第107話URL『https://syosetu.org/novel/105831/79.html』
第109話はエロ回ではありません。
第109話URL『https://syosetu.org/novel/105831/80.html』
「でさ、ちょ~っと悪いんだけど……挿れてくれないかな?」
表裏比興と書いてクソヤロウと読む謀将が……一糸纏わぬ姿で浴槽の淵に手を置いて、小振りの尻を突き上げて、左右に振っていた。
「何を?」
「キミのおOんちん」
「どこに?」
「ここ」
一二三が腰をくいっと持ち上げると、左手で自らの秘所へと手を伸ばし……くぱぁっと広げた。
経験人数1人(九十郎)の新品同然のおOんこが大きく広がり、サーモンピンク色の膣肉がひくひくと艶めかしく男を誘う、
あそこにブチ込んだのかと、九十郎の目が釘付けになり、喉がごくりと鳴った。
「お、おい! 流石にそれは無いんじゃないかだぜ!
九十郎はあたいと……あたいと、その、シようとしてた所で……
こ、ここまで来てお預けとか酷いんだぜ!」
「私は別に2人同時でも構わないけれど」
「あたいが構うんだぜ!」
「心配しなくても長々とはお邪魔しないよ、時間に余裕が無いからね」
「じ、時間に余裕……?」
また何か良からぬ事を企んでるのかと、粉雪の顔が引きつった。
「九十郎汁一番搾り、膣内にたっぷり注いでくれないかな?
二発目以降は全部粉雪に譲るから」
「お前……九十郎の精を何に使う気なんだぜ?」
「交渉かな」
「訳が分からねえぜ!」
「説明するのも吝かじゃないけど、実は本当に余裕がないんだよね。
私や粉雪が天人殿の嫁になるって約束を、
美空さんと柘榴が全力でゴネて無かった事にしようとしてる。
だけど……さっき様子を見て来たけど、かなり劣勢でねえ。
そろそろ助け舟を出さないと本気で押し切られそうなんだよ」
「へえ、そうなのか……って、それなら風呂入ってる場合じゃねえだろっ!!」
「粉雪、無理筋の交渉をひっくり返す時はね、最初から交渉の場にいては駄目なんだよ。
議論が煮詰まって、膠着して、にっちもさっちもいかなくなった時に、
今までの交渉経過を全然知らないフリをしながらしれっと話に混ざるか、
え? 最初から居ましたよって顔をしながらしれっと混ざるかだよ」
表裏比興と書いてペテンシと読む真田昌幸が真顔でとんでもない事を口走る。
粉雪が、そんな交渉聞いた事もねえぜと呟くが、一二三は聞こえないフリをした。
「……必要なんだな?」
今まで黙って一二三の話を聞いていた九十郎がそう尋ねる。
「たぶん全員助けるのは難しい。 でも、何人かは助けられると思うよ」
一二三がそう告げる。
美空達を助けるのに子種が必要だとは全く言ってない所がポイントである。
「ほら、見える? 私のココ、九十郎のおOんぽが欲しいよ~って、
子種を貰って孕みたいよ~ってうずうずしているのが分かる?」
いやらしく、艶めかしく、一二三が自らの秘部を2人に見せつける。
九十郎はもちろん、レズっ気の無い女の粉雪ですら生唾を飲ませる、発情まOこがそこにあった。
九十郎と粉雪が顔を見合わせる……
「……二発目は、あたいにくれよ。 あたいだって、九十郎のが欲しいんだぜ」
粉雪は気恥ずかしそうに、頬を真っ赤に染めながらそう呟く。
九十郎はこくりと一回頷くと、物欲しそうにこちらを見つめる一二三の腰を鷲掴みにして……ずぷっ! と一気に最奥まで肉棒を突き立てた。
「ひゃんっ!?」
子宮にズドンと来る衝撃に、一二三は思わず目を白黒させる。
「どうした? コレが欲しかったんだろ?」
九十郎がサディスティックな笑みを浮かべる。
なんやかんやで巨乳好きの九十郎だ。
巨乳とは呼べずとも、美乳であるのは間違いない一二三の膣内を蹂躙し、いつも余裕綽々の澄まし顔を崩す事に対し、何とも言えない達成感のようなものがあった。
「こ、この間キミに押し倒されるまで、生娘だったんだよ……
流石にまだ慣れてな……んんっ!? ううぅぁあっ……ぁふわっぁ!」
一二三の言葉を故意に無視して、九十郎がピストン運動を開始する。
腰を引き、腰を突き出す、腰を引き、腰を突き出す。
それを何度も何度も繰り返す。
「ふわっぁ……ふわっんんっ! あっぁあっ! ううぅあ!」
子宮が何度も突き上げられる。
その度に一二三の口から、普段の飄々とした態度からは想像もつかない程に可愛らしい喘ぎ声が漏れていた。
「いつもの余裕はどうした……よっ!!」
「そんな事………ああっふわっ……ぁあっんんっ!
