※この作品はR-18です。

朝霧姉妹の百合物語   作:タクティス・ハルバード=レミィ

20 / 27
5話 フライドポテトゲイムに挑戦

 迷うことも無く、フライドポテトとホットドッグ2つという選択肢に落ち着く。

 

『会計済ませちゃったし、座って待とう!』

 

 一番近い、白いテーブルへ座る事に。

 

 円形テーブルだけど、向かい合うのは不思議な気持ちだから、ジャグジーと同じ様な位置にした。

 

「向かい合ってもいいと思うのに……」

 

「離れ過ぎてたら、あたしとポテトゲーム出来ないじゃん!」

 

「え?」

 

 ポテトゲーム! それは……ポッキーをフライドポテトに変えたアブラギッシュなゲームです。

 

 体を揺すって不安そうに聞いてくるスズメ可愛い!

 

『ちょ、ポテゲーって何! お姉ちゃん答えて〜』

 

「楽しい遊び! じゃあ説明するから、してくれる?」

 

「危険な賭けだ……!」とか言いながら、妹様は必死に考えてくれる。

 

 手を合わせながら体もクネらせると、答えを導いたのか、ピタッと止まる。

 

『安全な遊びだと信じてする、かな!』

 

「じゃあ」

 

「フライドポテトとホットドッグ2つ出来上がりましたー。10番の……」

 

 言う前に、店員から呼ばれてしまう。

 

「おっと、受け取ってくるね」

 

「お姉ちゃんありがとう」

 

 机に手をつきながら、あたしは立ち上がると後ろを向く。

 

 無駄に期待させたポテゲーどうしよ……。

 いや、これはもうするしかないんじゃ!?

 

 トレーを受け取りつつ、笑みを零したら店員に不思議な目で見られたけどね!

 

『ふっ、お姉ちゃんが受け取ってあげましたよーって』

 

「皮肉? 私が取りに行っても良かったんだよ?」

 

 不満はないけど、言いながらあたしはトレーを置くと席に着く。

 

「気になる……ポテゲー」

 

「ポテゲーは冷めてる方がしやすいんだぞ」

 

「本当に!? なら待つー」

 

 ポテトはそっちのけで、透明なビニールに包まれたホットドッグを一個ずつ取る。

 

「ポテゲーって結局なんなの?」

 

 思い出した様にスズメは、聞いてきた。まだ食べれてないんだけど!

 

「ホットドッグ食べてから、でいいかな?」

 

「いいよー」

 

 ビニールを剥がしてかぶりつく。

 

「久々に食べると美味しいなー! マスタードとケチャップが特に」

 

「ほう(そう)だね」

 

「割とせかせか食べてるじゃん」

 

 挟まれてるのはウインナーだけでも、パンとソースがよく絡んで……噛みしめながら飲み込む。

 

「ジュース忘れてた……」

 

「お姉ちゃん、大丈夫だよ」

 

 一個だから大丈夫……なわけないでしょ。塩分たっぷりのフライドポテトと謎のポテゲーがあるのに。

 

 食べないわけにも行かないので、大口でかぶりついて、いたら口に消えていた。

 

「割と早く食べ終えちゃった」

 

「私の食べる?」

 

 本来なら食べるのに! ジュースを忘れたのは痛い。

 

「遠慮するよぉ……」

 

 似合わずため息をついてしまう。

 

「我慢しなくていいのに」

 

 よほどポテゲーは気になるのか、半分を3口で食べきるスズメ。

 

『ポテト冷めてるね、お姉ちゃん式ポテゲー気になる』

 

「ポテゲーって人によって異なるの!? した事あるの?」

 

「ないよ」

 

 した事あるって言われたらあたしは激情してましたね。

 

「まずは、片方の人がポテトを咥えます」

 

 席をなるべく妹様にくっつけ、生暖かくもないポテトを手で掴む。

 

「ポッキーゲームみたいだね、お姉ちゃんとした事ないな〜」

 

 口に咥え、あたしは目を瞑り、

 

『このフォ(ポ)テトを食え(べ)ひゃ(あ)うの』

 

 咥えてるせいで上手く言えないけど、スズメの方を向きながらそう行って、答えを待つことにした。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。