※この作品はR-18です。

戦国†恋姫X 犬子と九十郎(エロ回)   作:シベリア!

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次の更新日は5月25日(金)の午後9時~午後10時頃になると思います。
次回タイトルは『逃走中~捕まったら即孕ませレイプ~(その3)』になります。
次回はエロ回になります。
次回も作者の趣味全開になります。

第88話はエロ回ではありません。
第88話URL『https://syosetu.org/novel/105831/65.html』



犬子と柘榴と九十郎第89話『逃走中~捕まったら即孕ませレイプ~(その2)』

 

(注)作者の趣味全開です。

 

 

 

 

 

新戸達が戸を開けて外に飛び出した時……4人は戦慄した。

 

外の景色が変わっていたのだ。

ついさっきまで、この掘っ建て小屋の周囲には原生林が広がっていた筈だったのに、今は岩と苔、そして闇の広がる洞穴の中になっていたのだ。

 

「な……何だこりゃあ!?」

 

「さっきまでの風景と全然違うのです!?」

 

まるで小屋ごと別世界に転移死したかのような光景に、小夜叉と歌夜、綾那が戦慄する。

いくらここが夢の中で、何でもアリだと頭では理解していても、理性が理解を拒んでいた。

 

「ま……まさか、こんな……ま、拙い……非常に拙いぞ、これは……」

 

しかし、新戸の驚愕と戦慄はそれ以上だ。

新戸には今、周囲に広がる光景に見覚えがあったからだ。

 

この場所は……

 

「オレが小夜叉の特訓のために用意した……エロトラップダンジョン……」

 

新戸が滝のような汗を流しながらそう呟く。

 

それは2つの事を意味する。

1つはサキュバスによる夢界浸食が新戸の想像を遥かに超えるスピードで行われていて、新戸の構築した夢を逆に利用されているという事。

もう1つはそこら中にエロエロな罠が仕掛けられていて、油断したらあっという間にイカされて知らぬ男の児を孕まされてしまうという事だ。

 

「逃げろ! そこら中に罠が仕掛けてあるぞ!」

 

孔明の人形を見せられた時の司馬仲達のように狼狽しながら、新戸は慌てて3人に指示を飛ばす。

罠を仕掛けたのは新戸自身であり、それ故にこの場所の恐ろしさ、厭らしさを知っていた。

 

「逃げろったって……どっちに逃げりゃ良いんだよ!?」

 

「こっちだ! 出口はこっちにある筈だ!」

 

新戸が他3人を先導するように走り出す。

 

「おおっと、そうはさせないわよ」

 

……当然、サキュバスはそれを阻む。

 

先程撒いた美女が何十人も、何百人もワラワラと洞窟のあちこちから顔を出した。

 

「さ、さっきよりも多い……!?」

 

「どんだけ美人でも、同じ顔がこんだけ並ぶと辟易するな」

 

「何人いようがやる事は同じなのです」

 

「夢界浸食が進んでいる、これ以上接触が増えると拙いな」

 

「つまり……どういう事ですか!?」

 

「逃げるんだよォォォーーーッ!!」

 

新戸がジョジョっぽい台詞と共に一目散に逃げ始める。

情けなさが天元突破しそうな光景であるが、新戸はこれが最適解と信じている。

 

「歌夜、とりあえず新戸についてくですよ!」

 

「で、でも……」

 

「大丈夫! きっと信用できるのです! 綾那には分かるのです!」

 

「そ、それはそうかも……だけど……」

 

正直な所、さっきの一言で……『巻き込んで、ごめんな』の一言で、歌夜の新戸に対する警戒心はかなり薄れていた。

信じても良いのかもしれない、敵では無いのかもしれないと思いつつあった。

 

しかし、たった一言で自説を180度反転させる事への気恥ずかしさのようなものがあった。

それ故に歌夜はその一歩を踏み出しきれずにいた。

 

「……うふふ、それならここで溶け合いましょう、混ざり合いましょう、交わりましょう。

 理性も、世間体も、全てドロドロに溶けて流れてしまうまで。

 ここは夢、心地の良い夢、夢に惑って、夢に踊って、夢に溺れて楽しみましょう」

 

そんな歌夜の躊躇を、サキュバスは見逃さない。

 

「え……きゃあっ!?」

 

