クロスアンジュ-青年から少女に転生した者-(完) 作:森島響
(貨物列車で利用するコンテナの中にいたアンジュら。ドラゴンがコンテナを吊り上げてどこかに移動している)
タスク「…女の子が乗ってるんだ! もっと丁寧に飛んでくれ!」
(ドラゴンの上に乗っていた謎の女の二人組にそう呼びかけるタスク)
アンジュ「タスク…」
タスク「俺が君を守る」
(傍でその様子を見ながら顔を覆い隠しているドラゴン状態のヴィヴィアン)
ミナ「…ところで私達、一体どこに運ばれているんだろう?」
アンジュ「さあ…。 ただ…アイツらと話さえ出来れば、この世界のことも何か分かるかも」
タスク「あっ…」
(アンジュ、タスクの手を振りほどいて、残念そうな顔をしているタスク)
アンジュ「…何? エッチできなくて欲求不満なの?」
タスク「あっ…いや…」
アンジュ「いいとこで邪魔されたもんね」
タスク「そんなつもりじゃ…」
アンジュ「…ほんっとに男って…いつまで発情してる気?」
アンジュ「…いっそのこと、ミナとでもしたら?」
ミナ「!? ちょ、ちょっと…アンジュ」
タスク「じょ、冗談に決まってるだろ、ミナ…って、わっ!?」
ミナ「キャッ!?」
アンジュが代わりに私とエッチしたらと言ってきて、それをアンジュの冗談と私に言うタスク。しかし、その直後、急にドラゴンが風にでも煽られたのかコンテナが揺れ、タスクが私めがけて倒れてきて、悲鳴を上げる私。
ミナ「…あ…あ…。 た、タスク…お、お尻に手が…///」
タスク「わっ!? や、柔らかい…///」
タスク「…じゃなくて!」
アンジュ「…どこが冗談に決まってるだろ、よ! このエロタスク!」
(ドガッ!)
タスク「ンギャッ!」
(タスクに蹴りを入れるアンジュ)
アンジュ「ほら! ミナもたまには一発かましなさいよ! 貴女も無人島で私と一緒に股間に顔埋められたじゃない!」
ミナ「え? いや…でも…」
タスク「お、おい、止めてくれよ、ミナまで…」
ミナ「…アンジュがそういうなら…。 一発だけ…えいっ!」
(ビシッ!)
タスク「フギッ! 痛い痛い痛い! 二人とも、マジで死んじゃうって!」
ミナ「はああ…。 何この快感…。 何だか癖になりそう…///」
アンジュ「いいわよ! もっとやっちゃいなさい!」
ミナ「…じゃもう少しだけ…」
タスク「ひいいいいっ!!!」
(ミナがアンジュと一緒にセクハラされた恨みでタスクをボコボコにしていた数時間後…)
??「着いたぞ。 大巫女様がお会いになる。 こちらへ」
(二人の謎の二人組に連れられ、大きな屋敷の中に案内されるアンジュら)
大巫女「戻ったか…名は何と申す、客人」
アンジュ「まず、自分から名乗りなさいよ!」
ミナ「ちょ、ちょっとアンジュ…」
??「貴様! 大巫女様になんて態度を…」
??「今すぐそこに直りなさい!」
大巫女「よい、ナーガ、カナメ」
ナーガ「し、しかし…」
大巫女「今は争っている場合ではないであろう?」
カナメ「…承知しました…」
大巫女様というこの世界のジル司令のような偉い人の一声であっという間に静かになった部下の二人組。私は、青髪の人がナーガさん。一方、緑髪の人がカナメさんだと知った。
大巫女「さて…。 特異点は開いておらぬはず、どうやってここに来た」
アンジュ「こちらも聞きたいことは山ほどあるの! ここはどこ!? いつ!? アンタ達は何者!?」
(アンジュがそう言い返したそのときだった)
??「その質問には、私(わたくし)からお答えしましょう」
アンジュ「…! あ、貴女は…」
(元の世界での、一回目のアルゼナル襲撃時に赤いラグナメイルに乗っていた女のことを思い返すアンジュ)
