「さぁ、ここが俺の部屋だ」
マリッジ中尉に連れて来られた場所はどうやら中尉に割り当てられた部屋らしい。
部屋、と言っても天幕が張られ、視界が遮られているだけの簡素な造りだ。もしここでセックスを……それも本番をしようものなら声は駄々漏れだろう。女騎士だ、年齢は若いだろう。そんな騎士で構成されているのに好奇心を持たない奴はいないだろう。皆興味津々に男を見てたし。
俺の手を離し、腰に下げていた剣を取り外した。次いで防具を。
防具の下は、胸に布らしきものを巻き付けていた。変に揺れないようにするためだろうか。それも取ってしまうのかと思いきや、手を掛けるそぶりは無かった。
ここがただの野営地でしかないからか?
多分そうなんだろう。
「うん? そんなに俺の事を見つめてどうしたんだ? もうヤりたいのか」
「あ、いえ……その、胸のさらしは取らないんですね」
「え? あ、ああ。いくら陣地を築いたとしても、ここは戦場になりうる恐れの高い場所だ。そんな所でおめおめとさらしを取れるものか」
「そうですか……」
やはり、と言うべきか。
いくら休憩と言う名のセックスとは言え、そこまで気を抜くわけにはいかないと。いや、今から抜かれるのは俺の方なんでしょうが。何を? ナニをに決まってんだろバカヤロウ。
あ、これからこのお姉さんとくんずれほんずれするんかと想像しただけで息子が反応してしまった。そういや、村仕事に追われてたしこれと言った女性もいなかったから溜まりに溜まってる。
「なんだ? 俺の胸が見たかったのかぁ?」
「あ、はい」
「んなっ!? ……な、なんて真っ直ぐな、いや、なんてエロい奴と言った方が正しいか」
あれだけ泰然としていたお姉さんが頬を赤らめ俺を見つめてくる。
やめぇや、そんな表情で見つめられたら本当に勃起してしまうやろが。あ、今からセックスするんだったら問題無いんですが。この息子がどれだけ刺激に耐えられるか分からないんです。勘弁してくださいでもエロい事はお願いします!
それから、ついこの間自分の息子を見たとき驚いてしまった。
前の俺の息子よりも大きかったのだ! さすがにこれには驚いて小便が飛び散ってしまったが、当然ながらトイレなんて代物は無く、林の中で垂れ流していたからセーフ。
しかし……毎晩毎晩ギンギンに勃起して止まない性欲の強さは変わらずであったのは今となっては良い技能だ。今まさに使用機会が巡りまわってきたのだから。
が、ティッシュなんて上等な代物やそれに取って代わるような物もないため、シコることは出来ないでいたのが後になって響いてきた。
つまり今。
――もう、めっちゃビンビンですやん……
「な……な、お、お前……もうこんなにして……しかも大きい」
「あ、止め!」
さすがに呆然としてしまった間に詰め寄られていた。
動きのキレが良すぎて見えなかったんですが。ウラスージ軍の兵士は化け物かっ!?
たった一枚の布の上からペニスを撫でられただけで敏感に反応してしまう。すり、すりとゆっくり上下に擦られているだけなのにビクッと脈動する。
てか、いきなり過ぎて驚いたってのもあるが、軽く考えてはいたが本当にこんな事をするとは……
「凄い……ここまで大きいチンポは初めてだ。こんな上等な男、そうそうお目にかかれないものだが……ふふっ、今日は運が良い」
「ふぁ……」
抱き締められ、首筋をレロォと舐められた。
性感帯ではないはずだが、ざらりとした舌の感触に背筋で何かがゾワゾワと昇ってくるようだった。こうして抱き締められて思ったが、この女性は俺よりも背が高い。それに、騎士と言うからバッキバキの肉体なのかと思いきや、しっかり女性らしくプニプニでスベスベな体つき。
正直、魅力的です。
この世界、馬や槍や剣で戦争をしている時代だというのにここまで体のケアをできるだろうか? 疑問は尽きないが、取りあえずは天国のようなこの状況を堪能しようじゃあるまいか。
「んっ……」
「は、あぁ! だ、抱き締めてくるとはな。お前、村ではかなり淫乱だったんじゃないか?」
「そ、そんな事ありません。……中尉が、初めての相手です」
「な、な、……っ!」
「んぶ!?」
強引、だが柔らかな唇の感触は中々に気持ちが良い。
どころか、何も味なんてしないはずなのに何故かキスが美味しく、蕩けてしまうような感覚に囚われる。自然と目を細め、強引な吸い付きを甘受する。
ん、はぁ……
互いに吐息が漏れる。その息が頬を撫で、性欲をさらに高めていく。
今目の前のこの人が、それも小さかろうが一つの組織を担っている一人の人員が俺に夢中になっていると考えるだけで、意識が朦朧とするような快感が昇ってくる。
だらしなく口を開けてしまった俺の中に、中尉の舌が侵入してきた。
いきなり激しい事はするなよって自分で釘指しといて中尉だって結構激しいじゃないですか、なんてふと思う。あれだけ嫌そうにしていた男たちは今どうしてるんだろうかと、つい心配になってしまった。
「ぷは、はぁ……おい。今、別な事を考えなかったか?」
「ふえ?」
「……あ、あぁ……なんて可愛い奴なんだ。今回この遠征に来て本当に良かった……!」
「うぎゅ!? き、キツイですっ!」
「あ、す、すまん……!」
感極まったのか強く抱きしめられてしまった。
それだけで俺よりも力が強く、頑強な肉体なんだなと改めて認識させられた。すぐに弱めてくれた中尉の表情は、どこか申し訳なさそうに眉を寄せ、ハの字を作っていた。
――ここでふと思い出したが、女性はカッコいいとか凛々しいとか言われると喜び、逆に男性は可愛いとか美しいとか言われると嬉しいと思うらしい。
これらの言葉は逆の性別でも喜ばれることは喜ばれるが、俺にしてみれば前世とは逆の言葉で喜ぶと言うのだから驚きだ。
まぁ、別にこの世界で俺がそんな言葉を言う機会なんて一切無かったから問題なかったんだが。目の前のこの女性を褒めるにはどうしたら良いんだろうか……?