んんっ! ぁあっ! い、言われても……」
一二三は自分の膣内が蹂躙されるのを感じて、子宮に亀頭がゴツン! ゴツン! と叩かれるのを感じて、自分が九十郎の女にされていくのを感じていた。
「(き、気持ち良い……あ、頭が馬鹿になってく……)」
思考がどんどんセックス一色に向いていくのが分かった。
本気で九十郎に膣内射精をされ、孕まされたいと頭が考え、望んでいくのが分かった。
「あっううぅ! ああっあっんんっ! ぁあっっ!」
思考がセックス一色になっていくにつれて、喘ぎ声も大きく、激しくなっていくのが分かった。
どうしようもなく気持ち良く、心地良かった。
「これが……セックス……」
粉雪はそんな一二三と九十郎に見惚れていた。
鬼に無理矢理犯され、子宮も尊厳も何もかもを蹂躙される時とはまるで違う、愛のあるセックスの様子に見惚れていた。
かつて犬子と九十郎のセックスを目撃した時(第19話)と同じ感情が芽生えつつあった。
「(あたいも、愛し合いたいんだぜ……九十郎に愛されて……愛して……そして……)」
山県昌景と斎藤九十郎は敵同士だ。
愛し合う事は決してありえない。
だがしかし、だがそれでも諦めきれない……愛されたい、愛したいという想いがあった。
「ん……んんっ……」
自然と、粉雪は自らの股間に指を這わせていた。
充血し、ピンとそそり立ったクリトリスに指を這わせ、自らの情欲を慰め始めていた。
膣内に愛液が分泌され、子宮がぱくぱくと口を開き、男の逸物を受け入れる準備を始めていた。
男の孕ませ汁を受け入れ、子宮に子を宿す準備を始めていた。
「ぁあっううぅ! あっんんっ! ああっぁんんっ! ああっ!」
一二三は一二三で、頭の中がセックス一色になっている。
武田の眼と謳われる智将の姿は無く、表裏比興と書いてクソヤロウと読む謀将の姿も無く、ただの女が全身に玉のような汗を流しながらセックスをしていた。
「ぁあっぁあっんんっ! ぁううぅっ! あっんんっ!」
喘ぎ声がどんどん大きくなっていく。
どんどんどんどん大きくなり……そして……
「んんっ! ううぅううぅふわっんんっ!」
……絶頂した。
表裏比興と書いてクソヤロウと読む真田昌幸が、この一瞬だけはただの女だった。
セックスをして、子宮を衝かれて、気持ち良くなる女であった。
「はぁ、はぁ……す、凄かった……
こんなの繰り返してたら、本当に馬鹿になっちゃう所だった……」
一度達した事で、僅かではあるが謀将らしい思考が戻る。
額を流れる汗を手で拭い、肩で息をして、セックスの余韻に浸りながら、これからどう立ち回るかを考えて……
「おいおい、俺はまだイッってないぞ」
「……へ?」
……考えがまとまるより早く、九十郎の声が思考を中断させた。
自分が派手にイッたのだから……という訳ではないが、一二三は心のどこかで、九十郎もイッている筈だと思っていた。
少なくとも、膣内に精液が流し込まれたかどうかを気にする余裕はまるでなかった。
