は既になかった。
セックスに翻弄される生娘がいるだけであった。
そして春日の肉ヒダに扱かれて、肉の快楽に包まれて……九十郎は平常の数倍、いや数十倍の速さ絶頂に導かれていた。
「春日……くぅ……まず、で、出る……うああっ!!」
結果、九十郎のおOんぽが暴発し、春日の膣内と子宮内を精子が駆け巡るまで、そう時間はかからなかった。
春日にとっては一瞬のような……永い永い一瞬のようなセックスは、九十郎の絶頂によってあっけなく終わった。
「く……ぁあ……こ、粉雪の想い人に……拙は、拙はなんて事を……」
直後、春日が考えた事は、何て事をしてしまったのだ……ではない。
何て事を考えているのだ、である。
「腰が抜けて……頭が蕩ける……も、もっと欲しいと……思って……」
九十郎の逸物が引き抜かれる。
まるでもっと欲しい、もっとセックスがしたいと訴えるかのように、春日の陰唇がヒクヒクと動いていた。
事実、春日はもう一度……いや、何度でも九十郎と交わりたいと思っていた。
何度でも九十郎に押し倒され、お前は俺の女だと宣言され、何十回でも何百回でも膣内に射精され、屈服の証を刻まれたい、オスに支配され、全てを捧げたいと思っていまっていた。
「……ああ、くそ、何だ今日は?
もう2回も射精したってのにまだギンギンに勃起してるじゃねえか」
女が物欲しげな視線を向けていた。
春日が……いや、春日だけではない、貞子が、粉雪が、夕霧が、信虎が、そして湖衣までもが九十郎のギンギンに勃起した肉棒に目を向け、発情していた。
自分も春日のように膣内射精して欲しいと考えていた。
「なんだ今日は、ちょっと異常な感じが……て、お前ら顔が近くないか?」
自然と、女達の距離が近づいていた。
全員が無意識の内にこの場に居る唯一の男である九十郎に身を乗り出し、近づいていた。
男性に免疫が無く、男性に対する警戒心が人一倍強い湖衣ですらも……
「疼いているのか、次郎」
信虎がニタニタと笑い、光璃の秘蔵の酒を飲みながら夕霧にそう尋ねる。
「な……は、母上! いきなり何を言うでやがるか!?」
「隠すなよ、お前もそろそろ子を産むべき年頃だろうに」
「そ、それは……」
信虎の物言いに、夕霧は咄嗟に反論できなかった。
結婚というのは家と家の繋がりであって、当主の妹にもなれば個人の感情でどうこう言う事は出来ない。
全ては政略であり、戦略である……そんな戦国時代を生きる者であれば当たり前の反論すらできなかった。
「夕霧も……そろそろ夫を迎えて、子を産まなきゃいけないって思ってたでやがるが……」
あるのはただ一つ、たった一つのシンプルな本能……子を産みたいという本能であった。
それ以外の全てが、夕霧の思考から抜け落ちていた。
「ならば、ヤルべき事は一つだろうに」
そう言われて、夕霧は粉雪の、貞子の、そして湖衣の顔を覗き見た。
全員が全員、メスの顔になっているのが分かった。
自分の母、武田信虎すらも発情し、メスの顔になっている事に気がついた。
「で、でも……夕霧は……」
「つべこべ言わずに行ってこい」
信虎が夕霧の背中をパァン! と平手で叩く。
物理的に背中を押された夕霧がよろめき、九十郎の眼前にその身を乗り出す。
「う……うぅ……その……」
夕霧と九十郎の目と目が合う。
体勢を崩し、四つん這いのような姿勢になった夕霧の眼前に、先ほどまで春日のナカに挿入され、春日を喘がせていた肉の槍が突き付けられた。
「ん……ぺろ……んちゅ……」
直後、夕霧は反射的に、本能の赴くままに九十郎の逸物に吸い付いていた。
唇で触れ、舌を這わせ、口で包み、舌を絡ませ……自分は発情して、九十郎の子種が欲しいのだとアピールしていた。
「うわぁ、うわぁ、うわぁ……」
余りに突飛な行動に湖衣の頭が混迷の極みに叩き込まれる。
彼女は優れた密偵であったが、こんな淫靡な光景に出くわした事はかつてなかった。
「もう……もう我慢できねえでやがる……
ゆ、夕霧のココに……夕霧のおOんこに挿れてほしいでやがるっ!!」
そう言うと夕霧は、九十郎に抱くつくように押し倒す。
そして有無を言わせずにギンギンにいきり立った肉棒をワレメに導き、腰をストンと落し、ずにゅりと膣肉で銜え込んだ。
「ん……んああぅっ!?」
夕霧はその身を性の欲望にまかせ、腰を前後左右に揺すり始めた。
その度に強くなっていくピリピリとした快感に全てを委ねた。
「あ、ふっあぁくっあ、……うあぁあ!
