クロスアンジュ-青年から少女に転生した者-(完) 作:森島響
今回、ついに密会の件がヴィヴィアンの口からみんなに漏れます。
(アンジュとヒルダが反省房に収監されて5日目が経っていた)
ミナ「…ふぅ…」
私は、シャワールームでシャワーを浴びていた。
ミナ「…アンジュとヒルダが反省房に収監されてから、今日で5日目か…。 今頃、お風呂に入りたいとか2人揃って愚痴ってそうだなぁ…」
ミスルギ皇国でアンジュとモモカさんを救出してアルゼナルに戻ってきてから、ドラゴンも全く襲ってきておらず、久々に暇を持て余していた私。寧ろ、何も起きていなかったので、かえって不安でもあったのだが。
(シャワーから出て、自室に戻る途中…)
ミナ「…そういえば、最近サリアとあまり絡んでないなぁ…。 サリアの部屋にちょっと寄って行こうかな…」
自室に戻ろうとしていた私は、急遽その足を止め、サリアの自室に方向を変えた。
―――――数分後―――――
(コンコン)(ミナがサリアの自室のドアをノックする音)
ミナ「サリア、いる?」
サリア「…その声は…ミナね?」
サリア「…いいわよ、入っても」
私は、サリアが自室にいることをノックして確認した後、サリアに入室の許可をもらって部屋に入った。
ミナ「…久しぶりだね…こうして二人っきりになるの…。 ところで…ヴィヴィアンは?」
サリア「知らないわよ…」
サリア「なんか最近、マギーのところによく行ってるみたいだから、医務室に行っているんじゃない? それより…」
ミナ「…サリア? 何かイライラしてない…?」
サリア「惚(とぼ)けないでよ!」
ミナ「キャッ!」
ヴィヴィアンが部屋にいないことを聞いただけだったのに、なぜかイライラしていたサリアを心配した私。
その途端、机の上で読書中だったサリアが急に立ち上がり、私をベッドに押し倒してきたのだった。
ミナ「さ、サリア…?」
サリア「…何も心当たりがないって顔してるわね…。 いいわよ、じゃ教えてあげる…」
サリア「知ってるのよ、この間、貴女がアンジュと一緒に貴女の部屋で浮気していたのを!」
ミナ「!! な…何でそれを…」
サリア「あの日、貴女が医務室に運ばれたって聞いたから心配になって医務室に行ったの」
サリア「マギーからアンジュとあの侍女が貴女を部屋に運んでいったって言われて部屋に行ったのよ。 そしたら…」
(肝心なところで、話を止めてしまったサリア。だが、そこまで知られていて、何のことか察しがつくミナ)
ミナ「…あの…アレは…」
ミナ「私からしたんじゃないの。 寧ろ、アンジュの方から一方的に…」
サリア「…まぁ、貴女のことだから、そうじゃないとは思っていたけれど…」
サリア「それでも…私に黙っていたなんて許せない!」
その発言を聞いて、私は確信した。こないだ、久々のドラゴン討伐任務の後、サリアが私のことを物凄い形相で睨み付けていたのは、このことがバレていたのが原因だったのだと…。
サリア「しかも! しかも!」
サリア「私と以前した時には言ってくれなかった愛の告白まで交わし合っちゃって! イヤらしいったらありゃしない!」
ミナ「!!」
ミナ「…ご、ごめん、サリア。 お詫びになんでも言うことを聞くから…」
サリア「なんでも…?」
サリア「ふ~ん…。 まぁいいわ。 今、“なんでも”言うことを聞くと言ったわね?」
ミナ「う、うん…」
これ以上サリアを怒らせてはいけないと思った私は、その場の流れで“なんでも”言うことを聞くと言ってしまい、その発言をやけに強調してきたサリアに何をされるのか、不安になってしまった。
サリア「…じゃ、これを着てもらうわ!」
ミナ「!? こ、これは…! サリア…こ、こんな大胆なの着れないよ…」
サリアが私の前に差し出してきたのは、胸とお尻がハミ出ちゃうほど露出度が高い大胆な水着だった。
サリア「あら? 今、“なんでも”言うことを聞くって言質取ったばかりなんだけど?」
サリア「これは罰ゲームよ。 こないだ、密かに貴女に着せる目的でジャスミンモールで取り寄せたのよ」
ミナ「た、確かにそう言ったけど…」
サリア「…本当は、こないだのフェスタのときに着せようと考えていたんだけど…」
サリア「あの時はアンジュとヒルダが脱走して…。 貴女はそのアンジュをジルの命令で連れ戻しに行ってそれどころじゃなくなっちゃって」
ミナ「あ、あの時から!? もし、あの時そんなのを他のみんなの前で着させられていたら、私…///」
サリア「あらあら? 顔がすごい真っ赤よ~? どうしちゃったのかしら~? くすくす…」
ミナ「うう…」
イヤらしい垂れ目で迫って来たサリアに観念した私は、差し出してきた水着を着ることにした。
―――――数分後―――――
ミナ「………」
(例の大胆な水着を着て顔を真っ赤にしながら、ベッドに寝かされているミナ)
サリア「うふふ…似合ってるわよ、ミナったら」
サリア「イヤらしい体しちゃって…。 イジメ甲斐があるって、こういうことね」
