※この作品はR-18です。

朝霧姉妹の百合物語   作:タクティス・ハルバード=レミィ

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4話 背伸びでチロチロと

 あれ、あたしってタイムスリップしちゃった?

 

 妹が舌に吸いついてる。可愛いい!

 

 背伸びしてるから、尚更!

 

『背伸びしないと届かないよお〜』

 

 頑張ってるところいい! 思春期終わってくれたの? 本当に、タイムスリップ?

 

「お姉ちゃんも私にしてよ〜」

 

 答えるように、膝を曲げて、口の中をヌルヌルと動く物体を舌で触れ合う。

 

「やったー!」

 

 タイムスリップじゃないとは思うけどねー。

 

 ちょっと硬直しててようやく意識取り戻したから話が耳に入ってない。

 

 お守り捨てようとしてたのは覚えてる。

 

「ぁあ、お姉ちゃんのお口気持ちいいよ……」

 

「ほら、ヨダレ垂らしてないで拭きなさい。みっともないよ?」

 

 サラッと水色のハンカチを差し出すと、スズメは受け取る。

 

「ありがと、お姉ちゃん」

 

「うむ、素直で可愛ええ」

 

 返してもらうと、餅投げ会場か知らないけど、人が集まってるところに向かう。

 

 壁の上に人が立っていて、その人を注目するかのように下の人は顔を上にあげていた。

 

 もう少しで始まるのは容易にわかる。

 

「お餅ってまた焼くの?」

 

「もしかして……スズメ。その、飽きちゃった?」

 

 申し訳なさそうに頷く。

 

「じゃあ、鍋かなー」

 

「わーい!」

 

 

 綺麗に配列されている木が遠く微笑む中、人混みの中で位置に着く。

 

『餅投げが〜』

 

 どうやら始まるらしい。なるべく多く取るべきだよね?

 

 途端に地面がうるさく唸る。

 

 

 

 余りにも酷すぎたので、割愛しておこう。と私は思った。

 

 というのも、たった今終わって、お姉ちゃんとフライドポテトの売店に居るんだよ。

 

 餅は、お姉ちゃんと合わせて8。

 

 問題は取っている時だった。

 

 凄い人|集(だか)りで、腕がもげそうなくらい引っ張られたり、餅盗まれたりと。

 

 災難だったよ! ここで終わりにしとくけど!

 

「ポテト買ったし帰る?」

 

「言いにくいけど、ポテゲーしたいな……なんて」

 

 私は何故か、したくなってしまった。ポテトを求めているだけなのか。わからない。

 

 一つ分かるのは恋人としたい事。

 

「人目がつくなー。少し向こう行く?」

 

「いやだ! あっちがいいー!」

 

「ガチガチ視線があるんじゃ」

 

 指さした方向は、石階段だった

 

「人いるけど、いいの? あたしはできるけど」

 

「私も出来るもん! お姉ちゃんとの愛を見せびらかすもん!」

 

「性格ブレブレだね」

 

 姉に手を引かれ、階段の先はおみくじとお守り売り場という人がめっちゃ動く場所に来た。

 

「しかも下の方だから見かけられること間違いなし」

 

「お姉ちゃん……本当にするの?」

 

「あっやめるんだね、よしやめ」

 

「ううん、しようよ。私好きだよ? 見られるの」

 

 愛を見られると、なんだか興奮するような気がする。

 

「こんな変態な妹にした覚えないんですけどね」

 

「はぁ、はぁ」唐突に息継ぎが始まり、暑くなる。

 

「お姉ちゃん、ポテト咥えてよ早く」

 

「はいはい、もう知らない」咥えて私をじっと見つめる。

 

 なんだか、理性が壊れそうだ。こんな所でする羽目になるなんて。

 

『ドキドキが止まんない』

 

 ポテトを唇に当てると、心臓の鼓動があがる。

 

 

 

 互いに遠慮して食べていくと、ゆっくり短くなって唇のテカリが強くなった気が。

 

 聞こえるのは無言の息を吐く音。

 

(後ろの視線を感じ、感じたことが無い気分)

 

 カラスも顔が赤いが、スズメは更に赤い。まるで熱を出したように。

 

 食べ進み、ようやく唇が触れ合うと、スズメがポテトを切る。

 

『ポテトよりお姉ちゃんが好き』

 

「うおぉ」

 

 再び密着させ、ポテトの油が混ざった唾液をぺちゃぺちゃと互いに交換。そして、

 

 スズメが胸に当てた手と腰に回した手を、器用に使い、カラスを大きく仰け反らせる。

 

 まるで、イナバウアーのように。

 

(ヤバいって、この体制超見られてるって!)

 

(もっと見られないかなぁ)

 

 唾液を大きく落とし込み、体制を戻すと、カラスはゴクっと飲み込む。同時に口が離れた。

 

『あたし、恥で死ねる』

 

「気持ちよかった」

 

「そうだね、同時にこんな、変態妹が怖い」

 

(なんだか、お姉ちゃんの事好きだけどいじめたくなってきた)

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