※この作品はR-18です。

ティアマトの番   作:Ω2

7 / 9
キング破産!(挨拶)
一月のFGOの課金額合計が見るのが怖い作者です。
今回でいよいよ静謐さんが堕ちます。



毒の娘が堕ちる時 後編

 一体どれ程の時間が経過したのだろう。

 少なくとも静謐にとっては、とても長く、重い時間であった。

 その証拠に、彼女の手には落ちていた短刀が握られている。

 身体を襲っていた毒の快楽も、もうない。

 自分の身体に毒の耐性が出来たのか、男が長時間離れていた為に、毒の効果が切れたのかは分からないが、静謐は現在自由であった。

 しかし手にある短刀で自らの命を絶つことはなく、ただ泥で覆われた床に、仰向けに横になり、何もない真っ黒な空を眺めていた。

(私は――)

 何をしているのだろう?

(死ぬべきなのに)

 誰が考えても分かりきっているのに。

(死にたくない)

 躊躇いがある。ここで死んでしまっては、ずっと欲しかったものが手に入らなくなってしまうーーそんな気がしてしまうのだ。

 分からない。何もかも。

 考えたくない。全てが。

 忘れたい。

 だから――

(忘れよう)

 静謐は快楽に溺れたくなった。

 自らの手で、秘所に手を伸ばし、浅ましい快楽を貪り始めた。

「ん、は、あぁ」

 気持ちいい。毒の快楽のような激しさは微塵もないが、自分でコントロール出来る悦楽は今の静謐を酔わせるには十分であった。

「はぁ、はぁ、はぁぁ……んっ、んんん!」

 指が動く。気がつけば早くなり、より激しい快楽を求めていた。

(服、邪魔!)

 短刀が動く。静謐は身に付けている服を切り、生まれたままの姿となった。

 これで短刀はもう必要ない。静謐は短刀を脇に捨て、自由になった手で胸を激しく揉みしだき、もう片方の手の指で一番敏感なクリトリスを擦る。

(もっと、もっと――!)

 裸になった開放感が、静謐をより大胆にする。

 

 

 どうせ自分は一人なのだ。

 

 

 ならばどこまでも楽しんでしまえばいい。

 

 

 

 快楽に――堕ちてしまえばいい。

 

 

 

 弄っていたクリトリスに、指を添え、広げる。

 そうすると、快楽の根源の本体が露出した。

 それを擦る。自らの手でぐちゃぐちゃに弄る。

「んっ……んんぁぁぁーー……ッッ!!!」

 頭を突き抜ける快楽に、背中が自然と仰け反り、愛液を吹き出す。

「うう、う、うああああぁぁぁ!!!!」

 だが止まらない。止まれない。

 むしろタガが外れたように、何よりも淫らに浅ましく快楽を求める

「気持ち、いい! 凄い! 凄く気持ちいい!!」

 激しく叫ぶ。自らに言い聞かせるように。足りない何かを補填するように。気分を意図的に昂らせ、絶頂への階段を登っていく。

(来る!)

 絶頂の痺れに静謐は抗わない。

 嬉々として受け入れる。

 

 

「っ! あ、あぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 

 意識を焼く快楽の波。

 全身がはりつめ、痙攣をした後に、絶頂から解放された身体は泥の上に脱力する。

「あ、はぁ、はぁ、はぁ――」

 気持ちがよかった。とても。

 今まで行ってきた自慰の中で一番だったのは間違いない。

「う、あ――」

 それなのに静謐は再び自慰を再開する。

(足り、ない)

 埋まらないからだ。胸にポッかりと開いた空白が。

「んく、あ、んんっっ!!」

 悲しさと、切なさに突き動かされ、静謐の自らを蹂躙する手はより一層激しさを増していく。

 

 

「くうあ、ひ、ひいぁぁぁ!!!」

 

 

 

 一体何度絶頂したのだろうか。

 

 

 

「いく! あぁ、いく! いくぅぅぅぅ!!!」

 

 

 

 少なくとも男に与えられたあの毒の絶頂の回数を上回る程に、自慰の絶頂を迎えた。

 

 

 

 なのに、足りない。満たされない。

 だから終われない。

 狂ってしまう程の孤独感に支配された静謐が自慰を止めることは決してない。

 終わることのない、満たされることのない自慰行為を永遠に続ける。

 

 

