(注)夢でもIFでも妄想でも別世界の話でも無く、原作キャラが凌辱される描写があります。
嫌な予感がする方は読み飛ばしてください。
「あっち……あっちだよ! 粉雪さんの匂いもする! 結構近いよ!」
「あっちだな!? 犬子、官兵衛、急ぐぞ!」
九十郎は犬子が指差す先へと一直線に駆け出した。
しかし……
「柘榴と、粉雪さんの匂いだけじゃないよ……精液の臭いもする……」
犬子の嗅覚は、これまで何度か嗅いだ事のある、つーんと鼻の奥に来る男の精液の臭いも感知していた。
その臭いがする方向は、柘榴と粉雪の匂いがする方向と一致していた。
「な……にぃ……!?」
犬子の不安げな報告を聞いた瞬間、九十郎は血の気が引いた。
最悪の光景が頭に浮かんだ。
寒気がした、吐き気もした、猛烈に猛烈に嫌な予感がした。
……
…………
………………
「来るな……く、来るんじゃねえ……」
芋虫のように地面を這いながら、粉雪が必死に逃げ回る。
武田四天王、甲斐最強の猛将、精鋭赤備えの大将としての姿は既に無く、あるのはズタボロになった、か弱き哀れなメスの姿である。
『犯せ、さあ犯せ、犯して孕ませろ、鬼子を産ませろ』
鬼への吉野の指令が届く。
吉野の能力により、精神を支配されている鬼は、なんの戸惑いも無く、疑問を持つ事も無く、淡々と粉雪を追いかける。
半死半生で、全ての力を使い尽くし、立つ事すらままならぬ今の粉雪では、鬼が歩く速度の半分……いや、10分の1ですら進めない。
「は、離れろ……放せよ、このぉ……」
鬼によって襟首を捕まれる。
粉雪は箸を持つ程の力も無く、鬼を振り払う事は不可能だ。
「ぜぇ、ぜぇ……くぅ……」
柘榴は這って逃げる事すらできていない。
大柄な鬼が身体全体で伸し掛かってきており、ちょっとやそっとの力では動かない。
「ぅう……くぅ、この……」
柘榴もまた、粉雪と同じく疲弊し、消耗していた。
体重差、体格差はあれど、普段の彼女であれば跳ね除けるのも不可能ではない。
しかし……今の彼女には自らに覆いかぶさる鬼をどかす事がどうしてもできない。
「う……あぁ……」
柘榴に馬乗りになった鬼が、その首筋に舌を這わせ、チロチロと舐め回す。
強烈な不快感が背筋を登る。
そして鬼の股間にそそり立つ男根が、柘榴のワレメに近づきつつあった。
身動きは全く取れないまま、ゆっくりとゆっくりと亀頭が股間に近づき近づき……触れる。
「ウガアァァッ!!」
「グオゴゴゴォッ!!」
2匹の鬼が雄叫びを上げる。
そして柘榴の、粉雪の着衣に両手をかけ、力任せに左右に引っ張った。
ビリィッ!! と音を立て、柘榴の紅美鈴っぽいチャイナドレスが引き裂かれる。
服も下着も引き裂かれ、豊満な乳房が露になり、一糸纏わぬ姿にされる。
そして粉雪の魔理沙っぽいエプロンドレスが引き裂かれ、
ついでとばかりに帽子もまた引き裂かれる。
かつて九十郎から贈られ(23話)、片時も手放さなかった魔理沙っぽい帽子が、白黒のボロ切れになり、バラバラになって地面に落ちた。
「く、九十郎の……帽子が……」
その瞬間、粉雪の心が折れた。
全身の力が抜け、必死に鬼を遠ざけようとしていた両腕が地面に転がった。
「粉雪いいいぃぃぃーーーっ!!」
柘榴が叫ぶ。
喉を枯らさんばかりに声を張り上げ、粉雪の名を呼ぶ。
諦めては駄目だと……しかし……
「んああぁっ!?」
ついに鬼のちOぽが粉雪の膣口を捉えてしまう。
ずぶんっ! と、粉雪の膣肉を掻き分けながら、最奥まで一直線に進んでいく。
「や、やめろぉ! 来るなぁ!」
粉雪が両腕で鬼の肩を押し、両足を全力で閉じ、もう一度鬼を跳ねのけようとする。
しかし、今の粉雪はボロボロだ。
それに単純な力比べになれば、万全の体調であったとしても鬼には敵わない。
