部屋を出てふすまを閉める。初めて味わう性的絶頂に身を震わせるマサムネの体には布団をかけ、ゆっくり眠らせるようにした。
「そう……。マサムネはあなたを認めた、ということね」
ぼう、と、薄明りに照らされて白い顔が浮き上がる。毛利モトナリの表情は、常にどこか冷然としているが、この薄闇では、まるで夜ごとにすすりなく幽霊のように思えた。それも、美しさが原因で悲劇を生んだような。
「ヒデアキも、もう眠っているわ。私の部屋へ行きましょう?」
足音も立てず、モトナリが歩き始める。体重を感じさせない不思議な足運びがどのような技なのか想像もつかないが、少なくとも尋常の修行で身につくものではないだろう。
少し冷える夜だ。暗い通路を彼女とともに歩いていると、まるで冥界の入り口へ案内されているような気分になってくる。が、三途の川の渡し賃を持っているか確認する前に、あっさりと別のふすまにたどり着いた。
「ふふ……。そんなに菰原がらなくても平気よ。痛いことなんかしないわ」
不思議な色の瞳を細め、示されるままにその部屋へ入っていく。燭台ひとつで照らされる部屋の中には、布団がひとつ敷いてあるだけだ。
「明るいところでは、正直な話ができないかと思ったのよ。ここなら、だれにも聞かれないわ」
ぱさ……と、モトナリが帯をほどく。しゅるり、とあっけなく落とされる着物の下には、何もつけられていなかった。
女性らしい曲線を描く、色素の薄い肌がろうそくの明かりに照らされて、橙色に染まる。長い足、豊かな胸元。普段の幽霊じみた存在感とはかけ離れた、女性らしい体つきだ。
「さあ、あなたも脱いで。恥ずかしがることはないわ……ふっ」
モトナリの吐息が、部屋の中を照らしていたろうそくの明かりを吹き消す。ふつりと黒い幕が下りたように、周囲が暗闇に覆われる。
「……本当は、マサムネがあなたに勝てるなんて、思ってはいなかったのよ」
声は、あなたの後ろから聞こえた。確かに、火が消える瞬間まであなたとモトナリは向き合っていたはずなのだが。
「ふふ……。でも、こうでもしないと、彼女は身を引くだろうと思ったから」
白い指が暗闇の中で踊り、あなたの服をほどくように脱がせていく。素肌の背中に、ぴと……と、柔らかくも温かい感触が触れた。
「もちろん、私も……」
声は、すぐ耳元で聞こえた。あなたの耳を吐息でくすぐるほどに近くから。
モトナリの手があなたの体をすべる。白く繊細な手は、あなたの肌の上で踊るように撫で、くすぐりながら、下半身の一点へ向かっていく。
「あなたを、味わってみたくて……♡」
静かな声に、わずかに熱っぽい調子が混ざった。モトナリのひんやりした手があなたの股間を包む。そうして、根元からつう、っと爪でなぞるように触れていく。
「大きくて、アツくて、硬い……」
耳元から、あなたの頭の中を絡めとるように声がささやく。同時に、長い指があなたの股間に絡みつき、甘い刺激を与えるように揉みこんでいく。
まるで彼女の言葉に導かれるように、肉棒に血が集まってくる。徐々に大きくなるものを包み込み、根元から何度もしごきあげられていく。
「マサムネとしたばかりなのに、大したものね……」
楽しげに、モトナリがささやく。あなたの肉棒を両手で撫でさすりながら、背中にはぴったりと柔らかい胸が押し付けられている。時折身をゆすれば、コリっとした感触が背筋を撫でるのがわかった。
「私も、大きいほうが好きよ」
あなたの耳孔に吹き込むように、すぐそばで聞こえるささやき。踊るようにくねる指が、あなたの肉棒をくりゅ、くりゅ、と左右にゆすり、その大きさを楽しむかのように指を這わせていく。
「ん、っ……は、ぁ……♡」
