※この作品はR-18です。

ラスボスになりたい~   作:もっち~!

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初めの一歩

森全体が、たいまつの炎のように燃え上がる。逃げ惑う集落の者達。

 

「フレイ、みんなを安全は場所に誘導しろ!」

 

鎧に身を包んだ男性から言葉が飛ぶ。

 

「僕も、父さんと母さんと戦う」

 

フレイと呼ばれた少年が、前線で戦う男女ペアに声を掛けた。

 

「ダメよ、フレイ。みんなの避難を…早く誘導して」

 

二人の男女は勇猛に敵を屠っていく。

 

「でも…」

 

「お前は生き延び、本当の両親に会え。成長した姿を見せてやれ」

 

フレイにとって、この戦士風の男女は、義理の両親であった。本当の両親は、地位も名誉もある者で、この二人に子供の育成を頼んだのだった。

 

「わかったよ。みんなを誘導し終えたら、戻って来るからね。それまで、待っていてね」

 

涙が溢れてくるが、泣き顔を見せずに、集落の者達の避難を助けに向かう少年。

 

------

 

みんなが避難し、安全な場所に誘導し終えて、急いで両親の元に戻るが、既に森は焼け落ちていた。緑豊かで自然の恵みが豊富だった森は、一面焼け野原になっていた。少年は両親を探した。森の中程で黒焦げになり、首から上の無い、2体の死体を見つけた。鎧や武器の類いは装着しておらず、身ぐるみ剥がされた感じだった。

 

(くそっ…)

 

少年は、辺りを探索していく。そして、夜の帳が下りる頃、ラキアの兵士達が宴をしている現場を見つけた。宴の中心には焚き火があり、その両端には地面に刺さった槍が2本、その切っ先には生首が1つずつ…目玉が抉られ、耳、鼻、舌、唇は斬り落とされていた。それらは、生首の頭に串で刺してある。

 

(父さん…母さん…僕に力を…)

 

少年は息を殺し、闇に紛れ、兵士達の首元に愛用のダガーナイフの刃先を這わせていく。

 

「うぁ~!」

 

兵士の叫び声で宴のメンバーが混乱する。

 

「敵襲だ~迎撃し…」

 

指令官らしき者が命令を発しようとしたが、言い終わる前に命は絶たれた。

 

明け方…周囲が明るくなる頃、少年は両親とその装備を奪還した。そして、みんなの元に帰る。全身血に塗れて…

 

------

 

避難した者達は、新たな安全地帯に、集落を作り始めていた。少年は、両親の墓を集落の奥に作り、毎日鎮魂の祈りを捧げていた。

 

「フレイ…お前に渡したい物がある」

 

集落の長は、少年に大剣を手渡した。

 

「それはレーヴァティンという剣だ。お前の産みの親が、お前に託した物だそうだ」

 

少年は鞘から抜こうとしたが、抜けない。

 

「使うべき局面でしか抜けない剣らしい。で、死んだ彼らからの伝言だ。フレイよ、迷宮都市オラリオで鍛錬をしろっと」

 

「オラリオ?」

 

「あぁ、大きな街だ。そこで、鍛錬して強くなれと」

 

「ねぇ、僕の本当の両親はそこにいるの?」

 

「かもしれぬな…彼ら二人もオラリオの戦士だったから…」

 

その言葉を受け、フレイ・フローヴァはオラリオに旅立つ決意をした。

 

------

 

迷宮都市オラリオに足を踏み入れたフレイ。その賑やかさに驚く。育った集落しか知らなかった少年にとって、そこは別世界であった。行き交う人々の波、行き交う人々の声、すべて、彼にとっては別世界その物であった。

 

しばらく歩いていると、目付きの悪そうな集団に囲まれた。

 

「おい、金と装備を出せ!」

 

「早くしないと、痛い目に遭うぜ。ふふふ」

 

彼らは手に武器を持ち、いつでも襲えるようである。

 

「断る!」

 

「おい、死なない程度に痛めつけろ!」

 

