※この作品はR-18です。

戦国†恋姫X 犬子と九十郎(エロ回)   作:シベリア!

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第57話はエロ回ではありません。
第57話URL『https://novel.syosetu.org/105831/43.html』


犬子と柘榴と九十郎第58話『海水浴』

こうして、九十郎は犬子と柘榴の愛のパワーで自らのトラウマを乗り越えた……と、いう訳ではない。

火種も、燃料も、完全に消え失せた訳ではなく、単に蓋をしてしまっただけだ。

きっかけ一つで再び大炎上という事も十分ありうる、危険な状態である。

 

ただし、それを乗り越えるための第一歩は踏み出した。

九十郎にとって、大きな大きな第一歩をだ。

 

もっとも、九十郎達の苦難はこの程度では終わりはしないのだが。

 

……

 

…………

 

………………

 

「そぉ~れ、取ってこぉ~い!」

 

「わぉ~んっ!!」

 

「わうぅっ!!」

 

九十郎が放り投げた牛の骨を目指し、2匹の犬が草原を駆ける。

亜麻色と、赤毛の毛並みも体格も良い2匹の犬が、奪い合うように空中の骨に飛びつき、両端に齧り付き、引っ張り合いをしながら九十郎の前に戻ってきた。

 

「おぅ、良し良し……可愛いなお前ら。

 俺は基本猫派なんだが、犬も良いかもなって気になってきたよ」

 

九十郎が2匹の喉やお腹、頭を撫でる。

かつて佐東はじめと勉強会を開いてまで磨いたフィンガーテクにより、わんこ達が恍惚とした表情になる。

 

「ねえ、九十郎……私、犬子が元に戻ったって聞いて、仕事放り出して来たのだけど」

 

そんな微笑ましい光景を、九十郎の主、長尾美空景虎がじと~っとした視線を向けていた。

 

長尾景虎がチャリを立ち漕ぎしてカッ飛んでくる光景は、実に戦国時代らしくない光景であった。

 

「その子、犬子よね」

 

「まあな。 しかし今はもう自力で戻れるようになってる。 ほら犬子、服だ」

 

まるで消失マジックをする奇術師の如く、九十郎の前に行儀良くお座りをしていた犬に着物を被せる。

 

数秒程の間、着物がもぞもぞと動き……

 

「美空様、犬子です」

 

中から現れたのは、確かに美空が知る前田利家であった。

 

「犬子!? 貴女……ほ、本当に戻って……」

 

「はい、ちゃ~んと自分の力で元の姿に戻れるようになりました。

 柘榴と九十郎に助けてもらって……」

 

「な、言った通りだろ。 犬子は犬から戻りましたって」

 

「じゃあさっきまで何やってたのよ? 私を驚かすつもりだったの?」

 

「お前が来るまでの暇つぶし半分、実験が半分だ。

 犬子の超能力でどんな事ができるのかを色々試していたんだよ。

 ああそうそう、噛んだ生物を犬に変える能力はしっかり残ってる。

 見ての通り実証済みだ、柘榴で」

 

「柘榴でっ!? もしかしてそこにいる骨咥えてる犬って柘榴なの!?」

 

「全力で戻れ~、戻れ~って念じると、犬になってる人を元に戻せます、美空様」

 

「寝るか気絶すると否応無く戻るっていう弱点はそのままだった。

 能力に射程距離があるかとか、

 犬にできる生物の数に限界があるかどうか、後で試す予定だ。

 さっき分ったんだが、しかも脳波コントロールできる」

 

貴様はどこのカロッゾ・ロナだ。

 

「のうは……こんととろぅる……?」

 

「なんと! 犬した人達に命令もできちゃうんです!