ずぷり、ずぷりと、生殺しのように醜悪な肉棒が膣内を進んでいき……
粉雪のハジメテの証、処女膜にまで先端が触れた。
「がっつくんじゃねーっす、ソコは九十郎専用っすよ」
柘榴もまた、最後の一線を守ろうと全力で抵抗を続けていた。
身体を右に捻り、左に捻り、前後に腰を振って入口の位置を動かして、
侵入をもくろむ亀頭の狙いを外す。
「グアグゥ……」
あと少し、あと少しで挿入が果たせるという状態でじらされ、鬼の表情に苛立ちが生じる。
そして……
「グアアァッ!!」
「あがぁっ!」
苛立ちがピークに達した鬼が、柘榴の顔面を鷲掴みにして、後頭部を地面に叩きつけた。
既に限界寸前の状態で、頭蓋骨が砕けそうな程の衝撃を受け、柘榴の抵抗が数秒止まる。
その数秒の間に、柘榴に伸し掛かる鬼が右手で腰を掴み、左手で自らの竿を握ってオOンコの入り口に押し当て……ずにゅん! と、一気に腰を進めた。
「んっくぅ!!」
ずぶんっ! と、九十郎以外の男根を受け入れた事の無い、柘榴の膣内に鬼のチOポが侵入した。
「い……づぅ……! あぁ……」
ほぼ同時に、粉雪の抵抗も限界を迎えた。
彼女の処女膜が無残にも引き裂かれ、膣奥に鬼の肉棒が突き立てられたのだ。
「九十郎……ご、御免っす……」
柘榴と粉雪が、同時に愛する男の事を思い浮かべた。
女の身で戦場に立っているのだ、負けて犯される覚悟はしていた。
だがしかし、それでもなお、九十郎以外の男の……それも、醜悪な鬼の男根を膣内に突き立てられた怒りと、悲しみと、屈辱は強烈だった。
「あ、うっ! ふっはぁっうっ! くっあぁ!」
「あ……ぁあっんんっ! ううぅぁあっ……」
鬼達は2人に悲観する時間を与えなかった。
柘榴と粉雪の子宮に対し、2匹の鬼達がピストン運動を開始する。
2人が強烈な嫌悪感と、僅かな快楽の喘ぎ声をあげ始める。
「(く、九十郎のより……ふ、太くて、硬い……)」
九十郎によって性感帯を開発されていた柘榴は、鬼とのセックスによって快楽を感じつつあった。
「な、なんで……あんっ! んんぅ! んぁうあ!」
咄嗟に唇を噛みしめ、快楽に抗う。
しかし、女の艶やかな声が、快楽に溺れるメスの声が、喉の奥から溢れてきた。
子宮の奥から愛液が溢れてきた。
「ふぁぁんっ! うぅぁ! あん、ああぅんっ!!」
九十郎のモノよりも硬く、九十郎のモノより長く、九十郎のモノより太い肉棒によって、子宮口が何度も何度もノックされる。
そしてそのピストン運動が今まで入った事の無い膣奥を刺激し、柘榴の性的快楽を与えていた。
「ふわっんんっ! んんっ! ……んんっ! うぅあんっ!」
柘榴は必死になって歯を食いしばり、唇を噛みしめ、身体の奥から湧き出る快楽に抵抗する。
一瞬でも気を抜けば、考えてしまいそうになる……九十郎とのセックスよりも気持ち良いと。
「くっうくっぐっあ、くっあぁうっ! くぅあっ!」
一方、粉雪に快楽を感じる余裕は無い。
喉の奥を犯され、膣内を蹂躙され、処女膜を強引に引き裂かれ、子宮口を突かれるという未知の経験に翻弄されるままであった。
セックスを楽しんだ経験が無く、男のモノを受けれた経験も無い粉雪にとって、鬼とのセックスは異常事態以外の何物でもない。
しかし……
「(き……気持ち……良くなって……くそっ! くそおぉっ!!)」
かつて夢の中で、粉雪は九十郎とセックスをしていた。
かつて夢の中で、粉雪は九十郎と交わり、絶頂していた。
それはサキュバスが見せた夢であったが、粉雪にとっては現実よりも大きな存在感を有する過去であった。
そして今、粉雪は思う……あの時の感覚が近づいてきていると。
自分は今、鬼とセックスをして、気持ち良くなりつつあると。
絶頂に近づきつつあると……
「ぁあっ……あっんんっ! ふわっあっふわっ!」
「っんんっ! んんっ! ……んんんっ! ぁあっあっんんっ!」