彼らのリーダーらしき者より指示が出て、彼らは一斉にフレイへ襲い掛かってきた。しかし、フレイは彼らの攻撃をいなし、的確に頸動脈へと刃先を滑らせていく。フレイと交差した者は総て、首から噴水のような血柱をあげて、息絶えていく。

 

「なんだ…コイツ…」

 

フレイの殺傷力を知り、後ずさりしていく彼ら。

 

「まだ、やるのか?」

 

「おっ、覚えていやがれ~」

 

と、捨て台詞を残していく集団。フレイは返り血で血塗れになり、路地裏に身を隠した。

 

(どうしよう…これじゃ、目立つなぁ…)

 

身を隠しつつ、装備と身体を洗える場所を探すフレイ。そんな時、

 

「ねぇ君、大丈夫?」

 

フレイに金髪の少女が声を掛けてきた。返り血を出血と見間違えているようだ。

 

「大丈夫です」

 

フレイは少女に背を見せて逃げようとするが、肩を掴まれて反射的に、ナイフを彼女の首元に這わせようとしてしまい、少女が腰を抜かした。

 

「アイズ、大丈夫か?」

 

彼女の連れの女性が、彼女に声をかけた。

 

「大丈夫…でもないか。腰が抜けて、立ち上がれない」

 

「ごめんなさい…」

 

フレイは彼女に近寄り、肩を貸して、立ち上がらせた。

 

「あっ!服を汚しちゃった…重ね重ねすみません…」

 

フレイは全身に纏っていた返り血を、アイズという少女の服に、付けてしまったのだ。

 

「私は大丈夫。それより、君は大丈夫なの?」

 

「あぁ、大丈夫です。全部返り血ですから」

 

「「えっ!」」

 

驚く二人の少女。

 

「その量は半端ないぞ…一体、どれだけのヤツを倒したんだ?」

 

「街で、金を出せって、襲われて…10人以上は屠ったかな?」

 

「おい、街中で?」

 

「うん…いきなり、襲われて…で、お姉さんに肩を掴まれた時に、その時の余韻で反応してしまって…本当にごめんさい」

 

フレイはアイズという少女に、頭を下げて謝罪をした。

 

「そっか…ねぇ、一緒に来て。その姿だと目立つから」

 

金髪の少女にそう言われた。彼女の言に、フレイは戸惑った。

 

「でも…知り合いじゃないんだけど…」

 

「だって、ほっとけないし…私を指示するところまで運んで♪」

 

彼女の腰を抜かせてしまった負い目のあるフレイは、彼女の指示に従うようにした。

 

------

 

連れて行かれたのは、集合住宅の一室だった。

 

「アイズ、ここは?」

 

連れの女性がアイズに尋ねた。

 

「たまにお風呂にゆったりとして入る為に、借りている部屋。ホームだとゆっくりお風呂に入れないから。君、お風呂に入って洗って来なさいね」

 

アイズの言葉に、きょとんとしているフレイ。

 

「あの…お風呂ってなんですか?」

 

「おい、お風呂を知らないのか?」

 

連れの女性も、アイズも驚いている。

 

「ごめんなさい…この街に来たのは初めてなので…」

 

フレイの住んでいた集落にはお風呂と言う物がなかった。いつも近くの池で水浴びをすることで、その代用にしていた。

 

「わかった。私が一緒に入って、教えてあげる。ティオナは、彼の装備を磨いてあげてね」

 

アイズが連れの女性、ティオナに指示を出した。

 

「おい、一緒に入る?アイズ、お前、何を考えているんだ?」

 

「うん?だって、知らないなら、教えてあげないと♪」

 

アイズは着ている物を脱いでいく。

 

「ねぇ、君も着ている物を脱いでね♪」

 

戸惑うフレイは、アイズに言われる通りにしていき、二人は浴室に消えた。

 

「アイズ…初対面の少年と混浴って…」

 

ティオナはアイズの行動が読めなかった。

 

 

-----

 

「まず、スポンジに石けんをつけて、泡立てるの」

 

