遊戯王5D's 転生者と未来のカードたち 番外編 魔法少女3人の冒険記 作:DICHI
遊輝「////何で俺は毎回こうなるんだ・・・・」←アリアと同じ衣装、青が赤に変わっている。
龍可「私、完全にとばっちり・・・・」←アリアと同じ衣装、青がピンクに変わっている。
アリア「だって『見たい』って言う人がいたから。R18になったけど」
遊輝「////言うな!!」
アリア「もちろん、魔法少女遊輝ちゃんと魔法少女龍可ちゃんの始めても・・・・」
龍可「////い、言わないでください!!」
アリア「からかうのはこれくらいにして最強カードの紹介に行くわよ。今回は灰流うらら。つい最近出たパックに入っている新しい手札発動の妨害カードね」
遊輝「・・・・ハァ〜、効果は1ターンに1度、相手が発動した
①デッキから手札に加える
②デッキから特殊召喚
③デッキから墓地に送る
いずれかの効果を含んだカード効果を無効にする」
龍可「普通に強いよね・・・・大体のデッキはサーチや墓地送りも多いから」
アリア「さらにこのカード、ドローにも対応して強欲で貪欲な壺、しまいには増殖するGにも対応しちゃうというとんでもないカード、今後、ガチデッキにも入りそうね」
遊輝「ただし、効果を無効にするだけで破壊は出来ないからそこは注意な。あるコラムで見たけど、【十二獣】ではあんまり聞かないぞ」
龍可「番外編、第1話スタート」
遊輝 side
ドン!!ドン!!
「い、いった〜〜い!!!」
「け、ケツ《バシン!!》あいて!!」
「女の子が下品な言葉を使わない」
魔法少女の服を強制的に着せられた俺と龍可はアリアの謎の空間に吸い込まれ、出口に出た時に二人揃って尻餅をついてしまう。
「こ、ここは・・・・ダイヤの家?」
「今日はもう遅いのよ。今日はここで寝泊まりして、明日エンディミオンに向かって出発よ」
辺りを見渡して普通の家のリビングだとわかり、さらにそれがダイヤの家の物だとわかったため、俺はここがダイヤの家だと言った。
「さて、じゃあ魔法少女遊輝ちゃん。アリアさんは角煮が食べたいな〜♪」
「か、角煮?何で角煮なの?」
「・・・・あいつ、何故か角煮がすごい好きなんだよ」
「へ、へぇ〜・・・(汗)」
「言っておくけど、角煮用の食材はないぞ」
「えぇ〜〜それだったら買い物に行けばいいじゃん。『魔法少女遊輝ちゃんは角煮の材料を買いに行く』」
「!?お、おいこら!!ぐっ!!」
「というわけでいってらっしゃ〜〜い♪」
「ぐっ・・・クソッ・・・・行きたくねぇ!!!!」
俺の声が家の中に響くが無駄な抵抗でそのまま身体が勝手に動いて玄関に行き、靴を履いて外に出ることになった。
遊輝 side out
龍可 side
「さて・・・・遊輝ちゃんはいなくなったし、龍可ちゃんには今後のことを話さないとね」
「な、なんですか一体・・・」
「別にそんな怖がる必要はないわよ。まぁ失敗したらお仕置きを受けてもらうけど。とりあえずそこの椅子に座りなさい」
遊輝が外に出かけた後、家に残った私はアリアっていう女性に警戒するが、向こうは若干フレンドリーな感じで私に話しかけてくる。
「(今はとりあえず、命令に従って椅子に座ろう)」
どうせこのブレスレットのせいで私はあの人の操り人形だと分かっているので、素直にリビングの椅子に座る。アリアさんも椅子に座ってテーブルに肘をつける。
「まずはそうね・・・あなたの精霊の処遇について話しましょうかね」
「!?な、何で私の精霊のことを!?」
「知らないはずがないでしょ〜。精霊世界において、エンシェント・フェアリーとレグルスの名を知らない者は誰一人としていないわよ。その所有者、しかもそれがシグナーとなれば、調べないはずがないでしょ」
「くっ・・・・」
「心配しなくても喧嘩を売るつもりはないわよ。本音を言えば仲間にして私の僕として働いてもらいたいけど」
「エンシェント・フェアリーにそんな事はさせないわよ!」
