前作からの続きでは有りませんが、前作よりも少し後のお話として書いています。
なので、この世界では先輩と後輩ちゃんは、普通に恋人同士の状態です。
カタ、カタカタ、カタタ・・・・・・
静まりかえったオフィスにキーボードを打つリズミカルな音とマウスのクリック音が静かに響く。
時間はやっと19時を回ったところ。普段ならまだまだ多くの社員が残っている時間だけど、今日は先パイとわたしの二人だけ。なぜなら、今年から始まったプレミアム・フライデーとかいう、なんだかよく分からないふわっとした政策の実施初日だから。
月末の金曜日は15時を過ぎたら帰りましょう!という国からのご指導に、「イヤイヤ、そんなのムリ!」とはじめはみんなツッコミを入れてたけど、やってみると意外となんとかなるもんだなぁ・・・・・・と、がらんとしたオフィスを見回してぼんやりと考える。まあ、さすがに15時に帰れた人なんか、ほとんどいなかったのだけれど。
じゃあ、わたしたちは何なのかというと、単に仕事が終わってないだけだ。いや、ほんとはわたしたちも終わってるはずだった。だけど昼過ぎになって、わたしたちが担当している取引先から急な見積もり依頼を受けて、予定外の残業をすることになってしまったのだ。
「みんな帰っちゃいましたね~」
コーヒーが入ったマグカップを手に、苦笑いを浮かべながら先パイを見る。先パイのキーボードを打つ手が止まり、わたしの方に身体を向けた。先パイもわたしと同じように苦笑いだ。
「すまんな、お前まで付き合わせちまって」
「あっ、それは別に全然いいんですけど!」
もしかして嫌味みたいに聞こえてただろうか。しかし、慌てて取り繕うわたしを見て先パイの表情がふっと緩んだ。
「でも、せっかくのプレミアムフライデーなんだから、先パイと映画でも観に行こうかと思ってたのにな~」
子供みたいに足を投げ出して背もたれに寄りかかる。
「まあ、そう言うな。先方もすごく申し訳なさそうにしてたし、これを借りだと思ってくれてれば、また良い仕事を貰えるかもしれん」
「ポジティブですね」
思わずくすりと笑みがこぼれた。
「腐らずに仕事をやるコツみたいなもんだ。どうせやらなきゃいけないんだったら・・・・・・な?」
そう言って先パイが似合わないウィンクをした。それが可笑しくてつい吹き出してしまう。
「しっ、失礼なやつだな!」
顔を赤くした先パイが声を上げる。恥ずかしいんならしなきゃいいのに。こういうところも先パイの可愛いところだ。
「ふふ、似合わないことするからですよ」
「はいはい、どーせ俺には似合いませんよ」
先パイが拗ねたように口を尖らせる。
「でも、そんなお茶目なところも大好きですよ、先パイ」
そう言って、先パイにとびきりのウィンク。
「なっ!」
わたしの不意打ちにがたっと椅子を揺らして、先パイが顔をさらに赤くする。
「さっ、あともう一踏ん張り。頑張りましょ、先パイ!」
「ふう」
先パイに頼まれたデータ整理を終えて、先パイの共有フォルダにデータを転送する。
「先パイ。頼まれてたデータ、先パイのフォルダに入れときました」
「お、ありがとな」
先パイが一瞬だけこっちを見て微笑んで、再びパソコンへと顔を戻す。
時計を見ると、あと少しで20時になるところだ。先パイがすっかりぬるくなってしまったコーヒーを不味そうにすする。
「先パイ、コーヒーのおかわり、入れてきましょうか?」
「すまん、お願いするわ」
先パイとわたしのマグカップを持って席を立ち、オフィスの一角にあるコーヒーサーバーからコーヒーを注ぐ。こぽこぽと小気味良い音を立てながらカップを満たし、湯気を薫らせて香ばしい香りがあたりを包む。