「く、あ、おあぁ、あぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

 

 もし、その行為が終わる事があるとすれば――

 

 

 

 

「辛そうだな。静謐」

 

 

 

 彼女が心の底から求めるものが帰って来た時だけである。

 

 

 

 

 顔を上げると、男がいた。

 その存在を認識すると、

「あ」

 ピタリと、自分を蹂躙していた手が自然に止まった。

「少し離れただけだというのに……どれだけ寂しがり屋なんだお前は」

「ん、あ――」

 横になっている静謐の近くに腰をおろすと、男は静謐の頭を優しく撫でる。

「はふ」

 頭を撫でられた。それだけだというのに、トクンと、静謐の胸が静かに高鳴る。

(……これだ)

 これが欲しかったのだ。温かくてくすぐったい。蕩けそうな感覚。

 あれだけ自慰をしても満たされなかったものが、すぐに満たされる。

「来い。抱き締めてやる」

 腕が広げられ、招かれる。

 それを理解した静謐は、いてもたってもいられずに、身体を起こし、男の胸に飛び込んだ。

「一人にしてすまなかったな。だが許せ。これもお前を手にいれるためだ」

 その言葉だけで、静謐は泣きたくなるぐらいの歓喜に包まれる。

 言いたいことはある。聞きたいことは山ほどある。

 だが今知りたいのは、ただ一つ――

「どうしてこんなことを?」

 男がどうしてこのような手段と手間を使ってまで、自分を堕とそうとしているのかが静謐には分からなかった。

 これ程までの力があれば、どんなサーヴァントだって堕とすことは可能だろう。

 自分よりも強力なサーヴァントなんてごまんといるのに、どうして出来損ないの自分を堕とそうとするのかと。

「言ったはずだぞ静謐」

 それに対する男の答えは、ただ一つであった。  

 

 

 

「俺にはお前が(・・・)必要だと」

 

 

 

 男は抱擁しながら、片手で静謐の身体に手を伸ばす。 

 

 

「その肢体も」

 

 

 触れる。その肌に。

 

 

「その毒も」

 

 

 口付けする。その唇に。

 

 

「その魂も」

 

 

 心からの言葉をおくる。その魂に。

 

 

「俺はお前の全てが欲しい」

 

 

「う、く、あ……」

 涙が止まらない。止めようと思っても、勝手に流れ出す。

 もう限界であった。

「」  

 欲しかったものは、求めていたものは、ここにあった。

(熱い)

 身体が。

(熱い)

 心が。

(蕩ける)

 全てが。

 この男に、焼き付くされる。

 今ようやく気付いた。この男が毒なのだ。

 破滅が約束されていると分かっているのに、一度味わってしまえば、もう止まらない。

 どうしようもなくその魔性の虜にされてしまう。

(私も、もう――)

 戻れない。この男から離れる事など考えられない。

「選べ静謐。このまま俺から離れ、以前のマスターの元でただ触れられるだけの毎日に満足するのか」

 「それとも」と男が言う。

 

 

「俺の元で愛され続けるのか」

 

「お前がきめろ」

 

 

 手が離される。

 

 

 身体が離れる。

 

 

 温もりが消える。

 

 

 寒い。一人とはこんなに寒かったのか。慣れ親しんだはずの感覚が、今は途方もなく遠く、恐ろしい。

 

 

「私は――」

 

 

 私、は、

 

 

「毒です」

 

 

 自分は毒。

 

 

「人を殺すための存在です」

 

 

 なにかを滅ぼすための毒。

 

 

「それでも」

 

 

 それでも――

 

 

「愛してくれますか?」

 

 

 本当に愛してくれるのか?

 

 

「……」

 返答はない。ただ男は静謐に近付くと、その唇を奪い、

 彼女の中を蹂躙した。

 舌も唾液も、理性すらも吸い付くされる。

 やがて唇を離すと、男は微笑んだ。

 

 

 

「お前の毒は、甘美だよ静謐」

 

 

 

 なにかが壊れた。静謐の中の何かが硝子のように粉々に砕け散らされた。

 

 

 身体が動く。

 理性よりもはやく。

 本能的に静謐のハサンは、男にひざまづいていた。

 

 

 そして誓う。

 

 

 

「貴方こそが、我があるじです」

 

 

 