柘榴と粉雪の喘ぎ声が徐々に大きくなっていた。
2人を強姦し、凌辱する2匹の鬼達もまた、どんどん興奮を強め、ピストン運動を速く、激しくさせていった。
「や……だ……やめ、て……んうぅ! あんっ! ふあぁんっうぅ!!」
柘榴が泣いていた。
柘榴が泣いて、許しを求めていた。
九十郎のモノよりも硬く、長く、太い肉棒に膣奥を衝かれる度に、脳髄に強烈な快楽が迸っていた。
10回、20回、30回とピストンが続き、柘榴のメスの部分が快楽に沈んでいた。
九十郎よりも硬く、長く、太い男根を、もっともっとと淫乱に求めたくなっていった。
「九十郎……ざ、柘榴は……ひゃぅ! あぁんっ!! うぁんんっ!!」
そしてついに、その時は訪れた。
「んんぅ……あんっ! や、やめろぉ……ううあぁあっ!?」
粉雪のナカで、鬼のオOンポが爆ぜた。
びゅるるっ! びゅるるるっ! と勢い良く白濁液を放出し、粉雪を子宮を孕ませ汁で一杯にした。
「駄目っ! 駄目っす! 抜いて……ううぁあっ!!」
柘榴のナカで、鬼のオOンポが爆ぜた。
一際強く強く子宮の奥の奥にまで肉棒が突き入れられ、鈴口が破裂したかのような勢いで子宮が精液で満たされた。
びゅーっ! びゅーっ!! と膣内で男根が脈打って、奥の奥へと孕ませ汁を流し込んでいた。
一度女のナカに流し込まれれば必ず孕ませる鬼の精液が、柘榴と粉雪の子宮に流し込まれたのだ。
「そん……な……」
「九十郎……」
粉雪の心が絶望に沈んだ。
柘榴のもまた、愛する夫以外の男の……鬼の精液をその身に受けた事に衝撃を受ける。
そして柘榴と粉雪を犯す鬼がもう一度抽送行為を再開させようとしたその時……
「官兵衛ぇっ! 行っけえええぇぇぇーーーっ!!!」
愛する夫、あるいは惚れた男の……斎藤九十郎の声が周囲に響いた。
柘榴と粉雪の視線の先で、全力でダッシュする九十郎が、走りながら背負っていた物体……小寺官兵衛を全力でブン投げたのだ。
「ひっさぁつ!!」
くるくると回転し、一直線に柘榴がいる方向に飛びながら、小寺雫官兵衛がマントをはためかせ、まるでガレオン舟の帆のように、あるいはハングライダーの羽のように、気流を整え、姿勢を制御する。
狙いは柘榴を強姦する鬼の顔面だ。
「テキサス・コンドル・キイイイィィィーーークゥッ!!」
柘榴を犯す鬼が肉棒を引き抜くよりも早く、雫の両膝が鬼の顔面に激突した。
バッファローマンのような体格の大男が、全力疾走しながら持てる力の全てを使ってブン投げたのだ。
いくら吉野が厳選に厳選を重ねた強力な鬼と言えども踏みとどまる事ができず、キリモミ回転しながら吹っ飛んだ。
九十郎『官兵衛が空を飛んで半兵衛にキックしたら面白いんじゃねーの』
雫『え?』
一二三『採用』
雫『え? え?』
九十郎『良し、早速特訓だ、行くぞ官兵衛』
雫『え? え? ええぇぇっ!?』
という徹夜のハイテンションにより狂った作戦会議によって発案され、戦の準備はほぼ全て一二三に丸投げし、九十郎は狙った場所に雫をブン投げる特訓を、雫は空中でバランスを保ちつつ、目標にキックを見舞う特訓を重ねた結果、開戦間際ギリギリで会得した新必殺技だ。
名付けて『だが俺の身体は空を飛んでそのまま剣丞の本陣へと向かう』大作戦である。
余談だが、雫はテキサスも、コンドルも見た事が無い。
完全に想像で補っている。
「フライング斎藤パァンチィッ!!」
ほぼ同時に、九十郎の剛腕が粉雪を犯していた鬼の顔面にめり込んだ。
雫に蹴っ飛ばされた鬼と同様に、顔面を陥没させながら吹き飛んだ。
「ぐあうぅっ!!」
そして柘榴を犯していた鬼の喉笛目がけ、憤怒の表情の1匹の犬が飛び掛かっていた。
ザクリと、その鋭い牙が鬼の肌を引き裂き、肉を貫き、血管を何本も引き千切った。