二人のマグカップを持って振り返ると、わたしたちのデスクの一角だけがライトで照らされ、先パイの後ろ姿を浮かび上がらせていた。
―――ほんとに、二人きりなんだ
そう考えた瞬間、とくんと小さく胸が鳴った。だめだめ、頭に浮かびかけたよこしまな想像を振り払うように小さく頭を振った。
「はい、どうぞ」
「サンキュー」
短く返事をした先パイがマグカップに手を伸ばす。
「あとはもう俺だけで大丈夫だから、お前はもう上がっていいぞ」
気を利かせてくれた先パイが、ディスプレイに向かったままひらひらと手を振った。
「先パイももうちょっとですよね?待ちますよ」
「そうか、悪いな」
再び、先パイのキーボードがリズミカルな音を響かせ始めた。その姿を横目でちらりと見る。両手で持ったマグカップに口を付け、ちびちびと舐めるようにコーヒーを啜った。
―――二人きり・・・・・・かあ
ふたたび心臓がとくんと鳴り、胸がきゅうっと締め付けられる。先パイに甘えたい、温もりを感じたいという思いが急速に胸の奥で膨れ上がってくる。
マグカップに唇を触れたまま先パイを見る。先パイはわたしの気持ちも知らずに、真剣な顔をしてパソコンに向かっている。
「どした?」
わたしの視線に気がついた先パイがこっちを見る。
「あ、いえ、なんでもないです」
「?、そうか」
不思議そうな表情を浮かべた先パイが再び作業に戻る。一瞬、わたしの「構ってオーラ」に気が付いてくれたのかと期待したけど、そうじゃなかったようだ。
先パイに構って欲しいという思いと、邪魔をしたら悪いという思いが交錯する。でも、ちょっとだけ、ちょっとだけなら・・・・・・
「先パイ」
「ん?」
先パイはパソコンに向かったまま、いつも通りの返事をする。
「みんな、帰っちゃいましたよね・・・・・・」
「そうだな」
先パイが「何を今更」というふうに苦笑する。わたしは一瞬だけきゅっと唇を引き結び、そして小さく息を吐く。マグカップから昇る湯気がゆらりと揺れた。
「ふたりきり、ですね・・・・・・」
かた・・・・・・と先パイのキーボードを打つ音が止まり、しんとした静寂がわたしたちを包む込む。
「・・・・・・そうだな」
先パイの静かな返事に胸が高鳴る。でも、恥ずかしくて先パイの方を見ることができないわたしは、なんでもないふりをしてマグカップに口をつけた。
先パイがこっちを見ているのが視界の隅で分かった。急に恥ずかしさが増してきて、その視線から逃れるようにくるりと背中を向けてしまう。
背後で、ぎっと椅子のきしむ音がして先パイが立ち上がる気配がした。
とくん、とくん・・・・・・
期待と緊張で心臓の鼓動が速くなる。
―――あっ・・・・・・
後ろに立った先パイが、すっと手を伸ばしてわたしを背後から抱きすくめた。ふっと緊張が抜けて、安堵感が優しいぬくもりとなってわたしを包み込む。わたしは持っていたマグカップを置くと、肩を抱くように回された先パイの腕に手を乗せて、背後の先パイに身体を預けた。
―――先パイ・・・・・・
視界の隅にふっと影がよぎり、首をひねると間近に先パイの顔があった。わたしはそれが当たり前のように顎を持ち上げ、そして目を閉じる。
「ん・・・・・・」
わたしの唇に先パイの唇が触れて、そこから先パイの温もりが伝わってくる。先パイが右手をわたしの頬に添えて、その指先でそっと耳たぶを撫でた。その瞬間、くすぐったいような甘い電流が流れて、思わずぴくんと身体を震わせてしまう。
まるでそれが合図だったかのように、わずかに開いたわたしの唇の間から先パイの舌が潜り込んでくる。生温かくぬめった感触に一瞬だけ身体が強ばってしまい、先パイの舌の動きも止まる。だけども、すぐに先パイの舌はわたしの反応を確かめながら、探るようにわたしの中を愛撫し始める。
