"GIRLS und PANZER" R-18版短編集 作:キルロイさん
普段は耳にする事が無い金属同士の衝突音は、彼女たちにとって耳を掻きむしり背筋を震わしてしまう程の音でもあった。
少年にとっても同様であり、「ド(ry)」と絶叫した。少年が絶叫してしまうのも同情出来る。何しろ、あの無人機がどうなったのか、誰もが想像出来たからだ。
その最中、少年と同居人に好意を抱いていない
ああ、何て酷い事をやってしまった。日本の子供たちに愛されているキャラクターを海に葬ってしまった。とはいえ、私には海の底に沈んだ無人機を引き上げる術は無い。だから、私は別れの言葉を言わせてもらうわ。
『黒潮へ ドボンと落ちる 青タヌキ どらやき食わず しずかに寝てろ』
この小説の主役は私たちよ。だから、アンタは22世紀になるまでそこで待っていなさい!
一瞬だが暗黒面を見せた
「お主よ、あの無人機を引き上げる方法はないのか?」
「まず、僕の拘束を解いてよ」
「分かった」
「次に僕のズボンのポケットに四次元ポケットが入っているから、それを出してよ」
「分かった」
彼女が少年に手渡すと、少年は慣れた手付きで目的の道具を取り出した。
「君の縄。これで海底に落ちたド(ry)を引き上げる事が出来る」
少年が取り出したのは赤い紐であった。人間一人を吊るせる程の強度がある紐であり、所有者の指示で頭に相当する先端部を蛇のように回したり伸び縮みしたりする万能な紐であった。
それ行けと少年は紐に指示すると、紐は一方をネズミ色の手摺に括り付けてもう一方を海面へダイブさせた。少年が何も指示をしなくても紐は自身の判断で無人機を引き上げる準備を行った。これだけで十分に賢い紐である事が分かるが、残念な事に紐は目的を果たせずに引き上がってきた。
怪訝な表情をした少年と彼女たちが見つめる中で、紐は海水で濡れた先端で甲板に「短小で奥までイケナイ」と文字を書いた。日本語として意味は通じるが会話能力は残念な様子であった。
「うーん。届かないのか」
少年たちは困惑したが、別の方法をしずかが閃いた。
「ねえ、取り寄せバックでド(ry)を取りだしたらどうかな」
「重いから取り出す事が出来ない。129.3キロあるんだよ」
「そのバックに『君の縄。』を挿し込んで引き上げるのはどうかな?」
「そういう使い方が出来るのかな?」
早速、ショッキングピンク色の女性用ショルダーバッグのような外見をしたバッグを開き、『君の縄。』の一方を挿し込む。
不安の色を隠せない少年たちが見守る中で、紐は深海の底に転がっている無人機を引き上げるためにバッグの奥深くに向けて伸びていった。その結果は間もなく現れた。
無人機を掴む事に成功し、日光さえ届かない海底から引き上げ始めたのだ。
ピンと張りつめた紐がジリジリと手繰り寄せていく姿に少年たちは歓喜の声を挙げたが、深海から引き上げるのは容易ではなかった。元から重いからなのか海流による抵抗が強いのか理由は不明だが、非常に時間が掛かっていた。
手繰り寄せ続けて十数分ほど経過し無人機の一部がバッグから現れると少年は喜び、彼女達も少年に対して抱いていた不満を忘れて喜んだ。だが、完全に引き上げられ甲板に足を付けた無人機を見て、少年たちは戦慄した。グロテスクな姿をした深海魚が洗練された姿と思えるほど、無人機の姿は異様であったからだ。
片腕はもげ、頭部は大きく凹み、顔面は内部機器が剥き出す程に大きく欠損していた。学園艦の艦首に激突した後に艦首波によって海中でもみくちゃにされ、海水による抵抗を受けつつも重力による加速を続けて海底に激突したからだ。
愛らしさを失った無人機は目を爛々と輝かせながら四次元ポケットに手を入れ、とある道具を取り出した。
「地球破壊爆弾♪ 全てネズミが悪いのさ。ネズミを一気に始末するにはこの爆弾がぴったりだ♪」