 屈服を。堕落を。自分の全てを捧げる事を。

「その言葉は、以前のマスターにも言ったのではないか?」

「はい。ですが、今はっきりと理解しました」

 私のあるじは、あの者ではない。

「我があるじは、この世でただ一人。貴方様だけです」

 あの者が私に触れられたのは、私のあるじだったからではない。この方に出会う為の、運命の道程の一つだったのだと。

「私の毒が、意図せず相手の事を殺してしまうのは、全て貴方に出会うためだったのです」

「それは飛躍しすぎなのではないか?」

「かもしれません」

 だが、感じるのだ。

 かつて感じたことのない熱を。

 燃えつきてしまう程の狂気を。

 今、私の身体は感じている。

「しかし、それが今の私の嘘偽りない真実なのです」

 私は真のあるじに巡り会えた。

「では、お前の忠誠が本物か、見せてもらおうか」

 眼前に、逸物が出される。

「主命を受諾しました」

 何をどうすればいいのかなどという無粋な言葉は必要ない。

 静謐は、神聖なものに触れるかのような慈しみと共にあるじの分身に触れると、迷うことなく自らの口内に招き入れた。

 粘膜と粘膜の触れ合い。静謐の毒が、男に注がれていく。

 

 

 毒が回る。本来なら絶命を免れない致死量を受けながら、

 

 

「ほう。こいつは心地いいな」

 あるじは絶命する所か、毒から快楽のみを抽出し、楽しんでいた。

(流石です。我があるじ)

 自分の毒が支配されている。その事実に、静謐の奉仕にも熱が入る。

「えろ、れちゅ、ぴちゃぺちゃ」

 より多くの唾液を――毒を、あるじの肉棒に塗り込んでいく。

「いいぞ静謐」

 静謐はあるじの肉棒を喉の奥にくわえこむ。

 深く、口内の奥まで。俗に言うディープスロートを、静謐は蕩けそうな笑みと共に、敢行して見せた。

(あるじ、あるじ――)

 あるじから与えられるものならば、苦痛すら悦びであると言わんばかりに、一心不乱に快楽を捧げていく。

「動くぞ」

 その様に感じ入るものがあったのか、あるじは静謐の頭を掴むと、その喉の奥に逸物を突き込む。

「んぐぅ!?」

 突然の荒々しい一撃に、静謐の顔が一瞬苦しそうに歪む。

 だが、それだけだ。

「ん! ん、んんッッ!!!」

 静謐は止まらない。続くあるじの第二、第三撃を、完璧なタイミングで受け止めて見せる。

(あるじ――)

 常人の女ならとっくに逃げ出している殺人的な口内ピストンも、静謐にとっては愉悦でしかない。

 自分が求められている。必要とされているということを、実感できるからだ。

(すべて、すべて、あなたに捧げます)

 あるじの蹂躙を受け止める静謐の瞳には、神を信じる狂信者よりも、尚深い狂気が生まれていた。

「出すぞ静謐」

 その狂気を見たのか、あるじは自らの隷属者に、問いかける。

「どこに出して欲しい?」

「!」

 男の言葉を聞いた静謐の行動は迅速であった。口を離す所か、更に深くくわえこみ、口内の射精を願った。

「いいだろう。受けとるがいい」

 その願いに、あるじも答える。

 静謐の喉の奥に最後の突きを行うと、そこで精を解き放った。

「んぅ!?」

 想像していた以上の、吐精の勢いに、静謐の口内をあっという間に、白濁液が満たす。

 呼吸すらも忘れ、静謐はあるじの精を飲み込んでいく。

(ああ、だめ!)

 だがあまりにも勢いが強すぎる。加えて量も多すぎる。

 全ての精は飲み込み切れずに、静謐は口の端からいくらかをこぼれ落としてしまい、褐色の肌に流れ落ちてしまう。

(申し訳ありません。あるじ)