ミナ「サリア…。 は……早く…」
サリア「んん? ミナちゃん、何を早くしてほしいのかな~?」
ミナ「………さ、サリアの手で…私の体を無茶苦茶に犯してくださぁい!!」
あまりにも焦らされるので、私はアルゼナルの外にまで聞こえるような大声でサリアにエッチのお誘いをした。物凄い恥ずかしくて堪らなかった。
サリア「よく出来ました。 ご褒美よ…んっ///」
ミナ「んむっ…! むっ…んんっ!」
(ミナの唇を塞いできたサリア)
サリア「…ぷはぁっ! ミナったら、もうここびしょ濡れじゃない…」
サリア「たっぷりイカせてあげるから覚悟しなさい」(クチュクチュ…)
(ミナの性器を指で弄り倒すサリア)
ミナ「やっ…! さ、サリア…。 そこ…汚い…!」
ミナ「んっ! はっ…はっ…」
(息を乱しながら、切ない顔でサリアのエッチな攻めに感じているミナ)
サリア「アンジュとした時もこんな感じで乱れてたわよね…?」
サリア「どんな感じだった~? 私とする時より気持ちよかった~? ん?」(クチュッ!)
ミナ「あんっ!! イッ…クッ…!!!」(ビクッ!ビクッ!)
私の性感帯で一番弱い部分にサリアの指が奥深くまで差し込まれ、私は早速イッてしまった。
サリア「あらあら…。 こんなにエッチな糸を引いちゃってる…///」
サリア「ミナちゃんはエッチな女の子ねぇ~? ん~?」
(ミナの性器から指を離し、サリアの指にミナの愛液が引いている)
ミナ「はぁっ…はぁっ…」
ミナ(これ以上されたら…何も…考えられなくなっちゃう…)
(息を乱しながら、心の中で悔しがりながらどう反撃に出るか悩むミナ)
―――――1時間後―――――
サリア「ふあっ…! み、ミナ…。 ちょ、ちょっとタンマ…」
ミナ「ダ~メ。 さっき、私をエッチな女の子とか言った罰」
ミナ「もっとサリアの胸が大きくなるよう、たっぷり揉んであげる」
(あれから、なんとか主導権を握ることができて、お互い全裸状態になりながら、サリアの小ぶりな胸を好き放題揉んでいるミナ)
サリア「あっ! あんっ!!」
サリア「み、ミナ…。 手つきが…イヤらしい…わよ…! はぁっ…!!」
ミナ「さ~て。 そろそろこれを挿入(い)れてみようか?」
私は、サリアの机の上のボールペンを持ち、サリアの性器に触れてみた。
サリア「んっ…。 ちょ…!? そ、そんなの入れないで…///」
ミナ「抵抗したって無駄だよ…それっ♪」
(グチュッ!グチュ、グチュ!)
サリア「あはぁっ!!」
―――――数時間後―――――
サリア「すぅ…すぅ…」
ミナ「…」
お互い、何回イカされただろう。罰ゲームとはいえ、今までのことを忘れるかのように乱れまくった後、私の隣で寝息を立てながら眠りに落ちていたサリア。私はサリアの髪を優しく撫でながら優しく見守っていた。
ミナ(…そういえば…)
ミナ(こんなこと…前にもあったような気が…。 私…サリアと過去にどこかで会ったことある…?)
ミナ(…でも…いいか…今は…)
サリアの可愛い寝顔を見ているうちに、昔どこかで会ったデジャヴを感じた私。しかし、今はその件は深く考えないようにした。とにかく、今はこの余韻に浸りたくて堪らなかったから…。
サリア「んんっ…好きよ…ミナ…すぅ…すぅ…」
ミナ「ふふっ…寝言…。 夢でも見てるのかな…?」
ミナ「私も好きだよ、サリア…」
寝言だったが、お互い愛の告白を交わした私とサリア。しかし、この数時間後、部屋に戻って来たヴィヴィアンにこの光景を見られて、私達の関係をアルゼナルのみんなに知られてしまうなど、このときの私達は知る由もなかった…。
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ミナ「………」
サリア「………」
私とサリアは、ブリーフィングルームにいた。お互い顔を赤らめて向かい合っている。他に、エルシャ、ヴィヴィアン、ロザリー、クリスといった第一中隊メンバーがいた。
アンジュとヒルダは、例の反省房に収監中のため、もちろんこの場にはいなかったのだが。ちなみに、なぜこうなっているのかというと…。
(回想)
―――――前日―――――
ヴィヴィアン『たっだいまー! サリア、元気にしてたー!?』
ヴィヴィアン『…って…おわーっ!?』
(医務室からサリアと同室だったヴィヴィアンが戻ってきてサリアの部屋の扉を思い切り開けた。そこには、全裸状態で交わり合いながら寝ていたミナとサリアがいたので驚くヴィヴィアン)
ミナ『う…ん…?』
サリア『なんだ…ヴィヴィアンか…おかえりぃ…』
(寝ぼけながらヴィヴィアンが帰ってきたことに気付くも、再び眠りに入ろうとするミナとサリア。その数秒後…)
ミナ・サリア『『……? ガバッ!! ヴィ、ヴィヴィアン!?』』
(自分達が全裸で交わり合いながら寝ていたのを思い出し、勢いよく起き上がるミナとサリア)
ヴィヴィアン『…』
ミナ・サリア『『…』』
ヴィヴィアン『…』(バンッ!)