確実に頭がおかしくなった無人機は、躊躇いなく爆弾を甲板に置いた。慌てた少年が無人機に抱き付いてその行動を制止しようとしたが、無人機は残っている腕で少年を振り払った。それは、先程まで少年に示していた慈愛を海に捨ててしまったような態度であった。
少年たちは震えたり、腰を抜かせて甲板に座り込んだりしていた。もし、この爆弾が炸裂すれば、地球は消失し誰もが死に至る。降って湧いたような死の恐怖に誰もが怯えていた。
そんな少年たちの様子を気にする素振りさえせずに無人機は爆弾の起爆装置を作動させようとした。だが、すぐに気付いた。専用の鍵が二本あり、その鍵を同時に回さないと起爆装置が起動しないことに。
無人機は四次元ポケットを探しその鍵を取り出した瞬間だった。少年は無人機から鍵を奪い取り、そのまま走り去ったのだった。
▼△▼(^o^)/GuP▼△▼
日没間近で鮮やかさを失いつつある空の下で、少年はひたすら走った。行先も分からぬまま。
運動能力は非常に低いが同級生から「逃げ足だけは速い」と評されるように、無人機から逃れるように走る少年は非常に速かった。全裸のまま両手を大きく振り甲板を蹴るように走る姿は、太宰治の名著「走れメロス」に登場する主人公を彷彿させるような、力強いが悲壮感に満ち溢れた疾走を続けていた。
あっという間に遠ざかる少年を見て、無人機は叫んだ。
「おい、それを返せ!」
だが、少年は遠ざかる一方であった。悪態を吐いても事態は好転しない事を理解している無人機は新たな道具を取り出した。
「チーターローション♪」
足の裏に塗り付けると地球上で最速の動物であるチーターより速く、眼にも止まらぬほど早く走る事が出来るローションである。これを足の塗り付けた無人機は少年を捕捉すべき追撃を開始した。だが、残念な事に無人機はこのローションの能力を十分に引き出す事が出来なかった。学園艦の艦首に激突した際に駆動系を損傷してしまい、ぎこちない走り方しか出来なくなってしまったからだ。
だからといってローションの効果が無い訳ではなかった。間もなく無人機は、全裸で竿を振りながら疾走し続ける少年の姿を捉えたのだ。少年は無人機の気配を感じ追撃を避けようとして右へ左へと回避したが、無人機は最短距離を突き進むため距離を縮められる結果になった。
そして、一気に間隔を詰めた無人機は少年に飛び掛かろうとした。その時だった。
「撃てっ」と言う号令と共に37ミリ戦車砲が発砲し、無人機の背中に徹甲弾が直撃したのだ。その衝撃は凄まじく、海底に激突した衝撃でも四散しなかった無人機ですらよろめかせ、思わず甲板に膝をつけさせるものであった。
その隙に戦車は少年の元に駆け寄り、砲塔から身を乗り出した車長が少年に手を差し伸べた。
「さあ、早く乗りなさい」
その車長は先程まで少年に罰を与えようとしていた女子であるしずかだった。彼女は少年を狭い車内に押し込むと、その上から少年を抑えつけるように乗り込んで戦車を発進させた。
「間一髪だった。もうダメかと思った」
「戦車のエンジンが中々掛からなくてね。起動するまで時間が掛かってしまった」
しずかは、彼女の足元で安堵の溜息をつく少年を見ないようにしていた。車長として周囲の確認を疎かには出来ないという建前上の理由があるが、本当の理由は朧げな車内灯に浮かび上がる少年の竿に視線が吸い込まれてしまうからだ。
「それで少年よ。これからどうする」
「まず、無人機を停止させないと」
どうやって無人機を停止させるか。しずかは思案しつつ砲塔後部にある展望窓から後方を覗き込んだ途端、思わず息を飲み込んだ。闇のベールに包まれ星が輝き出した空の下で、鬼火のような青白い光で目を輝かせた無人機が距離を詰めつつ追跡していたのだ。それは、彼女に恐怖を呼び起こすものだった。