「んっ、ふっ・・・・・・うん・・・・・・」
先パイと舌を絡めていると、自然に声が漏れてしまう。正直、快感と呼べるほどのものはないのだけれど、粘膜と粘膜を触れ合わせるという行為が、口を使ってセックスをしているような錯覚に陥ってしまう。そして、わたしの心の昂ぶりに呼応するように、身体の奥でじわりとした温もりが湧き出てくる。
―――うそ、もう濡れてくるなんて・・・・・・
職場で先パイとキスをしているという今の状況に、いつもと違う興奮を覚えているのかもしれなかった。無意識のうちにもぞりと内腿を擦りあわせてしまう。
「んっ!?んんっ!!」
もしかしたら先パイはそんなわたしの仕草を見ていたのだろうか。キスをしながら、わたしを抱きしめていた手をするりと胸元へと潜り込ませてきた。
「せ、せんぱい、ダメ・・・・・・」
咄嗟に先パイの腕を掴むけれども全然力が入らない。むしろ厚着をした服の上から乳房を愛撫されることに、もどかしさすら感じてしまう自分がいた。
「だ、ダメですよ、せんぱい。もし誰か来たら・・・・・・」
「うちの会社に、わざわざ再出勤してくるなんて奇特な奴はいないよ。それに今日は金曜だぞ?」
それは先パイに指摘されるまでもなく分かっていたことだったけど、そのまま受け入れてしまったら、先パイにエッチな女だと思われそうだったからだ。
「そして、誘ってきたのはお前だ」
「~~~~~っ」
耳元で囁かれて一気に顔が熱くなる。だってそれはぎゅってしてもらって、キスするくらいまでしか考えてなかったわけで・・・・・・。その先は予定に入っていませんでしたと言ったら、先パイは止まってくれるだろうか。
「あんっ!」
羞恥で固まってしまったわたしをよそに、先パイが服の上からわたしの乳首をぎゅうって摘んだ。服越しの刺激にも関わらず、すでに敏感になっていた乳首から甘い快感が走り、わたしの下腹部を疼かせる。って、何でこんなに厚着してるのに場所が分かるのっ!?
「でも、でも、職場でなんて・・・・・・」
このまましちゃったら、絶対ことあるごとに今日のことを思い出してしまうに違いない。そのとき、わたしは平静を保って仕事ができるのだろうか?
「んむっ!」
そんなわたしの心配などお構いなしに、先パイが荒々しくわたしの唇を塞ぎ、乳房を揉みしだく。職場という、いつもと違う環境がそうさせるのか、先パイの愛撫はいつもより少し乱暴だ。そして、わたしも乱暴にされることに少なからず興奮を覚えてしまっている。まだ乳房だけ、それも服の上からしか愛撫をされていないにも関わらず、ぬめりが性器の外にまで溢れているに違いなかった。
先パイはいつの間にかわたしの正面に回り、スーツの下に手を潜り込ませてもどかしそうに乳房を揉んでいる。それでもさすがに服を脱がそうとする気まではないようだった。そう安心したのも束の間、先パイの手がするすると下に降りてきてスカートの奥に潜り込もうとする。
「やっ、ダメ!」
咄嗟に足を閉じようとするが、膝の間に先パイの足が差し込まれていて、先パイの手の侵入を止めることは出来なかった。
「んんっ!」
先パイの手が一番奥まで入ってきて、ストッキングで覆われた下着越しにわたしの性器をなぞる。下着と性器がこすれ、ぬるりとした感触が下半身から上がってきた。
「お前・・・・・・」
先パイが少し驚いたようにわたしを見る。その声は少しだけかすれていて、そのあとに続く言葉を想像してぎゅっと目を閉じた。
「すごく、濡れてないか・・・・・・?」
「いっ、言わないで・・・・・・」