「おお、怖い怖い。随分好かれているね〜、エンシェント・フェアリー、レグルス」
「えっ?」
「後ろ振り向きなさい。ダイヤがエンシェント・フェアリーとレグルスを連れているわよ」
「!?」
『龍可殿、お久しぶりです』
『龍可、無事で何よりです』
「エ、エンシェント・フェアリー!?レグルス!?」
『それと、随分可愛い服を着ていますね』
「!?!?/////エ、エンシェント・フェアリー!!からかわないで!!」
アリアさんが後ろに指を指してエンシェント・フェアリーとレグルスの名を言ったので私は驚くように後ろを見た。そこには窓ガラス越しに確かにエンシェント・フェアリーとレグルスがダイヤと一緒にこの家の庭にいた。
「そ、それにしてもなんで・・・」
「龍可ちゃんの彼氏の精霊は勘が鋭いわね〜。私たちがこの世界に来る前にエンシェント・フェアリーとレグルスを呼びに言っていたから」
『一種の嫌な予感をしましたからね』
『貴様、最近精霊世界で色々と問題を起こしているようだな』
「今はそこまで大きな問題を起こしてはいないわよ」
『いずれにせよ、龍可殿は貴様みたいな犯罪を繰り返すような奴の仲間にはさせない!どうしてもと言うのなら・・・』
「いいの〜?今、龍可ちゃんは外れないブレスレットを嵌めているのよ〜?私が命令をすれば龍可ちゃんは雲の上から紐なしバンジーだってやるのよ?」
『ぐっ・・・・貴様・・・・・』
『レグルス、落ち着きなさい』
『え、エンシェント・フェアリー様!?し、しかし』
『こちらは龍可を人質として取られている以上、大きく動くことはできません』
『ぐっ・・・・も、申し訳ありません』
『それで、あなたは私たちの何が目的ですか?』
「さすがエンシェント・フェアリー、話を聞いてもらえて助かるわ。しかしそうねぇ・・・今はこれっきり思いつかないし。私の邪魔をしなければ良しとする」
『そうですか・・・・ではこちらも龍可を守るため、近くにいます』
「それくらいなら別に良いわよ。むしろ普通の人間を手伝わせるんだからエンシェント・フェアリーの力が無いと困るだろうしね。ほらっ、龍可ちゃん、二人に挨拶してきなさい」
アリアさんに言われて私は椅子から立ち上がり、リビングから窓の鍵を開けて庭に出て、エンシェント・フェアリーの身体を抱きつける。
「久しぶり!レグルス!」
『お久しぶりです、龍可殿。無事で何よりです』
「ごめんねエンシェント・フェアリー、レグルス・・・・こんな事に巻き込んでしまって・・・」
『大丈夫です。私たちが龍可をお守りいたします』
『任せてください』
「2人とも・・・・ありがとう」
「話終わった?終わったら2人とも帰ってもらうわよ。これ以上アリアさんの話を聞かれたら困るから」
『・・・・分かりました。レグルス、行きましょう』
『・・・・貴様、龍可殿に手を出したら容赦はせん』
「ダイヤ、近くにある川に案内しなさい。あそこならエンシェント・フェアリーでも大丈夫でしょ」
『・・・・分かりました』
アリアさんの圧力に負けて、エンシェント・フェアリーとレグルスは庭から出て行ってしまった。私は窓を閉めてリビングの椅子にまた座る。
「さて、魔法少女龍可ちゃん、今回のあなたの目的はアリアさんのサポートをすること。私の命令は絶対だからね」
「・・・・分かってるわよ」
「もし失敗したら、そうね・・・・遊輝ちゃんと連帯責任を取ってもらおうかしら?」
「!?な、何で!?」
「そりゃもちろん、責任感を持ってもらうためよ。あなたが抜け駆けをしたり手を抜いたりしたら、大事な彼氏に痛い目を合わせないと」
「くっ・・・・・」
「分かったかしら?私の言うことはちゃんと聞くのよ、返事は?」
「・・・・はい」
「よしよし、素直な子は好きだよ〜〜」
椅子から立ち上がったアリアさんは私の頭を撫で撫でとしてくる。そのままソファまで歩いて、ソファに座る。
「それじゃ、遊輝ちゃんがご飯を作り終えるまで私はテレビでも見ようかな〜」
『みるみる〜』 『何見る〜』
「(・・・・何でブラックとホワイトは仲が良いのよ)」