「ア、アンタ、アレを何とかしなさい」
「尻尾を引けば全機能が停止するけれど……」
「それを早くやってよ」
「ど、どうやって掴むのさ」
「取り寄せバッグで尻尾を掴めばいいんじゃない?」
「それは飛んでいる弾丸を素手で掴むようなものだよ。ムリムリ」
「他に方法は無いの?」
「だったら、戦車を停止させてド(ry)が捕り付くようにしよう。そうすれば取り寄せバッグが現れる空間を定める事が出来るから、こっそりと尻尾を掴む事が出来る」
「本当に? それが出来なければ、私たちはお終いよ」
「この戦車の装甲は何ミリ?」
「8ミリ以上あるわ」
「しばらくは耐える事が出来るよ。そもそも、僕たちがお終いになれば地球がお終いになるのだよ」
「……分かったわ、その案で行きましょう。
「ほい来た、停車」
「全速前進即時待機」
「前進準備OK」
履帯の駆動による振動がピタリと止んだ車内は、ディーゼルエンジンのアイドリング音と少年たちの呼吸音以外の音が全て消えた。少年たちは息を潜めつつ闇のベールに包まれた外界から無人機を少しでも早く見つけようと展望窓や銃眼から目を凝らしていた。
間もなくすると戦車の前方が揺れた。しずかが照準器を覗き込むと、無人機は戦車の車体に立ちあがりポケットから道具を取り出そうとしていた。
「アンタ、尻尾を引っ張って。早く!」
しずかが照準器を通して外界を見続けていると、無人機後方に広がる空間に特徴あるバッグが現れた。その中から伸びた手が無人機の尻尾を掴み、思いっきり引っ張った。
よし、上手くいった。彼女は成功を確信したが数秒後には顔を青ざめさせた。
少年が強く引き過ぎてしまい、尻尾を引き千切ってしまったのだ。残念な事に無人機は動作し続けていた。作戦は失敗したのだ。
恐怖に震え続けながらも毅然とした態度を保ち続けていた彼女の視線を感じたのであろうか、無人機は目を青白く輝かせながら彼女へ顔を向けた。その手には大型の鉄鋏が握られていた。今まで冷静な態度を崩さなかったしずかが遂に恐怖に負け、遂に悲鳴を漏らした。
「ひいっ、嫌だ。怖い」
しずかの悲鳴を聞き、反射的に
だが、一瞬の気の緩みが致命傷になることもある。戦車が急制動を掛けた時、力を抜いていたしずかは車長席から放りだされようとした。だが、少年が一瞬早く反応し、君の縄で彼女の身体を椅子に括り付けて落下を防いだのだ。もし、そのまま席から落下すれば頭部に大きな切り傷が出来てしまい、致命傷になる可能性もあった。少年は間一髪でしずかを守ったのだ。
「しずかちゃん、大丈夫?」
「あ、ありがとう」
しずかは日常的に使っている侍言葉ではなく、女の子が極普通に会話する言葉で礼を言った事に気づいていないが、確実に素の彼女が現れ始めていた。だが、このような機動を繰り返しても無人機は振り落とされる気配がなかった。恐ろしい事に無人機は37ミリ砲の死角に入ってしまい、少年たちの攻撃手段を無力化していた。
そして、遂に無人機の攻撃が始まった。大型の鉄鋏を鉾の様に握った無人機は、それを砲塔正面を目掛けて突き刺したのだ。その光景は、しずかにとって俄かには信じる事が出来ないものであった。薄いとはいえ12ミリある鋼板を易々と貫き、鋭利な鋏の先端が砲塔内部に現れたのだ。常人では不可能な方法であった。
だが、脚と同様に腕が短いため、勢いよく鋏を突き刺すために加速させる力が不足していた。また、片腕しか残っていないため本来の鋏の使い方が出来ない。無人機にとっては残念な事だが、これが精一杯の攻撃であった。
砲塔を貫いて少年たちを殺傷することを諦めた無人機は、矛先を砲塔天蓋にある蓋に向け蝶番を破壊し始めた。蝶番目掛けて突き刺される鋏は揺れ続ける戦車によって狙いが定まらずにガツンガツンと繰り返し音を立てるだけであったが、その車内にいるしずかは毅然とした態度を保ち続ける胆力をズタズタに引き裂かれていった。
