※この作品はR-18です。

ゴブリンレイパーズ   作:丸城成年

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注意事項
1、女の子のエッチなシーンは無いです。
2、ゴブリンスレイヤーはほとんど出てこないです。
3、2話目以降、非常に暴力的かつ冒涜的な内容です。
4、出来れば毎日投稿して年内に完結さけるつもりです。つまり話は短いです。
5、お話の中の行為は犯罪です。現実で真似しないでください。

問題なければお進みください。


プロローグ
序章


 珍しい話ではない。

 

 村はずれの農場がゴブリンに襲われた。ゴブリンは弱い。それゆえ日中、村の中心部まで侵入して狼藉を働くことは稀である。その代わり村の端や人の少ない農場、牧場などは兎角被害に遭いやすい。

 つまらない、どこにでもある話だ。そういう事があったと話を聞いても大抵の人間は「ああそうか」としか感じない。

 

 

 もし、それが名も知らない遠くの村での出来事であれば。

 

 もし、襲われているのが自分達でなければ。

 

 

 今日も朝早くから私は母と野菜の収穫を行っていた。

 今年で1×歳になった私へ母が何処かに良い嫁の貰い手はいないものかと、これまでも幾度となく聞かされた言葉をまた言っていた。そんな時にソレは突然襲い掛かって来た。

 いきなり私は背後から強く押され地面に突っ伏した。何が何だか分からない私の背に何かがのしかかる。

 母が悲鳴を上げる。咄嗟に母の方を見ると二匹のゴブリンが母へ掴みかかっていた。暴れる母の腰に後ろから一匹が抱きつき押し倒そうとする。それでも抵抗する母をもう一匹が母の右腕を抱え込むようにしながら引き倒そうとする。

 ゴブリンは人間の子供と同じくらいの体格だ。その力も見た目通り非力ではあるが二匹を相手に女の身で立ち回るなら、せめて戦いの心得くらいは無いとどうにもならない。

 抵抗空しく母は地面に引きずり倒され、服を引き裂かれていた。

 突然の事に呆然とその様子を見ていた私だったが、この時やっと自分の状況に気付く。今私の背にのしかかっているモノの正体にも気付いた。いつの間にか忍び寄っていたゴブリンに背後から押し倒されたのだ。そして、今私の背にゴブリンが────────

 

 気付くと同時に私は半狂乱状態で叫び、背にのしかかっているゴブリンを振り落とそうと暴れる。しかし、それもすぐに終わった。

 頭に強烈な衝撃を感じ、体が思う様に動かなくなった。朦朧とする意識の中でおそらく何かで頭を殴られたのだろうと察した。

 服を引き剥がされているのが分かる。女がゴブリンに襲われ、すぐに殺されないという事が何を意味するのか。それを考えると絶望という言葉すら生ぬるい想いが私の頭を支配する。ゴブリンに襲われ攫われた女は死ぬまで慰み者にされ、孕まされてゴブリンを産むことになる。

 

 よくある話だ。

 

 よくある悲劇。

 

 だが悲劇の幕は開かれた時と同じく唐突に閉じられる。

 

 獣の唸り声のようなものが聞こえてきた。

 

 まだ何か来るの!

 

 絶望を感じながら私が顔を上げるとそこには見たことも無い形の何かがこちらへ近づいている。黒塗りの大きく長い箱のような物が凄まじい速度で走っているのが見える。馬に引かれている訳でもないのにどうやって走っているのだろう。

 私がその正体不明の箱を凝視していると、その側面から腕が生えた。その腕がこちらに向けられると、掌から小さな雷が発せられる。驚いて目を瞑った私の背の方でバチっという大きな音が聞こえる。すると背中が急に軽くなった。

 箱は瞬く間に私達の目前まで迫り、轢かれるんじゃないかと思うような所で止まる。

 箱は横になった私三人分くらいの長さがある。腕が生えたように見えたが近くで見ると中に人が乗っており、窓から手だけを出していたのだ。

 呆然としている私の前で箱の側面が突然開かれた。

 側面の中ほどが開き戸になっているようだ。その引き戸が横にずれて開かれ、中から大男と細身の男が飛び出してきた。母を襲っていた二匹のゴブリンは既に各々武器を片手に警戒していたが、男達は無造作に駆け寄る。

 一匹のゴブリンがこん棒を振りかぶりながら大男の頭をカチ割らんと飛び掛かる。しかし、こん棒が届く前に大男の大きな掌がゴブリンの顔を掴んでいた。そして、そのままゴブリンを地面に叩きつけた。

 もう一匹のゴブリンと細身の男はどうなったのか、そちらを見るとそちらも既に勝負は決まっていた。細身の男の前でゴブリンは倒れてもがいている。その両手足はおかしな方向に曲がっている。もがくゴブリンだったが細身の男が腹を蹴り上げると、すぐにぐったりとなった。細身の男は動かなくなったゴブリンを馬車へと放り込み、自分もそのまま乗り込んだ。

 大男の方も何処から出したのかズタ袋を自分が地面に叩きつけたゴブリンの上半身に被せ、ゴブリンの胴の辺りで縛っている。あれではもうゴブリンは何も出来ないだろう。大男は右手一本でゴブリンを持って馬車へと入っていった。

 朦朧としていた意識が少しマシになってきて、私が体を起こそうとしていると、母の方に行った二人の男とは違う男が箱から降りてこちらに近付いていた。男は金髪で整った顔をしている。

 何とか礼を言おうとしたのだが、男は私を気にすることなく私の傍に倒れているゴブリンを拾って担ぐ。このゴブリンが私を背後から襲い、背にのしかかっていたのだろう。金髪の男は黙したままゴブリンを担いで箱へと戻っていった。

 そして、男が箱の中に消えると箱はすぐに動き出す。助けてもらった礼を言う間も無く箱は走り去っていく。結局男達は私や母を一瞥もすることはなかった。

 

 大きくて黒い箱の後ろ姿に見慣れぬ文字が銀色の輝きをもってあしらわれていた。HIAC●と。

 どこにでもあるゴブリンによる悲劇。しかし、想像したこともない結末に私はただ、ただ走り去る黒い箱を見つめ続けるしかなかった。




明日も投稿します。
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