「犬子ぉっ! やれえぇっ!!」
「わううぅぅーーっ!!」
犬に変化した犬子が最大級の念波を鬼に浴びせる。
噛まれた生物を例外無く犬に変える犬子の御家流を……しかし……
「え……こ、これって……これは……!?」
鬼は犬に変わる事は無かった。
自分の能力が通じなかった。
そして鬼の皮膚に牙を突き立てた瞬間、他人の思念……否、狂気と怨念が脳裏に流れ込んできたのだ。
雫のテキサス・コンドルキックを喰らった鬼も、大した傷も無く立ち上がる。
「だったら普通にブチ殺すだけだぁっ!!」
九十郎が怒りに任せ、力任せに刀を振り下ろす。
鬼の額に切っ先がめり込み鮮血が迸った。
「グルルゥ……」
「グアウゥ……」
柘榴と粉雪を犯していた2匹の鬼が……飛び去った。
「退いたっ!?」
「てめぇ! 戻って来いっ!! 俺の嫁を強姦しといてタダで帰れると思うなよっ!!
この便器に吐き出されたタンカスどもがぁっ!!」
「九十郎さんっ!!」
後先考えずに2匹の鬼を追いかけようとした九十郎を、雫が抱き止める。
目尻に涙すら浮かべ、背後からタックルをするかのように追いすがる雫の姿を目にして、九十郎が止まった。
「柘榴……粉雪……」
我に返った九十郎の目に飛び込んできたのは、柘榴と粉雪の姿であった。
「うぅ……くそっ……くそぉ……」
粉雪がボロボロになった魔理沙っぽい帽子を両手に握りしめ、ぽろぽろと大粒の涙を流していた。
その股間から破瓜の血と、鬼の精液が流れ落ちていた。
鬼に犯され、鬼の肉棒をその身に受け入れ、膣内射精された姿であった。
「九十郎……」
柘榴もまた酷い状態だった。
綾那に負け、鬼に叩きのめされ、全身が傷だらけだった。
そして粉雪と同じく、九十郎達の目の前で鬼の精液がどろりと膣奥から流れ落ちた。
柘榴の姿を見た瞬間、九十郎も、犬子も、嫌でも思い出してしまった。
かつて犬子が訳も分からず剣丞に抱かれ、剣丞の精を膣奥に流し込まれた時の事を思い出してしまった。
犬子にとっても、九十郎にとっても、人生で最も最も辛く苦しかった瞬間を……
「九十郎……ごめん、負けちまったっす」
柘榴が何でもない事のように告げる。
だがしかし、柘榴のの声は震えていた。
犬子にも、九十郎にも、そして雫にも、柘榴の声はいつもの能天気な声ではないと分かった。
怒りと、悲しみと、屈辱と、絶望を押し殺し、無理矢理いつも通りの表情と声を出そうとしているのが分かった。
「柘榴……俺は……」
九十郎の声もまた、震えていた。
怒りか、悲しみか、絶望か……柘榴の心が自分から離れてしまうのではないかという不安と恐怖が九十郎の心を覆い、ぐしゃぐしゃにかき回していた。
「柘榴は後回しで良いっす、それより粉雪を頼むっすよ」
それが分かったからこそ、柘榴は自らの感情をねじ伏せ、無理矢理声の震えを止めた。
「うあぁ……ああぁ……ち、畜生! 畜生ぉっ!!」
粉雪が泣いていた。
甲斐最強の闘将が子供のように泣きじゃくっていた。
惚れた男を助けようと戦いに参加した。
その結果、本多忠勝にカスリ傷すら負わせられずに一方的にボコボコにされ、空陣営が敗北する原因を作り、鬼にも負け、鬼に犯された。
余りの情けなさに死にたくなっていた。
「粉雪……」
九十郎には、何をどうすれば正解なのか分からない。
分からないが……それでも、放置する訳にはいかないと思った。
ここで目を背けてしまえば、もう二度と粉雪には会えなくなるような気がした。
「(どうする……どうする俺……)」
九十郎の視線が泳ぐ。
一歩、また一歩と足を進め、粉雪がどんどん近づいてくる。
心臓がバクバクと高鳴っていく。
しかし、九十郎には目の前の粉雪を慰め、立ち直らせる方法がまるで分からない。
妙案は一つも思いつかない。
「(考えろ、考えろよ九十郎、俺は粉雪をどうしたい?