 己の未熟さに殺意すら覚える。満足な奉仕すら出来ないというのか。

「自分を責めるな。お前はよくやった」

 静謐の口内から逸物を引き抜きながら、主は労いの言葉をかける。

「忠誠は確かに見せてもらった。次は俺がお前に触れる番だ」

 自分と同じ目線まで身体を下げた主の言葉に、静謐は涙を流した。

 やはり、この人こそがあるじだ。自分が心の底から仕える事の出来る唯一の。

「交わるぞ静謐」

「ありがとうございます」

 このような自分と交わってくれると言ってくれるあるじに、静謐の性器は彼を受け入れても余りある蜜を生み出し続けていた。

「私が上になります」

「いいや静謐。その忠誠は嬉しいが、最初くらいは己の欲を優先しろ」

 男は静謐を抱き締めながら、自らの逸物を静謐の入り口に触れさせる。

「お前はこの体位(・・・・)がいいのだろう?」

「――はい」

 このお方は。どれだけ自分を夢中にさせるのだろう。

 万感の想いと共に、静謐はあるじの分身を自らの中に招き入れた。

「ふあッ!!」

 その事実だけで、三度は絶頂を極められた。

「いかが、ですか? 我があるじ」

「素晴らしい。その一言に尽きるな。お前の中が、俺を包み、溶かしてきているようだ。何度も味わいたいものだ」

「全てあなたのモノです」

「そうだったな」

 男は目を細めながら、腰を動かす。

(我があるじ)

 あるじに自らを捧げている実感に、静謐も狂おしい程の昂りを感じる。

 少し離れた後に、強く密着するこの体位――対面座位は、静謐にとって理想的だった。

密着している為、激しい腰使いは出来ないが、そのもどかしさすら心地よい。

「あるじ、わがあるじ――」

 あるじの熱に酔いしれ、静謐は行為に耽溺していく。

 腰を揺らす。小刻みに、円を描くように。

「ああ。ちゃんとお前の前にいる」

 あるじの逸物が最奥を突いた時、痺れるような多幸感を味わう。

「なるほど。大体分かった」

 静謐の反応から、彼女を悦ばせる場所を探り当てたあるじは、本格的に動き出す。

「まずはここだな」

「ふあっ!」

 抜けるか否かの限界まで抜いてからの、最奥までを貫く渾身の一突き。

「そしてこうだな」

「あ、か、は!」

 そしてそこからの、抱擁。ただの抱擁ではない。骨が折れる一歩手前の全力の密着。

「更にこれだ」

「ひゃ!?」

 仕上げとばかりに、静謐の耳の穴に舌を入れる。唾液の音をわざと立て、少女の耳の中を荒々しく蹂躙。

一見、異常に見える性行為ではあるが、

「は、ひ、は、ひはひぃ!!」

 その異常は、静謐のハサンの性の悦びを全て的確に突いていた。

「あ、りゅ、じぃ!!」

 舌が上手く回らない。視界が虚ろで、上手く焦点が定まらない。

 快楽と幸福感で頭がグズグズに溶かされる。

 涙と唾液が勝手に流れ、頬が緩むのが抑えられない。

(気持ちいい)

 子宮まで貫いてくるあるじの一突きが。

(幸せ)

 壊れてしまう程に、触れてくれるあるじの身体が。

(とろける)

 脳まで犯されているような、耳を蹂躙してくれるあるじの舌が。

「あ、るじぃ」

 静謐のハサンを絶頂へと導いていく。

「いきそうか?」

「は、い」

 幸せと快楽で頭がどうにかなってしまいそうだった。

「構わん。俺も出すぞ。静謐。分かっているな」 

 あるじの言葉に、グズグズに蕩けていた思考が僅かに再構成される。

 これから自分に何が起こるのか。それをはっきりと理解した静謐は――

 

 

 

「どうか、わたしを、あなたのむすめにしてください」

 

 

 

 隷属と屈服。そして屈服の宣言をした。

「いいだろう」

 あるじは笑みを浮かべる。何よりも邪悪に。そして何よりも慈愛に満ちた笑みを。

 

 

 

「静謐。これよりお前は俺の家族だ」

 

 

「あぁ!」

 これで、自分は全てをあるじに捧げる事が出来る。

 文字通り、あるじと一つに――

「あ――」

 その事実の認識が、最後の引き金となり、

 

 

 

「う、く、あぁぁぁぁぁっッッ!!!!」

 

 

 

 静謐は味わった。

 絶頂を。

 あるじの精を。

 二度と引き返す事の出来ない禁断の果実を。

 これまで知る事の出来なかった魂を融けさせる幸福感と共に。

 

 

 

 胎内に男の性を感じながら、

 

 

 

(お仕えします。永久に。あなた様だけに)

 

 

 

 静謐の意識は幸せな闇の中に溶けていった。

 

 

 

 




やったねジャックちゃん!(次回で)家族が増えるよ!
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