テレビのリモコンを持ったアリアさんの隣に何処からかブラックとホワイトも姿を現し、アリアさんの膝元に座った。
・・・・・そう言えば服の替えを持ってきていなかったな・・・この服、機能性はいいけど恥ずかしいし・・・・
「あの・・・アリアさん、出来ればこの服着替えたいのですけど・・・」
「ダメ〜〜、今後、アリアさんの予定が終わるまで寝巻き以外は私が服を選ぶ。あっ、そうそう、その服に汚れや傷を付けてもお仕置きだからね」
「・・・・・・・」
まぁ・・・・正直、分かっていたわ。こう考えると2週間近く過ごしていた遊輝って結構苦労していたんだな・・・
「ただいま・・・・あ〜恥ずかしかった・・・」
「おかえり〜〜、角煮作って〜〜」
「ちょっと待てよ・・・そういえば帰る時にレグルスとエンシェント・フェアリーの姿を見かけたんだけど」
「気のせいじゃない〜〜」
「気のせいで済む話じゃないだろ・・・・何だったんだ・・・」
「エンシェント・フェアリーにも協力してもらうようにお願いしただけ」
「どうせ無理矢理だろ、レグルスの顔が悔しそうにしていたし」
荷物が入ったビニール袋をリビングの机に置いた遊輝はそのままビニール袋から買ってきた物を取り出してキッチンに向かった。
「言っておくけど角煮作るのに時間かかるぞ」
「えぇ〜〜・・・それじゃテレビだけじゃ飽きるわね・・・そうね、じゃあまずは龍可ちゃんにアリアさんの恐ろしさを教えてあげるわよ」
「えっ?」
「これ、私とやりたいんでしょ」
アリアさんはテレビを消してデッキを片手に取った。
「ただやるのも詰まらないし、龍可ちゃんが勝ったら2人の僕としての期間を短くしてあげる。負けたら長くなるけど」
「無理にやる必要は無いぞ、龍可」
「・・・・・分かったわ、やるわよ」
「おいおい・・・・」
私はポケットに入れてあったデッキケースを取り出して自分のデッキを取り出す。
「闘争心ある子は好きだよ。ほいっ」
アリアさんの右隣に謎の空間を作り出して、その中から2つのデュエルディスクを取り出した。その内の一つを私に渡してくる。私はデュエルディスクを受け取り、左腕にはめてデッキをセットする。
「遊輝ちゃんも来なさい、彼女が無様にやられる様を見ておくのよ」
「おいおい・・・それじゃ料理を作れないぞ」
「これは命令よ。『魔法少女遊輝ちゃんはアリアさんと魔法少女龍可ちゃんのデュエルを見る』」
「ったく・・・」
『ダイヤ、戻りま・・・・?主?何故ここに?』
「プラチナか・・・・悪いが角煮を作ってくれないか?」
『?分かりました』
ちょうど良いタイミングで帰ってきたプラチナに遊輝は料理を任せて、私たちダイヤの家の外まで出る。ここは普通の通りとなっていて、デュエルするくらいのスペースは確保できる。
「それじゃやるわよ。アリアさんの力、見せてあげる」
「デュエル‼︎」 「デュエル‼︎」
アリア LP 4000 龍可 LP 4000
「ハンデはやるわ。先行は龍可ちゃんでいいわよ」
「私のターン、ドロー!」
龍可 手札 6枚
遊輝が本気を出しても負けた相手なんだ、本気で行かないと・・・・
「私は手札から魔法カード、隣の芝刈りを発動!」
「おぉ、怖い怖い。なら私はそれにチェーンして手札の灰流うららの効果発動!」
「はる・・・・うらら?」
「チッ・・・早速新カードを使いやがった」
「灰流うららは相手がデッキからカードを手札に加える、墓地に送る、特殊召喚、いずれかのどれかを含むカード効果を発動した時、このカードを捨てることでその発動を無効にする」
「!?そ、そんな!?」
「隣の芝刈りなんてカードは発動させないわよ」
私が発動した隣の芝刈りはアリアさんが手札から発動したモンスターが現れ、そのカードを手にして何処かに消えていった。
「さぁどうする?龍可ちゃんの芝刈りライトロードの実力はこんなものじゃないでしょ?」
「ぐっ・・・・」
