「イリヤ」
「ふぇ?どしたの?クロ」
「ちょっと」
私は時々、場所を問わずイリヤを求めてしまう。
「ん.....ふぅ...っは」
「....っはぁ、はぁ、はぁ、どうしたの本当に。今日はやけに長いんだけど」
「ごめん。でも、なんか.....」
イリヤと居ないと私が消えてしまいそうで。
「クロ?」
「何でもない」
「最近おかしいよ。補給も頻繁だしそれに...んむっ」
口封じのキスも最近上手くなった気がする。
・・・・・・・
最近は寝る時もそうだ。
「イリヤ。手、繋いでいい?」
「え、うん。いいよ」
こんな風に指を絡ませるような恋人繋ぎも当たり前になってきた。
「クロ」
「ん?」
「ちょっと、シよ?」
「うん....私もシたい」
お互いの体温を確かめるように、キスをするのも慣れてきた。それこそ、当たり前みたいに。それでもドキドキするし、興奮もする。何故か最近は、美遊に隠れてまでする様になってしまった。
「ん....んふぅ...」
「んぅ.....んんぅ....」
舌を吸い、唇を舐め、お互いの唾液を啜る。
普通ではおかしいかも知れないけれど、『私』には必要な事なんだ。だから、仕方ない。イリヤにはいつも迷惑もかけている。
「んっ...っぷはぁ....クロ?泣いてる...の?」
「ふぇ?あ、いや、なんでもないわよ。イリ...ャんぅ!?」
不意打ちでしょ。頭を撫でられながらするキスとか初めてだった。凄く安心する。溶けそうな位に。
「っはぁ....イリヤ」
「クロ。もうはなればなれになるのはヤダって言ったよね。だから、私はクロがここに居てくれるから凄く安心する。凄く気持ちがいいんだよ」
その微笑みに何度救われたか。同じ自分なのに、同じ心を持っているのに。私はアナタを別人に感じたり、自分の良心に感じたり、自分の本当の意志に感じる。
「私もイリヤが居ないとダメみたいね。イリヤがいないと世界はこんなにつまらない。イリヤがいないと私は消えてしまいそう。やっぱり私達は一心同体ね」
「うん。もっと感じさせて、クロ。クロがここにいるって」
「えぇ、うんざりするくらいに私を感じさせてやるわ」
「私だって、クロが私無しじゃ満足出来ない程に感じさせてあげる」
この握る手も、この重ねるキスも、この感じ取れる体温も、すべてわたしが欲しかったもの。そして、イリヤと居ないと感じ取れないもの。美遊には悪いけど私にもイリヤが必要みたい。
「ん.....っ...クロぉ....」
「イリ...ヤぁ....っ、んぅぅ...」
だからこそ.....私は、アナタを失いたくはない。
終わり。
イリヤと美遊よりも、イリヤとクロエの自分がいます。
クロエ可愛いよクロエ。
お兄ちゃんになりたい。