羞恥で瞬間的に顔が熱くなる。しかし、それをわざわざ口に出す先パイも先パイだと思う。だって、そんなの言われなくても、わたしが一番分かっているのだから。
「やっ、あっ・・・・・・、あっ・・・・・・」
先パイが息を荒げながら下着越しにわたしの性器を愛撫する。しかし、ショーツとストッキングを通しているため、ものすごくもどかしい。それはたぶん触っている先パイも感じているに違いない。気が付くと先パイに触ってもらいやすくなるように、椅子の座面からじりじりと腰を前の方にずらしていっていた。
「なあ、ストッキング、破いてもいいか?」
たまりかねたように先パイがわたしの耳元で囁いた。わたしは恥ずかしさよりも、今のこのもやもやした状況から解放されたくて頷いてしまう。
先パイがわたしの足の間に身体を入れた。当然、わたしの足は大きく開かされる格好になって、スーツのスカートが腰までめくれ上がる。
今のわたしの姿を想像すると、あまりの恥ずかしさに先パイの方を見ることができずに顔を背けてしまう。
ぴぃぃぃ、と乾いた音を立ててストッキングが引き裂かれ、先パイの視線にショーツが晒される。もしかしたらショーツの表にまで濡れ染みが広がっているかもしれない。そう考えただけで、あまりの恥ずかしさに消えてしまいたくなる。しかし、同時にレイプされているような今の状況にひどく興奮を感じている自分もいるのだった。
「ああっ!」
先パイの指先がショーツの脇から潜り込んできて、わたしの性器をぬるりと撫でた。その直接的な快感に思いのほか大きな喘ぎを上げてしまった。
「思った通りだ。ものすごく濡れてるぞ」
わたしの羞恥心を煽るように、耳元で先パイが囁いた。
「せんぱいの、いじわる・・・・・・んっ!」
わたしの性器に沿って、先パイが指先を往復させる。そのたびに下着の中から、にち・・・・・・にちゃ・・・・・・と粘液質の音が聞こえてくる。
「それに、こんなにいやらしい音を響かせて」
「んんっ!」
いきなり先パイの指がぬるんと膣の中に潜り込んできた。膣を拡げられている感触からすると、たぶん2本挿入されてしまっている。膣の中が満たされた感触に思わず内腿に力が入り、ひくひくと腰が震えた。
「あっ、はっ、あっ・・・・・・」
膣の中を先パイの指が擦るたびに抑えきれない喘ぎが漏れる。わたしの性器から漏れる水音が静まりかえったオフィスに響く。
「・・・・・・えっ?あっ!?」
気が付くと先パイはわたしの足の間に跪いていた。先パイと初めてエッチをしたときのことが頭に浮かぶ。
「やぁっ、せんぱい、待っ・・・・・・」
わたしが股間を隠そうと手を伸ばすよりも一瞬速く、先パイの手がショーツのクロッチをめくり、性器に舌を伸ばしていた。
「あぅっっ!!」
ぬらりとした舌先の感触にびくんと身体が反り返る。
「ま、また、せんぱい!き、汚いのに・・・・・・」
いくら冬場で夏みたいに汗はかかないといっても、何回かトイレに行っているし、厚着をして一日中暖房の利いたオフィスにいたら、それなりに蒸れてしまう。絶対にいろんな匂いがしてしまっているに違いなかった。
「俺は、お前の匂いだったら全部知りたいくらいだけど?」
わたしの股間から顔を上げて先パイがとんでもないことを言う。
「な、何言ってるんですかっ。先パイのばかぁ!」
ときどき思うのだけれど、先パイは少しヘンタイの気があると思う。初めてのときもそうだったけれど、シャワーを浴びてなくても平気というか、むしろ好んでやっている節が見られるのだ。
「そして、これがお前の本当の気持ち」
そう言って、先パイがわざと音を立てて、わたしの中から溢れ出たものを吸い上げる。
「や、やだっ、やだっ」