やっぱり、遊輝の言う通り私たちのデッキのことをよく分かっている。しかも私たちの知らないカードを使ってくる・・・ここは安全に行かないと。
「魔法カード、光の援軍!デッキの上からカードを3枚墓地に送り、ライトロード・アサシン ライデンを加える!」
墓地に落ちたカード
・ライトロード・ビースト ウォルフ
・ブレイクスルー・スキル
・左腕の代償
「(よしっ)墓地に落ちたライトロード・ビースト ウォルフの効果発動!」
「それにチェーンで手札の増殖するGの効果!このターン、龍可ちゃんが特殊召喚するたびに1枚ドローする!」
「ぐっ・・・・ウォルフを特殊召喚!」
ライトロード・ビースト ウォルフ 攻2100
「増殖するGの効果で1枚ドロー!」
先行1ターン目の私のターンの筈なのに手のひらで踊らされている・・・・増殖するGがある今、下手に特殊召喚できない。
「チューナーモンスター、ライトロード・アサシン ライデンを召喚!」
ライトロード・アサシン ライデン 攻1700
「ライデンの効果!デッキトップ2枚を墓地に送り、その中に《ライトロード》のモンスターがいればその数×200ポイント攻撃力がアップする!」
墓地に落ちたカード
・超電磁タートル
・迷い風
「hu〜〜・・・超電磁タートルを落とすとは、やるわね」
「(これで、1ターンは耐えられる。ここは手札を与えないでおこう)カードを1枚伏せてターンエンド!エンドフェイズ、ライデンの効果でさらに2枚を墓地に送る!」
墓地に落ちたカード
・ライトロード・アーチャー フェリス
・強欲で貪欲な壺
「ライトロード・アーチャー フェリスはモンスター効果でデッキから墓地に送られた場合、特殊召喚される!」
ライトロード・アーチャー フェリス 守2000
「では、増殖するGの効果で1枚ドロー」
私のターンの筈なのに、思う通りに動けない・・・・
龍可 手札 3枚 LP 4000 デッキ残り枚数 46枚
【モンスターゾーン】
ライトロード・ビースト ウォルフ 攻2100
ライトロード・アサシン ライデン 攻1700
ライトロード・アーチャー フェリス 守2000
【魔法・罠ゾーン】
伏せカード 1枚
「私のターン、ドロー」
アリア 手札 6枚
私の伏せカードはブレイクスルー・スキル。これでモンスター効果を無効にできる。迷い風は墓地からセットしたターンには発動できないけど、これなら相手も動きが鈍くなるはず・・・・
「それじゃ・・・アリアさんも本気で行くわよ。まずは魔法カード、コズミック・サイクロン!ライフを1000ポイント払って、その伏せカードを破壊してゲームから除外する!」
「ぐっ!?」
アリア LP 4000→3000
アリアさんが発動した魔法カードの効果で私の場に伏せられたコズミック・サイクロンは破壊され、ゲームから除外されてしまう。
「さらに魔法カード、妨げられた壊獣の眠り!」
「!?お、お前!?まさかこのターンで決めるつもりか!?」
「その通りよ!アリアさんに逆らったらどうなるか・・・・・・思いしらせてやる!!」
「!?ヒッ・・・・」
遊輝の話を聞いたアリアさんは突然、雰囲気を一変させる。前までの誰にでも親しみやすい空気から誰も寄せ付けない圧倒的なプレッシャーを放っている。
「妨げられた怪獣の眠りはブラックホールと同じ効果よ!」
「そんな!?」
アリアさんの後ろに巨大な3つの首を持つ銀色のドラゴンと水色のドラゴンが現れて、その2体のドラゴンが暴れまくり、フィールドにいた私のモンスターは全て破壊されてしまった。
「その後、私のデッキから《壊獣》とついた2種類のモンスターを選び、私の場と龍可ちゃんの場に攻撃表示で特殊召喚する!私の場に雷撃壊獣 サンダー・ザ・キング!龍可ちゃんの場に海亀壊獣 ガメシエルを特殊召喚!」
雷撃壊獣サンダー・ザ・キング 攻3300
海亀壊獣ガメシエル 攻2200
フィールドを破壊し尽くした2体のドラゴンが舞い降りてきて、3つ首のモンスターがアリアさんの場に、水色のドラゴンは私の場についた。