しかし、九十郎はまだイッておらず、一二三の子宮には1滴の精液すら注がれていない。
「ま、待った! 後生だから少し時間を……
イッたばかりで……その……こ、心の準備! 本当に馬鹿になっちゃうから!」
真田昌幸らしからぬ支離滅裂な単語を羅列し、どうにかセックス再開までの時間を稼ごうとする。
一二三の思考はこれ以上のセックスは危険だと叫んでいた。
本気で子宮が屈服すると、本気で子宮を堕とされ、頭が馬鹿になってしまうと。
しかし……
「誘ったのはお前だろっ!」
ズンッ!! と、今まで以上に勢いよく膣内に九十郎の肉棒が叩き込まれた。
「ひゃぁあっ!?」
一二三は脳髄の奥の奥で火花が走ったような感覚を受ける。
『気持ち良い』という電気信号が脳のシナプスを駆け巡る。
美空や柘榴が必死こいて交渉をしている事への罪悪感、背徳感が快楽をより一層加速させた。
「んぁあっ! ぁあっあっ! ぁあっふわぁっ!」
最初の頃は少し演技が入っていた喘ぎ声だったが、
今は100%混じりっけ無しの快楽の喘ぎ声だった。
自分がどんどん馬鹿になり、駄目になっていくのを感じていた。
だが……
「(もう良いや、なるようになぁ~れ)」
……なんやかんやで一二三も美空と同様、追い詰められると頭を空っぽにして突っ走るタイプである。
一二三は割とあっさり理性というか謀将らしい思考を捨ててただの女になった。
この辺の思い切りの良さは詩乃や雫に決して真似できない所である。
詩乃も雫も真似したいとは決して思わないが。
そこから先は早かった。
「ぁあっあっふわっんんっ! んんっ! あっんんっ! っううぅ!」
体位を変え、向かい合って抱き合うようなセックスになっていた。
一二三も、九十郎も、煩わしい事を全て頭からすっ飛ばし、無心になって快楽を貪った。
「一二三……射精すぞ、膣内に……」
「良いよ! 出してぇ! 妊娠しても良いからぁ!!」
九十郎のモノが大きく膨らむ。
心臓がバクバクと早鐘のように脈打ち、股間に血を送り込む。
そして玉袋がぎゅううっと引き締まり……
「ううぁっ!!」
「っっっあっんんっ! あぁあっぁぁ!!」
びゅーっ! びゅーっ!! と一二三の膣内で九十郎の男根が爆ぜ、子宮の内部を濃厚な精液で一杯にした。
自分の内部に熱く滾る孕ませ汁が放出されたと感じた瞬間、
一二三は二度目の絶頂に達した。
「ふぅ……はぁ……」
一二三が恍惚とした表情で虚空を眺める。
徐々に戻ってくる謀将としての思考が自分がこれからどう立ち回るべきかを導き出す。
「……全く、本気でのめり込んでしまいそうで怖いよ」
一二三が誰にも聞こえないように小さく呟くと、ゆっくりと自分の膣口から肉棒を引き抜いた。
瞬間、どろりとした濃厚な孕ませ汁が膣口から溢れた。
「これで準備完了と、全部零れちゃう前に着替えないと」
一二三は蕩けかけの脳髄に活を入れ、すぐさま湯船から上がった。
「お、おい一二三! その……」
