※この作品はR-18です。

クロスアンジュ-青年から少女に転生した者-(完)   作:森島響

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第9話『アンジュ、喪失』

(ベッドの上で意識が目覚めたが、全裸状態で縛られていた上に、目の前に男が同じく全裸で見ていたので赤面しているアンジュ)

 

??「ごめん、念のため縛らせてもらった」

 

(そう言った謎の男は、急にバランスを崩し、アンジュの股間に顔を埋めてきて更に赤面するアンジュ)

 

??「あ!! ごめん!!」

 

アンジュ「何すんの…よっ!!!」

 

??「ぶべらぁっ!!!」

 

(アンジュに膝で頬を殴られ、ベッド場外に投げ出される男)

 

アンジュ「何なのここ…」

 

(ライダースーツを持ち出し、外に逃げ出すアンジュ)

 

ミナ「…? いた…! アンジュー!」

 

アンジュ「その声…ミナ!? ミナなの!?」

 

 アンジュの後を追って島に着いたばかりの私は、早くもアンジュを見つけることができた。しかし…。

 

ミナ「!? ちょ…アンジュ、は、裸…///」

 

アンジュ「あ、ああ…。 こ、これはちょっと色々訳があって。 それより、貴女どうしてここに?」

 

ミナ「アンジュがドラゴンごと海に落ちて、サリアの命令無視して後を追いかけてきたの。 あのまま放っておいたらまずいと思ったから…」

 

 事情を知らない私は、全裸状態だったアンジュを見て顔を赤くしてしまったが、すぐに冷静さを取り戻してこれまでのことをアンジュに伝えた。

 

アンジュ「ところで、ヴィルキスは?」

 

ミナ「砂浜に打ち上げられていたよ。 こっち」

 

 私は、アンジュと一緒にヴィルキスが打ち上げられていた砂浜に向かった。

 

(島の砂浜にて。 ヴィルキスの機体チェックをしているアンジュ)

 

アンジュ「どうして動かないの…」

 

ミナ「きっと、これが原因だよ」

 

アンジュ「これは…!」

 

 全く動こうとしないヴィルキス。その原因となった“ある物”を私はアンジュに突き出した。それは、大量のブラとパンツだった。ちなみに、私達は誰が仕掛けた物なのかすぐに分かった。

 

(脳内でヒルダが下着姿で嘲笑っている姿を浮かべているアンジュとミナ)

 

(それに怒り、ヒルダの下着をナイフで切り裂き、足で憎しみをぶつけるように踏みつけるアンジュ)

 

ミナ「ね、ねえ…。 そういえば、さっき何で裸で外うろついていたの?」

 

アンジュ「え? ああ、実は…」

 

??「酷いじゃないか、君は命の恩人に向かってなんてことを…」

 

 そのときだった。見たことがない謎の男を確認した私は、アンジュから事情を聞く前にアンジュが何をされたのか大体察することができた。

 

アンジュ「それ以上近づいたら撃つわ」

 

(謎の男に銃を向けるアンジュ。 それに焦っている男)

 

ミナ「あ、アンジュ。 それはちょっとまずいよ…」

 

アンジュ「ミナ、貴女は黙ってなさい。 この男は、全裸で私の股間に顔を埋めてきたのよ」

 

 銃を向けたことに気まずさを感じた私は注意したが、アンジュにあっさり論破されて黙るしかなかった。更にアンジュが男に向かって罵声を浴びせた。

 

アンジュ「縛って脱がせて抱き付いておいて…もっと卑猥で破廉恥なことをするつもりだったんでしょう」

 

(顔を赤らめながら男に罵声を浴びせるアンジュ)

 

??「痛ぁぁぁ!!」

 

 そのときだった。言い訳をしようと男が動こうとした矢先、地面をうろついていた蟹が男の足を摘(つま)み、痛さでアンジュの言葉通り、アンジュの股間に顔を埋めてきた。

 

 それだけじゃない。傍でその様子を見てしまった私も巻き添えを食らって股間を触られながら一緒に倒れこんだ。

 

アンジュ・ミナ「「キャッ! あ…あ…///」」

 

(まんぐり返し状態にされ、顔を真っ赤にしているアンジュとミナ)

 

―――――数分後―――――

 