これ、ヤバいでやがる! 気持ち良すぎて、癖に……んんっ! んっあああっんんっ!」
もう既に、武田晴信の妹、武田信繁は存在しない。
いるのはただ1人のメスだけであった。
「あぁあっふわっ! ぁあっふわっ……あっんぅ!?」
母親の前で、部下の前で男に跨り、淫らに乱れ、喘ぐ……春日と九十郎のセックスと、地縛霊の妄執が、夕霧の女の部分に火をつけ、燃え上がらせていたのだ。
「くぅ……締まるな、しかも中でヒダが絞り上げるみたいに……」
「ふふふ、次郎は我の自慢の娘だ、そりゃあ名器だろうさ。
アレの股はどうせガバガバだろうがな」
九十郎と夕霧の交わりを、信虎が自慢げに笑いながら眺めている。
歪な母子関係ではあるが、3人揃って嫁ぎ遅れ一直線な状況だった娘達について、彼女なりに色々と思うところもあったらしい。
「はぁっふっはぁっああっはぁ……はぁっふっぐっ」
夕霧が腰を何度も何度も上げ下げし、九十郎のモノを膣内で何度も何度も扱く。
夕霧の頭がどんどん発情していく、どんどん孕みたいという女の欲求で一杯になっていく。
「っんんっ! くぅっ……ううぅふわっふわっううぅっ!
い、イキそうで……やが……あぅっ! やめ!」
最初は夕霧がその本能の赴くままに腰を揺さぶっていたが、今は九十郎がズンズンと下から突き上げていた。
夕霧の乳首を指で弄び、時に夕霧と唇を重ね、容赦なく少女を快感で包み、責め立てていた。
そして……
「イクぞ夕霧、ナカで受け止めろ!」
「あっふわっぁあっんんっ! ううぅあ!!」
ほぼ同時に、夕霧と九十郎が絶頂に達した。
夕霧の膣内で男の逸物が膨れ、弾け、夥しい量の精子で子宮が満たされた。
「う……ぁう……」
絶頂の余韻に浸る夕霧から、肉棒が引き抜かれる。
先端からぽたり、ぽたりと出し切れなかった精液が漏れる。
女達の視線が集まる……今度は自分のナカに出してほしいと、子種が欲しいという視線だ。
「ええい1人ずつヤッてくのは面倒だ!
全員壁に手をついて尻を突き出せ! 全員纏めて種付けセックスしてくれるぜ!」
九十郎がそんな最低で下種な要求を始める。
「もう、九十郎殿は仕方ない殿方ですねえ」
「全く、あたいもいつまでもお預けじゃ辛いんだぜ」
元より九十郎を憎からず想っていた貞子や粉雪はともかく、信虎も……
「はっ、はははははっ! 我にケツを突き出せと言うか!?
