※この作品はR-18です。

ゴブリンレイパーズ   作:丸城成年

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序章 宴

 ある街道から少し逸れた木陰に黒塗りのハイ●ースは止まっていた。いや、正確には完全に止まっている訳ではない。中に乗っている者達が激しく動いているのか、ギシギシと車体が揺れている。

 

 ●イエースの中は地獄だった。

 

 このハイ●ースは元5人乗りだが後部座席が取り外されており荷室の奥行300㎝、幅152㎝の空間を広々と使える。

 そこで大男がズタ袋を被せたゴブリンの尻を野太いペニスで背後から貫いていた。大男はゴブリンの腰を両手で掴み、乱暴にピストン運動をしている。その野太いペニスはゴブリンの尻穴をズタズタに引き裂き、内臓すらも押し潰す勢いで前後する。

 

 

「GUGYUURURUU」

 

 

 ゴブリンの口からは血の泡と共に意味をなさない音が漏れ出ている。大男はそんなものを気にも留めない。まるでそういう楽器かのように腰を打ち付け、気味の悪い音をゴブリンの口から出させ続ける。さらに大男はゴブリンの背中やわき腹を殴り始める。

 

 

「GYUUUQANN、GGUgg」

 

 

 ゴブリンの鳴き声に大男は恍惚の表情を浮かべる。大男は両手でゴブリンの細い首を掴み、その体格に見合った剛力で握りつぶす勢いで締め付ける。

 

 

「ア゛ァァァァーイキそっ、イクイク」

 

 

 大男が低く濁った汚い声を上げ、ゴブリンの腸内に生臭い精液をブチまける。それと同時にゴブリンの首はあらぬ方向にへし折れた。大男は一応の満足を得たのかペニスを引き抜く。首を折られ死んでしまったゴブリンの尻穴は拡がったまま閉じず、精液混じりの腸液や排泄物を垂れ流している。

 それに細身の男が文句をつける。

 

 

「おい、車の中を汚すなよ。あの方に殺されても知らんぞ」

「いけねえ、いけねえ、ほらよっ」

 

 

 大男はハイエー〇のドアを開けて、先程まで自分が蹂躙していたゴブリンだった物を外へと放り出した。ぐちゃり、鈍い音がする。これで問題ないだろ、といった風に振り返った大男に細身の男が布切れを投げ渡す。

 

 

「車内が汚れてるだろ」

「へいへい」

 

 

 大男が面倒くさそうに布切れで荷室の床に付いた体液を拭いていく。

 その光景を細身の男は、荷室の床に座った状態でゴブリンにペニスをしゃぶらせながら見ている。しゃぶらせると言ってもゴブリンが自らやっているわけではない。そのゴブリンの両手両足はへし折られ、歯も全て叩き折られている。そして、細身の男がゴブリンのアゴを掴んで無理矢理口を開き、ペニスを突っ込んでいるのだ。

 

 

「どうだ。これで綺麗になっただろって、おめえも汚してんじゃねーか」

 

 

 大男が細身の男の周りの血やよだれで出来た水溜まりを指差して非難する。しかし、細身の男は人差し指を立てて左右に振る。

 

 

「よく見ろ。俺は車が汚れないよう、下にこれを敷いている」

 

 

 細身の男が自身の下に敷いている革製の大きな敷物を指差す。細身の男の行為によって出たゴブリンの血などの汚れは、その敷物の上だけだ。それはこれまで狩り殺してきたゴブリン共の皮を剥いで作った物である。細身の男がかつて猟師だった頃に身に着けた技術で作られた物である。ちなみにこの悪趣味な敷物はゴブリンの尻から肩にかけての皮を5匹分使用して作られている。

 大男はこれ以上反論しても無駄だと悟った。

 

 

「あ~あ、はいはい、俺が悪かったよ」

 

 

 大男は細身の男に口で勝った事が無かったし、何より性欲が満たされて気分が落ち着いていたので適当に謝った。そして、自分がゴブリンの死骸を投げ捨てる為に開いたドアから外に出た。そこにはもう1人の仲間である金髪の男がいた。しかし、大男からは位置関係で彼の背中しか見えない。

 金髪の男は木に向かって息を荒げているように見える。大男が金髪の男の横へと歩み寄る。

 

 

「よお、騎士の旦那ぁ。相変わらず無茶すんねえ」

 

 

 金髪の男は騎士である。整った顔立ちと手入れの行き届いた身だしなみ、剣技は当然の如く優れており、少しの呪文すら使える。そのうえ普段の態度は偉ぶることもなく誠実である。年頃の少女達が想像する理想の騎士そのものといった彼だが、今の様子を見れば百年の恋も間違いなく冷める。

 

 

「やあ大男くん、僕達の愛し合っているところを見たくなったのかい?」

 

 

 騎士は爽やかな笑顔で大男に顔を向けた。騎士はゴブリンの両手の平を合わせて頭の上に上げさせ、その手首を剣で貫き木へ磔(はりつけ)にしている。そして、ゴブリンの腹を切り裂き、その切り口に自分の肉棒を挿入している。

 

 