俺は粉雪にどうなってほしくて……)」
九十郎が足りない頭をフル回転させる。
そして見る……鬼に強姦され、無残な粉雪の姿を。
そして思う……許せねえと憤り、それと同時に後悔する。
「(こんな事になるなら……俺は……)」
そう考えた瞬間、九十郎はどうするかを決めた。
「んんぅっ!?」
九十郎は後先を考えるのをやめにした。
そして泣きじゃくる粉雪の唇に自らの唇を重ねた。
「く、九十郎……あ、あたい……あたいは……」
粉雪の瞳が悲しみで包まれる。
惚れた男に今の姿を見られたくなかった。
全身が傷だらけで、泥だらけで、しかも口もアソコも鬼に犯され、血と精液が混ざった液体が股間から漏れ出ていた。
九十郎は……
「粉雪、俺は今からお前を抱く」
粉雪にそう告げると、おもむろに衣服を脱ぎ始めた。
「わっ!?」
股間からぽろりと竿が露出したのを見て、傍観者だった雫が慌てて後ろを向いた。
「や、やめてくれよっ! 同情なんて……」
粉雪が九十郎の胸を押し、拒絶しようとする。
「同情じゃねえ、それにお前の意見を聞く気も無い」
九十郎は粉雪の言葉に耳を貸さず、強引に抱き寄せ、押し倒し……正常位で粉雪に挿入した。
「んんっ……く、九十郎の……」
ずぷりと、粉雪のオンナの部分は無抵抗で九十郎の逸物を受け入れ、咥え込んだ。
九十郎から助けられた日(18話)から密かにこうなってほしい、
こうなりたいと想い続けていた。
だがしかし、今の粉雪は戦に負け、よりにもよって鬼に犯された直後である。
喜びより先に後悔や悲しみが胸を痛めつける。
「動くぞ、粉雪」
「……うん」
粉雪が両足を広げ、九十郎とのセックスを受け入れる。
もう抵抗する体力は残っていないし、拒む気力も残っていない。
「はぁっくっううっ! ……あ、うううぅ」
九十郎のモノが粉雪のナカを前後に動く。
さっき子宮に出され、膣内を満たす鬼の精液が潤滑のようになり、抽送そのものはスムーズであった。
だがしかし、他人の精液が自分のちOこに纏わりついていると思うだけで、何とも言えぬ不快感が九十郎を襲う。
「ううっ! うっ! うっ! うっ! ふっうっ!」
粉雪にも、鬼に膣内射精された直後の女を抱く事への抵抗感が分かっていた。
だからこそ、愛する男に抱かれているというのに、幸せな気分にはなれなかった。
「うっ! くっうっ! ううぅ! あぅん!」
九十郎はまるで義務感のように腰を上下させ、粉雪の膣内をちOこでかき混ぜる。
その度に接合部から鬼の精液が漏れ出していく。
粉雪もまた、まるで罰ゲームでもされているかのような微妙な表情で股を広げ、ピストン運動を続ける九十郎の肉棒を受け入れる。
「もういい……もういい! やめてくれなんだぜ!
辛いなら……あたいを抱くのが嫌ならもうやめてくれなんだぜ!