甲斐武田家の棟梁たる我にか!? 面白い、乗ってやろうではないか」
鞠も……
「お、お股の辺りがむずむずして、キュンてなるの……」
春日と夕霧も……
「典厩様、今日だけ……今だけは淫らに溺れるのをお許しください、ただの女になる事を」
「し、しかたねーでやがるよ、夕霧も一回だけじゃ全然収まらねーでやがる。
もっとココに欲しいって思ってるでやがる」
そして湖衣すらも……
「う、うぅ……典厩様、先代様、春日や粉雪まで……
こんな時に私だけ逃げるなんてできないですよね、仕方ないですよね……
これは仕方ない事、ヤらなきゃいけない事だから……仕方ないから……」
そんな事をブツブツと呟き、茹蛸のように顔を真っ赤にしながら湯屋の壁に手をつき、九十郎に小ぶりで可愛らしいお尻を突き出した。
「なんか……なんと言うか……ノリで言っただけだったんだが。
山形昌景、馬場信房、武田信虎と信繁、そのうえ山本勘助って……
凄え冒涜的な光景じゃねえのかコレ、
SAN値戻しに来たってのにかえってSAN値削れる光景に遭遇してねえか……」
歴史家が見たら発狂しかねない光景を前に、九十郎が尻込みする。
有名だろうが無名だろうが、目の前の女の子を1人の人間として尊重し、1人の人間として愛せる新田剣丞と違い、九十郎は結構家柄だの知名度だのを気にするタイプだ。
だが……
「……ま、いっか」
だが今だけは、呪いが九十郎の思考を鈍らせ、性欲を滾らせ、理性を決壊させた。
並ぶ尻を適当に選択し、腰をむんずと掴み、ワレメに亀頭を宛がい……ずぷっと挿入した。
「あんっ!?」
子宮がどんっと突かれる衝撃が少女の……湖衣の身体に響く。
ハジメテの証がぶちぶちと音を立てて乱雑に千切れるが、湖衣の下腹部にそれの何倍……いや、何十倍もの快楽が迸った。
「な、何が……ふっううっ! ああっふっああっ!」
九十郎が精液を出すべく、激しく貪欲な抽送を行う。
下腹部がずんずんと揺さぶられ、クリが何度も何度も圧迫され、膣肉が抉られ、子宮口を突かれる。
その快楽は湖衣が知る過去のどの感覚にも違っていた。
「ううぅんんっ! ……んんっ! んんっ! ぁぁあっ!」
さっき春日がシタ時と同じように、湖衣の顔が強制的にメスの顔にされていく。
湖衣が何度も何度も甘い喘ぎ声を漏らし、快楽に翻弄されていく。
「っぁあっっあんんっ! んふわっぁ!
し、子袋が……ひ、開いちゃ……っんんっ! ふわっぁううぅ!」
湖衣は思った……自分の身体が子種を求めていると。
それがこの地で散った女の霊の妄執に影響されての事は気づきもせず……
「これが山本勘助まOこかよ……締まって……やべ、もうイキそうだ……」
「出してっ! あ……あっんんっ! ぁんううぅあううぅ!
う、産みますから! 元気な児を産みますから!