 犬並みの知能でも理解できる単純な命令しかできませんけど。

 あいつに襲い掛かれ~とか、逃げろ~とか、隠れろ~とか」

 

「まあ素敵、結構使い勝手が良い能力に……じゃない! さっさと柘榴を戻しなさい!」

 

「集中集中……戻れ~、戻れ~、柘榴戻れ~……」

 

美空の指示に従い、犬子が目を瞑り、眉間に皺を寄せ、ブツブツと呟きながら念を込める。

すると九十郎の目の前で骨に残った僅かな肉片を齧っていた犬に変化が起きる。

 

まるで逆再生ビデオでも見ているかのように体毛が短く、薄くなり、体格は大きくなり、手足から肉球が消え、ゴキゴキと音を立てながら骨格が作り替えられ……美空の家臣、柿崎柘榴景家の姿に変わっていた。

 

「お、御大将……?」

 

全裸で、腹を上に向けて寝そべりながら、牛の骨にしゃぶりつく柘榴が、主君・長尾美空景虎と対面した。

 

柘榴の胸中は、無人島だと思って全力でかめはめ波の練習をしていた所を、知り合いに目撃されていた時のような羞恥心で一杯になった。

 

「えっと……一本どうっすか?」

 

「いらないわよ! 他人に見られる前にさっさと服を着なさい!」

 

素っ裸の柘榴が差し出してきた骨を、美空は全力で拒絶した。

 

「意外と癖になるっすよ、こう……コリコリした感触が……」

 

「私は人間よ! 人間でたくさんよっ!!」

 

美空がトビア・アロナクスのような叫びを出す。

基本ボケキャラばかりの越後では、美空のツッコミが生命線なのである。

 

「……まあ、犬子が元に戻った事と、

 御家流の制御ができるようになったのは喜ばしい報告ね」

 

「喜ばしい報告は他にもあるっすよ」

 

「そうなの? 聞かせて頂戴」

 

「御大将、九十郎とお互い犬になっての性交……凄かったっす」

 

「アンタ真顔で何言ってるのよ!?」

 

美空が顔を真っ赤にしながらツッコミを入れた。

 

「こう、孕め! 孕めぇっ! て感じで子宮をガシガシ突かれて、頭がバカになりそう……

 いや、頭がバカになる気持ち良さだったっす。

 おOんぽの根元が膨らんで、ビューってナカに熱ぅ~いおOんぽミルクが……」

 

「何ヤッってんのよアンタ!?」

 

「わんわんセックスプレイっす」

 

「それを私に伝えてどうしようってのよぉっ!!」

 

「御大将も今度一緒にどうっすか?」

 

「一杯どう? みたいな気安さで他人を変態の道に引き込むなぁっ!」

 

美空のツッコミは今日も絶好調である。

 

「ぜぇ……ぜぇ……はぁ……はぁ……」

 

ツッコミは絶好調だったが、美空の喉は枯れ果てる寸前であった。

 

「あの……美空様、大丈夫ですか……?」

 

「全くもって大丈夫じゃないわ。 私を心配するなら、

 今度ボケ倒しそうな雰囲気になったら柘榴を張り倒してくれないかしら」

 

「え……えっと……善処はします、善処は……」

 

「ははは、任せとけ、今度柘榴がボケそうになったら斎藤キックを叩き込んでおくよ」

 

「アンタはアンタでツッコミ所満載じゃないの!」

 

美空は思った、そろそろ自分はツッコミのし過ぎで死ぬんじゃないかと。

 

「はぁ……どっかに良い男でも落ちてないかしら……

 できれば私のツッコミを半分肩代わりしてくれそうな人。

 それと一緒にお酒を飲んで楽しい人。」

 

「九十郎とかどうっすか? 良い男っすよ」

 

「もうちょっと整った顔立ちが良いわ」

 

「剣丞とかどうだ、イケメンだぞ」

 

「貴方の新田剣丞に向ける情熱はどこから来るのよっ!!」

 

何の根拠も無い思い込みである。

 

「柘榴の旦那は世界一イイイィィィーーーっす!!」

「犬子の旦那様は世界一イイイィィィーーーッ!!」

 

直後、犬子と柘榴が何の意味も無く唐突に高らかに宣言する。

 

「アンタらの九十郎に対する情熱もどっから来るのよっ!!」

 

やたら暑っ苦しい熱愛宣言に、美空が思わずツッコミを入れた。

 

「ぜぇ……ぜぇ……ちょ……ちょっと待って……本当に待って……し、死ぬ……」

 

美空は虫の息であった。

 