(気まずく無言で見つめ合った後、部屋を再度出て行ったヴィヴィアン)
ヴィヴィアン『おーい! みんなー! ミナとサリアがー!』
ミナ・サリア『『ちょ、ちょっとヴィヴィアン! 待って!』』
(アルゼナル全域にこのことを知らせようと部屋を出て行ったヴィヴィアンを、放り投げていた服を身に付けながら追いかけようとしていたミナとサリア)
(回想終了)
そう…。ヴィヴィアン経由で、私とサリアの恋人関係がアルゼナル全域に知られてしまったのだ。そう回想で振り返っていたら、ロザリーとクリスが真っ先に口を開いた。
ロザリー「…まさか、私達の目の届かないところで、そんなお熱い関係になっていたなんて…」
クリス「普段、規則規則と私達を縛り付けているくせに…。 サリア自身が一番規則破ってるじゃん」
エルシャ「…で、いつから関係を始めていたのかしら? お二人さん」
ミナ「え…?」
ミナ「…えーっと…その…」
サリア「…ミナ、私の口から話すわ」
サリア「貴女は黙ってていいわよ…打ち明ける覚悟はできたから」
ミナ「サリア…。 う…うん…」
数分後…。サリアは、この間のアンジュ救出任務帰還後から数日後の洗濯場にて、サリアの方から私の唇を奪ってきたこと。
次に、モモカさんがやって来て数日後、私が意識を失って私の部屋に運んでくれたアンジュが、私と浮気に走っていたところを目撃し、そのことを自分から問い詰め、罰ゲームとしてエッチしていたことを洗いざらい、みんなに白状した。まさに公開処刑だった。
ヴィヴィアン「ほー…。二人とも、意外と大胆だなぁ。」
ヴィヴィアン「で、どっちが攻めで、どっちが受けなの?」
エルシャ「こら、ヴィヴィちゃん。 そういうことはまだ早いわよ」
ロザリー「…まぁ、どっちが攻めでどっちが受けとかそんなことは私達はどうでもいいんだけど…」
クリス「問題は、ここにいないあの脱走犯2人がこのこと知ったらどう思うかってことだよ」
ミナ「…」
サリア「…」
(気まずくて、再び黙り込んでしまうミナとサリア)
ジル「話は聞かせてもらった」(バン!)
全員「!? ジル司令!?」
(急に現れたジルに驚く第一中隊メンバー)
ジル「ずっとブリーフィングルームの外で聞かせてもらっていた」
ジル「今の話だが…。 ミナとサリア。 今この場でキスをしろ」
ミナ・サリア「「!? な…!? なななな…///」」
ロザリー「な、何言ってるんだよ司令!?」
クリス「そんなことして、何か問題が解決すると思ってるの?」
エルシャ「まぁまぁ、二人とも」
エルシャ「現状はさておき、ジル司令が言ったことなんだから、私達は素直に見守るだけでしょ。 そうよね、ヴィヴィちゃん」
ヴィヴィアン「そーだねー。 よくよく考えてみたら、これ以上無駄に騒いだってどうにもならないし」
(ジル司令の理解不能の口付けの命令に、苦言を発したロザリーとクリスに対し、その二人を宥(なだ)めたエルシャとヴィヴィアン)
ジル「それで、今回の件はこちらで何もなかったことにしてやる。 お前達4人もそれで何とか了承してくれないか?」
(その発言に、仕方なく了承するロザリーとクリス。対照的にあっさり了承するエルシャとヴィヴィアン)
サリア「…イエス・マム…。 ミナ、こっちへ」
ミナ「う…うん…」
私は、サリアの指示でサリアの唇の前に寄った。
サリア「んっ…」
ミナ「…んっ…! んんっ…」
覚悟を決め、ついにみんなの見ている目の前で熱い口付けを交わした私とサリア。今まで以上に恥ずかしかったが、実は誰かに見られたかったという感情もあって、余計感情が昂ってゾクゾクしてしまった。
それはさておき…。これでアンジュとヒルダには知られずに済むんだと思うと、少しだけ安心感もあった。
ジル(……そういえば…私もかつて、あの男と…)
To be continue…。