「ごめんなさい…スポンジと石けんと泡立てるがわかりません」

 

アイズの言う言葉の意味が、まるでわからないフレイ。

 

「そうか…これがスポンジで、これが石けん。これをコレにこすりつけて、クシャクシャすると、もこもこになるでしょ?これが泡立てる。わかったかな?」

 

アイズの説明を理解して、アイズのマネをしてみるフレイ。

 

「そうそう、それで良いの。その泡で身体を洗うのよ。背中は洗ってあげるから、手の届く範囲は自分で洗って見て」

 

アイズは湯船に身を沈めて、フレイの行動を見ていた。

 

「あ…本当だ。汚れが落ちていく。すごいな、この街は…」

 

初めての石けんによる身体洗いに感動するフレイ。

 

「背中をこっちに向けて♪」

 

アイズに背中を見せるフレイ。そんな彼の背中を洗っていく彼女。

 

「よし、洗えた。で、次に、そのつまみを回すと、お湯が雨のように降るから、泡を落とすのよ」

 

フレイは彼女の言う通りにして、泡を流していく。

 

「流し終わったら、ここに入って♪」

 

フレイを湯船に誘導して、二人で湯に浸かる。

 

「ありがとうございます。僕はフレイ・フローヴァです」

 

フレイは心を許したアイズに、名前を名乗った。

 

「フレイ君ね。私はアイズ・ヴァレンシュタインよ。連れの女性はティオナ・ヒリュテ」

 

「アイズお姉ちゃん…ティオナお姉ちゃん?」

 

「そうだよ♪」

 

アイズはフレイの頭を撫でてあげると、フレイは初めて彼女に笑顔を見せた。

 

「ねぇ、この街は初めてだと、どこに住むの?」

 

「どこか身を隠せる場所を見つけて、生きようかなって」

 

オラリオに来たけども、今後がまったくノープランだったフレイ。

 

「それだと、襲われちゃうよ。この部屋に住んでも良いけど、食事とか一人で出来る?」

 

お風呂を知らなかった少年。アイズは彼には料理が出来るとは思えなかった。お風呂を知っている自分でさえ、料理は苦手であるし。

 

「この街って、野草詰みとか狩りはできないんですか?」

 

「できないよ」

 

「え~!どうやって食事をしているんですか?」

 

アイズの予想通り、この街で食事にありつく能力は皆無のようである。

 

「う~ん…フレイ君、私と一緒に暮らす?」

 

「アイズお姉ちゃんは好きだから、嬉しいな」

 

フレイの言う好きと、アイズに聞こえた好きでは、意味合いは違っていた。フレイの言う好きは、一緒にいても大丈夫なレベルであり、アイズが受け取った好きは、男女間の愛情からの物だったのだ。

 

「私も…フレイ君を好きだよ♪」

 

お湯に浸かっているせいもあるが、顔が赤らんでいる事に気づくアイズ。

 

「そろそろ、出よう」

 

アイズとフレイは浴室から出た。

 

「ティオナ、装備を磨けたかな?」

 

「あぁ、おおかたは磨けた…なぁ、君はフレイヤ・ファミリアの者か?」

 

ティオナがフレイに質問をした。

 

「フレイヤ?ファミリア?それは何ですか?」

 

「ティオナ、彼の名前はフレイ君だよ。名前で呼んであげてね」

 

「そうなのか、ティオナ・ヒリュテだ。よろしく」

 

「はい、ティオナお姉ちゃん」

 

いきなりの「お姉ちゃん」呼びに照れ気味のティオナ。

 

「いい響きだ~♪って、フレイヤって言うのは、女神の名前で、ファミリアっていうのは、眷属ってことだ」

 

「ティオナお姉ちゃん、ごめんなさい。眷属がわかりません」

 

困った表情のティオナはアイズを見た。

 

「フレイ君、眷属って言うのは、う~んっとねぇ…子供と言うか、部下と言うか…」

 

「なんとなく、わかりました。でも、なんで?」

 