「わわっ!? な、何ですか!?」

 

両腕と、両脚が突如として何者かに掴まれ、押さえつけられ、そのまま歌夜と綾那は仰向けに押し倒された。

人が接近した気配は無い。

いきなり、しかも同時に掴まれてしまったのだ。

 

「こ、このっ! 放すです!」

 

「くっ……思ったよりも力が強い……ひ、引き離せない!?」

 

そして次の瞬間、歌夜と綾那はぎょっとするような光景を目撃した。

自分達の両腕、両脚を押さえつけるモノの正体を見たのだ。

 

人間の腕だけが何本も、何十本も宙に浮かんでいた。

そのうちの数本が歌夜と綾那の身体を掴み、拘束していたのだ。

 

「うふふ……暴れないで頂戴な、危害は加えないわ……ちゅっ」

 

無数の同じ顔のサキュバス達がわらわらと集まり……そのうち2人が、歌夜と綾那の2人と唇を重ねた。

 

「だ、駄目、んんぅーっ!?」

 

「歌夜に何するですか!? あ……ん……んぅ……」

 

それは2人にとって感じた事の無いような快楽であった。

唇が触れ合い、舌先が絡み合い、本当に全身が溶けてしまうかと思うような甘い甘い感触が広がった。

 

全身の神経が逆立ち、毛穴が広がり、子宮が奥から蕩けていくかのような感覚だった。

 

「危害は加えない、気持ち良くなってもらうだけだもの。

 さあ楽しみましょう、さあ惑いましょう、さあ交わりましょう」

 

2人を取り囲むサキュバスの1人が妖艶に微笑む。

サキュバスは決して、新戸達5人に害意は無い。

全くの善意から快楽を与え、女の悦びを教え、孕ませようとしているだけだ。

 

「ん……ぁ……ああ……」

 

「うぅ……か、歌夜……しっかりするです……」

 

サキュバス達によるディープキスが終わり、ゆっくりと2人の唇が解放される。

糸を引くような唾液の線が宙に浮かぶ。

 

たった数秒キスをされただけで、まるで何時間も愛撫をされたかのように、歌夜と綾那の顔は紅潮していた。

 

「さあ、次はもっともっと激しくイクわよ」

 

サキュバス達が同時に、さらにさらに妖艶に微笑み、そしてサキュバス達の指先が、服越しに歌夜と綾那のワレメに触れ……

 

「……んな所で何やってんだよお前らぁっ!!」

 

まるで暴風雨のような勢いで小夜叉が割って入り、サキュバス達も、2人を拘束していた浮かぶ腕も、煙のように消えていった。

 

「どうやら、変な腕も斬れば消えるみてえだな。

 2人共早く立て、こんな所でグズグズしてんじゃねえよ!」

 

小夜叉が2人を助け起こし、引っ張るように新戸が駆けていった先へと走らせる。

そうはさせないとサキュバス達と、無数の浮かぶ腕がその行く手を阻む。

 

「どけぇっ!!」

 

小夜叉の人間骨無が襲い来る敵を貫き、切り裂き、打ち据える。

だがしかし、さっき遭遇した時とは質も、量も、早さもまるで違う攻勢に対し、小夜叉は完全に対応しきれていない。

 

「……くっ、このっ、放しやがれ!」

 

肩や足首に浮かぶ腕がひっつく。

動きが一瞬止まったところで、サキュバスが羽交い絞めをするように小夜叉を止める。

 

「……ふふふ、貴女も仲間に入りたいの?」

 

「ふっざけんなぁ!」

 

しかし……

 

「走レ! 早ク!」

 

流星の如く降り注ぐ岩石が立ちはだかるサキュバス達を撃ち貫き、煙に変えていく。

1人でさっさと逃げたかに見えて、新戸はしっかりと念動力で小夜叉の援護をしていたのだ。

 

「歌夜! ここは退くですよ!」

 

「わ、分かったわ!」

 

新戸の念動力によって空いた隙間を、綾那と歌夜、そして小夜叉が駆け抜ける。

 

「あの能力は厄介ねえ、先に対処する必要があるかしら……触手っ!!」

 

「きゃぁ!?」

 

「な、なんですかこれは!?」

 

「くそ、またか!? 放しやがれ!」

 