な、ナカにくださ……んううぅんんっ! ふわっあぁ!」
今日会ったばかりの男に尻を差し出し、身体を差し出し、孕みたいと懇願する……普段の湖衣なら絶対にしない事を何度も何度も繰り返しているというのに、この狂気と狂乱の湯屋の中では、それに違和感を覚える者はいない。
そして……
「あ、うはぁっううぅうはぁあ!! あぁ……」
九十郎の身体がぶるるっと震え、湖衣の身体が弓のようにしなり、膣内に白濁液が流し込まれた。
今日だけで既に3度も精を放っているというのに、九十郎の精液はまだまだ濃く、量も多い。
そして今日だけで4度も精を放ったというのに、九十郎の肉棒が再び剛直を取り戻す。
「さあって、次はどれとヤろうかなっと……さっきヤリ損ねた鞠か、
信虎と夕霧の親子丼味比べか、意表をついて貞子や粉雪ってのも……」
九十郎がギンギンに勃起した肉棒で粉雪達の尻を叩きながら、女の部分を品定めしていく。
「よし決めた、次は鞠に種付けだぁっ!!」
そして九十郎は鞠の腰をむんずと掴み、未だ興奮冷めやまぬ肉棒を秘唇に宛がい、一気に内部にソレを突入させた。
「うっ! ああっううあ!」
そこから先は、さっきの湖衣と九十郎のセックスの焼き直しである。
粉雪達7人全員に種づけし、孕ませるのが先か、九十郎の精力が尽きるのが先か……分かっている事は1つ、狂乱の宴、肉欲に塗れた宴はまだまだ続くという事だけだ。
その日は日が暮れるまで、武田の隠し湯に女の喘ぎ声がいつまでもいつまでも木霊した……
……
…………
………………
「……なんて事になっていたぞ、多分」
新戸が脱衣所でぱんつを履きながら、粉雪達と九十郎の情事を生々しく語っている。
「ははは、おい粉雪この餓鬼海に投げ込もうぜ」
新戸が語る予想図を聞き、九十郎がドン引きしていた。
他の世界の虎松達から聞き取った、比較的似ている状況の九十郎達の様子を総合的に勘案して作った予想であるので、その内容は実に正確で、実に精巧で、実に生々しかった。
「落ち着け九十郎、甲斐に海は無いんだぜ」
「よし、じゃあ簀巻きにして千尋の谷から叩き落そうぜ」
「落ち着け屑郎、それは昔もうやった」
そして普通に戻ってきた。
「おい糞ニート、そういう事はもっと早く言えよ。
お前って確か幽霊とか見えるんだろ、何でそんな危険な場所に俺達を放り込むんだよ。
いやそれよりも何でお前まで一緒になって危険地帯に飛び込んでるんだよ」
「オレが屑郎と一緒に風呂に入る機会を逃す訳がないだろ」
新戸は真顔でそう答えた。
「やべえ、こいつ馬鹿だ」
そして九十郎が再度ドン引きする。
今新戸が言った事は、決して嘘ではない。
嘘ではないが……もっと重要で重大な理由がある事を言わなかった。
「……しかし思ったよりも、精神操作に対する耐性が低いな」
新戸は誰にも聞こえないような小さな声で呟き、ため息をついた。
新戸は鬼子で、恐るべき超能力者で、常人の何倍も何十倍も洗脳や催眠、マインドコントロールといった能力に耐える事ができる。
……しかし、休眠状態から無理矢理目覚めた影響なのか、他の世界の虎松達に比べ、明らかに精神操作への耐性が弱くなっていた。
温泉の地縛霊を利用し、あえて精神操作の呪い……子作りをしたくなる呪いにあえて身を晒す事で、新戸は今の自分がどの程度精神操作に耐えられるのかを試していたのだ。
「蘭丸のマインドコントロールはあの地縛霊の比ではない……
まず間違いなく、今のオレでは耐えられない。
そしてセックスに持ち込まれれば間違い無く負ける、
オレはセックスが得意ではないから……」
新戸がそう自己分析をした。
まともに戦えば間違いなく自分が勝つ。
新戸の認識では、蘭丸には精神操作しか取り柄が無く、自分には精神操作に常人を遥かに超える耐性がある。
挿入されれば100%負けるが、逆に言えば挿入さえされない限り、どうとでも料理できる存在だと思っていた。
だが、もしも精神操作への耐性が思ったより働かなければ……
「まともに戦えたとしても、負ける……か……」
そして思った。
もしこの先、蘭丸が生まれるような事になれば、もしこの先、蘭丸と戦うような事になれば……自分は勝てるのであろうかと。
「良くないな、何か……何か対策を考えないと……」
新戸は深刻そうなそう呟いた。
別の世界の虎松から送られてきた光景を……馬場信房、山県昌景の長篠で死ぬコンビと、武田信繁、山本晴幸の川中島で死ぬコンビを一度に孕ませるという快挙……もとい暴挙を成し遂げ、犬子と柘榴から平手打ちを喰らい、武田晴信と長尾景虎に責任を取れと詰め寄られる馬鹿の姿を華麗にスルーしながら。