普段から凛々しさを前面に出しているクール系女子が、ふとしたタイミングで困っている表情を晒す。これはギャップ萌えとして可愛いと言いたいところなんだが、ここでもそうやって言って良いものなんだろうか……?
「……」
「ど、どうしたんだ……?」
何て言おうか逡巡しているうちに、ドンドン涙目になっていく中尉の姿に、きゅんとしてしまった。そう、俺の心は突き動かされてしまったのだ。
「そ、その……」
「うん?」
「ちゅ、中尉は、凄く……可愛らしい方なんですね」
「……」
「中尉?」
やっべ、選択ミスしてしまったか?
涙目だった中尉の表情は真っ赤に染まり、唖然としているんだから……これは凄く怒ってらっしゃる……?
「俺の事、マリッジって、呼んでくれないか?」
「え、っと……え?」
「良いから!」
「ひゃっ! ……その、マリッジさん?」
「……もう、辛抱ならんっ!」
「わっ!?」
上に羽織っていた物をたくし上げられ、貧相な胸を曝け出してしまった。
まぁ、俺としては別段気にするところでもないから良いんだが、中尉の双眸はこれ以上ないくらいに見開いており、俺の胸をガン見していた。
ゆっくりと下に、胸へと吸い寄せられていく中尉。
右手を俺の後頭部に、左手を腰に回して逃げられないように抱き締めた状態。左手に関してはさわさわと感触を楽しむように上下に動いている。細い指が背を這う度にくすぐったさが入り混じった快感が脳に響く。
声を出さないように押し殺しているが……中尉の舌が左の乳首に触れた瞬間、なんとも言えない痺れが全身に行き渡っていた。
「ひ、うっ――!?」
「ふ、ん……んむ……ふふふ、乳首を舐められて反応するなんて、本当にお前は淫乱だなぁ。俺は、お前みたいな奴が大好きだよ」
「ん、あっ! きもち、良い……っ」
「そうか……ああ、本当に、なんて可愛らしい。ペース。ああ、ペース……ん、ふ、んぁ」
執拗に乳首だけを責めてくる中尉だったが、次第に舌の動きに変化が出てきた。自分でも思っていた以上の快感に戸惑いを覚えているが、これだけの美人が俺の躰に夢中になっていると思う度に込み上がってくる感情にゾクゾクしていた。
「んぁ……は、ぁぁ! い、ひぃ……!」
「ペース……お前、俺の男にならないか?」
「はえ?」
「お前が俺の男になれば良いんだ。そうすればずっと俺と一緒にいられるぞ」
「え、っと」
「お前は普段は何もしなくていい。俺が呼んだらすぐに来れる所にいればいいから、な?」
な?
と言われても正直頭が追いついてません。
俺が中尉の男になると言っても、何をすればいいかもわからないし。と言うか、基本的にすることはヤる事だけなんだろう。地方か分からんが、寂れた村出身の男がここまで迫られることってそうそうあることなんだろうか。
ま、ルックスが良くて性格もさばさばしてそうだし……
「わかりました」
「じゃ、じゃあ……!」
「はい、私はマリッジさんと一緒にいます」
「ペ、ペース……!」
「わ!?」
本当に感極まってしまったんだろう。
まさか俺一人が中尉と一緒にいると言っただけでここまでなるなんて。そこまで情に厚い人なんだろうか? それともここではモテないようなルックスなんだろうか。
発情した雄のように乳首を舐め続けていた中尉は、俺の平坦の胸に額を付けるようにして顔を隠し震えるばかり。
……え?
俺、どうすりゃ良いの?
細かい設定なんて一切ありません(爆)
思い付いたままキーボードを叩いてます。