冷たい指先が熱い肉棒に温められていく感触に、モトナリが甘い吐息を漏らす。くしゅ、くしゅ、と指先があなたの裏筋をこすりあげた。
暗くて何も見えない分、触れ合っている肌が鋭敏に相手のことを感じている。柔らかな乳房が徐々に汗ばんで湿り気を帯び、あなたの背中に吸い付くように押し付けられている。
両手の指が、別々の動きを始めた。一方はあなたの肉棒の根元で、きゅ、きゅ、っとわっかを作って締め付け、もう一方は亀頭に帽子のようにかぶせられて撫でまわしていく。
先走りがにじみだし、モトナリの白い掌を汚していく。
ぬ、ちゅ、くちゅ、きゅちっ……くちゅ、ぬ、りゅ、くちゅう……。
「っは、ふ……っ♡ 感じてくれているのね。うれしい……♡」
耳元にささやく声がますます熱を帯びていく。両手がまるで別の生き物のように動き始める。根元を締め付ける指は、女陰のように締め上げ、精液を搾りだそうとするように。その一方で、亀頭を撫でさする手は快感を長引かせ、焦らして楽しむような動きだ。
「ヒデアキのための腕試しなのも、嘘じゃないわ。ちゃんと、耐えてみせて」
ますますあふれる先走りを亀頭にべっとりと塗り広げながら、あなたの耳元へささやき……そして、その唇があなたの耳に触れる。
「あ、む、んっ……♪」
モトナリの唇があなたの耳を挟み、ついばむ。はむ、はむ、と唇の柔らかい感触が触れ、あなたの耳の形を楽しむように何度も挟み込む。
「ふふ……っ、今、出したら、認めないわよ。ヒデアキとも……私とも。ん、っちゅ……♡」
からかうように継げながら、耳たぶに吸い付かれる。普段、他人に触れられないような場所への愛撫に、ぞくぞくと体が震える。
それに合わせるように、両手が筒を作るように合わせられ、あなたの肉棒を大きくしごきあげる。繊細な指が段を作り、いくつもの場所で同時に締め付けられているかのようだ。
「まだまだ、これからよ……ちゅ、りゅ、くちゅ、れ、りゅ……♪」
長い舌があなたの舌を這いまわる。耳のくぼみの一つ一つまで舌先が這いまわる。
「れ、りゅ、くちゅ、は、む……っちゅ、りゅ、れ、る……っ」
耳孔にまで舌が入り込み、尖らされた舌があなたの耳の中を犯す。ぴちゃ、ぴちゃ、と濡れた音が頭の中一杯に響く。
モトナリの両手は女性器を形作るようにぴったりとあなたの肉棒に吸い付き、ますます大きくしごきあげていく。
ぴちゅ、ぴちゃ、ぴちゃ、ぴちゅ。ぐぷ、ぐっぽ、じゅぽっ、にゅくっ、じゅぷぷっ!
片方の耳からは頭の中まで嘗め回すような舌の立てる水音が、もう片方からはあなたの肉棒が女の手でしごかれる音が聞こえてくる。
モトナリの両腕が体と肉棒に巻き付けられ、まるで男を絶頂させてから飲み込む大蛇に捕らわれているかのようだ。
「んっ……っは、ぁ……ちゅ、る、は、む……っ♡」
モトナリの唇が耳を離れ、あなたの首筋を伝っていく。動脈の上をついばむように下り、肩甲骨にまで口づけを落としていく。
「ふ、ふ……♡ もう少しだけ、耐えてみせて……」
そう、告げて、ぐい、とあなたの頭が抱えられ、モトナリのほうへ首を向けられる……しかし、両手はあなたの股間への奉仕を続けている。
いったいどうやったのかを考える間もなく、唇がふさがれる。
「ん、っ……ふ、りゅ、っちゅ……ん、っ、あむ、れ、りゅ……♡」
長い舌があなたの唇の中に押し込まれ、すぐさま舌がからめとられていく。
唾液のたっぷり乗った舌があなたの口に、蛇のように絡みつき、両手は肉棒をますます激しく、強引なほどに強くしごきあげていく。
「ん、ちゅ、れりゅ、くちゅ、ちゅぷ、は、む、ん、ちゅ、る……っ♡」
じゅぷ、じゅぽじゅぽっ! ぐぷん、ちゅこっ、ちゅこっ、ちゅぷ、じゅぷ、じゅくっ!
