※この作品はR-18です。

天才橘博士の珍発明   作:Mr,J

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第7話

翔太は家に帰宅後、博士のメールにミヨの画像を添付して送信した。

メールを送った後に翔太はシャワーを浴びに行く。シャワーを浴びて戻って来て、スマホを見ると博士からの着信が入っていた。

翔太は博士に電話を掛ける。

 

「おお、翔太君か画像を見たぞ…結構可愛い少女ではないか…驚いたぞ」

「1番驚いてるのは僕ですが…」

「で…彼女に対しての家族の対応は?」

「明日にでも役所へ手続きを行なって、それから入学させる準備をするそうです」

「なるほど…適切な判断だ。やはり…子供の姿だから、形だけでも学校へ通わせて置いた方が身のためだな…それにしても、介護していた高齢者が、入学する事になるとは…奇妙な話だな」

 

「まあ…倉田夫妻は、子供が居なかったから、母が子供になった事で娘として育てる…と言ってました」

「そうか…そう言ってくれると有り難いな…」

「ところで…薬を飲ませると、やはり子供見たいな姿になってしまうのですか?」

「その件だが…あの後調べて見たが、効果は同じで、子供になるのは多分…副作用による結果だと思う」

「それは…つまり?」

 

「若返りは、飲んだ者による効果は平均18歳を想定しているが…全員が必ずしも18歳の姿になるとは限らない…。5歳位にしか若返らない者が居れば…ミヨさんの様に子供の姿まで若返る人もいる…と言う事だ。私の調べではミヨさんは薬の効果が効き過ぎて子供の姿になったのだと推測している。正直…まだ実験を調べている段階だから、なんとも言えない。出来れば君には他の人達も試して結果を聞かせて頂きたい」

「分かりました。ただ…自分の周りには、対象になれる人が居ないから、少し時間は掛かるかと思います」

「その事で思い出した。大事な話が一件あった」

「何でしょうか?」

「薬は、現在何処にある?」

 

翔太は言われて、薬を何処に置いたか見回して、机の上に置いてあるのを確認する。

 

「机の上にあります」

「出来れば冷蔵庫の中に保管して置いて欲しい」

「え…何故ですか?」

「薬の成分による、人体への効果を発揮する、バイオ成分やテロメア、ゲノム…と言った細胞組織を動かす成分が、長時間常温に晒されていると効果が薄れる可能性がある。出来るだけ冷やして置き、使う時だけ持ち出す様に勧める。外出時もクーラーボックスに入れた状態で持ち出す様にして欲しい」

「分かりました」

「また何かあったら連絡をする」

「はい、分かりました」

 

翔太は、薬を冷蔵庫の中へと入れに行く。

冷蔵庫の上の段に薬を入れた。

薬を置いて部屋に戻ろうとした時、姉から電話が掛かって来た。

 

「もしもし…」

「よう、ミヨさんが若返ってウキウキのショータ、元気か?」

 

相変わらず姉の毒説には殺意さえ覚えてしまいそうな感覚を感じる。

 

「何の用なの、こんな時間に電話掛けて来て…?」

「ちょっと相談したい事があってな…良いかな?」

「大した事で無かったら、即切るけど…」

「まあ待て、お前にとってはウキウキが増える嬉しい内容だけど…」

「え…それって、もしかして…?」

 

その時、時計が深夜12時を指して、壁掛時計が鳴り出した。

 

 

〜同時刻、介護施設…

 

北原茂は報告書の作成に手惑い帰宅時間を過ぎてもデスクのにしがみ付き、モニターを睨んでいた。

既に夜勤の人が交代で勤務してる時間、彼だけが真剣に報告書の作成に没頭していた。

夜勤で出勤した副主任が茂の側に来た。

 

「そろそろ、帰宅したら?」

「ありがとう、もう作成はほぼ終了したから帰るよ」

 

作成された内容を勤務している人が目を通した。

 

『倉田ミヨさん…健常者並に健康になり、以後…介護不要』

「ミヨさんって…確か要介護の方でしたよね?」

「そうなんだけど…もう必要無い見たいなんだよ」

「健常者並って具体的に、どう言う事でしょうか?」

「ハッキリ言って、若返った…と言う感じですか?あまり事実的な内容だと非常識されるので、報告出来る範囲で纏めたのです」

「そうですか…もし、この方にお会い出来るようでしたら、現在の姿を写真にでも映してお知らせ下さい」

「分かりました」

 

帰宅前に茂は他の報告書に目を通す。その内容の中で1つ気になる内容を見付けた。

 

『杉浦藍…特例により、以後介護不要』

「すみません…この方、何故介護不要ですか?」

 

茂は副主任を捕まえて尋ねる。

 

「ああ…この方ね、以前…訪問介護した、福士関係の人とトラブルが発生して、これからは市の福士関係を利用すると言って、ウチでの利用停止を申し上げて来たんだ」

「そうなんですか…」

 

副主任は、周囲を見て茂に話す。

 

「ウチで働く者が…どうも利用者が半身不随を良い事に、わいせつ紛いな行為を行ったらしいのだ…」

「それで…?」

 

副主任は、真顔で頷く。

茂は、利用者の名前を見て思った。

 

「彼女は…自分の身内なので、今度謝りに行って来ます」

「あまり…利用者の傷口を拡げる様な行為はしない方が良いと思うけど…」

「まあ…挨拶程度にします」

 

そう話すと茂は荷物を持って帰宅する。

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