「紅茶でも淹れてくるか?」

 

「お、お願いできるかしら……」

 

「アイアイ、ちょっと待ってな。

 ああ、そうだ美空、それはそれとしてちょっとした提案があるんだが……」

 

そして……

 

……

 

…………

 

………………

 

……そして数日後。

 

「犬子、ビーチパラソルは持ったな!」

 

「バッチシだよ!」

 

「柘榴、ビーチチェアは!」

 

「持ってるっすよ!」

 

近所の砂浜に犬子と柘榴と九十郎が……

 

「美空、角材はあるな!」

 

「抜かりは無いわ」

 

「空、ネット!」

 

「はい、大丈夫です」

 

「名月、ボールもあるな!」

 

「当然ですわ!」

 

「九十郎、ばーべきゅーの道具は持ってきてるわね?」

 

「当然だろ」

 

……訂正、犬子と柘榴と美空と空と名月と九十郎が来ていた。

 

「良ぅし! 今日は遊ぶぜ!」

 

「わぁい^^」

 

「のりこめー^^」

 

「イャッッホォォォオオォオウ!」

 

犬子と柘榴、そして九十郎のノリに染まりつつある美空がみょんな雄叫びと共に駆け出し、全力ダッシュをしながら着てきた服を器用に脱ぎ捨て……もとい脱ぎ散らかし、白波の中へと飛び込んでいった。

 

「あいつら服の下に水着でも着てたか……いや、良く見たら褌一枚で泳いでるな。

 相変わらず美空は良い胸してるよな」

 

3人のトップレスの美女達が、生おっぱいをぷるんぷるんと震わせながら、ケラケラ笑って水の掛け合いに興じていた。

 

「……チョーイイネ! サイッコー!!」

 

興奮の余りキックストライクを放ちそうな巨乳好きのスケベ男がサムズアップをした。

股間の棒は既にギンギンに勃起している。

この男は何があっても最後の希望にはなれないだろう。

 

なお、剣丞にも九十郎にも三国時代でスク水やらメイド服を作るような情熱は無いため、この世界には今の所スク水は存在しない。

そもそも水着という概念すら存在しない。

当然、この世界で海で遊ぼうとすると、美空達のように褌一丁か、空や名月のように褌+さらしのある意味マニアックな姿になる。

 

「それにしても、美空の奴今日は家族サービスでここに来たって事覚えてるのかな……

 まあ良いや、空、名月、俺はバーベキューの準備をしてるから適当に遊んでて良いぞ」

 

「ばぁべきゅうですか……あの、ばぁべゅうってどんな料理なんですか?」

 

「美食神アカシアのスペシャルメニューだ」

 

その表現が通じるのは映画版トリコを見た者だけである。

当然、空も名月も首を傾げるばかりでまるで理解されていない。

 

「超美味いぞ、しかも楽しい」

 

九十郎が自信満々といった様子で胸を張る。

その無駄な地震によって、空と名月の不安は吹き飛んだ……それが良い事か悪い事かはともかく。

 

「何にせよ、俺はしばらく魚を釣ったりしてバーベキューの準備をしてるから、

 お前達は気にせず遊んでて良いぞ。

 ああそうだ、ビーチバレーとかビーチフラッグのやり方、教えておこうか?」

 

「あの……お手伝いは……?」

 

「いや、手伝いはいい、今日の俺と美空は家族サービスデーだからな」

 

「家族……さぁびす……?」

 

聞きなれない単語を耳にし、空と名月が各々キョトンとした表情で顔を見合わる。

 

「俺はこの間長い事犬子と柘榴を放置しちまったし、

 美空は美空であんまりお前達のために時間を割けないって前から悩んでたからな。

 今日の俺は思いっきり犬子と柘榴を楽しませる。

 美空は今日だけは仕事も立場も忘れてお前達と遊ぶ。

 大事な家族のためにサービスする日だから、家族サービスデーって言うんだよ」

 

「え……?」

 

「一緒に遊ぶ……ですか……?」

 

越後の龍と畏れられる稀代の戦術家、そして長尾家の長である長尾景虎と思い切り遊ぶなんて経験、空にも名月にも全くない。

 