自分の性器から上がるはしたない音に頭を振る。恥ずかしさで死んでしまいそうだけど、先パイが言うようにわたしの心は「もっと、もっと」と先パイを求めている。
先パイはそんなわたしの心を見透かしたように、強弱を付けながらねっとりとした愛撫を与えてくる。先パイの舌が割れ目に潜り込んでくると無意識に腰をくねらせてしまう。
「せんぱい、せんぱい・・・・・・」
うわごとのように先輩を呼びながら、先パイの髪に指を絡める。いつの間にかわたしの足は、より快感を求めるように大きく開き、先パイの舌の動きも激しさを増していく。
「やっ、ああっ!!」
先パイの舌先がわたしのクリトリスを捉えてぐるりと転がした。身体の芯を電流が駆け抜けて、わたしの腰がびくんと跳ねる。
「はぁっ、やっ、ダメ・・・・・・せんぱい、ああぁっ!」
わたしの反応を見た先パイがクリトリスを中心に刺激を与えてくる。それまでのうねるような快感から鋭い快感へと代わり、ぴくぴくと身体が震える。性器から溢れたものが、つうっとお尻の方へと垂れていく。
―――ダメ・・・・・・、もう、我慢できない・・・・・・
わたしは力を振り絞って、股間に埋まっていた先パイの頭を押し離した。
「せ、せんぱい・・・・・・」
荒い息を落ち着けながら、わたしの内腿を抑えていた先パイの手を引いた。
「ん?」
どうした?とでも言うように先パイが見上げている。でも、あの目は絶対にわたしのして欲しいことを分かってて、あえてとぼけている、そんな目だ。
「せ、せんぱい・・・・・・その・・・・・・」
先パイは黙ってわたしの言葉を待っている。
「その・・・・・・、お、おねがい・・・・・・」
「何を?」
意地悪く先パイが聞き返してくる。う~~~、先パイ最後まで言わせる気だ。
「・・・・・・欲しい」
恥ずかしさで顔がものすごく熱い。先パイの顔を見てられない。
「せ、せんぱい・・・・・・に、して欲しい・・・・・・。だ、だから・・・・・・おねがい・・・・・・です」
言った、というか言わされてしまった。恥ずかしくて死にそうになってるわたしを尻目に、先パイは満足そうに体を起こすと「よくできました」というふうにわたしの頭を撫でた。そして、その手をわたしの頬に添えると優しく唇を重ねてきた。
「ん・・・・・・」
わたしも目を閉じて先パイに応える。ついさっきまでわたしのあそこを舐めていた先パイとのキスは、色々な味と匂いが混ざっていて羞恥と一緒になぜか興奮まで掻き立てた。
「立って」
わたしは先パイに促されるまま、ふらふらと椅子から立ち上がる。先パイはわたしの前に跪くと、スカートの中に手を潜り込ませ、破れたストッキングとショーツをまとめて引き下ろした。スカートの下の頼りない感覚につい内腿をすり合わせる。
それから先パイはわたしの肩を抱き、身体をくるりと後ろに向けさせた。あまり力の入らないわたしは、思わずデスクに両手をついた。
「そのまま、お尻を突きだして」
「・・・・・・えっ?」
状況がよく飲み込めないわたしを横に、先パイがスカートを捲り上げてわたしのお尻を露わにする。
「あっ・・・・・・、やっ」
先パイがわたしのお尻に両手を添えて、ゆっくりと引き寄せる。
後ろで先パイがズボンを脱いでいる気配がする。こっそり先パイの方をのぞき見てみると、真上を向くほどの急角度で先パイのペニスがそそり立っていた。
「肘を机について、もっとお尻を突きだして」
「こ、こんな格好、恥ずかしい・・・・・・」
それでもわたしは先パイに言われるがまま、上半身を折り曲げ腰を後ろに付き出していく。
「もっと、開いて」