咄嗟に粉雪が一二三を呼び止める。
だがしかし、自分自身でも何故呼び止めたのかも、呼び止めて何を言うべきかも分からず、上手く言葉を繋げられない。
「大丈夫、ちゃんと守るからさ」
一二三は優しく微笑みながらウインクすると、そのまま浴室から出てどこかへと走り去っていった。
今この瞬間、美空と一二三が今孔明と畏れられる竹中半兵衛を相手に、絶望的な交渉戦を挑んでいる。
頭を空っぽにして突っ走るタイプの美空は、負けた時にどうするかを考えながら戦える程器用ではない。
しかし逆に、一二三は勝ったらどこまで手に入れるか、負けたらどう立ち回るかを考えずに戦いに臨んだ事は一度も無い。
それ故に一二三には見えていた。
犬子や柘榴、そして粉雪を剣丞の嫁にせずにすむ方法を。
か細いながらも確実に存在する、竹中半兵衛から譲歩を引き出すための道筋を。
「真面目過ぎるんだよね、長尾景虎殿も、竹中半兵衛殿も。
もっと適当で良いのに……いや、うちの総大将くらい適当になられると困るけど」
一二三が苦笑しながら、あえて膣内に溜まった精液を拭き取らずに、脱衣所でいそいそと褌をつけ、袴を履く。
匂いに敏感な者ならたぶん気づく筈だ、気づいてくれる筈だ、そんな事を祈りながら。
「惚れた腫れたは専門外だけど、敗戦処理は得意だからね。
まあ、武藤昌幸渾身の悪足掻きって奴を見せてやるとしようじゃないか」
一二三の戦いが始まろうとしていた。
戦場で敵を殺す事よりも何倍も何十倍も難しい、敗戦処理と言う名の交渉戦がだ……
「(それにしても……ああ、拙いなあ……実に拙い……
九十郎の子種がナカにあるってだけで、私のオンナの部分が疼いているのを感じるよ。
演技でも冗談でも無く、本気で九十郎の児を孕みたいって……
そんな馬鹿な事を考えたくなりそうだよ……
孕むまで何十回でも、何百回でも膣内に射精してほしいって懇願してしまいそうだよ)」
表裏比興と書いてクソヤロウと読む真田昌幸の頬が緩んでいた。
子宮に受けた九十郎の精液を愛おしそうに撫でながら、頬を真っ赤に染めながら、一二三は足早に目的地へと走っていった。
もし今日の交合で孕んだら、何が何でも産もうと心に誓って。
例え神仏が許さずとも、世界中を敵に回す事になろうとも産もうと心に誓った。
なお、彼女場合比喩表現でも何でもなく、本気で世界中を敵に回しかねない所がポイントである。
そして負けたら負けたで、『いや~負けちまったい、流石に勝てないや』とか何とか言いながらしれっと生き延びる。
……
…………
………………
「ん……んぅ……あむ……」
ちゅぱちゅぱと卑猥な音を響かせながら、
粉雪が九十郎の股座に顔を沈め、舌と唇で奉仕していた。
今、練兵館にいるのは粉雪と九十郎の2人だけだ。
柘榴と美空は竹中半兵衛相手に割と絶望的な交渉に挑み、犬子や雫は鬼の襲撃を受けた場所の把握し、善後策を練るために奔走している。
「(俺だけこんな事していて良いのか?