鬼に負けて! 犯されて! こんな汚い女を抱くのなんて!」
そしてある時、粉雪の心が限界を迎えた。
自分を助けに来てくれた事は嬉しかった。
犯されて傷ついた自分を少しでも慰めようとしている事も分かった。
だがしかし、九十郎が無理をして自分を抱いている事も分かってしまった。
それ故に粉雪の心は罪悪感が一杯になり、決壊したのだ。
「お、俺は……俺は……」
九十郎の腰振り運動が止まる。
どうすれば良いとか、どうしてこんな目に遭うんだとか、鬼のクソヤロウ次に会ったらタダじゃおかねえとか、そもそも俺は粉雪をどうしたいんだとか……色々な事が頭に浮かんで消えていく。
粉雪と繋がったまま考えて、考えて、考えて……思い出した。
自分はかつて、粉雪を剣丞に渡したくないと言った事を(84話)。
それを思い出した瞬間……九十郎は泣いた。
大粒の涙が頬を伝い、粉雪のちっぱいへ零れ落ちた。
「九十郎……」
粉雪の目にも涙が浮かんだ。
惨めだった、ただただ惨めだった。
本多忠勝にも、鬼にも成す術も無く負けて強姦までされた自分に。
惚れた男にこんな事をさせてしまう自分に。
惚れた男に抱かれているというのに、全く嬉しいと思えない事も辛くて苦しかった。
「こんな事ならもっと早くヤッてりゃ良かったよ!!」
九十郎が激高し、叫び声をあげた。
粉雪を守れなかった自分や、粉雪を凌辱した鬼への怒りもあったが、それと同時に、もっと前に粉雪を抱いていれば良かったと後悔もしていたのだ。
「ずっとこうしたいって思ってたんだよ! 俺はぁっ!!
ずっと粉雪を押し倒して! ちOこブッ挿して!
膣内射精決めたいって思ってたんだよ!
一応敵同士だからとか、もうちょっと良い感じの雰囲気になったらとか、
そもそも山県昌景だしとか、色々考えて後回しにしてたらご覧の有様だよ!
こんちきしょうめぇっ!!」
九十郎がさらに激高する。
最早恥も外聞も無く、粉雪を抱きたかった宣言をしていた。
それは男としてかなり情けない宣言であったが、それは紛れも無い九十郎の本心からの言葉である。
粉雪を求める九十郎の本心である。
「そう……か……」
初めて、粉雪の目から涙が引いた。
粉雪もそうだった。
ずっと九十郎に抱かれたいと思っていた。
立場上九十郎の妻にはなれないだろうと思っていたが、ずっと九十郎に身を捧げて、九十郎にハジメテを捧げて、その精を子宮に受けたいと思っていた。
万一九十郎の児を孕んだら、病気療養とか何とか言って田舎に引っ込み、こっそりと産むなんて妄想もしていた。
しかし粉雪は、ずっとそんな想いを言い出せなかった
「惚れた男が実は敵……か……
あたいはそんな小さな事をいつまでも気にして、中途半端に九十郎に近づいて。
本当に……本当に馬鹿みたいだぜ。 いや、馬鹿丸出しだぜ、情けねえ」
粉雪はそんな事を呟くと、性器と性器で繋がったまま、その小柄な身体を精一杯に伸ばし……九十郎と唇を重ねた。
「なあ、九十郎。 あたいは九十郎が好きだ、愛してるぜ」
「ああ、俺もそうだ」
そう伝え合うと、粉雪と九十郎がしばしの間見つめ合う。
粉雪の膣肉の感触が、九十郎の肉棒の感触が、そしてお互いの体温と心臓音が、2人を隔てるあれこれを消し去っていく。
「……とりあえず、風呂に入って、身体を洗わせてくれねえか?
いつまでも鬼のアレの臭いがついたままじゃ不快なんだぜ」
粉雪がそう提案する。
涙は引いていた、肩の力も抜けていた。
「そうだな、そうするか」
九十郎もあっさりとその提案に乗って、粉雪のアソコから肉棒を引き抜いた。
引き抜いて、接合部を穢す鬼の精液を見下ろして、やっぱり無理して抱いても良くないなと再認識する。
だからこそ、もう一回ヤリ直そうと思った。
「身体を洗ったら、もう一回お前を抱きに行く」
「ああ、そうだな……嬉しいぜ、九十郎」
もっと早く言えば良かった、もっと早く一歩踏み込めば良かった。
そんな想いを抱えつつも、粉雪は笑った。
良くも悪くも、今日の事は一生忘れられないと思った。