「そして永続魔法、十二獣の会局!自分フィールドの表側のカードを破壊してデッキから《十二獣》モンスターを特殊召喚する!十二獣の会局を破壊して、デッキから十二獣 モルモラットを特殊召喚!」
十二獣モルモラット 守0
アリアさんが発動した永続魔法は自身の効果ですぐに破壊されてネズミのようなモンスターが現れる。
「《十二獣》エクシーズモンスターには共通効果がある!」
「きょ、共通効果!?」
「このカテゴリーのエクシーズモンスターは自分フィールドにいる《十二獣》モンスター1体をエクシーズ素材としてエクシーズ召喚できる!」
「!?モ、モンスター1体でエクシーズ召喚!?」
「私は十二獣モルモラット1体でオーバーレイ!」
☆4 →★4
「1体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!!十二獣 ワイルドボウ!」
十二獣ワイルドボウ 攻0
モルモラットがブラックホールに吸い込まれていき、その中からイノシシのようなモンスターがフィールドに現れた。
「ぐっ・・・エクストラデッキから特殊召喚された事により、墓地の迷い風の効果!このカードを墓地からセットする!」
「関係ないわよ!《十二獣》エクシーズモンスターの攻撃力と守備力は素材となった《十二獣》モンスターの攻守の合計となる。モルモラットは攻守ともに0のため、攻撃力は0となる」
「でもさっき、共通効果って・・・」
「その通り!でもその前にモルモラットの効果!このカードを素材とした獣戦士エクシーズモンスターに効果を与える!」
「こ、効果?」
「オーバーレイ・ユニットを1つ取り除き、デッキ・手札からモルモラットを特殊召喚する!」
「!?」
「モルモラットを素材としたワイルドボウの効果発動!オーバーレイ・ユニットを取り除いてデッキからモルモラットを特殊召喚!」
十二獣ワイルドボウ OVR 1→0
ワイルドボウがオーバーレイ・ユニットを1つ使い、エクシーズ素材となったモルモラットが再びフィールドに現れた。
「十二獣ワイルドボウ1体でオーバーレイ!」
★4→★4
「十二獣ワイルドボウでオーバーレイ・ネットワークを再構築!エクシーズ召喚!十二獣タイグリス!」
十二獣タイグリス 攻0
イノシシから今度はトラのようなモンスターが現れる。十二獣って・・・もしかして干支?
「タイグリスの効果発動!オーバーレイ・ユニットを取り除いて、墓地の《十二獣》モンスター1体をこのカードのオーバーレイ・ユニットとして加える!」
「えっ!?」
「私が選択するのは十二獣モルモラット!」
十二獣タイグリス OVR 1→0→1
「モルモラット付属のタイグリスの効果!オーバーレイ・ユニットを取り除いて3体目のモルモラットを特殊召喚!!」
十二獣タイグリス OVR 1→0
「さらに十二獣タイグリスでオーバーレイ!」
★4→★4
「1体のモンスターでオーバーレイ・ユニットを再構築!エクシーズ召喚!十二獣ブルボーン!」
十二獣ブルボーン 攻0
「あっ・・・・あっ・・・・・」
「十二獣ブルボーンの効果発動!オーバーレイ・ユニットを取り除いてデッキから通常召喚可能な獣戦士族モンスター1体を手札に加える!私は十二獣ヴァイパーを手札に加える!!」
十二獣ブルボーン OVR 1→0
「まだまだ!!十二獣ブルボーンでオーバーレイ!!」
★4→★4
「1体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを再構築!!エクシーズ召喚!!十二獣ドランシア!!」
十二獣ドランシア 攻0
1体のモンスターから次々と連続エクシーズ召喚を決められて、私は唖然とするしかなかった。
「どうしたの?驚いて腰抜かしたの?」
「そ、そんなわけ無いわよ!!それにまだ私の墓地には超電磁タートルがいる!!」
「そうよね・・・確かに超電磁タートルは厄介だわ・・・だから、Lv4のモルモラット2体でオーバーレイ!」