アンジュ「変態! ケダモノ! 発情期!」

 

ミナ「わ、私の貞操が…///」

 

 そんなことを呟きながら私は、アンジュと一緒に変態男を森の中で木の蔦を利用し、縛り上げて木に吊るした。

 

(その頃、アルゼナルにて)

 

(風呂場で自分は我関せずと言わんばかりの顔しながら入浴中のヒルダ)

 

サリア「すぐ回収班を編成する」

 

ジル「アンジュとミナも必ず回収しろ」

 

(司令室でアンジュとミナのことで対策していたサリアと整備班のメイ、ジルの三人)

 

ヴィヴィアン「アンジュとミナ、まだ生きてる! わかるもん」

 

エルシャ「きっとお腹空かしてるわ」

 

(アルゼナルの外でアンジュとミナの生存を信じていたヴィヴィアンとエルシャ)

 

(再び無人島にて)

 

アンジュ「ノーマの棺桶…か…」

 

 乗り捨てられたヴィルキスの機体チェックをしながら、サリアに言われた台詞を思い返していたアンジュ。私も手伝っていたが、ロボット整備については何の知識も持ち合わせていなかったので、直すことなど出来やしなかった。

 

(そのとき、急に雨が降ってきて、森の中に逃げ込み近くの木に開いていた穴に移動した私とアンジュ)

 

アンジュ「寒い…」

 

ミナ「私も…何も羽織る服なんかないよ…」

 

アンジュ「痛っ!」

 

ミナ「!? アンジュ!?」

 

 そのときだった。急にアンジュが痛みを訴える声を上げたのだ。下を眺めると蛇がアンジュの内太ももを噛んでいたのだ。

 

ミナ「まさか…毒蛇!? こ、このっ! このっ!」

 

 私は、毒蛇を追い払おうと木の棒で撃退した。噛まれた痛みで、毒が回って意識が朦朧としていたアンジュを背負って、私は別の場所に移動した。

 

アンジュ「誰か…誰も…来るわけ…ない」

 

 私の背中で切なげな顔しながら、助けを求めるアンジュ。私はマギーみたいなアルゼナルの軍医でもないし、助けられるはずなどなく、そんな自分を恨んだ。そのときだった。

 

??「あの、大丈夫!?」

 

 忘れていた。話しかけてきたのは例の変態男だった。私とアンジュの二人で木に縛り付けたままだった。そんな私達は彼に助けを求めた。

 

アンジュ・ミナ「「助けて…」」

 

??「待ってて! 毒を吸い出すから!」

 

ミナ「!? い、いや私は大丈夫なんだけど…。 毒蛇に噛まれたのはアンジュの方で…」

 

 私がそう説明した途端、またもやアンジュの股間に顔を埋めて内太ももの毒を吸い出している男。私がアンジュだったら、恐らくこのあとボコボコにしていただろうけど、私自身はそんなことする勇気はなかった。

 その理由は、前世が元男だったからでもあった。

 

―――――その日の夜―――――

 

(アンジュが目を覚ました謎の男の隠れ家のベッドの上で、また全裸状態で寝かされているアンジュ)

 

ミナ「あの…看病するのは分かるんだけど…なんで脱がしたの?」

 

??「いや、これは…色々言えない理由があって…ね」

 

ミナ「? べ、別に深く突っ込む気ないから大丈夫だよ」

 

??「ところで、君、代わりに彼女に服着せてやってくれるかい? これなんだけど」

 

ミナ「え? う、うん。 分かった。 貸して」

 

 私は、男が差し出してきた服を受け取ってアンジュに着せた。私と男は、心配そうな表情しながらアンジュのことを見守っていた…。

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

―――――アンジュとミナが謎の男に出会っていた頃―――――

 

(ジルの命令で、アンジュとミナ捜索中のサリア達)

 

ヴィヴィアン「くんくんくん…」

 

(ヘリの窓を開けて、アンジュとミナの匂いを探っているヴィヴィアン)

 

―――――一方、その頃―――――

 

(毒蛇に噛まれ、苦しみながら眠っていたアンジュが意識を取り戻す)

 

ミナ「アンジュ! よかった…目を覚まして…」

 