サキュバスの命令に従い、ダンジョンに仕込まれていた触手が伸び、歌夜と綾那、小夜叉の3人に巻き付いた。

 

宙を浮かぶ腕に、壁や床から突如として生える触手……今まで受けた事も無い、想像した事すら無い攻撃の前にあっては、一流の武人である彼女達でもどうしても対応が遅れてしまう。

 

「ええい……世話! 焼ケルッ!」

 

少し離れた場所にいる新戸が精神を集中し、念動力で3人に絡みついた触手を引き千切ろうと……

 

「触手! 止めなさいっ!!」

 

しかし、能力の発現するよりも一瞬だけ早く触手が新戸の身体に纏わりつき、服の下へと入り込み……首筋や、乳首、クリトリスに愛撫を開始した。

 

「ひゃぁ!? あっ! ヤ、ヤメ……はぁあ、あぁうっ! はぁっ!」

 

新戸の集中が途切れる。

超能力行使における不可欠の前提条件である、精神の集中が途切れる。

 

「……へぇ、随分と感じやすいのねぇ」

 

それを見たサキュバスの口角がキュッと吊り上がる。

新戸の弱点が、彼女の目にハッキリと映っていた。

 

「く、くそ……離れねえ……くっあぁ……」

 

「ふっあ、うあぁ……こ、こんな怪物相手に……」

 

「うっ! はぁっう……ま、まだですよ……綾那は、この程度じゃ……あ、んぅ……」

 

残る3人も触手の愛撫に晒されていた。

下着がうっすらと濡れ始め、少しずつ……しかし、確実に4人の身体が昂っていく。

 

「……綾那はこの程度じゃ! 負けられねーですよっ!!」

 

綾那が気合の叫びと共に、渾身の力で引っ張ると、触手がぶちっ! と根元から千切れる。

神道無念流を学び、現代人の効率的な筋トレ法を学んだ綾那は、他の世界の綾那よりもずっとずっとパワーがあった。

 

「歌夜! 小夜叉!」

 

綾那が蜻蛉斬りを拾い、すぐさま歌夜と小夜叉を愛撫する触手を叩き斬る。

 

「ごめんなさい、助かったわ」

 

「わ、悪い……」

 

「お互い様ですよ、新戸も助けるです!」

 

「分かってるわ!」

 

「世話が焼ける鬼子だよなっ!!」

 

歌夜と綾那、そして小夜叉が触手の愛撫に翻弄される新戸を助けるべく、各々の獲物を振るう。

 

触手が紫色の異臭のする体液をまき散らしながら千切れ飛び、新戸の身体が解放された。

 

「はぁ、はぁ……う、くぅ……」

 

「しっかりしろよ! 出口はどっちだ!?」

 

「あ、あっち……くそ、オレとした事が……ぁう……」

 

「あっちだな? 良し、突っ走るぞ!」

 

「露払いは綾那がやるのです!」

 

綾那と歌夜が次々と襲い来る触手や浮かぶ腕、サキュバス達を叩き斬り、道を開く。

そうして切り開いた道を、小夜叉は新戸を抱えながら突っ走った。

 

右に走り、左に走り……

 

「も、桃色の霧……?」

 

「霧状の媚薬だ! 今すぐ引き返せ!」

 

「追って来てるんだぞ!」

 

「早くしろ! ここに留まったらあっという間に発情して動けなくなるぞ!」

 

時々引き返し、襲い来る敵を斬り伏せ……

 

「うわあぁ!? な、何だこりゃあ!?」

 

「小夜叉がいきなり素っ裸になったのです!?」

 

「服剥ぎカマイタチの罠か……大丈夫だ、服が無くなる以外実害はない」

 

「こ、このまま進めってか!?」

 

「いつもの格好とあんまり変わらないのです」

 

「変わるよ! 色々変わってるよ!」

 

エロトラップに引っかかりながらもひたすら走り……

 

「じ、地面からおOんちんが生えてる……」

 

「おお……ふ、太くてでかいのです……」

 

「脈打ってるぜ……」

 

「あんなの、挿るのかしら?」

 

「ちょっと試してみるのです!」

 

「ええ!? ちょっと綾那、そんな事してる場合じゃないでしょう! 追われてるのよ!」

 

