翌日。
あなたとの同衾のためにわゐんをあきらめたおかげで、ソウリンには二日酔いは残っておらず、夜明けごろに大友家へ戻すことができた。
あの小さい体でも酒をちゃんと分解できるんだなあ、と感心したのもつかの間、執務室に閉じ込められたソウリンの代わりに、あなたに近づいてくる影があった。
「少し、よろしいですか?」
どことなく無機質な声音。もともと長身な上に、踵を高く上げる独特の形の履物を召しているから、ますます頭の位置が高い。ちなみに、ソウリンによればその靴の形も南蛮風らしい。
ドウセツに割り当てられた部屋は、あまり広くはない。ソウリンはもっとよい部屋に住まわせようとしたのだが、ドウセツがそれは必要ない、と断ったらしい。
縁側から、履物を脱いで部屋の中へ。「かちり」と音を立てて、ドウセツの足元、靴にあたる部分が離れた。木綿だろう靴下は、はっとするほど白い。ドウセツは汗をかかないのだ。
「最近、あなたがソウリン様と一緒にいるところをよくお見掛けしますが……」
あなたが彼女の足元に見とれている間に、ドウセツが振り返った。
「何か、わたくしに隠しごとをしているのではございませんか?」
感情の読み取りにくい瞳があなたを見据える。
ドウセツは立ったままだ。あなたも、彼女が座っていないのに座るわけにはいかない。
妙な緊張感が二人の間に走る。
「……失礼、どうぞ座ってください」
ようやく思い至ったらしく、ドウセツが部屋にちょこんと置かれた座布団を示した。
あなたがどう答えたものか考えながら、その座布団に腰を下ろした時……
かちっ。
と、尻で何かを押し込んだ感触が伝わってきた。
ご、ご、ご、ご、ご……と、床下から何かが動くような音がする。あなたが戸惑っているうちに……
ばちんっ!
床下から飛び出してきた木製の腕のようなものが、あなたの両手首を勢いよくつかんだ。
「うまくいったようですね。からくりで動作する拘束具でございます。わたくしの命令がなければ、あなたはもう動けません」
ぐ、ぐ、ぐ……。あなたの腕が後ろに回され、固定される。試しに身を揺すってみるが、しっかりとつかまれているせいで立ち上がることもできない。
なんということか。この時代にロボットアームが実現していたなんて! いや自律型アンドロイドがいるんだから当然か。
なお、「ロボット」も「アンドロイド」もこの時代にはない言葉だが、可読性を重視することにする。
「どうせ素直に聞いても話すつもりはないでしょうから、少々荒っぽい方法で尋問することにいたます」
ドウセツが口を三日月の形にゆがめ、すっくと背筋を伸ばしてあなたを見下ろす。
「それでは、始めましょう」
がしゅん、がしゅん、と新たなロボットアームが現れ、あなたの両足を抑え込む。正座した脚を広げた格好で身動きを封じられた。これだけでも、かなり屈辱的な状態である。
「動かないほうが身のためでございますよ」
しゃきんっ。
ドウセツのすねから、鋭い刃が飛び出した。銀色に輝くそれこそが彼女の武器だ。いかなる名刀にも劣らぬ切れ味を誇るそれが、あなたに向けられ……
「はっ!」
ひゅっ! ひゅぱっ!
刃がひらめく。恐ろしいほどの精緻さでドウセツの足がひらめき、あなたの着物をくりぬき、さらには下着を切り裂いて……
ぼろん。
と、股間の逸物があらわになった。
「ふむ……なるほど」
じいいいっ、とドウセツの視線がそこに注がれる。それを目にしても、表情一つ変えない。
「この国の男性器についてのデータが不足していますが、どちらかといえば立派……なような気がしますね?」
なぜか自信なさげに首をかしげるドウセツ。腕を軽く組んで、何かを考えている様子だ。……ちなみに、そのせいで豊かな胸元が押し上げられている。いったいどのようにして作っているのか、大変柔らかそうだ。
「確か、男性は女性の体を見ると勃起するものだとか?」
ぽん、と手を打ったドウセツが、あなたの目の前に立ったまま、ぱちりと自分の服の留め具を外した。
「作り物の体でも反応するのか、確かめてみましょう」
そして、惜しげもなく前を開く。あなたの眼前、薄暗い部屋の中でもくっきりとわかる白い肌がさらされた。
透き通るような白い肌に覆われた豊かな乳房は、作り物、とは思えないほどに肉感的だ。たっぷりとした曲線が果実のように甘みを感じさせ、その先端はツンと桃色に立ちあがっている。大きな胸に対して乳輪は控えめで、それがまた官能美を感じさせた。
「どうですか? 勃起してきますか?」
……確かに、いやらしくも美しい光景ではあるのだが。