 私は、アンジュが目を覚ましたことが嬉しくて、つい嬉し涙を流してアンジュに抱きついてしまった。

 これが、例の変態男だったらボコボコにされていたところだったけど。と思っていたら、その変態男が気付いて話しかけてきた。

 

??「ムリしない方がいいよ! まだ痺れは残ってるから」

 

??「言っとくけど、動けない子にエッチなことなんかしてないからね」

 

 そう気遣いした男だったが、寝ていた最中に服を脱がした上、アンジュに裸のままYシャツなんか着せている時点で説得力がなかった。

 

 それに寧(むし)ろ今の発言は、痺れが取れていて動けていたらエッチする気満々だったとも取れたからだ。

 

??「さ、これ食べて」

 

アンジュ「いらないわよ、そんな訳分からないもの」

 

??「変なものなんて入ってないよ。 そっちの子は、何の文句もなく普通に美味しいっていってくれたよ」

 

ミナ「え? う、うん。 そうだよ。 だから安心して食べても大丈夫だよ、アンジュ」

 

 アンジュが寝ていた間に、男が食べさせようとしていたスープを一足先に食べていた私がそうフォローすると、覚悟を決めたのかアンジュはスプーンに口を付けた。

 

アンジュ「まずい」

 

??「気に入ってくれてよかったよ、ウミヘビのスープ」

 

アンジュ・ミナ「「!?」」

 

 何の食材が入っているのか全く関心がなかったので普通に食べたが、ウミヘビのスープと聞いて、私は思わず吐き出しそうになったが何とか堪えた。

 

 アンジュも噛まれた毒蛇のことを思い出したのか、驚いていたがすぐ平静を取り戻した。

 

アンジュ「ねえ…さっきミナからこっそり聞いたんだけど」

 

??「何?」

 

アンジュ「さっき毒を吸い出したって言った? ここから?」

 

 アンジュは、噛まれた内太ももを指差しながら、男に毒を吸い出したのか問い詰めた。実は、さっき目を覚ましたときに男に聞こえない程度の小声でアンジュに私が告げ口していたのもあり、言い逃れできない男はあっさり白状し、当然の如く、またもやボコボコにされていた。

 

―――――アンジュが意識を取り戻した頃―――――

 

(アルゼナルの外でアンジュとミナ捜索から一時帰還したエルシャと話しているヒルダ)

 

ヒルダ「わかんない、なんであんなの助けようとしてんのか。 もう一人の新入りはまだ分かるけどさ」

 

エルシャ「そうね…。 独断で後を追いかけていったミナちゃんはさておき…」

 

エルシャ「誰かが受け入れてあげないと、彼女はずっと一人ぼっち。 それに、アンジュちゃんて似てるのよ、昔のヒルダちゃんに」

 

ヒルダ「似てる? 殺しちゃうよ、アンタも」

 

―――――翌朝―――――

 

(アンジュのヴィルキスの機体チェックをしている男)

 

アンジュ「直せるの…?」

 

 不安そうに聞いたアンジュに、男はパラメイルの機体整備の知識はそこそこあると返答した。ちなみに、寝ていた間に私のレプリカヴィルキスの整備もしてくれたらしい。

 

アンジュ「貴方、何者?」

 

タスク「俺はタスク。 ただのタスクだよ」

 

 アンジュに何者か聞かれ、男はタスクと自身の名前を名乗った。

 

タスク「これさえ直せば無線が使えるよ」

 

アンジュ「直したって無駄よ。 連絡しても誰も来ないし、誰も待ってないもの」

 

ミナ「誰も待ってないって…。 ヒルダとかはさておき…」

 

ミナ「少なくともエルシャやヴィヴィアンは今頃心配して捜してくれているんじゃないかな? あと…サリアとか」

 

アンジュ「別に無理に捜してもらわなくてもいいんだけど。 それより、サリアの名前出して、何でそこで頬赤くしてるのよ」

 

ミナ「え!? な、何でだろうね…あ、アハハ…」

 

 言えるはずもなかった。数日前、色々あって、サリアとキスを交わした仲になっていたなんて…特にアンジュには。

 

タスク「あの、よかったら暫くここにいたらどうかな。 変なことしたりしないし」 

 

タスク「そっちの君も、自分のパラメイルが使えてもこの子と一緒に帰れるまで帰る気ないんだろ?」

 