先パイの指示に、羞恥に身体を震わせながらもじわじわと足を開いていく。後ろに立つ先パイからは、わたしのあそこだけでなくおしりの奥まで見えてしまっているに違いない。今のわたしの姿を思い浮かべると、激しい羞恥心を憶えるとともに、そのいやらしい格好にひどく興奮もしてしまうのだった。
「あっ・・・・・・」
先パイのペニスの先端が、わたしの性器にちょんと触れた。たったそれだけのことなのに甘い声が漏れてしまう。
わたしのお尻を掴んでいる先パイの手に力が入り、ペニスが大陰唇を割広げた。それを迎え入れるように、わたしもくいっと少しだけお尻を突き出す。
「あぁ、はああぁぁぁ・・・・・・」
ぬるっと滑った先パイの先端が少しだけ膣に飲み込まれ、ため息のように息が漏れる。膣から溢れたぬめりが、内腿をつうっと伝わっていく。
「どうして欲しい?」
動きを止めた先パイが意地悪く聞いてくる。わたしは答えないまま、さらにお尻を突き出すが、先パイは腰を引いて逃げてしまう。
「い、いじわるしないで・・・・・・」
「どうして欲しい?」
先パイのペニスが膣のごく浅いところを小さく往復する。
「い、入れて。奥まで入れて・・・・・・」
ついに我慢できなくなり挿入を懇願してしまった。先パイは指先に力を入れると、ぐぐっと腰を前に突き出した。
「うっ・・・・・・、あっ、あぁぁ・・・・・・」
膣口を押し拡げながら、ずるずると先パイのペニスがわたしの奥を目指して突き進んでくる。膣の中が満たされる喜びと快感に、ひくひくと腰が震え、より深くまで迎え入れようとして腰を反らせる。
お互いの腰が完全に密着し、わたしの身体は喜びに打ち震える。しかし、挿入の余韻に浸る間もなく先パイがぐいと更に腰を押し付けてきた。
「えっ!?あっ、あぁっ!」
わたしのいちばん深いところまで先パイのペニスが押し込まれ、ぐりっと子宮の入り口をこねる。その瞬間、目の前に星が飛んでぴくぴくと膣が震えながら収縮する。
―――う、うそっ!?もう・・・・・・イッちゃ・・・・・・
膣から溢れた快感が、電流となって全身を細かく震えさせる。
「えっ!?」
先パイもわたしの変化に驚いたような声を上げた。しかし、すぐに何が起きているのか察したようで、わたしの腰をぐっと押さえると腰を密着させたまま、ぐりぐりと中を掻き回すようにグラインドさせてきた。
「やっ!せんぱい、それ、ダメ・・・・・・、ダ・・・・・・メぇぇぇぇっ!!」
デスクに額を押し付けて、全身をびくびくと震わせながら絶頂に達してしまう。いくらいつもと違うシチュエーションだったからとはいえ、まさか挿れられただけでイッてしまうなんて思いも寄らなかった。
「な、なんか今日のお前、凄いな」
先パイの言葉に恥ずかしさがこみ上げてくる。でも、わたしは乱れた呼吸を整えるのに精一杯で何も答えることができない。しかもわたしだけ先に達してしまったから、先パイのものはわたしの中に硬いまま残っている。それは時折小さく震えながら敏感になったわたしの中を緩やかに刺激し続けていた。
「はっ、はっ、はぁっ・・・・・・」
デスクに上体を預けたまま、呼吸を落ち着けながら絶頂の余韻に浸っていると、先パイが腰を引いた。
「んっ・・・・・・」
ゆっくりとペニスが抜かれていく緩やかな快感に小さく喘ぎが漏れる。そのまま抜かれるのかと思った先輩のペニスはしかし、あと少しというところで再びわたしの中へ勢いを増して潜り込んできた。
「あうっ!」
敏感になった粘膜を擦られる感覚に背中が反り返る。
「ね、せんぱい。ちょっと待っ・・・・・・んんっ!」
先パイはわたしの声なんか聞こえないかのように、ずんっと深く突いてくる。
「入れて欲しいって言ったのはお前だろ?」