「可愛いだろう、僕のレニは。さっきまでは元気だったんだけど、君が来て恥ずかしがっているのかな」

 

 

 騎士は愛おしむようにゴブリンの頬を撫でる。ゴブリンはすでに意識が無いのか、ぐったりとしている。騎士はそんなことはお構いなしに話し続ける。

 

 

「ああ良いよ。僕達の繋がっている所から、君の命を感じるよ」

 

 

 切り裂かれ、騎士の肉棒を突き入れられた傷口からは、血が止めどなく流れ出ている。騎士はゴブリンの体温の低下を自身の肉棒で感じていた。

 

 

「レニィ、君は僕の為にその命を捧げ、僕はそれを受け取る。こんなに深く、重く、素晴らしい愛はどんな恋人や夫婦でも真似出来ないはずさ」

 

 

 そのおぞましい行為とは裏腹に騎士の言葉はどこまでも甘く、情熱的である。大男の方は興味なさげに聞き流している。その間にゴブリンは事切れた。

 

 

「ああ死んでしまったのか。でも安心して良いよ、僕のレニ。僕達の愛は特別さ。君は例え何度その命を僕に捧げても、すぐに蘇るんだから。先週も遺跡で17回も君の愛を貰ったけれど、こうしてまた会えた。何処にいようと、また僕が見つけてあげる。それまで少しの間、お別れだね」

 

 

 騎士はゴブリンが死んだことに気付くと最初少し悲しそうな顔を見せたが、すぐにいつもの輝くような笑顔に変わる。だが言っている内容は滅茶苦茶だ。ゴブリンは蘇りなどしないし、騎士を愛したりもしない。

 騎士は肉棒とゴブリンの手首に突き刺した剣を抜く。支えを失って崩れ落ちていくゴブリン、その首を騎士は閃光のような剣撃で刎ね飛ばした。

 

 

「血で汚れてしまったね。今綺麗にして上げる」

 

 

 騎士の支離滅裂な言動にも大男は慣れているので黙っている。騎士はさらにゴブリンの両手足を切り落とす。それと先程までゴブリンを磔にしていた木の枝をへし折り引きちぎった枝先の方は、ゴブリンの両目と両耳の穴に突き刺した。へし折られたことで尖った木の方の断面には、切り落としたゴブリンの両手足をモズのはやにえの如く突き刺した。

 

 

「ほーら綺麗になった。どうだい大男くん」

「んん? ああそうだな」

 

 

 大男には騎士の行動も言っている事の意味も分からない。その為返事は気の無いものになったが、騎士に気にした様子は無い。それもそのはず、彼らは仲間といっても仲が良いわけではない。行動こそ共にしているが、お互いに大した興味も持っていない。騎士の方は単に正常な認識能力を失っているせいなだけで、普通に仲良くやっているつもりかもしれないが。

 その時、何気なく周囲に視線を移動させた騎士は、大男が投げ捨てて放置していたゴブリンの死骸に気付く。

 

 

「ゴブリンがいたのか。大男くん、怪我はないかい?」

「ハッ、俺がゴブリン相手にやられるかよ」

 

 

 大男が鼻で笑ったのは、騎士の無用の気遣いに対してか、それとも狂ってしまっている騎士の頭に対してなのか。大男自身分からないのかもしれない。なぜなら大男もまた、狂っているのだから。彼にとって重要なのは、敵を犯すことだけである。

 

 

「それで次はどうするんだ。この辺りのゴブリンは狩り尽くしたみたいだぜ」

「大丈夫、この前寄った街のギルドで良い情報を聞いたからね。そこの街道をこのまま進んでいけば、辺境の街がある。……そこにはなんとゴブリンスレイヤーと呼ばれる冒険者がいるって話だよ」

「なんだそりゃ、それのどこが良い情報なんだ」

 

 

 頭をかいて要領を得ない表情の大男に騎士は、分かり易く説明を続ける。

 

 

「ゴブリンスレイヤーというのは、ゴブリンを専門に狩っているらしいんだ」

「商売敵じゃねーか」

「分からないかい? ゴブリン専門なんてのが通用するってことは……」

「ゴブ共がいっぱいいるってことか!? へへっ、そりゃ確かに良い情報だ」

 

 

 大男は涎を拭う仕草をする。大男は動くものなら何でも犯すが、ゴブリンを一番気に入っている。

 やっと話を理解した大男に騎士は、ゆっくりと頷く。

 

 

「そういうことだね。それにゴブリンがいっぱいいるなら、レニも近くにいるはずなんだ。早く迎えに行かないと」

 

 

 騎士が死んだ恋人とゴブリンの区別が付かなくなるのは、今に始まったことではない。そのうえ恋人と認識している相手を残虐に殺しているのもいつもの事だ。どうしてそうなったのかは、大男も知らない。予想はつくが興味がないので放置している。それで意外と困ったりしないのだから不思議なものだ。

 またおかしな発言をしてハイエー●に乗り込む騎士を見ても、大男は特に何の感想も持たなかった。




クリスマスで甘~いものばかりでしょうから、少し刺激的な話をどうぞ
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