「ん、っ……っふ、ぅうんっ……♪」
ちゅううう、っとあなたの唇を強くすすりあげながら、鼻にかかった声を漏らす。ぎゅうっと背中に抱き着いたままの体が小さく震えた。
同時に、ぎゅううう、っと肉棒に絡みついた指がうねり、射精を促すように震える。根元から熱いものがこみ上げようとするのを、下半身に力を込めて必死にこらえた。
「っふ、ぁ……っ♡」
ちゅ、ぽ……と、唇が離れる。くちゅぅ、と音を立てて、べっとり濡れた肉棒から指が離れていった。
「腕試しは終わり……。さすが、私たちが見込んだだけはあるわ」
ふわ、と羽毛が肌を撫でるような感触とともに、触れ合っていた体温があなたの前に回る。
今度は逆に、モトナリがあなたの胸に背中を預けるように体勢を変えたようだ。
「ここからは、ふたりで楽しみましょう……♪」
花のような香りが黒髪から漂い、あなたの鼻腔をくすぐる。両腕を前に回し、暗闇の中にうっすらと浮かぶ白い肌を撫でていく。
「ん、っ……♡」
たっぷりと手のひらに吸い付く乳房。両手で揉みしだき、先端に手を触れさせれば、尖った感触がくりゅ、っと指に触れる。
「っは、ぁ……っ♡」
かすかな吐息。それでも、熱っぽくとがった先端は、彼女もまたあなたの体に触れて興奮したことを伝えている。指でつまみ上げれば、ぴくんっとたおやかな体が跳ね上がった。
「ん、っくぅ……♡ そこ、ばかりじゃなくて、もっと……」
柔らかな感触を求めるように揉みしだいていると、焦らされてたまらない、というように、モトナリの下半身が揺れる。豊かな臀部があなたの肉棒に、ぴた、ぴた、と触れた。
美しいくびれをたどって、下半身に触れる。うっすらと開かれた足の間に指を這わせると、そこはすでにしっとりと濡れていた。
「こんなに体が熱くなるのは久しぶりね……」
濡れた唇があなたにささやく。指先をさらに中へ潜らせれば、アツく潤んだ媚肉が、きゅ、きゅ、っと締め付けを返す。指だけでは足りない、とせかすように。
「そう、ね……お互い、たまらなくなってる……」
は、ぁ、とモトナリの吐息が漏れる。浮き上がる腰をつかまえて、自分の膝の上に抱き上げる。いわゆる、背面座位だ。
ぬちゅ、と互いの濡れた性器が触れ合う。モトナリが体勢を整えるようにして、位置を合わせるのがわかった。
「さあ……一緒に、舞いましょう」
暗がりの中でも、情欲に濡れた瞳があなたを見つめているのがわかった。
くちゅ、ぬ、く、ちゅううっ……。
「っは、ぁ……ん、んんっ……ぁ、ンッ!」
腰を進めれば、モトナリの豊かな臀部があなたの体に押し付けられ、その分こわばった肉棒が柔らかな媚肉に包まれていく。
ゆっくりとした挿入。腰を進めるたび、膣口があなたの形を確かめるように、ちゅく、ちゅく、と締め付ける。あなたもまた、蜜壺の味を確かめるように、肉棒がいきり立つのがわかった。
「っは、ふ……っ♡ さっきより、大きくなっている、わ。こっちのほうが、好み、なのね……♡」
半ばまで突き入れたころに、モトナリがこぼす。どこか愉しげな……そして、うれしげな調子だ。
「ンッ……いいわ、一気に……ぁあっ♡」
互いの息を合わせ、ぐ、っと腰を突き出す。ぐ、ぷっ……と、肉棒が押し込まれ、モトナリの膣内にえぐり込む。膨らんだ亀頭が奥まで打ち込まれ、ねっとりと濡れた胎内に形を刻み込む。
「っは、ぁっ……ん、んっ♡ 奥まで……っ♡」
ぎゅう、っとあなたに下半身を押し付けながら、モトナリが声を弾ませる。きゅう、きゅうう、っと、ますます強く肉棒を締め上げていく。