ミナ「え? も、もちろんそのつもりだったけど」

 

 そのときだった。アンジュが笑ったのだ。私が彼女の笑顔を見たのは、今は亡きココ達に故郷の話で盛り上がっていたとき以来だった。

 

 その後…。アンジュと私は、タスクと数日間の共同生活を始めた。というか、ほぼ同棲生活と言ってもいい状況だった。

 

 わざとではないとは言え、いつも通りアンジュにクンニしようとして、ビンタされて隠れ家の近くの木に縄で縛り付けられたり…。

 

 別の日には、アンジュと一緒に魚を釣って、その日の夜、タスクに焼いてもらって一緒に釣った魚を仲良く食べたり…。

 

 また別の日には、アンジュが謎の…この世の物とは思えない料理を作り上げて、それが爆発して、四つん這い状態になってしまったアンジュの股間にまたもやタスクが顔を埋めて、怒ったアンジュが銃でタスクを乱射したり…。

 

 またまた別の日には、数日間お風呂に入っていなかったので、アンジュと一緒に水浴びしたり…。そのあと、別の場所で水浴びしていたタスクの裸を見て、二人して赤面したり…。

 

―――――それから数日が経ち―――――

 

ミナ「わあ…綺麗だね」

 

アンジュ「ホント…。 空なんてずっと見てなかったから…綺麗」

 

 タスクと共同生活を始めて数日経った日の夜。満点の星空を見上げていたアンジュと私、タスク。

 

タスク「君の方が綺麗さ」

 

 星を見上げて綺麗と答えて笑顔を浮かべていたアンジュに対し、頬を染めながら告白とも取れる発言をしてきたタスク。私はそれに嫉妬して、タスクに口答えした。

 

ミナ「な~に? 私は綺麗じゃないっていうの?」

 

タスク「そ、そんなことはないけど」

 

 そんなやり取りをしながら、私を差し置いて急にイチャイチャし出すアンジュとタスク。それを見ていて、私も微笑ましそうな顔をしていた。そのときだった。

 

タスク「二人とも、静かに…」

 

 またもやクンニでもし出すのかと思ったら、そうじゃなかった。アンジュを強引に寝かしつけたタスク。私も何かを察して同じく横になった。空を見上げたら…。

 

アンジュ「あれって…ドラゴン!?」

 

 どうやら、アルゼナルの人達だと思われる複数のヘリがドラゴンを移送していたようだった。そのときだった。急に爆発が発生して、何かが無人島に落下したのだ。

 

 その何かは森の方から姿を現した。移送していたドラゴンとは別のドラゴンだった。そいつは、アンジュのヴィルキスに噛み付いてきたあのドラゴンだった。

 

ミナ「アンジュ! あいつ…」

 

アンジュ「ええ! 現れたわね!」

 

 私に言われるまでもなく、早速銃をドラゴンに向けて身構えたアンジュ。しかし、そんな銃だけでは対抗できないとタスクに忠告され、思いとどまる。

 

アンジュ「パラメイル…あれでなら」

 

タスク「でも、君のはまだ修理が」

 

ミナ「私のレプリカなら動く!」

 

アンジュ「ダメよ! 貴女はまだ私みたいに戦いに慣れていないんだから! タスクの傍にいなさい!」

 

 自分の機体が無事だからと、今すぐ出撃しようとしていた私。しかし、戦い慣れしていなかったことをアンジュに注意され、タスクと一緒に大急ぎでヴィルキスの修理の手伝いをすることになった。

 

アンジュ「こっちよ!ドラゴン!あなたの相手は私でしょ!」

 

 ドラゴンの前にナイフを構えて、ドラゴンと戦闘に入ったアンジュ。それを心配そうに見つめながらヴィルキスの修理を急ぐタスクと私。

 そうしてる間に、早くもアンジュは態勢を崩しながらもドラゴンの腹めがけて銃を乱射していた。

 

アンジュ「このっ! このっ! このオオオオオ!!!」

 

 止めを刺そうと、ドラゴンの喉元を何度もナイフで刺し返すアンジュ。血しぶきを浴びながらドラゴンを刺し殺すその光景は、まさに私とタスクからしてみたら異常に見えた。

 

