あたしには理解不能ですね。
料理名しかないからイメージ出来ない!
『2日酔いに良い逸品って何かな?』
「お姉ちゃんに振られても困ります」
「夜はお楽しみでしたね、もある」
「皮肉な料理だよ、クリスマスを放棄した店員の怨念」
値段もそこそこな、「夜はお楽しみでしたね」を頼む事にして、机のベルを叩く。
「ご注文お承りますー」
「はっや! しかものさっきの店員だし!」
「夜はお楽しみでしたんですね」
今まで経験したことがない早さだった。押した瞬間だよ?
「楽しんでないけど、それってどうなの?」
「ボリューミーなハンバーガーとフライドポテトが……」
「あーだから高カロリーで夜の後か前にって?」
「正解です」
「めっさ嬉しくない」
妹に目で聞くと、頷いたので注文する事に。
飲み物? ウーロンが愛した飲み物くらいしか中身分からなかったよ! ウーロンだよ!
店員にはとっとと帰ってもらおう、いちゃいちゃするもん!
「スズメ、しよ?」
「えー、ヤダ」
「なんで!?」
あたしの唇に、妹は人差し指を当てがい、上目遣いで
「人が居ない時にやりたい、な〜?」
と言った。
「うわ、惚れそう」
「お姉ちゃんがしてたんだもん」
「記憶にない」
「都合いい!」
とりあえず、メニュー表に目を通す事にした。
「カオスな料理目ばかりだ」
「鮭ん夜生き馬焼……あっ炎に汚染されし揚げ物とかあるね」
「フライドポテトはわかる」
卑猥に卑猥を重ねた料理名ばかりでキャンセルした人の理由が分かった気がする。あえて料理は言わない。
程なくて、料理が来るけど……量が。
『お待たせしましたー』
普通のハンバーガーより2倍でポテトは丁寧に太めでLだった。
「流石夜専用」
「夜はお楽しみですね」
「うっさい、どこの宿屋だ」
店員を弾き、まずはウーロンを飲む。
「うーん、あれ……? このウーロン変だ」
「私のもなんかホカホカするような、飲んだ事ない味がする」
あれ、ウーロンが愛したのはウーロンハイ? え、スズメ飲んで良いの?
「おいしいねー不思議な味」
「うん!」
面白そうなので黙っとこ。
ハンバーガーは紙に包まれていて、剥ぐと湯気を昇らせながら姿を表す。
「おおー、いただきます!」
「いただきまーす」
レタス、トマト、肉、パンズ……分厚い。
大きく口を開けて、かぶりつくと、ハンバーガー肉歯形がつく。
濃厚なソースがレタスとトマトで調和されて……美味しい。
「あれ、スズメのも同じやつ?」
「同じだよー、あっまさか違ってたら一口貰おうと?」
「もちろん!」
「認めるのね」
パクパク食べてると、ハンバーガーはお腹の中に消えて無くなった。
ウーロンを飲みながら、ゆっくりフライドポテト摘もう。
「お姉ちゃん食べるの早いよね」
「ふっ、ポテトゲイムしよっ?」
「食べ終えてからしたい」
待つ事にしようかな。
『ウーロン〜』
私は食べ終えるとウーロンをゴクゴクと飲む。
「あっソースついてる」
お姉ちゃんは、中指で口についたソースを拭き取ると舌で舐める。
「ありがと!」
「じゃあ、ポテゲーだ」
なんだか、凄く気分がいい。
「ポテト咥えるね」
そういうと、お姉ちゃんはポテトを唇で挟む。
「いただきましゅ……おっと」
ポテトを半分食べ、お姉ちゃんが食べる前に食べ続ける。
「ふぉ?」
唇にあるポテトを邪魔モノのように排除すると、お姉ちゃんに体重を乗せて押し倒す。
『お姉ちゃん、私我慢出来ない』
「え?」
耳元で囁くと、手と手で恋人繋ぎをし、お姉ちゃんの上に腰を深く落とす。
「やん……ダメ」
恥ずかしそうな姉に「ごめん、ね」と言ってから口に舌を入れていく。
「んんぐっ」
熱いスープをすするような音を立て、唾液を吸っては出して絡める。
「おへぇちゃん……あちゅ、い」
「気持ち良いから、許してほしいな」
最初よりドロドロで、暖かい液体をズズズッと音を立てて吸い上げる。
「あぁあ……あたしって妹みたい……」
涙目で頰が真っ赤なお姉ちゃん初めて見たかも。
震えちゃってるし、可愛いなぁ。
「今は私がお姉ちゃんだね」
微笑むと、私は再び唇に吸い付いた。