サラ「前に一度会っていますが…。 ここでは初めまして…ですね。 私の名は…近衛中将、サラマンディーネ。」
サラ「…ようこそ、真なる地球へ。 偽りの星の者達よ」
タスク「…き、綺麗だ…」
アンジュ「! ちょっと! 何見とれてんのよ!」
ミナ「あ、アハハ…」
美しい風貌を携えていたサラマンディーネさんの姿を見て、顔を赤くしたタスクに嫉妬するアンジュ。そのやり取りを見て、傍で苦笑いする私。
サラ「お母様、この者ですわ、ヴィルキスの乗り手は」
大巫女「ヴィルキスの…乗り手」
(アンジュがヴィルキスの搭乗者だと大巫女様に説明するサラ)
サラ「…ところで、あなた達のお名前は?」
アンジュ「…アンジュよ。 こっちの彼女がミナ。 そのドラゴン…というより、中身はヴィヴィアンという私達と同じ人間で…」
アンジュ「それと…こっちの男が…エロタスク」
ミナ「は、初めまして…サラマンディーネさん」
サラ「初めまして…。 アンジュさんにミナさんにヴィヴィアンさんに…エロタスク殿、ですか」
タスク「い、いや、“エロ”はいらないんだ。 タスクが本当の名前だよ」
サラ「分かりました。 ではそう呼ばせていただきます」
(サラにそう自己紹介し返すアンジュら)
サラ「お母様。 この者…アンジュさんはヴィルキスを動かせる特別な存在。 あの機体の秘密を聞きだすまで生かしておく方が得策かと」
大巫女「…」
サラ「…この者達の命…。 私にお預け下さいませんか?」
(布団の上に枕2つが置いてある和室に案内されたアンジュら)
ミナ「あの…ここって…」
サラ「どうしました? ミナさん」
ミナ「…い、いえ、何でもないです、忘れてください…」
サラ「? そうですか?」
私は、この和室が前世での世界でよく見るラブホテルの一種だということを伝えようとしたが、それがこちらの世界で生まれ育ったアンジュやサラマンディーネさん達には伝わるわけないと思い、言うのを取り止めた。
(アンジュやタスクが落ち着かない雰囲気を出していたので、悪い顔をするサラ)
サラ「…ご安心ください。 あなた方を捕虜扱いする気はありません」
サラ「ミナさんだけでなく、お二方の機体も責任をもって修理いたします。 さあ、こちらにお座りください」
私達は、サラマンディーネさんに言われた通り、茣蓙(ござ)の上に座った。巨大な湯呑みに茶が注がれ、私達の前に差し出された。
アンジュ「…なんの真似…?」
サラ「何も。 先程捕虜扱いする気はないと申し上げたばかりでしょう?」
アンジュ「…」
タスク「あの…サラマンディーネさん。 質問してもいいかな?」
サラ「はい。 何でしょうか、タスク殿?」
タスク「ここは地球なのか…君達は何者…?」
サラ「何者も何も…。 人間…ですわ」
(数分間を置いて)
サラ「…地球が二つ…あったとしたら?」
ミナ「…地球が…二つ…?」
サラ「ええ」
サラ「…一部の人間が、この地球を捨て、移り住んだのが、あなた達の地球なのです。 決して交わらない平行宇宙というところでしょうか」
タスク「地球を捨てた…? 何のために?」
サラ「その答えについては…見て来たのではないですか? この星に何が起きたか」
(管理コンピュータの説明を思い返していたタスク)
『統合経済連合と半大陸同盟機構による、大規模国家間戦争、第7次大戦ラグナレクD5により、地球の人口は11%にまで減少』
『膠着状態を打破すべく、連合は絶対兵器ラグナメイルを投入』
『538年193日前です。 現在地球上に生存する人間はあなた方3人だけです』
(回想終了。突然口を開くアンジュ)
アンジュ「つまり…」
(パリィン!)