タスク「もういいだろ! もう死んでるよ…」

 

 異常な光景に見てられなくなったタスクがアンジュの傍に駆け寄り、ナイフを持っていたアンジュの腕を掴んで動きを止めた。

 

 ドラゴンはもう息をしていなかった。本来だったら、私がアンジュを止めなければいけない身なのに、肝心の私は恐怖でまたもや何もすることができないでいた。

 

アンジュ「はぁ…はぁぁ…///」

 

 ドラゴンを刺し殺し、感情が昂ぶったのか自分の胸を揉みしだいていたアンジュ。それを見ながら私は切ない気持ちになってしまった。

 

ミナ「アンジュ…」

 

―――――死んだドラゴンを海に還した後―――――

 

タスク「仲間を助けようとしたんだ…帰りたかったんだね…自分達の世界に」

 

 そう呟いたタスク。しかし、アンジュは切なげな表情を浮かべたまま何も答えようとしなかった。私も、とても何も喋れる状態ではなかった。

 

 しかし、そんなアンジュを見て、またもや頬を染めていたタスクを見てしまって、ちょっと幻滅してしまった自分がいた。

 

ヴィヴィアン『アンジュさん、ミナさん、応答願いますー! 死んじゃってるなら死んじゃってるって言って下さい』

 

 そのときだった。漸く修理が済んだアンジュのヴィルキスから、救助が来たらしい無線が入ったのだ。声の主はヴィヴィアンだった。アンジュと私は早速その返事に応答した。

 

アンジュ・ミナ「「こちらアンジュとミナ。 生きてます。 救助を要請します」」

 

―――――数分後―――――

 

アンジュ「私、帰るわ。 今はあそこしか、私の戻る場所はないみたいだから」

 

 タスクにアルゼナルに戻ることを告げているアンジュ。私は傍でその様子を嬉しそうな顔で見つめていた。

 

アンジュ「それに、やられたらやり返さないと。 ありがと。 私一人じゃ死んでた」

 

タスク「君一人だけじゃないだろ。 そこにいる彼女の助けもあったから生き残れたんだ」

 

アンジュ「…それもそうね」

 

ミナ「あ、アハハ…」

 

 そんなやり取りしながら、アンジュとタスクも共に笑った。

 

タスク「ごめんね、一緒に行けなくて…」

 

アンジュ「いいこと? 私と貴方は何もなかった!」

 

アンジュ「何も見られてないし、何もされてないし、どこも吸われてない! 全て忘れなさい、いいわね!?」

 

 一緒に行けないことを残念そうに告げた矢先、この島でしてきた行為に対し、タスクに注意を促すアンジュ。私はその光景を冷や汗を垂らしながら微笑していた。

 

アンジュ「アンジュ。 アンジュよ、タスク」

 

ミナ「私はミナ。 訳あって、これは本名じゃないんだけど…」

 

タスク「アンジュ…良い名前だ。 それとそっちの…ミナ。 何か事情があるみたいだけど…今は何も聞かないことにするよ」

 

 タスクにやっと自分達の名前を告げるアンジュと私。その直後、私達はタスクと別れ、ヴィヴィアン達の救助隊と合流した。

 

ヴィヴィアン「ここでクイズです! 落ちたのに生きてるのってだーれだ! 答えは…アンジュとミナでしたー!」

 

 いつものヴィヴィアンの下らないクイズを聞いて、安心するアンジュと私。お互い微笑み合いながら、私達はヘリに乗り込んでこの島を後にした。

 

―――――アンジュとミナが島から去った後―――――

 

(服を着替え、隠してあったパラメイルに搭乗してどこかに飛び立ったタスク)

 

―――――一方、帰りのヘリの中で寛いでいたアンジュとミナ―――――

 

エルシャ「はい。 二人とも温かい飲み物」

 

ミナ「ありがと、エルシャ」

 

アンジュ「ありがと…。 ヴィヴィアン…あの変なマスコット…まだある?」

 

ミナ「? マスコットって?」

 

 どうやら、私がいないところで、また何かしていたようで。とにかく。ヴィヴィアンにマスコットのことを聞くアンジュ。それにすぐさまヴィヴィアンが答えた。

 

ヴィヴィアン「カレー臭いけど、いい?」

 

To be continue…。

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