「ん、っく、っは、ぁ……ん、んんっ……♡」
抑えても抑えきれない声を漏らし、モトナリが体を震わせる。あなたはその体を後ろから抱き上げた。
真っ暗な室内で、ただ互いの体だけを求めて、男女が身をくねらせる。
「ん、っ……♡ 私の、中で、舞っている、みたい、ね……っ」
こらえきれずに跳ね上がり、腰が揺れる。ぐち、ぐち、と音を立てて、汁気を増す膣の中を大きくかき回す。そのたび、モトナリの腰がわななき、大きく体が跳ね上がる。
無数の膣襞があなたの肉棒に吸い付き、愛液をべっとりと塗り付けながら、全体をこすりあげる。ザクロの身を割ったように大量の汁がモトナリの媚肉からあふれていた。
こらえきれず、あなたは彼女の両ひざに手をかけ、体の上にすっかり抱え込んだ。
「あ、っ……!?」
身動きが取れないモトナリが声を荒げるが、その分、あなたは思いっきり腰を振り乱すことができる。
じゅぼっ、じゅぼっ! じゅぶ、じゅくくくっ……じゅぷ、じゅぷ、じゅぷぷぷぷっ!
「んっ、くふっ、ぁ、あんんっ……っは、あっ……♡」
普段は冷たく思えるモトナリの体が熱っぽく汗ばみ、互いの肌が触れるたびに吸い付く。汁気の多い音が部屋中に反響している。飛び散る淫汁があたりに飛び散っているに違いない。
尻肉を押しつぶし、ぐぽ、ぐぽ、と奥まで押し込んで女の中をかき回す。きゅううう、っとモトナリの膣内が、あなたの逸物に食らいつくように締め付けを増していく。
「ん、ぁあっ……♡」
白い体が暗闇の中で大きく震える。深く咥えこんだあなたのモノを求めるように、女の腰が大きく揺らされる。身をくねらせるぶん、つながっているあなたのものも激しく左右に揺さぶられてしごきあげられる。
じゅくっ! じゅぼ、じゅぶぶぶぶぶっ!
「っく、ぅ……っは、ぁ、もう……いい、わ。中に……っ」
こらえきれない、というようにモトナリが声をあげる。大きく背筋をそらす体を抱き上げ、あなたは思い切り奥まで膣内を突き上げた。
「ん、っく、ぁ、あああぁっ!」
がくん! と、モトナリの体が震える。高く嬌声を上げながら、膣襞が余すところなくあなたの肉棒を啜りあげる。こらえきれず、あなたは熱い塊を打ち込んだ。
どぷっ! どぷっ! どくどくっ! びゅうううううっ、びゅるるるるるっ!
「あ、っく、ううううううーーーーーーッ……♡」
がくがくがくっ! と、モトナリの体が快感で大きく跳ね上がる。
噴きあがる精液を膣奥で受ける感触に身を震わせ、あなたが抱えた足のつま先までぴーんっと伸びてこわばっていた。
しばし、絶頂の余韻に浸り、布団に身を預ける……と、あなたの体にモトナリが覆いかぶさる。いつの間にか、背中から抱いていたはずの体があなたに向き合い、豊かな乳房が胸に押し付けられていた。
「……ふふ、これなら、ヒデアキを任せても大丈夫、そうね」
ちゅ、と、触れ合うだけの口づけ。暗い中でも、じ、っとあなたを見つめる瞳が浮かび上がって見えた。
「それどころか、三人でも……♡」
まだ熱がくすぶるようなモトナリのささやきは、どこまで冗談でどこまで本気なのか、はっきりとはわからなかった。
モトナリはなんといってもあの声あってのキャラだと思います。
と、いうわけで、今回は声を活かした内容を目指してみました。
ぜひ、目を閉じてあの声をイメージしてみてください……いや、それじゃ読めないか。
次回は2/18の23時に更新予定です。