「あぁ、いや、フレイの装備を磨いていたら、フレイヤ様の紋章があったから」

 

レーヴァティンに視線を移したティオナ。

 

「あぁ、その剣は僕を生んでくれた親が、僕に託した物らしいです」

 

「うん?フレイ君って、産みの親を知らないの?」

 

「実の両親は地位と名誉がある人らしいのですが、僕は知りません。僕を育ててくれた両親は、僕に教えてくれなかったから。なんか、この街にいるらしいんです」

 

「実の親を探しに来たのか?」

 

「そうです…僕を育ててくれていた両親は、ラキアに殺されて…」

 

あの惨たらし死体を思い出し、声を殺して泣くフレイ。そんな彼をアイズが、優しく抱きしめた。

 

「ごめんなさい…辛いことを思い出させてしまって…ねぇ、泣かないで…」

 

張り詰めていた心が緩んだのか、フレイはアイズの胸に抱かれて、眠りについた。

 

「どうするんだ?アイズ?」

 

「このまま、ほっとけないわ」

 

「違うよ。全裸で抱き合っている件だよ」

 

アイズはフレイと全裸で抱き合っていたことに、気が付いた。

 

「まったく…アイズの天然っぷりときたら…」

 

ティオナは、アイズとフレイを暖かい目で見守った。彼女達は知らず知らずの内に、フレイに魅了されていたのだった。

 

------

 

アイズとティオナで、フレイをベッドに運び、寝かせた。

 

「で、どうするんだ?」

 

服を着ている最中のアイズにティオナが声をかけた。

 

「どうするって?」

 

「フレイのことだ。実の両親のどちらかか、フレイヤ・ファミリアの者の可能性があるんだぞ」

 

「そうだけど、フレイ君はフレイヤ・ファミリアの者ではないよ」

 

「で、どうするんだ?」

 

「どうするって?」

 

「いや、だから、フレイをどうするつもりだ?」

 

「一緒に住む。一緒に暮らす。一緒に食事するの♪」

 

「はぁ?ロキが許す訳ないだろう?」

 

「それなら、ロキ・ファミリアを抜ける。私はフレイ君と一緒にいる」

 

「食事はどうするんだ?お前、料理できないだろ?」

 

「ティオナも一緒に住む?」

 

「私も料理できないんだよ、残念ながら…どうするかな…」

 

「誰なら、料理できるかな?」

 

「そうだな…リヴェリアならいけるかな?後、独身歴の長いフィンとか」

 

「う~ん…ティオナ…リヴェリアを呼んで来てよ。相談してみる♪」

 

「わかった。フレイを一人にするなよ、アイズ」

 

------

 

「なぁ、その子はアイズの子供なのか?」

 

ティオナが連れてきた、ロキ・ファミリアの副団長のリヴェリアが、開口一番に聞いてきた。

 

「違います。私の弟のような者です」

 

「で、どうしたいんだ?」

 

「フレイ君と一緒に住む。一緒に暮らす。一緒に食事する…でも、問題があって…料理ができないんです」

 

凹むアイズ。

 

「あぁ…」

 

頭を抱えるリヴェリア。

 

「相談って、それか?それは無理だろ?ロキ・ファミリアに彼を入れるかしないと」

 

「私がロキ・ファミリアを抜けます。でも、料理が…」

 

「抜けることはできない。ロキが許さない。寮を出ることも許さないよ、あの主神は。この部屋のことは黙っておいてやる。確かにお風呂事情を考えると、こういう手は必要だからな。でもなぁ、その坊やと暮らすことは許せない。あきらめろ、アイズ」

 

「なんでですか?私の事を好きって言ってくれたんですよ。初めて告白されたんですよ。きっと、私も一目惚れなんだと思います」

 

「気のせいだ。目を覚ませ、アイズ!」

 

「覚めています…なんで、抜けられないんですか?」

 

「リヴェリア…ルールでは入団後1年経てば、自由の身だったはずだが」

 

二人の言い分が分かるティオナが口を挟んだ。

 