2人は親子とはいっても、外交的理由や、後継者確保のために建前上は子供になった存在……養子にすぎないのだから。

 

「ははは、お前らがどう思ってるか知らんが、

 美空はお前達と本当に家族になりたいと思ってるぞ。

 嘘だと思うなら、騙されたとでも思って今日一日遊んで来い」

 

そして九十郎は美空達の方を指さした。

無邪気に遊ぶ3人の中に混ざって、遊んで来いという意味だ。

 

まるで空や名月の存在を忘れてるかのように、ケラケラ笑いながら犬子と柘榴に水飛沫を飛ばす美空と……

 

「……って、おいこら美空うぅっ!! お前何普通に遊んでるんだ!?

 俺が珍しくまともな事を言ってるんだ! お前も本来の目的忘れてるんじゃねえっ!!」

 

そんな怒声が飛び、美空は一瞬『やっべ、素で忘れてた』とでも言いたげな味わい深い表情になり……

 

「空! 名月! 貴女達もいらっしゃい! 冷たくて気持ち良いわよ!」

 

大声で2人の名を呼んだ。

 

「……九十郎さん」

 

「空、名月、1人2~3発ずつ殴っても良いぞ。

 4発以上は勘弁してやれ、あれでも越後には必要な奴なんだ」

 

残念な事に美空が急に行方不明になった場合、良くて越後分裂、一歩間違えれば越後崩壊、二歩間違えれば武田が押しかけてきて略奪地獄、三歩間違えれば略奪地獄+光璃が血迷って志賀城アゲインである。

 

「いや……それは……」

 

当主を殴って来いという非常識な提案に対し、戸惑いを見せる名月に対し……

 

「分かりましたちょっと殴りに行ってきます」

 

空は朗らかに笑ながらその案に乗った。

数える程しか練兵館に足を運んでいない名月と違い、頻繁に練兵館に通う空は、不敬一歩手前……もといオーバーランな九十郎のノリを理解しているのだ。

 

「おう、行ってこい。 ああそうだ、コレをやろう」

 

そう言うと九十郎は持ってきた荷物を漁り、空と名月に竹筒のような物品を手渡した。

 

「これは……?」

 

「昨日夜なべして作った水鉄砲だよ。

 素手で水を掻くなんて原始的なやり方をしている連中なんざ、

 こいつを使えば蹂躙できるさ」

 

「はい、ありがとうございます。 名月ちゃん、行こう」

 

「わ、私は殴りませんわよ!」

 

「じゃあ、水鉄砲でやっつけよう」

 

「そ、それなら……分かりましたわ」

 

空と名月が砂浜を駆け、美空達の方へ向かった。

九十郎はしばし新兵器に蹂躙される3人を眺め……

 

「三昧耶曼荼羅ぁーっ!!」

 

「昇竜槍天撃ぃーっ!!」

 

大人げない2人が御家流で反撃してるのを眺めると、バーベキューの準備を始めた。

 

その後九十郎達はビーチバレーやビーチフラッグで遊び、バーベキューパーティーを楽しみ……

 

「空、そのお肉はまだ焼けてないわ、こっちの鹿肉を食べなさい。

 ああ名月、貴女はお肉ばかりを取りすぎよ、もう少し野名も食べなさい」

 

「御大将、さっきからうるせーっすよ」

 

「駄目よ、偏ったものを食べていたら大きくなれないわ」

 

「普通に食わせろよ! おい名月、芋食えよ芋、犬子がこの間採ってきた奴だ、美味いぞ」

 

……美空が意外と鍋奉行タイプだった事が判明した。

 

そして……

 

「ふぃ~、食った食ったぁ……」

 

「いやあ……御大将は強敵だったっすねえ」

 

「ツッコミキャラは須らく鍋奉行だったって事かもな。

 次回からあいつ呼ぶのやめておこうぜ」

 

「でも、美味しかったじゃない、楽しかったし。

 またやりたいね、今度は秋子さんや松葉さん達も呼んで、もっと大勢でさ」

 

「ああ、そうだな……まあ、美空の煩さも人数増やせば緩和されるか……」

 

