水に染まり、色が濃くなった水色のカーペット。
それを剥いで、洗濯機に放り込んでおいた。
妹? 濡れたズボンのまんまベットで可愛く寝てるので匂い嗅いでます。
フローリングの床は不思議なくらい冷たい事は再認識したよ。
ご飯も食べないとなぁ――妹に重なる感じで乗ると起きるまで待つことに。
起きるんじゃないかって? 筋肉で体浮かせてます。
久々に寝ているスズメの顔を凝視すると、触りたくなる。
ふっくらとした、ほっぺたはウニウニ動かしたくなるし、アヒルのように窄めた口はキスしたい。
このあたしよりデカイ胸をいじり倒しつつ。
いつからこんな変態なんだ……!
独占欲で、我が物にするのが妹じゃないと思ってる。でも、したい時はあるよね。
いや、我が物にされたのか。妹に。
あたしは、全体重をゆっくりスズメに乗せると頰をくっつけて寝る事にした。
お姉ちゃんは怒ってるのかな。布団に投げられる時痛かった。
本人の前では言えないけど、カーペットありがと。
起きようとしたけど、体が重いし頰に何かある?
目を開くと、お姉ちゃんの白いポニーテールが先に映る。
体が重いのは、お姉ちゃんの体重だった。頰は柔らかいほっぺたみたい。
怒られたくないけど……起きてもらわないと!
『――お姉ちゃん、起きて』
姉の耳が、側にあるから自然と囁き声になる。
『起きないと、意地悪しちゃう』
「あー起きます。寝たふりしてごめんね!」
「寝てなかったんだ」
お姉ちゃんは、あくびをしながら「寝れるわけないよ」と言ってコタツに潜る。
襲われても良かったのになー。内心落ち込みながら体を起こしてベットに座った。
「何を食べるのか。問題だ」
「出前取ろうよ」
「えー。料理はしないと」
「私を料理して」
もしかして、私襲われる!? 立ち上がったお姉ちゃんにドキドキしつつ胸の位置で手を組む。
「今はそんな時じゃないし」
頭を冷やせと言わんばかりにデコピンをされて、私は踞(うずくま)る。
「ひどっ!?」
「ふっ」
「なんか腹立つ〜お姉ちゃん嫌い! 消えちゃえ!」
「なん……だと……」
はっ、つい言い過ぎてしまった。思ってもない事を。
『――ちょっと、お姉ちゃんは出掛けてくるね』
「あっごめん! 冗談だから!」
姉は、振り返りもせずに、部屋を出て行った。
多分すぐ帰ってくる。そう思い、コタツでテレビをつける。
面白そうで面白くない、紅白しかないな。
シルバーというグループが歌い終わると、流れる様にイマジネーションロックという知らないグルが歌いだす。
「――超つまんな」
テレビを消したと同時に、玄関からドアを開いて閉じる音が響いた。
服を着越えたから、出かけるのかな。
お腹も空いたし、何か食べよ。
そして、遅い様な時間が流れた。
いつもお姉ちゃんに作ってもらうから、仕方なく卵かけご飯を食べる事に。
スマホ端末をタオルで拭いて、色々したけどダメ。飽きた。
いつの間にか。私は枕に顔を埋(うず)め、泣きながらパンツに振動するスマホを挟んで――
なんで止めなかったのか、なんで余計な事を口走ったのか。
後悔の中、またズボンが濡れた。