美空の手伝いは無理かもしれんが、犬子の手伝いくらいはしていた方が……)」
一二三に膣内射精して賢者モードに入った九十郎がそんな事を考える。
「……おい、こんな時に他の女の事を考えんなよ」
粉雪がじと~っとした恨みがましい視線を九十郎に向ける。
「何の話かな?」
九十郎が肩をビクッと震わせて、盛大に視線を逸らす。
この分かり易い所が九十郎だ。
基本何でもできる剣丞と違い、自分の考えている事を隠すのが下手糞なのだ。
「……やっぱ、あたいじゃ駄目かな?」
粉雪が不安げに呟き瞳を潤ませる。
「子供の頃からずっと槍を振って、馬に乗ってばかりだったぜ。
ころみたいに、女らしい事なんて何一つやってねぇし、できねぇし……」
粉雪はどんどんしょぼくれる。
ここでそんな事は無いとか、粉雪は可愛いとか言えない所が九十郎である。
「それに……それに、あたい……鬼に……」
忌まわしい記憶を……鬼に組み伏せられ、犯された時の事を思い出し、粉雪の表情が泣き崩れんばかりに歪む。
そんな粉雪を見て九十郎は思わず抱きしめた。
「気にすんな……とは流石に言えねえけどさ。 自信を持てよ、山県昌景だろ」
「んな事言ってもよ……」
「そりゃ、もうちょっと胸がデカけりゃ良かったのにとか、そういう事は考えてたけどな。
剣丞には渡したくねえって思った事も、鬼にヤられてたお前を見た時、
こんな事になるんならもっと前に抱いてりゃ良かったって思った事も、嘘じゃねえ」
九十郎が静かに……しかし、しっかりとした意思を籠めて自らの想いを告げる。
「信じても……良いのか……?」
「信じようが信じまいが関係無い。
お前を俺のオンナにする、まだるっこしい事は全部忘れる、俺はそう決めたんだよ」
「でも……堕ろすと、孕みにくくなるって、昔姉ちゃんから……」
粉雪が昔唐突に謀反を起こした姉から言われた事を思い出した。
新戸の念動力で胎の中の鬼子を潰して殺した事について仕方のない事と思っているが、それはそれとして、九十郎の児を孕めなくなったのではと不安になっていた。
「大丈夫だろ、前田利家は11人産んだって言うし」
「……え?」
「すまん、何でもない、忘れてくれ」
粉雪に対しては、自分が未来の歴史を知っている事を教えていなかった事を思い出し、慌てて九十郎が口を噤む。
九十郎の知る未来では、前田利家は21歳の時に12歳のショタっ子を捕まえ。
11人も子供を産み、いつもお腹が大きいと信長に揶揄された事で有名な女性である。
『大納言(利家)は何人も何人も産んでいるのに、どうして自分は孕めないのか』と、晩年男をとっかえひっかえした秀吉の恨みがましい手紙まで残っている。
こういう他人の沈説や失敗談を面白がって覚える割に、普通の歴史上の事実がスカスカな所もまた九十郎である。
「まあとにかくだ! そういう事も含めて全部忘れる! それだけだ!」
九十郎がうっかり口走った内緒の話を勢いで誤魔化すべく、強引に粉雪を押し倒す。
そして一回出して萎えかけのちOこを素股のように下腹部にこすりつけていく。
「(やべ、勃たねぇ……勃てぇ~、勃つんだジョオ~~~ッ!!)
某ボクシング漫画のファンから張り倒されそうな事を考えながら、九十郎が頑張って裏筋をお腹に押し当て、股間に力を集中させる。
「(くそ、本当に勃たねぇ。 粉雪の胸が柘榴並み……
いや、せめて一二三くらいあればすぐに勃たせる自信があるんだがな)」
巨乳好きとしては当然の、しかし人として最低最悪の事を考えながら、九十郎は懸命にお腹に肉棒を押し当てる。
「(そもそも俺は粉雪をどう思ってるんだ!? 好きなのか? 嫌いなのか?
嫌いじゃねえ、決して嫌いではねえがそれと好きとの間には断崖絶壁があるだろ!