そこにいる彼女は、サムライに憧れてそれを演じる姿ではなく死の恐怖に直面し震えるか弱い姿になっていた。
「まだ、死にたくない」
しずかの言葉に驚いた
「大丈夫だよ。しずかちゃん、僕がいるから安心して」
一見、頼もしい言葉であるが、しずかと
「だから、アンタが一緒にいるから心配なのよ!」
「余計なことを言わずに黙ってろ。この疫病神!」
しずかだけではなく
この子め、女の扱い方が上手だな。見直した。
しずかが少年の見つめ直すと、少年は取り寄せバッグに手を挿し込み向こう側にいる無人機を何度も殴り続けていた。少年は諦めていなかったのだ。
不思議な事に、先程まで馬鹿にしていた少年が急に頼もしく見え始めた。しずかは気付いていないが少年に対して好意を持ち始めたのだ。そうであるからこそ、次の瞬間に起きた少年のミスを快く受け入れたのだ。
彼女は普段濃い目のストッキングを穿いているのだが、この時は大浴場で起きた騒動の影響でたまたま穿いていなかったのだ。彼女のスカートの奥底に隠されていたショーツは、ショッキングピンク色の生地にリボンレースがハート型に縫い付けられており『お人形さんのように綺麗だが怖いお姉さん』の本当の姿を主張していた。少年が食い入るように見入ってしまうのは当然であり、竿も勃起した。偶然にも、そこに取り寄せバッグが口を下に向けて被さったのだ。
少年は驚いたがしずかも驚いた。彼女のお腹の中に突然何かが挿し込まれたような違和感を生まれたからだ。それは、人肌並に温かく適度な大きさの棒であった。
まるで少年の竿が挿し込まれているようであった。それしか考えられなかった。
「ねえ、アナタ、私に何をしたの」
「何もしていない。ただ……」
「何よ」
「しずかちゃんのパンツがばっちり見えた」
全てを理解したしずかは大きくため息をついた。バッグは少年のエロイ妄想を指示と誤認識し、少年の竿をしずかの蜜壺に送り込んだのだ。
だが、これはしずかにとって不快ではなかった。むしろ、快感でありった。
車内は揺れ続けており、バッグは少年の竿を咥えたまま舞い踊り続けていた。だから、彼女の体内にある竿は蜜壺を掻き回すような動きを続けていたのだ。常に竿が不規則に動き蜜壺のどこかを擦りつける事が、しずかにとって快感を呼び起こした。上気して顔を赤らめる少年を見下ろしつつ、しずかも顔を赤らめ息を荒くし始めた。
「あん♡、気持ちいい」
「しずかちゃん、僕も気持ちいい」
「私のナカは凄く熱くて気持ちいいでしょ」
「うん。凄く気持ちいい」
何時の間にか彼女を椅子に拘束し続ける君の縄も動き始めた。先端がモソモソと動き始めて衣類の中に侵入し、彼女の乳首を愛撫し始めた。
打ち寄せる波に飲まれるように次々と快感に溺れつつある彼女の耳に、昨年夏に公開され大好評であった某映画の主題歌のサビが流れてきた。
「♪前前前戯は大事だ 君が気持ち良くなるため♪」
歌詞が微妙に違うが、そのサビをリピートし続けたしずかは快感の大渦に飲まれていったが、ガキンという金属音で我に返った。
遂に無人機が蝶番を破壊したのだ。蓋が取り除かれて鋏が車内に突き刺さってくるのは時間の問題であった。
覚悟を決めたしずかは少年も声を掛けた。
「もうすぐ、イク?」
「ボク、もう出そうだ」
「少し我慢して」
「もう出そうだよ」
「我慢して!」
遂に蓋が取り払われた。その瞬間、しずかは指示した。
「君の縄。あの暴走無人機の頭を掴んで車内に引き込みなさい!」
勢いよく縄が飛び出し引き寄せられた無人機が車内に顔を覗かせた瞬間、しずかは足で取り寄せバッグを取り払い叫んだ。
「今よ。一杯出して!」
「出る!」
彼女に期待に応えるべく、少年は勢いよく白濁液を迸らせた。
▼△▼(^o^)/GuP▼△▼