いかに魅力的な女体が目の前にあっても、それを見せつけている当人が何やら冷徹な表情で見下してきていては、反応しろというのは難しい話だ。
シュンと下を向いたままのあなたを見やり、ドウセツは眉間にしわを寄せる。
「ふむ……。まだ足りないようでございますね。では、もう少し調べてみましょう」
告げて。そのまま、あなたのほうに体を寄せ……
ふにゅんっ。
と、そのままあなたの顔を胸元へ抱き寄せてしまった。
「んっ……」
小さく唸るような声が聞こえた。あなたはロボットアームで両手足を拘束されたまま、逃れられるはずもない。柔らかくも、人肌よりもいくらか低い体温があなたの顔を左右から、ぷにゅ、ぷにゅ、と圧迫する。
「……なんというか、これは……」
息苦しいぐらいにあなたの頭を抱きしめながら、ふう、っとドウセツが息を吐いた。
「……妙に、心地が良く感じますね」
人肌に触れたせいだろうか。あなたの体温に身を震わせ、ぴく、ぴく、とドウセツの体が震える。
そのたびに左右からあなたの頬を挟む乳房が熱を持ち、さらに柔らかさを増していく。
いかなる仕掛けなのかはわからないが、もしかしたら、ドウセツには男を喜ばせる機能も内蔵されているのかもしれない。
「っふ……っは、ぁ、いかがですか、勃起してまいりましたか?」
……言葉遣いのほうは、あまりそういう目的に適してはいないけど。
「こうすれば、もっと硬くなりますか?」
ぷにゅ、むにゅう……。
柔らかな感触が、あなたの頬を撫で、何度も左右から顔を弾ませる。
谷間に挟み込まれたまま、徐々にほてりを増していくドウセツの乳房があなたを擦る。挟み込まれ、右から左から柔らかいもので弾まされると、お手玉されているかのような気分だ。
「っふ、ぅ……っは、ぁ、何か、妙に気分が高揚します……ね、これは……っ♪」
ドウセツのほうも、その感触が楽しいのか気持ちいいのか。冷徹な声音も、どこか熱気を帯びているように感じられた。
「ふ、ぅ……やはり、肌を触れ合わせるのが最も効果的なようですね」
柔らかな感触があなたの顔を離れる。しっとりと濡れたような肌が離れるころには、部屋の中はすでに男女の熱気がこもっている。
「先ほどより、さらに立派になられました」
あなたの股間を見下ろして、ドウセツがつぶやく。くっきりと屹立した男性器の様子に、どこか満足げな、あるいは喜色を含んだ笑みを浮かべている。
「そろそろ、本題に入ると致しましょう」
細められたドウセツの目が、あなたの膨らんだ性器を見下ろす。部屋の片隅に置いてあった椅子を引き寄せれば、長い足を見せつけるかのようにあなたの目の前に腰を下ろす
「わたくしが聞きたかったのは、つまり……あなたは、これを使ってソウリン様を篭絡しようとしているのではないですか?」
つう……と、木綿の靴下に包まれたドウセツのつま先が、あなたの肉棒を根元から、上に向かってなぞりあげる。滑らかな繊維の感触が、つう、と肌の上を這い、く、く、っと腰がわななくような刺激が走った。
「確かに、ソウリン様は未熟で、あの敬虔さのせいで性知識もあまりありません……体型と同様に、性知識もお子様であることは否めません」
なぜかここにいないソウリンのことを揶揄しはじめたようにも思えるが、きっと気のせいだろう。
「そんなソウリン様が、このように立派なものの味を覚えてしまえば、わゐんと同様に抜け出せなくなってしまうことでしょう」
実体験に基づいているだけに説得力がある。
いや、感心している場合ではない。あなたは拘束されて身動きが取れない状態で、ドウセツの危険極まりない刃が仕込まれた足で急所をもてあそばれているのだ。
「そうして大友家の実験を握ろうというおつもりなら……」
きゅむっ。
あなたの亀頭をドウセツの足指がつかむ。長い指が器用に力をこめ、くびれをきゅ、きゅ、と締め上げていく。
「きつくお灸をすえて差し上げねばなりませんね?」
しゅく、しゅく、しゅくっ!
ドウセツの足が上下に動き、あなたの肉棒をしごきあげる。恐ろしいほどに精緻に動く足指が、亀頭をこすり、裏筋を嬲る。男にとってもっとも敏感な場所ともいえる粘膜を、傷つけず、しかし鋭い快楽で攻めたてているのだ。
「おや。何か出てまいりましたね?」
ドウセツが愉しげに目を細めた。
ドウセツが見せつけるように足を浮き上がらせる。先走りがしみこんだ靴下が、にち……と透明な糸を引いた。
「わたくしのデータが正しければ、男性は快楽を感じたときに分泌するはずですが……」
にゅちっ!
