※この作品はR-18です。

朝霧姉妹の百合物語   作:タクティス・ハルバード=レミィ

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2話 過保護

 お姉ちゃん帰ってくれた。

 

 思春期じゃないと思うんだけど、なんでかな。突然触れないで欲しくなった。

 

 私は関係ないって。

 

 でも、もう態度は変えれない気がする。

 

 維持しないと、ダメ。私がダメなの。

 

 前に戻るくらいなら、死んだ方がマシって思えそうな。

 

 姉が胸に顔を埋めた途端だったよ……。

 

――これから、どうやって過ごして、接したらいいんだろう。

 

 

 

 

 

 妹が思春期入っちゃったと、あたしは再認識していた。

 

 はう〜短かったなぁ、妹とご飯一緒に食べて……一緒に寝れたのに!

 

 もっと、胸も触れて眠るべき、みんなも後悔がないよう、権力が行使出来る時に、触りまくろう!

 

 と言いつつも、いつでも出来なくなるのは悲しい。

 

 自然と涙が零れる。

 

『お母さんも、こんな、感じだったの、かな』

 

 母に強く当たっていた時期があった。まぁ今は仲良く、地元の名産が届くレベル。

 

 実際、妹は娘の様に見ていたから、突然ガン無視されるお父さんの気持ちだよ。

 

 レッツ、猛アタック。

 

 

 お年玉用の袋に、5000円札を2枚投入し、封をする。

 

 水色だけど、良いよね。

 

 勉強机でそんな事を済ませると、部屋を早足で抜け、妹の部屋に立つ。

 

『お姉ちゃんでーす』

 

 ノックは忘れずに。

 

「ダメ」

 

 二言で返された! そんな!

 

「開けまーす」

 

「ダメったらダメ!」

 

 ドアの先には、ブラを着けてる妹が。

 

「別に気にしないよ〜って。はい、これ」

 

「なにそれ」

 

 あたしは、妹にお年玉を差し出す。

 

「仲良く……しよ?」

 

「ダメ、帰って」

 

 あえなく撃沈してしまう。

 

「体もオマケに……」

 

「そんな胸に興味無いです」

 

「おい」

 

 胸以外にも断り方あるでしょうがぁぁあ!

 

「いいから帰って下さい」

 

「うぅ……」

 

 背中を丸めて部屋を後にすると、ドアの所で考える。

 

 どうしたら、仲良く?

 

 しかも、敬語になってたし、他人モードじゃん。

 

 あたしは……どうすれば!

 

「すっスズメ〜」

 

「――なんですか」

 

「あたし、後で出かけるから……」

 

「はいはい、行ってらっしゃい」

 

 遮るように「一緒に行かない?」と声を出す。

 

「嫌です」

 

「1人じゃ寂しいのー。お願い! お願い!」

 

「無理」

 

「なんでも買ってあげよう! お姉ちゃんは心が広いもん! 胸じゃ比例しないもん!」

 

 来てください! ヘイかも!

 

「……欲には負けます。行く時呼んでください」

 

「やったー! 嬉しいなぁ」

 

 心を踊らせながら、自身の部屋に戻ると、着替えを済ませる。

 

 緑のダウンジャケットと、白のミニスカにしてみるかな!

 

 ニーソ? イエスですね。これで妹もイチコロ。

 

 鏡を見ても可愛い! 猫耳付きのモコモコした白ヘッドホンでいいね。

 

『にゃー! にゃー……にゃ〜。何してるんだろあたし』

 

 軽く猫の発声練習を済ませると、手を下ろし、ベットに転がる。

 

 いやぁ、眠たいなぁ。寝るわけないけど?

 

 転がってるだけだから! 本当に。

 

 

 

 

 

 お姉ちゃん遅いなぁ〜。なんでだろ?

 

 寝てる? ありえそう。

 

 部屋に……恥ずかしいけど向かってみようかな。

 

 

 白いパーカーに、青いジーパンでも良いでしょ?

 

 下手にお洒落すると、あれだから。

 

 部屋を後にして、歩きながら青いヘアピンを止める。

 

 お姉ちゃんの部屋の前に立つと、ゆっくり開き、様子を伺う。

 

 着替えはしてるみたいだけど、ベットに転がってる。

 

 目を瞑ってるし、寝てる!?

 

『スズメぇ離れないでよぉ』

 

 寝言まで……何か目の辺り光を反射してるな。

 

 こっそりと、部屋に侵入する。

 

 近づいてわかったけど、反射の正体は涙だ。

 

「あう……」

 

『ごめんね』

 

 猫耳の付いたヘッドホンを撫でて、お姉ちゃんの唇を舌でぺろっと舐める。

 

 名残惜しいけど、これで。

 

「誘った癖に、来ないなんてどういう神経してるんですか?」

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