二人の熱い期待が籠もった液は、顔面が欠損して内部機器が露呈している箇所に見事に命中した。
無人機は断末魔の絶叫を挙げたが、間もなくスパークを発生させ沈黙した。少年たちが暴走無人機に勝利した瞬間であった。
沈黙し屑鉄と化した無人機は、君の縄によって車外に放り出された。甲板に転がった無人機は転がり続け舷側から海面に向けて落下していった。今度こそ本当に22世紀を迎えるまで海底で眠りについたのだった。
戦いに勝利したとはいえ、少年たちは複雑な気分であった。
特に少年にとって無人機は親のように優しく慕っていた同居人であったのだ。暴走を止めるためとはいえ非情な手段で葬らざるを得なかった事で悲嘆に暮れていた。
彼女たちも複雑な気分であった。某アニメの主人公を葬ってしまったので、少年を元の場所に戻す事が出来なくなってしまったのだ。先程まで22世紀までに進歩した科学技術の成果を存分に発揮していた道具類はその能力を失っていた。君の縄は只の赤い紐であり、四次元ポケットは只の布切れになっていた。全て子供の玩具と化していた。
舷側に佇み暗い海原を眺めていた少年の隣にしずかが並んだ。
「あの、のび太さんと呼んでいいかな」
「はい」
「私の実家は造り酒屋を営んでいて、生活に余裕はある。のび太さんなら私の家族が迎え入れてもいいと言っている。私と一緒に山梨で暮らさないかしら」
しずかの誘いにのび太は素直に頷いた。
後年、しずかの婿となったのび太は、造り酒屋である実家の資産を資本金にして会社を興した。その会社は海産物や深層海洋水の販売をしつつ海底資源探査機の開発を行うという、会社の規模にしては無謀な事業計画であった。
だが、メタンハイドレートを始めとする海底資源が注目を浴びていた時期でもあり、この会社は次々と出資を受けた。社長であるのび太はその期待に応えるべく事業を推進し、その努力は実を結んだ。他社より格安で資源を探索し掘削する技術を築き上げたのだ。
こうして、のび太は彼の子孫が安泰に生活出来る道筋を作り上げたが、彼にはもう一つの目標があった。
彼の妻であるしずか以外に隠している本当の目標は、暗い海底の底で眠り続ける無人機を引き上げ修復する事であった。
あれから数十年経過していたが、遂にその時が来た。海底の砂に埋もれ自然に還るのを待ち続けた無人機が引き上げられたのだ。
その無人機が運び込まれた実験室にのび太は一人で閉じ籠もった。しずかを始め家族や同僚たちから心配されたが家に帰らずに数ヶ月も閉じ籠もり修復作業を続けた。そして、彼の執念により修復が完了したのだ。
起動するための尻尾を引く前に、のび太はドラえもんに語り掛けた。
ドラえもん、目覚めてくれ。交換する部品は前もって揃え、海水に浸されていた部品は十分に洗浄されて潮抜きした。だから、目覚めない筈がないのさ。だけど、目覚めた君は僕を温かく叱ってくれた君か、海に落ちる直前のように暴走したままの君か、どちらが目覚めるのか分からない。でもね、暴走した君が目覚めて僕に刃物を突き刺したとしても僕はそれを喜んで受け入れるよ。だから、目覚めてくれ。
そして、のび太はあの時と同じように尻尾を力強く引いた。
最後までお読み頂きありがとうございました。
「君の縄。」というパロディ商品に感心し、勢いで書いてしまいました。その結果、愛里寿とオリ主君の小説を後回しにしてしまいました。お待ちになっていた読者様には申し訳ございません。
さて、本小説のヒロイン役である『リボンの武者』こと鶴姫しずか嬢について、再現出来ている自信がまったくありません。本小説において、彼女の侍口調は演技であり素は普通の女子という設定にしていますが、読者に皆様にとって如何でしょうか。
また、作者とって初めて戦闘シーンを書きました。今回の描写は10点満点とした場合何点戴けるでしょか。指摘頂ければ助かります。
作者より