☆4 × ☆4 = ★4
「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!No,80 狂装覇王 ラプソディ・イン・バーサーク!!」
No,80 狂装覇王 ラプソディ・イン・バーサーク 攻0
フィールドにいた2体のモルモラットがブラック・ホールに吸い込まれていかれ爆発、その中から現れたのは紫色のマントを身につけた太い腕を組んだ正義の味方のようなコスチュームをしたモンスターだ。
「攻撃力・・・・0?」
「ラプソディ・イン・バーサークの効果発動!オーバーレイ・ユニットを1つ取り除くことで、相手の墓地のカードを1枚ゲームから除外する!!」
「えっ・・・・・」
「私はこの効果を2回使用!!龍可ちゃんの墓地の超電磁タートルとブレイクスルー・スキルをゲームから除外する!!」
No,80 狂装覇王 ラプソディ・イン・バーサーク OVR 2→1→0
ラプソディ・イン・バーサークがオーバーレイ・ユニットを2つ使い、私の墓地から超電磁タートルとブレイクスルー・スキルの2枚のカードを手に取り、フィールドから除外された。
「・・・・・・・・・・」
「さらにラプソディ・イン・バーサークの「やめろアリア!!!!」!?どういう事!?デュエルの妨害はうけつないわよ!!」
超電磁タートルを除外されて、戦意を失った私の前に遊輝が駆けつけてくれた。
「ゆ、遊輝・・・・」
「もういいだろ!!龍可はこれ以上戦う意思が無いし、防ぐ手はない!!龍可を傷つけるな!!」
「へぇ〜〜・・・・言うようになったじゃない。いいわよ、その代わり、2人ともお仕置きを追加するわよ」
「グッ・・・・良いだろう」
「OK、交渉成立。私としてもあんまり怪我はさせたくないからね」
遊輝とアリアさんが話し合いをして、交渉は成立。アリアさんはデッキを抜き取り、デュエルディスクを片付けた。緊張の糸が切れた私は力が抜け、膝が崩れ落ちて地面に前のめりで倒れそうになる。遊輝が私を支えてくれて、何とか地面には倒れずにいすんだ。
「な、なんで・・・」
「龍可の負けは確定なんだ。ラプソディ・イン・バーサークは攻撃力1200ポイントアップの装備カードとなり、ドランシアは相手ターンにも発動できる破壊効果がある。ラプソディ・イン・バーサークを装備した後、バトルに入ってドランシアの効果を使い壊獣を破壊してダイレクトアタックで龍可の負けだ」
そ、そんな・・・・あのエクシーズモンスターにそんな効果があったの?
「それともう一つ、龍可は知らないだろうが精霊世界のデュエルは人間世界と違ってダメージが実在する。一気に4000以上の攻撃を受けたら間違いなく、ヤバイ状態になっただろう」
「う、嘘・・・・・」
「ったく・・・・【十二獣壊獣】とか使いやがって・・・・」
「・・・ごめんね、遊輝」
「うん?」
「私・・・・何もできなかった・・・しかも遊輝にさらに迷惑をかけるようになって・・・」
「・・・・気にするな。あのデッキに勝とうと思うんだったら何回もやって対策を練ってからだ。初見殺しじゃどうする事にも出来ん」
「良い感じの中悪いけど、早速お仕置きを受けてもらうわよ」
私が遊輝に謝っている時にアリアさんは私たちの方に近づいてきた。力が抜けて膝をついている私と私を支えている遊輝にむかってアリアさんは上から目線の状態で話しかける。
「まずは2人とも、寝巻きも私好みの服を着てもらうわよ。そして私への忠誠心をさらに高めてもらうわ」
そう言ってアリアさんは謎の空間を作り、その中から赤色とピンクの輪っかみたいな物を2つ取り出した。
「カッコ良く言えばチョーカー、悪い方にすれば首輪よ。これを付けたらブレスレット以上の効力を持つわ」
「・・・・また趣味の悪いものを」
ガチャン、ガチャン
遊輝が文句を言うが、アリアさんはその事に耳を傾けず手際良く私と遊輝に首輪を付けた。
「それから負けた龍可ちゃん、今後私のことはアリアお姉さんって呼びなさい」
「・・・・・・」