両足であなたのモノを根元からつかまえ、ぎゅう、っと締め上げる。土踏まずの間に挟み込み、大きな動きでしごきあげ始めた。
「まさか、男性の象徴を、足で踏みつけられて喜んでおいでなのですか……♪」
いつもの冷たい口調ではあるが、どこか熱を帯びているようにも感じる。
「ふふ……。いいでしょう。わたくしの脚でしつけて差し上げれば、ソウリン様を籠絡しようなどという気も失せるでしょうから」
く、りゅ、くりゅ、くりゅんっ。
ドウセツの脚が、もてあそぶように肉棒に絡む。木綿の繊維がこすり付けられ、歯がゆいような感触に、びくびくっ、と腰が跳ね、さらに先走りが漏れ出した。
「ますます、熱くなってまいりましたね。……ッ、こんなに、固くなって……」
ドウセツがあなたを見下ろし、両足で何度もこすりあげる。その呼気が、ますます熱くなってきている。もしかしたら、彼女自身、あなたのものに触れて高ぶっているのかもしれない。
「失望、しますよ、こんなに……っ♪ 踏みつけられて、ますます固くして、何を、興奮っ……しているの、ですかっ♪」
片足があなたの肉棒の根元を足の間にはさみ、もう一方が裏筋を執拗にこすりあげる。木綿の靴下にじっとりと先走りがしみこみ、ますます吸い付くように滑りを増す。
「っふ、っく……♪ ますます、たくましく、膨らんで……っ」
むきだしの腿を上気させ、ドウセツの脚が大きく動き回る。短い裾の脚の付け根まで覗けるような角度だ。
見れば、彼女の、からくりとは思えない腰部を包む南蛮風の衣服に、じんわりとシミが浮き上がり始めている。
「こ、これは……」
あなたの視線に気づいたのか。広げていた脚を閉じながら、ぎゅむ、と両足が肉棒を強くはさむ。
「わたくしに内蔵されている、奉仕機能が勝手に働いているだけです。断じて、わたくしは喜んでなど……」
き、っとあなたの顔を見下ろしながら、ドウセツが唇をかむ。
「いいでしょう。それでは、本気で参ります」
しゅ、る……。
脱ぎ去られた靴下が、板張りの床の上に落ちる。白魚のような手、とはよく言うが、できすぎなほどに美しい曲線を描く白魚のような足が、あなたに触れる。
「ん、っくっ……♡ 決して、男性に奉仕して、わたくしが喜ぶなどということは……あ、ぁ、熱い……っ♡」
直接触れ合うドウセツの肌は冷たくも柔らかい。あれほどの激しい技を使うとは思えないほどに整った指先があなたの肉棒に絡み、先走りに濡れた幹をしごき上げる。
「袋も、こんなに重くて、大きく……っ、はあっ……♡」
一方のつま先が、あなたの陰嚢をふにゅ、と持ち上げる。踏みつけるというには程遠い、柔らかな動きで、くりゅ、くりゅ、と中のタマをころがし、性感をさらに高めていく。
二つの脚がそれぞれに別の意志をもって動いているかのようだ。言葉とは裏腹に、責め立てられる、というよりは、射精を求めるような甘い刺激。
く、ちゅ、ちゅくっ、しゅく、しゅく、ちゅぐっ! くちゅ、ちゅくっ!
む、にぃ、くにゅ、くに、にゅ、っく、むに、ふにゅ、むにゅう……っ。
たった2本の脚で与えられているとは信じられないような、複雑な刺激が性器に与えられ、肉棒がさらに張りつめる。
恐ろしいほどの足さばきであなたを高めたドウセツが、絶頂の気配を感じてさらに笑みを深めた。
「さあ、お気兼ねなく……っ♪ 情けなくスペルマを発射するところをわたくしに見せてください……♡」
あくまで、言葉だけはあなたを責め立てているつもりのようだが、脚を使っているにもかかわらず、手で行うよりもずっとやさしく、熱心に男へ奉仕している。
ドウセツの股座から滲む蜜が、椅子にまであふれ、ぽたりとしずくとなって床に落ちた。
「さあ、イってください……っ♡」
あなたの顔を見つめ、じ、とその絶頂を求める表情。両足で肉棒をしっかりつかまえると、じゅくっ、じゅくっ! と先走りを潤滑油にして大きくこすりあげていく。
自慰で扱くよりもずっと熱烈な脚での奉仕に、こわばった逸物がぐっと膨らむ。
「早く、見せてくださいませ……っ♡」
その予感に、弾むドウセツの声を聴きながら。
あなたは彼女の脚に向け、熱い欲望のままをぶちまけた。
びゅるるるるっ! びゅくっ! びゅるっ! どびゅるるるるるるっ!
「あ、ふ、っく、熱い……っ♡」
つま先から膝元まで、どっぷりと噴きあがった精液に汚されて、ぶるる、っとドウセツが足を震わせる。
それですら感じるかのように自分の体を抱き、ぴく、ぴく、っと彼女が身を震わせた。
「こ、こんなに、熱いものを打ちこまれたら、ソウリン様が耐えられるはずがありません……っ♡」
陶酔したようにアツい瞳をあなたに向けながら、白いすねへ張り付いた精液をひとすくい、指で口元へ運び……
「空になるまで、搾りだして差し上げなければ。そう、これはソウリン様のため……♪」
あなたの顔と逸物をじっと見つめながら、ドウセツの脚が再び伸び……
そのとき。
「もうやめて、ドウセツ!」
ばたん! と、閉じたはずの戸が勢いよく開け放たれたのだった。
更新が遅れてしまって申し訳ありません。
ドウセツは足を使わないわけにはいきませんよね。仕方ないんです。作者の趣味は関係ないです。