(今の話を聞いて、アンジュが突然目の前にあった湯呑みを持って、脇の壁に叩き付けた音)
アンジュ「帰る方法があるってことよね!?」
ミナ「アンジュ!」
割った湯呑みの破片でサラマンディーネさんの首元をかっ斬ろうとしながら、帰る方法を聞き出そうとしていたアンジュに驚く私。
ナーガ「貴様!!」
タスク「うわぁっ!?」
ミナ「タスク!?」
カナメ「姫様を離せ! さもなくばこの男の命はないぞ!?」
(サラを人質に取られ、代わりにタスクを人質に取ったナーガとカナメ。サラを離さないとタスクの命はないとアンジュに警告するカナメ)
アンジュ「好きにすれば? タスクは、私のためなら命も惜しくないって言ってくれた」
ミナ「!? あ、アンジュ!? そんな言い方って…」
タスク「え、ええっ!?」
あっさりタスクを見捨てた発言をしたアンジュに呆れ顔になった私とタスク。
サラ「…帰る方法がいざ分かったとして…。 帰ってどうするのですか?」
サラ「偽りの地球、偽りの人間、偽りの戦い。 貴女は何も知らなさすぎる」
アンジュ「くっ…」
(諦めたのか、サラを解放するアンジュ)
サラ「…素直でよいことです。 アンジュさんだけ来てください。 真実を見せて差し上げます」
ミナ「え? 私達はダメなんですか?」
サラ「申しわけありませんが…。 この方だけがどうも頭が固いようで、直に見せた方が話を分かってもらえると思ったのです。 なので、ここでお待ちください」
アンジュ「誰が頭が固い女よ!?」
アンジュ「…まあ、いいわ…。 それより、ミナとタスク。 私が戻ったら見てきたこと全部伝えるから…。 この姫様の言われたとおりに、ここで待っててくれる?」
ミナ「分かった。 そういうことなら…」
タスク「アンジュ…気を付けて」
(どこかに連れて行かれたアンジュを見送るミナとタスク)
(数時間後、某所にドラゴンに乗って辿り着いたアンジュとサラ)
サラ「着きましたわ」
サラ「…ここは…かつての、ドラグニウムの制御施設ですわ」
(目の前のスイッチを起動するサラ)
サラ「強大なエネルギーを持つドラグニールは、すぐに戦争に投入されました」
サラ「そして、環境汚染、民族対立、貧困、格差…。 何一つ解決しないまま、人間社会は滅んだのです」
サラ「一部の人間達は、新天地を求めて旅立ちました」
(その台詞の直後、周囲の光景が切り替わる)
サラ「残された人類は一つの決断を下します。 自らの身体を作り変え、環境に適応すること。 遺伝子操作により、生態系ごと」
アンジュ「!?」
(アンジュが、急に光り出した光景に驚く)
アンジュ「これは…ドラゴン…? 普通のドラゴンとはサイズが全然違う…」
サラ「…アウラ。 汚染された世界に適応するため、自らの肉体を改造した、偉大なる始祖。 そして…原初のドラゴンです」
(周囲が再び明るくなって、別の光景に切り替わる)
サラ「私達は罪深き人類の歴史を受け入れ、贖罪と浄化のため、生きることを決めたのです」
(空を大量のドラゴンが飛行している)
サラ「…男達はドラゴンに姿を変え、世界の浄化のために生きる」
サラ「男はドラゴンになって、ドラグニウムを食す。 女は子供を宿し、産む」
サラ「ですが…アウラはもうこの世界にはいません…連れていかれたのです」
アンジュ「…誰に?」
サラ「…全てを破壊した元凶、エンブリヲという男によって…です」
アンジュ「エン…ブリヲですって!? あいつが…」
(映像が元の世界に戻る。周囲はもう夜になっていた)
サラ「…あなた達の世界は、どんな力で動いているか知っていますか?」
アンジュ「マナの光よ」
サラ「マナの光…魔法の世界、それを支えているのは、アウラを放つドラグニウムのエネルギーなのです」
サラ「ですが、エネルギーはいつか尽きる。 補充する必要がある。 ドラゴンを殺し、中のドラグニウムをアウラに与える必要があったのです」
サラ「…それがあなた達の戦いの真実」
アンジュ「…」
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サラ「私達の仲間は殺され、心臓を抉(えぐ)られ、ドラグニウムを取り出された」