それこそ粉雪の胸みてぇな断崖絶壁……ははは、何考えてんだ俺は)」
九十郎は巨乳好きだ。
どうしようもなく巨乳好きだ。
実年齢的には年上(32歳)でも、粉雪の見た目は完全に幼女で、その胸はまな板、洗濯板と揶揄される程の貧乳だ。
媚薬的な効能の温泉(第52話)に入っているとかいう異常事態でもない限り、粉雪相手に勃起する事は基本的に無い。
九十郎の内心が焦りで一杯になり、表情もまた焦り一色になる。
当然、その焦りはこれでもかって位に粉雪に伝わる。
そんな時だ……
「……あんっ!?」
九十郎の指が粉雪の平坦な胸を覆い、その先端部を摘まんだ。
それと同時に、粉雪の口から艶めかしい喘ぎ声が漏れた。
意識してやった事ではない、無我夢中の内に手が動いた事だ。
だけど意識せずにやった行為の反応が、男勝りな猛将のあまりにも可愛らしいメスの声が、九十郎の心臓を鷲掴みにしていた。
「ひゃぅ!?」
今度は乳首に舌を這わせる。
もう一度粉雪が女の嬌声を漏らした。
その声を聞いた瞬間、意地だとか、反骨心とか、義務感とか、そういった感情が自分の心から消えていくのが分かった。
目の前の人物が歴史上の偉人・山県昌景ではなく……1人の女なのだと意識した。
その瞬間、この女を組み伏せたい、この女を犯したい、この女を孕ませたい、この女を自分のモノとしたい……愛し合いたいという感情がムクムクと膨れていく。
「(女だと……意識できなかったからかな……)」
九十郎は自分のファースト幼馴染である武田光璃、ダチ公である遠山朱金と、かつて惚れた女である長谷河平良の事を思い出した。
ガキの頃は自分と同じ、平坦な胸だった。
それがいつからか胸が膨らみ、体つきが丸くなり、女の身体になっていった。
九十郎が平良達を女と意識したのは、それからだ。
それ故に九十郎は、平坦な胸の粉雪や小夜叉、鞠といった面々を女と意識できずにいた。
そして九十郎は粉雪の顔を見つめる。
じぃ~っと観察する。
「そ、その……は、恥ずかしいぜ……やっぱ……」
粉雪が顔を真っ赤に染めながら、自分の目元を手で覆い隠した。
その仕草が可愛らしくて、愛おしくて……九十郎の股間の棒が硬く、太くなっていった。
「粉雪……」
「く、九十郎……」
粉雪と九十郎が見つめ合う。
『良いか?』とは聞かなかった。
駄目に決まってるからだ。
『良いぜ』とも言わなかった。
言うまでも無く、考えるまでも無く、駄目に決まっているからだ。
粉雪は武田晴信に仕える山県昌景で、九十郎は武田と幾度と無く死闘を繰り広げた長尾の臣・柿崎景家の夫だ。
山県昌景が斎藤九十郎に抱かれるなんて事、本当はあってはならない事だ。
だから粉雪は何も言わずに自らの両足を広げ、おOんこを広げ、視線で挿入してくれと訴えた。
九十郎はそんないやらしい仕草に増々股間を滾らせ、無言のまま亀頭を膣口に押し当てた。
だがしかし、今この瞬間だけはそれを忘れた。
粉雪も、九十郎も……
「……んうぅっ!」
九十郎が一気に自らの肉棒を膣内に突き挿れた。
自分のナカがかき分けられ、子宮が小突かれるのは、これで二度目の事だ。
その時、粉雪は自分の目尻がかぁ~っと熱くなり、涙が零れ落ちているのに気がついた。
「粉雪……お前、泣いて……」
「嬉し泣きだぜ!!」
心配する九十郎の声を遮るように粉雪は叫ぶ。
嬉しさはあった。
心底惚れた男に今度という今度こそ結ばれたのだという嬉しさは確かにあった。
だがそれ以上に悔しかった。
惚れた男に恰好つけたいと思い、本多忠勝に挑んだ。
しかし、本多忠勝にはまるで歯が立たずにボロ負けした。
そしてそのまま鬼に襲われ、鬼に犯され、堕胎はしたとはいえ鬼の児を孕まされた。
悔しくて、情けなくて、惨めで、涙が零れていた。
こんな事になるのなら、もっと早く九十郎を誘えば良かったと思った。
抱いてほしいと、孕ませてほしいと、愛していると叫んで、目の前で裸になって迫れば良かったと思った。