「返事は?」
「・・・・はい、アリアお姉さん」
ブレスレットで命令を無視できず、首輪を付けられた私は小さく返事をした。正直、完璧な敗北のため私は何の反論もできない。
「次、遊輝ちゃん。と言っても今回は軽めにして上げる」
アリアお姉さんは遊輝に近づいて遊輝の耳元で何か小声で呟く。それを聞いた遊輝は顔を真っ赤にした。
「//////なっ!?言えるかそんな事!?」
「じゃああの時みたいに身体を小さくしてもらうわよ?」
「/////ぐっ!?」
「さあ早く、魔法少女龍可ちゃんに言いなさい」
「わ、私に?」
アリアお姉さんが少し離れて、遊輝は顔を真っ赤にしたまま私の顔に目を向ける。
「さぁ、言いなさい」
「///////・・・わ、私は皆の味方、魔法少女遊輝ちゃんよ!これから貴方は私と一緒にアリアさんの指導の元、立派な魔法少女を目指しましょう!!」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「/////・・・・・は、恥ずかしい・・・・」
遊輝が言ったことがよく分からず、ポカーンとしてしまった。
「アハハハハ!!!おっかしい!!!」
「////く、くそ・・・・テメェが言ったことなのに、何で反論できねぇんだ・・・」
「それが首輪の忠誠心の力よ。アハハハ!!!・・・フゥ〜〜、とりあえず、龍可ちゃんには私の力を味わってもらったし家に戻ってご飯でも食べようか」
「だからまだ出来てないって・・・・」
「えぇ!?」
「あのな・・・角煮を作るのには時間がかかるんだよ・・・」
「じゃあ早くしてよ!」
「不味い角煮でも良かったら早くできる」
一つ一つ料理のことを説明しながら遊輝とアリアお姉さんは家に戻っていった。
「・・・・・ハァ、遊輝がやめとけって言っていた理由がよく分かったわ」
『・・・・・・龍可』
先に遊輝とアリアお姉さんが戻って行く姿を見て、私は少し安堵の表情をとってため息を吐きながら地面に座る。そして、空からエンシェント・フェアリーが舞い降りてきた。
「エンシェント・フェアリー・・・見ていたんだね」
『えぇ、龍可がデュエルすることを感じ取りましたから駆けつけまして・・・・・見事なまでに完敗ですね』
「そうね・・・・圧倒的だったわ」
デッキのポテンシャル、戦術、相手の戦術封じ・・・・何から何まで私よりもはるかに上回るレベルだったわ・・・・・やっぱり遊輝とのデュエルを1回見ていただけじゃ何も分からないわね。
『大丈夫です。一度対戦したのでしたら今度は相手の傾向を立てることは可能です』
「そうね・・・・1回デュエルを見て、自分自身で戦って、アリアお姉さんは相手の妨害が多い事が分かった事だけでも充分だわ」
『・・・・・アリアお姉さん?』
「・・・・これのせいでね、自然とそう言ってしまうのよ」
疑問を持ったエンシェント・フェアリーに私は首輪を見せる。無意識の内にお姉さんと言ってしまうのは多分、これのせいだよね。
『・・・・また趣味の悪い物を付けてますね』
「遊輝と同じことを言っている・・・・」
『これを見て良い趣味と言える人はMしかいません』
「・・・何処からその情報を仕入れたの?」
『秘密です』
そう言ってエンシェント・フェアリーは上昇して、川の方に飛んで行った。・・・・・逃げたわね。
「(ハァ〜・・・・これからどうなるだろう・・・)」
心が不安いっぱいになった私はトボトボとダイヤの家に戻った。
遊輝「さすがガチデッキ・・・・・作者が持っているけど」
アリア「作者は灰流うららのところを幽鬼うさぎ、コズミックのところをツインツイスターにしているけど」
龍可「本当に何も出来なかった・・・」
遊輝「いや、あれはアリアの初手が強すぎただけだ」
アリア「隣の芝刈りが通っていたら私も危なかったわよ。芝刈りライロは墓地が肥えたら恐ろしいから」
遊輝「何でKONAMIはあんなカードを出したんだろうな・・・・・」
龍可「それでは、次回もよろしくお願いします」