「で、でも敏感になってて、刺激が強すぎ・・・・・・る、ウゥっ!」
その間も先パイの腰が前後に動き、淫らな水音を立てながらわたしの中を掻き回す。一旦は収まりかけた快楽の火がわたしの中で再び燃え始める。
「感じすぎるってことか?」
先パイの言葉に唇を引き結んだまま、夢中で首を縦に振る。
「じゃあ、気持ちいいってことだな?」
「でも、でも・・・・・・」
これまでの先パイとのセックスでは、イッてしまった直後に続けてするなんてことがなかったから、自分がどうなってしまうのかが怖い。実際、さっきから数回突かれただけで、次の絶頂に向けて昂ぶっていっているのがはっきり分かる。そのとき、わたしの中から先パイの感触がふっと消えた。
「・・・・・・え?」
一瞬、なにが起きたのか分からなかった。先パイがペニスを抜いたのだと分かったとき、突然の喪失感に膣の中が切なく疼く。
「感じすぎて怖いんだろ?じゃあ今日はここでやめようか」
先パイがペニスの先だけを膣の入り口に残したまま、囁いた。
「・・・・・・だめぇ」
いじわるな先パイの言葉に、お尻を突き出してペニスの先を膣の中に飲み込んだ。
「なにが駄目なんだ?」
「・・・・・・ぬ、抜いちゃだめぇぇぇ」
わたしは恥ずかしい言葉を口にしながら、お尻に力を入れて先パイのものを離すまいとあそこを締める。
「ウッ、でも感じすぎるんだろ?」
「それでも駄目なの!せんぱい、お願い、お願い!」
必死で懇願しながら、夢中で先パイに腰を押し付ける。再び先パイのペニスでわたしの中が満たされる。
「分かった。じゃあ、もっと感じさせてやるよ」
先パイが指を食い込ませるようにして、お尻を掴むと長いストロークで猛然と抽送を再開した。デスクの端を掴んだ手に力が入り、指先が白くなる。
「ああっ!いいっ!いいの、せんぱいィィィっ!!」
わたしの中を掻き回す、ぐちゅぐちゅとした湿った音を聞きながら、快感のままに嬌声を上げる。わたしの中から掻き出された粘液が、ぽたぽたとグレーのカーペットタイルの上に小さな黒い染みを作っていく。
「ウッ、ウウゥッ!」
先パイが獣のような呻きを上げながら抽送のペースを上げていく。パンパンとわたしの腰に先パイの腰を打ち付ける音がオフィスに響く。
「いいっ!せんぱい・・・・・・イイッ!」
わたしの頭の中は、もう先パイのペニスから与えられる快感で一杯だった。視界の中を何回もぱちぱちと火花が飛んだ。下半身では先パイの精子を受け止めようと子宮がぐぐっと下がり、先パイのものをくわえた膣壁が収縮を始めていた。
「ウッ・・・・・・」
先パイが呻いた。先パイもたぶん限界が近いのだろう。その声に反応したように、わたし膣も射精を促すようにぎゅっと収縮していった。
「くあっ!も、もうダメ・・・・・・だ」
先パイの指がお尻の肉に食い込み、最後の一突きをずんっと子宮に向けて突き入れた。
「わ、わたしも・・・・・・。せんぱい、来て、きてぇぇぇぇっ!!」
わたしも腰をグイッと突き出して、先パイのペニスを膣のいちばん深いところまで飲み込むと、びくびくと身体が悦びに震え始める。
「ウッ、くあっ!」
先パイの叫びとともに、熱い塊が何度も何度もわたしの子宮に叩きつけられる。
「あっ、ああっ!?いっ、イッ・・・・・・くぅぅぅぅっ!!」
子宮に打ち付けられる先パイの熱い精子を感じながら、わたしも身体を震わせて絶頂に声を上げた。
わたしの膣は、先パイの精子を最後の一滴まで搾り取ろうとするかのように、びくびくと長い間痙攣し、先パイのペニスを離そうとしなかった。
長い射精が終わると、デスクに伏せて肩で息をしていたわたしに先パイが覆い被さってきた。先パイも荒い息のまま、肩越しに振り向いたわたしに優しくキスをしてくれる。