「何故か周りにさきゅばすはいないから大丈夫なのです。

 ちょっと挿入して気持ち良くなってイッて孕むだけなのです」

 

「そ……そう言われてみれば……大丈夫のような……

 そうよね、イッて孕むくらいの時間はあるわよね」

 

「え、いや……な、なんだ……

 理由は分からねえし、上手く言えねえけど……それは拙いんじゃ……」

 

「休憩がてらですよ、小夜叉」

 

「そうね、おOんぽを挿れて休憩しましょう」

 

「ああ、そうだな、休憩だよな。 休憩ならちOこを挿れてあんあん喘いでも大丈夫か」

 

「3本あるから、1人1本ずつね」

 

「ああ、そうだな」

 

「「「……せぇの!」」」

 

「オマエラッ!! 正気ニ戻レッ!!」

 

「「「はっ!?」」」

 

「……催淫毒キノコだ、長時間見続けるとアソコに挿入したくなる毒キノコだ」

 

「あ、危ねぇなおい!」

 

……色々と危機一髪な目に遭いながらも走り続けた。

 

「あれだ! あれが出口だ!」

 

そしてついに、新戸が創造し、

サキュバスが支配するエロトラップダンジョンの出口が見えた。

 

4人は心底助かったと思いながら、走り抜け……

 

「しゃあ! 出たぞ! 逃げ切ったぞ!」

 

「身を隠せる場所を探せ! 時間を稼ぐんだ!」

 

エロトラップ満載の洞窟を抜けると、4人は野外に出た。

さっきまで次から次へと押し寄せて来たサキュバス達の姿は周囲に無く……

 

「ここは一体……あ、こ……ここは……!?」

 

松平の家紋……『三つ葉葵』が描かれた陣幕があった。

空に浮かぶ星々と、沢山のかがり火が周囲を照らしていた。

 

そして……

 

「あっんんっ! け、剣丞様……あふわっあっんんっ! ふわっ!」

 

「歌夜、大丈夫かい?」

 

「は、はい……もっともっと動いてください、剣丞様」

 

……歌夜と剣丞がいた。

 

歌夜が軍議に使う大きな机に両手をつき、剣丞に尻を振っていた。

剣丞はそんな歌夜の腰に手を添えて、肉棒を突き立て、何度も何度も腰を前後に揺さぶっていた。

 

歌夜と剣丞が……セックスをしていた。

 

「お、おい、アレって……」

 

「歌夜と……歌夜と剣丞様ですよね……」

 

小夜叉と綾那が顔を見合わせ、目の前で剣丞と交わる歌夜と、すぐ後ろでワナワナと震えている歌夜を見比べる。

 

背丈も、髪の色も、声も、目つきも、肉つきもまるで一緒で、どう見たって同一人物にしか見えなかった。

 

「んんっ! んんっ! んんっ! っあ!」

 

「歌夜……凄い、締まって……うぅっ……」

 

まるで綾那達4人が見えていないかのように、歌夜と剣丞に見える人物はセックスを続けていた。

2人だけの世界に入り込み、獣のように肉欲に溺れていた。

 

そんな光景を、綾那も小夜叉も呆然と見続けていた。

 

「(歌夜が……す、凄く幸せそうで……)」

 

「(やめろ……やめろよ……そんなモンを俺に見せるんじゃねえよ……)」

 

1人は羨望の眼差しを向けていた。

1人は恐怖に満ちた目を向けていた。

2人共その光景から視線を離す事が出来なかった。

 

「み、見ないで……」

 

……そして歌夜は、自分と剣丞のセックスを見る事ができなかった。

 

この場所は、自分と剣丞が初めて結ばれた場所だった。

その時にシタ体位も、話した言葉も、まるっきり同じように再現されていた。

自分の初セックスを強制的に公開されているのだと、歌夜には分かった。

 

「お願い、見ないでえええぇぇぇーーーっ!!」

 

故に、歌夜は叫んだ、羞恥の叫びをあげた。

 

「出てきなさい! こんな事をして……何が目的ですかぁっ!!」

 

そして怒りに身を任せてやたらめったらに槍を振り回す。

怒りと羞恥で頭がどうにかなりそうだった。

 

「……貴女の想像通り、ここは貴女の初体験の場所、

 これは貴女が初めて男性と一夜を共にした思い出。

 とてもとても素敵な思い出ねえ、見ているだけでアソコが疼いてしまうわ」

 

