「今から機材をレンタルしてきてやる! お前らも体を張って稼げ!! 性的な意味でな!!!」
「えっ」
「いっいやああああああ」
がらんとした館内に主に啄木の悲鳴が上がった。
1日限定DK文豪ゲイビ専門店開店のお知らせだった。
人気俳優目録
ロクヤくん
・ふわふわ金髪の明るくて笑顔がかわいい男の子
・素直で年相応に口が悪いけど押さえ込まれると泣きが入るかわいげも
・特定の男優にはとっても懐くぞ!
代表作
オトウサンは僕の恋人(鴎花)
「俺が母さんの代わりに養父さんにしてあげられることってありますか」
出逢いは母の葬式会場。母の再婚相手が自身を引き取った。良き養父として振る舞う彼が疲弊していく様にロクヤはある夜彼を押し倒す
ハルキくん
・物憂げな空気をまとう病的な少年。タチネコ両方こなす
・この専門店の予算の都合上でモブとして共演することもあるが他の俳優にもいえることで絡みがうまい
・近親相姦ものに定評がある
代表作
兄様とどこまでも(藤秋)
「ねぇ。スエオ兄様もそうおもうでしょう」
大正浪漫。実の兄弟で姦通していた。弟のハルキから無理に関係を持っていたが兄のスエオ(同店の人気俳優との共演)は彼の将来を想い姿を消そうとする。その気配を察知したハルキはそっと短刀を持ち出し……
テツオくん
・背伸びしているが不安定なところのある少年らしい少年を演じるのを得意とする
・特に大人との衝突と絡みが定評がある
・時折ヤンデレの節を見せる。こわい
代表作
先生なんかだいきらいだから傍にいて(紅独)
「あんたの授業は嫌いだけどあんたのことは嫌いじゃないから」
新入生のテツオの言葉が今ひとつ理解できないものの嫌われてはいないらしい――自分の授業に熱心に聞いてくれるロクヤ(共演)曰くあれはツンデレというものらしい。しかし構えばそっぽを向かれ授業はさぼられ。行動に目が余りある日捕まえて抑え込めば――なぜ真っ赤になるのだ。
サクくん
・文学少年といった態の俳優。
・同じ俳優のテルミチくんとよく共演する。というか彼としか共演しない。彼の熱狂的ファンは必ずテルミチくんを見ることになる。
・サクくんファンはどじっこ萌え属性もつけることになる
代表作
離れないでそこにいて(モブ朔→犀朔)
幼馴染みのサクとテルミチ。いじめられやすいサクをずっと守ると誓っていたテルミチだったが少女のような外見のサクはある日集団で裸に剥かれる。そこでその場にいた皆に暴力をふるいサクを救い他の生徒同様テルミチは謹慎を食らいそしてサクはとうとう不登校となる。そのサクの元に忍んだテルミチは彼を抱きしめて「離れないよ」と仄暗く笑った……
ハジメくん
・「手っ取り早く金が稼げるんだよな……」と死んだ目をしている赤メッシュ金髪俳優
・しかし年上キラーで年上俳優とは非常に相性が良く複数人相手でもこなせる
・だが目は死んでいる
・この店の創業の切欠らしい
代表作
俺様に貢げ(啄木総受け、白啄、牧啄、光啄)
それぞれの借金を帳消しにするために借金取りたちに体を開くことになった現役DKハジメ。「満足したら寧ろ俺様に払えよ」彼らの前で不貞不貞しく服を脱いでいく一挙手一投足にしかし彼らは目を離せなかった――
「おい」
最高速だったと思う。これらのシナリオを書き上げたのは。実家の伝手を頼って機材も早急に揃えた。
なのに嘘だろう。猫の子のように今。図書館の蔵書を取り戻すのに忙しい館長に怒気漲る様子で睨まれ摘まれているなんて。ぷるぷると震えながら「館長。どうなすったんです」と聞いてみる。館長は怒鳴った。
「どうしたもこうしたもあるか! 石川に様子を聞きに来てみれば見た目の若い文豪どもが縛り上げられていて! 聞けば司書。お前がこれからゲイビを撮って借金を返すと抜かすと!」
「だっだって少しでもお金をですね」
「俺がなんとかするといってるだろうが! だから今すぐその機材を返してこーい!!!! あと石川以外には謝って来い!!!!」
きゃひーん。その日がらんどうになった図書館に情けない犬の鳴き声が響いた。
DK文豪ゲイビ専門店。即日閉店。
ハッピーエイプリルフール!!
pixivより転載。