そういえば、と心地よい余韻に浸りながらふと考える。
―――先パイのこと、ヘンタイかもって思ってたけど・・・・・・
唇を離した先パイをじっと見つめる。
「ん?」
わたしの視線に先パイが首を傾げる。
―――こんなんじゃわたしも先パイのこと言えないな
ふふっと思わず笑みがこぼれる。
「???」
突然笑い始めたわたしを見て、先パイの顔がますます怪訝になる。
「何でもありませんよ」
「?、ヘンなやつだな」
怪訝な表情を浮かべたまま、先パイが体を起こす。その拍子に今までわたしの中にあった先パイのものがつるりと抜け出てきた。
「あっ・・・・・・、って、わわっ!ダメっ!!」
わたしのあそこから、どろりと先パイの残滓が溢れてくる。慌てて股間を押さえて内股をすり合わせるが、当然そんなことでは止めることができるはずもない。
「わあっ、先パイ。ティッシュ、ティッシュ取って下さい!!」
先パイがそのへんのデスクから取ってきたティッシュボックスをわたしに渡す。そこから何枚か抜き取って股間に当てるが、すでに膝のあたりまで垂れてしまっていた。
「もお!先パイ、出しすぎですよぉ・・・・・・」
先パイの視線から股間を隠すようにして、肩越しに口を尖らせる。
「お前がエッチなのが悪い」
先パイは自分のズボンをはきながらひどい台詞を吐いた。
「・・・・・・なっ!!」
さっき、わたしが考えていたことを見透かされたような感じがして、咄嗟に反論することができなかった。
「おっ、自覚はあるみたいだな?」
にやにやと笑いながら、したり顔で先パイが頷いている。
「あっ、あるわけないじゃないですか!先パイの方がよっぽどエッチですよ!」
「そうかぁ?今だって、誘ってきたのはお前の方だしなあ」
「~~~~~~っっ!!」
顔が真っ赤になり口だけをぱくぱく動かすが、なにも言葉が出てこない。そんなわたしの姿を見て、先パイが後ろから抱きしめてきた。
「お前のそんなエッチなところも大好きだぞ」
意趣返しのように先パイが耳元で囁いた。
「先パイがエッチだから、わたしもエッチになっちゃうんですよぉ・・・・・・」
先パイの腕を抱きながらぶつぶつと呟く。
「ま、そういうことにしといてやるよ」
笑いを含んだ声で先パイが言う。先パイはちゅっとわたしの頬にキスをすると身体を離して「んんっ」と伸びをした。
「さて、もう少しで終わるから、お前は帰り支度をしといてくれ。俺ん家で飯にしようぜ」
その切り替えに早さにくすりと笑ってしまう。
初めてのプレミアムフライデーは、本来の趣旨とは全く違った意味で特別な日になってしまった。これから毎月、プレミアムフライデーが来るたびに、しばらくは今日のことを思い出して顔を熱くすることになるのだろう。そんなことを考えながら先パイの方に振り返る。
「はい、ふみちゃんも待ってますしね!」
「先輩と後輩ちゃん~しっかり者だが愛され上手の可愛い後輩~」を読んで頂きありがとうございました。浅倉椎です。
なんだかんだで意外と書けるもんです。
しかもネタが決まってから約一週間での投稿という異例の早さ。1作目のときは2ヶ月掛かっていることを考えると私も成長したもんだ。
本当は、前回の続きで1作書いていたのですが、2/24にアップされた後輩ちゃんの二人きりを意識しているような表情を見たら、いきなり「降りて」来たので一気に書き上げてしまいました。
さてさて、とゆーわけで次回作は書き掛けの前作からの続き(ややこしいな)、後輩ちゃんものです。そんなに掛からずお届けできると思いますので、待って下さっている方々、今しばらくお待ち下さい。
ではでは