バーベキューで腹を満たし、雲一つない空の下で、寄せては返す波の音を聞きながら、ビーチチェアに横たわる……そして隣には、自分を好きだと言ってくれる美女2人が侍っている。

 

何とも贅沢なひと時であった。

九十郎はステレオタイプな成金ムーブを満喫していた。

 

「九十郎、大好きだよ」

 

犬子がもう何度目になるのか分からない愛の言葉を囁き、そっと口づけをする。

 

「柘榴も犬子に負けないくらい、愛してるっすよ」

 

柘榴もまた、ビーチチェアに横たわる九十郎に口づけをする。

 

「犬子、柘榴、俺も愛してるぜ……」

 

九十郎が犬子と柘榴を抱き寄せ、耳元で愛の言葉を告げる。

 

それでも……それでもなお、前田利家には、新田剣丞のような価値のある男の元に行った方が幸せなんじゃないかと考えているが、少なくとも表面上はラブラブ新婚カップルのような姿であった。

 

そして当然、トップレスの美女達2人に囲まれると、健康な男児である九十郎は……勃起する。

 

「シたいっすか、九十郎」

 

柘榴が少々サディスティックな笑みを浮かべていた。

 

「まーな」

 

九十郎は素直に頷く。

 

犬子も、柘榴も、掛け値無しに良い女なのだからと、九十郎は自分の心境を素直にさらけ出した。

 

「わんわんプレイは?」

 

「今日は無しだ、そこらへんの野良犬にお前らをNTRれでもしたら俺は再起不能になる」

 

「いやっすね~九十郎、いくらなんでも柘榴達がそんな事する訳……

 無いって言いきれねー所が犬子の御家流の怖い所っすよね」

 

「う、うん……犬子もそれは保証しかねるかな……

 犬になってる間、美空様噛んじゃったし、柘榴も噛んじゃったし、

 練兵館におしっこかけちゃったし」

 

「お前もかブルータス」

 

「ひっかけたくなるっすよね、犬になってると」

 

「なんかこう……他のメスの匂いがするのを放置したくないって言うか……」

 

「うんうん、わかるっす。 自分色に上書きしたくなる気分っす」

 

「だからって尿で上書きするなよ、練兵館を何だと思ってる」

 

「我が家だね」

「我が家っすよ」

 

「お、おう……」

 

余りにもド直球な返答を受け、質問をした九十郎の方がやや照れ気味になる。

この男は前世が非モテだったせいで、女性から好意を受けるのに慣れていないのだ。

 

「捕虜の拷問に使えないっすかね」

 

「犬子の御家流を?」

 

「そうそう、犬に変えて、その辺で拾ってきたオス犬を宛がって、

 たっぷり膣内射精させて……戻す」

 

「心折れるね、それ」

 

「柘榴、ナイスアイディアだ、この外道さんめ」

 

「でもそれ男の人相手でも通用するのかな?」

 

「ケモナーに目覚めるだけなんじゃねえのか?」

 

「けもなぇ……て、何っすか?」

 

「動物相手に勃つ連中」

 

身も蓋も無い言い方である。

 

「じゃあ、九十郎もけもなぁになるのかな?」

 

「いや違う……と、言い切れないところが犬子の御家流の恐ろしい所だな」

 

実際の所、身も心も犬になり、メスを孕ませたいという野生の本能全開の……ある意味では純粋なセックスを味わった九十郎には、メス犬のおOんこに勃たないと断言できなかった。

 

その位、犬子の御家流を悪用したわんわんプレイは衝撃的で蠱惑的だった。

だが……

 

「しゃぶれよ、2人共」

 

「ふふっ、了解っすよ、助平な柘榴の旦那様」

 

「うん、一生懸命ご奉仕するよ」

 

今は前田利家と柘榴を……ただの女である犬子と柘榴を抱きたい気分であった。

数日前、犬になった2人に牛の骨を投げた時のように、犬子と柘榴が先を争うかのように九十郎のおOんぽに吸い付いた。

 

「ずっ! ずぶっあむっずずっじゅぷっ……ずぶっんふ……」

 