そして闇夜の中からサキュバスが現れる。

 

「私を辱めて楽しいですか!?」

 

「羨ましいわ、とてもとても幸せな記憶。

 見てみなさい、愛する殿方に抱かれる貴女はとてもとても幸せそう」

 

サキュバスが指差す先……歌夜の記憶の通りにセックスを続ける2人の男女は、とても幸せそうな喘ぎ声をあげ続けている。

 

歌夜は自分の幸せな記憶が穢され、侮辱された気分になる。

 

「……何が目的ですか?」

 

歌夜にそう尋ねられ、サキュバスは妖艶に微笑んだ。

 

「うふふ、目的は……」

 

そして4人の目の前でサキュバスが煙のように姿を消し……

 

「あ・な・た」

 

……瞬時に綾那の背中に移動し、耳元でそっと囁いた。

 

「あ、ああ……ああぁ……」

 

綾那は歌夜と剣丞の交わりを凝視し続ける。

サキュバスがすぐ近くに来ているのが見えていない、気づいていないかのように。

 

「気持ち良さそうでしょう?」

 

綾那はこくりと頷いた。

剣丞と交わる歌夜は、とてもとても気持ち良さそうだった。

 

「幸せそうでしょう?」

 

綾那はこくりと頷いた。

剣丞と交わる歌夜は、とてもとても幸せそうだった

 

「羨ましいわねえ?」

 

綾那はこくりと頷いた。

綾那もまた、新田剣丞を好きになり、新田剣丞に全てを捧げたいと願う女の1人であった。

 

「貴女も……セックスがしたいわよねえ?」

 

「綾那! 耳を貸すなっ!」

 

「綾那! しっかりしてっ!」

 

新戸と歌夜が叫ぶ。

しかし……

 

「セックス……したいのです……」

 

綾那は……こくりと頷いた、頷いてしまった。

 

「そう、それじゃあゆっくりとセックスを教えてあげるわ。 誰の邪魔も入らない所でね」

 

その言葉を聞き届けたサキュバスは妖艶に笑うと、再び煙のように消えてしまう……綾那と共に。

 

それと同時に喘ぎ声をあげていた歌夜と剣丞の幻影が、まるで蝋人形にでもなったかのように硬直し、ぴくりとも動かなくなった。

 

「お、おい! 綾那が消えちまったぞ! どうなってるんだ!?」

 

「綾那はどこに行ったんですか!?」

 

「しまった……夢界のどこか別の場所に連れ去られた……

 やられた、セックスへの忌諱感が一番薄い綾那が狙われたか……」

 

「つ、連れ去られた、そんな……急いで助けに行かないと!」

 

「オレ達が取れる行動は2つ。

 今から全力で追いかけて助けに行くか、放置して逃げ隠れするか」

 

「放置なんてできる訳がないでしょう! どこですか綾那は!?」

 

歌夜が新戸に掴みかかる。

新戸は深々とため息をつくと……

 

「……あっちだ。 だが間に合わない可能性の方が高いぞ」

 

正直な所、セックス経験ゼロの綾那が、高位のサキュバスによる責めに耐えられる可能性は全く無いと思っていた。

 

あるとすればサキュバスが物凄く油断をしてたか……自分達を一網打尽にするために、あえて絶頂寸前で留めていたかの2つしかありえないと思っていた。

 

しかし、危険だから放置しようと言っても、歌夜も小夜叉も……たぶんどこかで様子を伺っているであろう小波も納得しないだろうとも思った。

 

「こっちね! 今行くわ綾那……無事でいなさいよ!」

 

「ちっ、仕方ねえな……」

 

歌夜と小夜叉が新戸が指差した先へと走っていった。

新戸には気配が読めないが、たぶん小波も向かっただろうと思った。

 

新戸はもう一度深々とため息をついた。

 

「本当にあいつは、いやあいつらは……歌夜も、綾那も、小波も、いつもいつも……

 オレの不利益になる事しかしないなぁっ!!」

 

そして新戸もまた、綾那が連れ去られたであろう場所まで走り出した。

 

たぶんサキュバスが罠を張って待っているだろうと思いながら、新戸は嫌々ながら綾那を助けに向かった。

 

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