「あぁ、ルール上はな。でも、幹部クラスには適応されない」

 

「リヴェリア…私も抜けたい。フレイとアイズだけでは飢え死確実だからな」

 

「ティオナ…お前まで、何を言っているんだ?」

 

「なぁ、リヴェリア。フレイをロキ・ファミリアに入団させてくれないか?その上で、ここで三人で暮らす分には問題はないだろ?」

 

ティオナの提案は考えるのに値すると判断したリヴェリア。

 

「わかった。ロキに相談してみる。彼の実力は、確かなんだろうな?」

 

「それは保証する。アイズが死にかかったから。フレイに殺意があれば、アイズはここにはもういない。アイズすらも、フレイの攻撃を避けきれずに、腰を抜かしたしな」

 

腰を抜かした場面を思い出し、恥ずかしそうな表情のアイズ。

 

「アイズをか…わかった。ロキに進言してみる。お前ら二人は早まったマネをするなよ」

 

リヴェリアはこの場を後にした。

 

------

 

ロキの部屋をアイズと共に訪れたフレイ。リヴェリアの進言により、ロキがフレイを眷属にすることにしたのだ。しかし…

 

「何や~?ステイタスが出ないやて…神の恩恵が与えられないやないか…お前、何者や~?」

 

恐ろしい者を見たような表情のロキ。ふと、フレイの得物の飾り細工を見て驚愕した。

 

「レーヴァティンやと…お前…なぁ、殺さないで~頼むさかい…意地悪しとるんや無いでぇ~」

 

フレイから遠ざかろうとするロキ。そんなロキの姿を、ぽっか~んとして見ているフレイとアイズ。

 

「アイズお姉ちゃん、どうしたの?あのおばさん?」

 

「うん?わっかんない?じゃ、フレイ君と暮らして良い?」

 

「いや、アイズたん…それはダメや…やけど…おい、近寄るな~アイズ、ソイツを抱きしめて良いから、近づけるんやない」

 

ロキの言う意味を勘違いして、一緒に居て良いんだと思ったアイズは、嬉しそうな表情で、フレイと共に、ロキの部屋を後にした。部屋の外では、ティオナとリヴェリアが心配そうに待っていた。

 

「ロキのお許しが出たよ~一緒に暮らしてよいって♪」

 

ロキの回答にあっけに取られた二人。

 

「マジか?」

 

「アイズ、ちょっと待っていて。今確認してくるから」

 

リヴェリアがアイズを引き留めた。そして、主神の部屋に入った。

 

「アイズが、許しが出たと喜んでいますが…」

 

リヴェリアは、蒼い顔して震えている主神に声をかけた。

 

「許してはおらんけどや、あのガキの持っとる得物…アレはあかん。アレで斬られたら、神でも死ぬんや…天界に戻ることなく、マジで死ぬわ」

 

この街にいる神達は、この街で死んでも天界に戻るだけであったのだが、レーヴァティンで斬られた場合は、天界に戻るのではなく、地獄に引き込まれるのであった。

 

「そんな凄い得物を彼が?どうして?」

 

「あれは…確か、危険過ぎるから、フレイヤが管理…あぁ~そうや…忘れていたわ。フレイって言ったな、あのガキ…」

 

「そうです」

 

「あいつの双子の兄貴の名前がフレイや。そこから取ったのか…って、ことは、あの坊やの母親って…」

 

ロキは頭を抱えて震えていた。

 

「どうします?」

 

「保留や…確認して、決定する。やから、あの坊やを、他のファミリアに取られん様にしてくれや。敵にするには危険すぎるわ」

 

主神の部屋を出たリヴェリア。

 

「どうでした?」

 

「保留だそうだ…彼の母親って誰だ?」

 

「フレイ君も知らないらしくて、この街に実の親を探しに来たそうです」

 

「そういうことか…彼は、保留期間はロキ・ファミリアで保護する。だから、食事はちゃんと摂らせてあげろよ、アイズ」

 

「うん♪」

 

 

 

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