「ううぅっ……ああっぁ! ううぅぁふわっ!」
そして荒々しい抽送が開始される。
肉棒が膣肉を何度も何度も抉り、往復し、粉雪の性感帯を刺激していく。
惚れた男に抱かれる幸せに酔いしれる。
「九十郎ぉっ! 九十郎ぉっ!!」
何度も何度も名前を呼ぶ。
全部忘れさせてほしい、武田の事も、長尾の事も、鬼の事も、敗北の事も、全部全部忘れさせて、ただのメスとして扱ってほしい。
そんな願いを抱きながら、粉雪は九十郎をセックスをしていた。
「んんんっ! ううぅぁあっ……あっあっんんっ!」
いやらしい声が止めどなく溢れていた。
膣内は愛液で溢れ、ぐちゅぐちゅと水音が響き、子宮がきゅうぅっと降りて、九十郎の精液を求めてぱくぱくと口を開いていた。
九十郎の子種を求めて全身が脈打っていった。
「んんっ! ふわっっんんっ! んぁあっううぅんんっ!」
脳髄で火花が散ってくかのような快楽を感じた。
その幸福感は鬼に犯されている時の2倍……いや、10倍以上であった。
「出すぞ……粉雪! 膣内で射精すぞぉっ!!」
粉雪と同様、興奮し切った九十郎がそんな事を叫ぶ。
それと同時に、九十郎の睾丸と肉竿がぶるると脈動した。
鬼に犯され、膣内射精をされた粉雪には分かった……九十郎がイキそうなのだと。
九十郎がもう間もなく自分の子宮に子種をブチ撒けるのだと。
「射精して! 射精してくれなんだぜぇっ!!」
粉雪はそのか細い手足で懸命に九十郎の大きな体躯を抱きしめる。
一滴だって漏らさずに膣内に射精して欲しいと、全身で訴える。
「あぁ……んんっ! っあふわっん! く、九十郎ぉっ!!」
さっき一二三が九十郎の肉棒を受け入れ、子種を受け入れるの見た時、
心の底から羨ましいと思った。
かつて犬子が九十郎に抱かれるのを見た時、自分もああやって愛されたい、
惚れた男と愛し合いたいと思った。
粉雪がずっとずっと憧れ、夢見て来た瞬間がすぐそこまで迫って来ていた。
そして……
「ぁあっふわっ……ううぅんんっ! ううぅふわっんんっ!」
……粉雪が絶頂した。
今までに感じた事のないような快楽の津波が脊髄を侵し、脳髄に押し寄せ、目の前がチカチカしていた。
「孕め粉雪! 孕めえぇっ!!」
直後、九十郎が強く強く亀頭を最奥部に押し付ける。
びゅるるるっ!! びゅるるるっ!! と鈴口から勢い良く精液が放出される。
粉雪が望み、求めてやまなかった九十郎の熱い孕ませ汁が子宮を貫いた。
「はぁ……はぁ……」
「ふぅ……ふぅ……」
粉雪と九十郎が大きく肩で息をする。
気がつけば全身が汗でぐっしょりと濡れていた。
お互いの汗と唾液、精液と愛液がぐちょぐちょに混じり合い、訳の分からない多幸感があった。
自分がこれからどうなるか、自分がこれからどうすれば良いのか、粉雪にも九十郎にもまるで分らなかった。
分からなかったが……
「九十郎、やっぱり、あたいはお前を愛してるぜ」
粉雪はそう言いながら九十郎の唇に吸い付いた。
九十郎も何も言わずにそれを受け入れ、舌と舌が絡み合う濃厚で濃密なディープキスを行った。
そして唇と唇が離れると、2人は下半身を繋げたまま、しばし無言で見つめ合った。
なんとなく、九十郎は粉雪の膣内から男根を引き抜く気になれなかった。
なんとなく、粉雪は九十郎の身体から離れる気になれなかった。
離れてしまえば、そのまま今生の別れになってしまうような気がした。
そのまま敵と味方の関係になり、殺し合う事になってしまうような気がした。
そして何より、粉雪があの新田剣丞の嫁になって、二度と戻ってこなくなってしまうような気がしたのだ。
しかし……
「……何か、道場の外が騒がしくないか?」
「へっ!? い、言われてみれば……
妙に殺気立ってると言うか、物々しいというか…・・そんな感じがするぜ」
美空と柘榴、そして一二三による戦後交渉とは全く別の問題が起きつつあった。
それも、2人がセックスをしていた練兵館のすぐ近くで……