「んぐっんぐっあむっんちゅずっ! んちゅ……ずっ!」

 

カリを、裏筋を、鈴口を、玉袋を……ありとあらゆる気持ち良いポイントを、2人の美女達が舌先と唇で愛撫していた。

 

「お、お前ら……前より上手くなってないか……」

 

舌と唇の生々しく艶めかしい感触を感じながら、九十郎は思わずそう口にする。

 

「九十郎が感じるトコ、だんだん分かるようになってきたっすよ」

 

「舐めたり、吸ったり、しゃぶったりするの、だんだん楽しくなってきたからかな?」

 

両側から舌先をチロチロと這わせながら、犬子と柘榴が答える。

徐々に徐々に、しかし確実に射精感が押し上がってきていた。

 

「何より、九十郎が気持ち良さそうにしてると、犬子も嬉しいし」

 

「それはそうかもっすねえ」

 

「お尻の辺りを指でつんってつつくと、おOんちんがぴくんって跳ねるんだよ」

 

「へぇ、そりゃ良い事聞いたっす、どれどれ……」

 

柘榴がやや加虐的な笑みを浮かべ、九十郎に尻に指を這わせた。

 

「あ、おいこら……そんなトコに指……おふっ!?」

 

「あっはっはっ、これは楽しいっすね」

 

「でしょ」

 

「犬子もやめ……ぁう、おぅ……」

 

マッチョのブ男が尻を弄られて翻弄されるという誰得な光景がしばし続き……

 

「で、今日はどっちから先にスルっすか?」

 

「犬子のおOんこも、柘榴のも、準備できてるよ」

 

犬子と柘榴が九十郎の前で大きく股を広げ、女の最奥部を見せつけるかのようにくぱぁ……とアソコを開いた。

 

「前は犬子が先だったから、今日は柘榴からかな。

 さっきは散々虐めやがって、おしおきしちゃる」

 

「わー、怖いっすー」

 

棒読み台詞で怖がりながら、躊躇無く……本当に一瞬の躊躇すら無く、柘榴は自らのワレメに亀頭をあてがい、一気に腰を下ろした。

ずぷぷぷぷっと、柘榴のアソコが九十郎の逸物を受け入れ、銜え込んだ。

 

「じゃあ、存分におしおきしてほしいっす」

 

「飛び乗るみてえに来やがって、このエロエロ娘」

 

「えろえろにしたのは九十郎っすよ、責任取ってもらうっす」

 

ぎっしぎっしと、九十郎が夜なべして作ったビーチチェアが揺れて軋む。

 

「あ、あぁうっ! あぁああっあ、……ああっはぁ」

 

柘榴は腰を上下に揺さぶり、快感を貪る。

もう何度目になるのかも分からない九十郎とのセックスであったが、回数を重ねる度に、より強い多幸感をに包まれるようであった。

 

「うっ! ううぅはぁっあ、くっうっ!

 く、九十郎、上手くなってないっすか……あ、ああっああっ」

 

「あんだけ練習したんだ、そりゃ上手くもなるさ……よっ!」

 

「……んんっ! あっふわっんんっ! ……っふわっ!」

 

柘榴の喘ぎ声がどんどん大きく、艶っぽくなっていく。

ビーチチェアの軋む音よりも大きくなっていく。

 

「あぁうっ! うふっあ……九十郎、手つきがいやらしいよ……」

 

柘榴の膣内を衝き揺らしながら、並行して犬子の生乳を揉みしだく。

柔らかな女体の感触が、九十郎好みのナイスおっぱいがふにふにと変形する光景が、セックスの衝動を強く引き立てていく。

 

「んんんっ! ふわっんんっ! っぁあ!