(真実を知り、険しい表情をしているアンジュ)
サラ「そういえば…。 あなた達の世界にもドラグニウムの制御施設があることをご存知でしたか?」
アンジュ「はぁ? そんな施設、私が知ってる範囲内のどこにもなかったわよ」
サラ「そこは…そちらの世界のミスルギ皇国にあるのですが…。 確か…そちらでは“暁ノ御柱”と呼ぶのでしたか」
(その瞬間、目を見開くアンジュ)
アンジュ「…“暁ノ御柱”? 貴女、今“暁ノ御柱”って言ったの?」
サラ「はい。 アウラは、そこの地下深くにエンブリヲの手によって幽閉されているらしいのです」
サラ「また、あなた達の世界のマナの光もそこに幽閉されているアウラによって供給されています」
アンジュ「…知らなかった…。 あんなところにそんな場所があったなんて…」
サラ「…とまぁ、一通りの説明は終わりました。 それでも、偽りの世界に帰りますか?」
アンジュ「当然でしょ? 私達の世界はあっちよ。 最初からそのつもりだったもの」
サラ「…そうですか。 では…あなた達を拘束します。 これ以上私達の仲間を殺されるわけにはいきませんから」
サラ「拒否権はありませんよ、皇女アンジュリーゼ」
アンジュ「…? なぜ私の本当の名前を知ってるの!?」
サラ「なぜも何も…。 そちらの世界に、私達アウラの民に情報を与えている内通者がいるということです」
アンジュ「あっ…」
(脳内で、ジュリオの傍にいたリィザのことを思い返しているアンジュ)
サラ「…心当たりがあるみたいですが、今、貴女が思い浮かべたその人物も私達と同じアウラの民です」
サラ「…さて…」
(その瞬間、翼を生やしてアンジュに飛び蹴りを食らわしてくるサラ。アンジュ、バランスを崩して踏みつけられる)
アンジュ「ぐっ…」
サラ「殺しはしません。 残虐で暴力的なあなた方とは違います」
(拘束され、意識を失ってしまったアンジュ)
(翌日…)
アンジュ「…はっ!?」
ヴィヴィアン「おおっ!?」
ミナ「アンジュ! 目が覚めたんだね!」
ミナ「…って顔赤いよ? どうしたの?」
アンジュ「ミナ…とヴィヴィアン…。 別に…ちょっと悪い夢見てただけよ」
ミナ「心配したよ…昨日、アンジュがサラマンディーネさんに拘束されたって聞いて…」
アンジュ「…そう…。 そういえば…昨日、帰ったら何があったか全部話すって伝えたわよね」
ミナ「そのことだけど…」
私が事情を伝えようとしたそのとき、サラマンディーネさんが姿を現した。
サラ「目を覚ましたようですね」
サラ「彼女やタスク殿には、例の真実のことは全て私の方から説明させていただきました」
アンジュ「…貴女…昨日はよくも!」
サラ「あら。 まだそのような元気があるのですね。 でも、今はそのような場合ではないのではなくて?」
アンジュ「くっ…」
(一瞬で言い負かされてしまったアンジュ)
ヴィヴィアン「あー…なんか揉めてるみたいだけど…」
ヴィヴィアン「クイズです! 私はどうやって人間に戻ったでしょうか?」
??「そのことですが…もう投薬なしで人間の状態を維持できるはずです」
ヴィヴィアン「正解は…この人に治してもらったのでしたー!」
ミナ「えーと、アンジュ、彼女は…」
ドクター・ゲッコー「初めまして。 ドクター・ゲッコーと言います。 ここ、龍の宮殿の医師です」
アンジュ「…どうも…」
(やることがあるからと言い残してサラが立ち去り、数分無言状態の後…)
アンジュ「…そういえば…。 ミナ、タスクは…?」
ミナ「ああ…タスクは…その…」
タスク「くあっ!!」
「キャー!! すごい硬~い」
(別室で大勢の翼を生やしたアウラの民の女性陣に囲まれ、股間を弄られていたタスク)
タスク「…アンジュ!」
アンジュ「…ちょっと、何してん…って、キャアッ!?」
タスク「おわぁっ!?」
タスク「…って…うおっ!!」
「キャアアア」
(バランスを崩して、タスクの股間を咥えこんでしまうアンジュ。それに歓喜する周囲の女性陣)
ミナ「あわわわ…。 タスクの…意外と…おっきい…」
タスク「お、おい!? ミナまでそんなマジマジと見ないでくれよ」
