※この作品はR-18です。

天才橘博士の珍発明   作:Mr,J

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第13話

〜翌日…

 

北原茂は島崎翔太を車に乗せて杉浦家へと向かっていた。

翔太は、茂からこれまでの内容を示した書類に目を通す。

 

「杉浦藍さん…僕とは5才位年が離れているけど…同じ小中校だった人だね。あまり対面しないし、直接話しもした事の無い人だ…」

「そうでしたか…訪問介護では、お宅へは行きませんでしたか?」

「僕が担当した事は無かったよ、何時も他の人が担当で順番が回って来る事は無かった…」

「そうなんですか…」

「まあ…若返りたいと言うなら、ちょうど良かったよ。博士は30〜40代を対象にしてくれって言って来たから…。それにしても…」

 

翔太が後部座席を見る。

後部座席にはミヨと優の2人が乗っていた。

2人は楽しそうに会話をしている。

 

「どうして付いて来るわけ?」

「可愛い乙女達が、若返った相手の審査を行うのよ」

「それに翔太さんに、変なムシが寄り付かない様に見張らないとね」

 

訳の分からない事を言う年増少女達に翔太は溜め息を吐く。

 

「随分懐かれましたね」

茂が笑いながら言う。

 

「どっちか片方、連れって行って良いよ」

「いやぁ、流石にウチには家内が居るから…」

「お子様は?」

「まだ生まれたばかりです」

「そうだったの…じゃあ、今は忙しそうだね」

「ええ…」

 

2人が話しをしてる間に車は杉浦家に着く、全員は車から降りる。

翔太はトランクからクーラーボックスを出して肩に掲げる。

玄関のインタホンを鳴らし家へと入る。

茂と翔太と…ミヨ、優の4人が家に来たと知ると、杉浦の母も少し驚いた。

 

「今日は、また大勢で来ましたね」

「ちょっと、藍さんに元気になって頂く薬を持って来たのです」

「あの子を…元気に出来るの?」

「まあ…多分、可能かと思います」

「そう…?」

 

母親は、少し不安そうな表情をしていた。

翔太が藍の側へと行き、挨拶をする。

 

「どうも、こんにちは」

「こんにちは」

「話しを聞きました、もう一度人生をやり直して見たいのですよね?」

「ええ…やり直せるなら…」

「後戻りは出来なくなりますよ」

「後悔はしません…もう一度自由に体を動かせるなら…」

「分かりました、では…これを飲ん下さい」

 

翔太は藍に薬を飲ませる。

母親がコップに入れた水を持って来て、藍に水を飲ませてる。

次第に藍の体から白い煙が立ち昇る。

 

「こ…これは?」

「若返りが始まりました」

 

シュウーッと、藍の体が若返り、更に身体が少しずつ縮み出す。

白い煙が収まると、藍の体は若返り過ぎてしまい…

ミヨと優と同じ位の年齢までの体系に戻っていた。

 

「か…体が動く!」

 

藍は、自分の背丈が縮んだ事よりも、自分の手足が動く事に喜んでいた。

 

「ママ、私…また動けるよ!」

「で…でも、貴女…小さくなっちゃって…」

 

母親は、大人になった筈の娘が、また…子供になった事に少し悲しんだ。

 

「ありがとうー!」

 

藍は翔太に飛び付いた。

それを見ていたミヨと優が、彼女を翔太から引き離す。

 

「お子様は、必要以上に彼に近付かない」

 

それを聞いた藍は2人に向かって頰を膨らます。

 

「何よ、貴女達だって、子供じゃない!」

「見た目は子供だけど…中身は貴女よりも上よ」

「フン、若さなら…私の方が上だから、年増少女様」

 

中身が年増の少女達を傍らに、少し部屋から離れた翔太と茂は、2人で話し合う。

 

「何か…早くも修羅場だね」

 

茂が翔太に向かって言う。

 

「まあ、出来るだけ藍ちゃんと2人は近付け無い方が良いかも…」

「でも…学校に行くとなると…どうしても顔を合わせる事になるよ」

「そうだった…」

 

2人は、子供姿なった3人を見た。

 

「言っておくけど、可愛いさなら私が1番よ」

 

藍が2人に向かって言う。

 

「フン、私の方が1番可愛いわよ」

 

ミヨが負けずに言い返す。

3人は変な意地の張り続けていた。

 

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