 もう……イキそ……ふわっあんんっ! ぁあっんんっ! んんっ! ううぅぁあっ!」

 

じきに柘榴の喘ぎ声が悲鳴にも近いものになっていた。

にちゃ、にちゃっと、愛液が腰を突く衝撃で飛び散る音もする。

 

「ざ、柘榴、もうちょっと声抑えないと誰かに聞かれちゃうよ……

 ああっうっ! はぁっくっ……うふっはぁっ!」

 

九十郎の手が今度は犬子のクリに触れる。

中指が膣口に刺さり、前後左右にうごめき始める。

 

「く、九十郎……はぁうっ! はぁっうっ! うあぁ!」

 

犬子が自分の手で口を覆い、少しでも声が漏れないように耐える。

そんな健気な努力が、むしろ九十郎の悪戯心を刺激しているのだが……

 

「犬子はこの辺を押すと気持ち良いんだよな~?」

 

げっへっへっへっへっと悪趣味な笑みを浮かべながら、声を我慢する犬子を喘がせるべく、犬子の性感帯をエグっていく。

 

「ぁあっっぁぁあっんんっ! んんっ! ううぅ……イグ……イッグゥ……」

 

「あふわっんんっ! んんっ! ううぅふわっっんんっ! ……こ、声が……

 ううぅ……んんっ! んんっ! ううぅあふわっ! 声が出ちゃ……」

 

「げっへっへっへっへっ、このまま2人纏めてイカせてやるぜ」

 

犬子と柘榴の声がどんどん大きくなっていく。

全身から球のような汗が出て、日差しを反射してキラキラと光っていた。

 

「ふわっぁぁぁんんっ! ううぅんあっあ!」

 

「ふわっんんっ! ふわっ……あっ……ふわっんんっ! んぁう!!」

 

2人の獣のような声が周囲に響く。

限界が近い、決壊が近い……そして……

 

「……ぁあっぁぁあんんっ! んんああぅっ!!」

「ふわっあ……ぁあっあっんんんっ! ふわっああっ!!」

 

ほぼ同時に、2人が絶頂に達していた。

今自分がどこにいるのか、何をしているのかも忘れ去り、イキ顔とイキ声を周囲に晒していた。

 

「お姉さま、あれ……」

 

「その……男女の交わり……と、いうものですわね……」

 

……そして3人共、美空と空、それに名月に思いっきり見られている事に気づいていなかった。

喘ぎ声が思い切り届いている事にも気づいていなかった。

 

教育に悪い光景である。

 

「まったくもう……主君を放置して3人でサカって……

 空、名月、ああいう大人にはなっちゃダメだからね」

 

「そもそも相手がいませんわ」

 

「焦る事無いわ、名月はもう食べちゃいたい位に可愛いもの。

 何年かしたら男は放っておかないわ。

 もちろん、空だって名月と同じ位可愛いわ」

 

そう言うと美空は空と名月をぎゅ~っと抱きしめた。

抱きしめながら、私に言い寄ってくる男なんて皆無だけど……そう悲しみを背負った瞳で呟いた。

 

軍神だの、毘沙門天の化身だの、越後の龍だの、色々と物騒な異名を持つ少女を口説こうなんて考えれる男は皆無である。

 

「私もいつか、ああやって旦那様に抱かれる日が来るのかしら……」

 

婚期という名の恐るべき壁が背後から迫りつつある。普段は秋子相手に行き遅れだの年増だのからかったりするが、一歩間違えれば自分がそんな立場に立たされる日が来るのだと理解している。

 

焦りというものを感じつつある。

 

「本当に……どっかに良い男でも落ちてないかしらね……

 素敵な旦那様とか、ちょっと憧れるから……」

 

美空がため息をついた。

愛おしげに、心底幸せそうに九十郎と交わる犬子と柘榴から、視線を逸らす事ができなかった。

 

一瞬だけ、いっそ九十郎あたりで妥協してやろうかという気分になったが、九十郎が自分を口説く姿がどうしても想像できなかったし、こっちから歩み寄る程に良い男とも思えなかったので、美空は即座にそんな可能性をゴミ箱にダンクシュートした。

 

ただし……

 

「まあ、九十郎の方からどぉ~しても私を娶りたいって言ってきたら、

 土下座して頼み込んできたら、妥協しなくも無いけど……」

 

それでもなお美空は、九十郎と結ばれる未来予想図を、どうしても捨てきる事ができなかった。

 

上杉謙信である自分が、九十郎から口説かれる可能性は限りなくゼロに近いというのに……

 

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