ミナ「あっ…ご、ごめん!」
アンジュがタスクのモノを○○○している様子を見て、タスクのモノを直にガン見してしまった私。しかし、すぐに顔を覆い隠してタスクに謝った。
ドクター・ゲッコー「人型の成人男性なんてとても珍しいから、とても勉強になりました。 うふふ…」
アンジュ「…へぇ~…」
タスク「ちょ、ちょっと待って、アンジュ…」
アンジュ「問答無用!」
ミナ「わ、私知~らない」
アンジュが怒って、医療器具でタスクのモノを挟み込んで悲鳴を上げる。私は知らんぷりして、部屋をあとにした。
(夕方。水飲み場で、タスクの股間を咥えてしまって、気持ち悪さを感じ、うがいをしているアンジュ)
アンジュ「ふぅ…。 全く、汚らわしいモノを咥えてしまったわ」
ミナ「でも、アンジュも結構ノリノリで咥えてたよね?」
アンジュ「…! う、うるさいわね!!」
ミナ「アンジュったら、か~わいい」
私がアンジュのことをからかっていたら、サラマンディーネさん達が一人の女の人を引き連れて私達の元にやって来た。
サラ「ラミア、彼女です。 貴女の娘に間違いありません」
ヴィヴィアン「え? もしかして…私…?」
ヴィヴィアン「って…うわぁっ!?」
ラミア「ミィ! 逢いたかった…」
アンジュ「ミィって…もしかして…ヴィヴィアンの本当の名前?」
ミナ「…あの…サラマンディーネさん…あの人は…?」
サラ「ええ…彼女は…ヴィヴィアンさんの…」
(アンジュやミナがサラにラミアが何者か聞こうとした矢先、ヴィヴィアンが口を開いた)
ヴィヴィアン「…私…この匂い知ってる…。 エルシャの匂いみたい…」
ラミア「お母さんですよ」
アンジュ・ミナ「「お母さん!?」」
(アンジュとミナが同時に驚き、サラが口を開く)
サラ「そうです。 彼女…ヴィヴィアンさん…いえ…本当の名前はミィさんですが…」
サラ「彼女は元々こちら側の世界のアウラの民の一人。 彼女はお母さんを追って、あちらの世界に迷い込んでしまったのでしょう」
(その話を聞き、ヴィヴィアンの方を見るアンジュとミナ)
サラ「…さあ、祝いましょう! 仲間が10年ぶりに帰ってきたのですから!」
(その日の夜…大勢のアウラの民と一緒に儀式を行う場所に集まっていたアンジュら)
サラ「アウラよ…」
(その一言で、大勢のドラゴンが儀式の場所に集まってくる)
(アンジュの傍にタスクがやってくる)
ミナ「タスク…。 股間はもう鎮まった?」
タスク「お、おい。 数時間ぶりに再会したのに第一声がそれかい?」
ミナ「アハハ…。 ごめんごめん」
私とそんなやり取りをした後、アンジュに声をかけるタスク。
タスク「アンジュ…その…」
アンジュ「…バーカ」
ミナ「全く…素直じゃないんだから、アンジュったら」
(そのとき、近くにいたヴィヴィアンの母親のラミアと一緒にいたヴィヴィアンの姿を確認したアンジュ、ミナ、タスク)
アンジュ「…でも、よかった。 ヴィヴィアンが、人間で」
(アンジュと一緒に、アンジュの隣で微笑んでいるタスクとミナ)
(儀式も終盤を迎えようとしていた頃…)
アンジュ「…これからどうなるの…? 私達…」
アンジュ「こんなもの見せて、どうするつもり…?」
(そのとき、傍に寄って来たナーガとカナメに話しかけるアンジュ)
アンジュ「…私達は貴女達の仲間を殺した。 貴女達も私達の仲間を殺した」
カナメ「…怒り、悲しみ、報復。 その先にあるのは滅びだけです」
カナメ「でも人間は受け入れ、許すことが出来るのです」
ミナ「ナーガさん…カナメさん…」
カナメ「どうぞごゆるりと、姫様より伝言です。 では、私達はこれで…」
(立ち去るナーガとカナメを見送った後…)
タスク「…帰るべきだろうか…アルゼナル…。 もし、もう戦わなくていいのだとしたら…」
アンジュ「…」
ミナ「…」
タスクのその一言に、それぞれこの先どうするべきか悩む私とアンジュ。そんな中、私は気付いていなかった。いつの間にか、エンブリヲに、ある催眠暗示をかけられていたことに…。
そんなことなど知る由もなく、私はアンジュ達と一緒に、アウラの民の儀式の終幕を見届けていた…。
To be continue…。