「お姉ちゃん達、遊ぼうよ~♪」
男性職員がいなくなったギルド。結界が張られ、外からは様子が窺えない、気配すらも感じられなくなり、内側から結界外へと逃げることは出来なくなった。
一人の女性に手をかけた闇墜ちしたフレイ、以前は彼の笑顔で心が浄化されていたのだが、今は死への恐怖しか感じられない。悲鳴を上げ、抵抗するが、今のフレイ、ダークフレイにとっては、それは歓声であり、喜んでいる姿にしか見えなかった。
「僕と遊べて嬉しいんだね。アイズお姉ちゃん達が帰ってくるまで、遊ぼう、ねぇ、お姉さん達♪」
着ている物をはぎ取り、彼の肉体の一部が彼女の肉体に刺さり、女性の内部から、内臓を食べていく。食べ尽くして骨と皮だけになると死女となり、ダークフレイの下僕になり果てていく。
彼の下僕達も女性職員を襲い、彼の肉体の一部がすんなりと入るように、死への恐怖という刺激を与えていく。
「つまらないなぁ…もう、いいや」
その場にいた、総ての女性職員を食べ尽くした彼がそう言うと、死女達はその場に崩れ落ちるように倒れていった。
「シルお姉ちゃんに、遊んでもらおうかな♪」
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ダークフレイの張った結界により、ギルド内の惨劇を見ること無く、ウラノスの祈祷場の入り口に辿り着いた三柱の女神とエイナ。階段のあった場所は、死体で埋め尽くされていた。
「死体でバリケードか…趣味が悪いなぁ」
ヘファイストスが呟いた。
「誰かいるのかしら?」
フレイヤが呼び掛けた。
「いるぞ。砲竜が出かかっている」
ヘルメスの声が聞こえた。
「ヘルメス…何をしているんだ?」
「逃げるルートが無い…砲竜と二人っきりのデートだよ。うっ…」
ガレキが崩れる音がした。
「まぁ、自分で蒔いた種だ。俺がここはどうにかする。お前達はあの闇の化け物をどうにかしてくれ」
ヘルメスは、アスフィが作ってくれた爆弾を手にして、砲竜に向かっていく。砲竜は、手の届く範囲にきた男神を摘まんで、口に運んだ。そして、咀嚼していく…
「うぁ…痛え~…地獄へ先に行く。我慢出来そうもなく痛い…」
ヘルメスの声に重なり、爆発音がして、ギルドの地下にあった部屋は崩壊していく。それに伴い、神殿風のギルドの建物も崩壊していった。降ってくるガレキや石の欠片などを避けて、フレイヤ達は逃げていく。土煙が巻き上がり、それが収まってくると、ギルド内で起きた惨劇の結果が見えてきた。
「なんだ…この惨たらしい死体の数々は…」
内臓が無く、骨が砕けた死体は、ただの伸した皮だった。
「ひどい…」
あまりの酷さに言葉を飲むエイナ。
「アイツ…どこに行ったんのや?」
考え込んでいたフレイヤが、結論に達した。
「あの子…まさか、シルに会いに…豊饒の女主人だわ。きっと…」
生き残った女神とエイナは、シル達の元へと急いだ。
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「アーニャ!シルを連れて逃げろ~」
ミアの叫び声が店内に響く。もう、戦える者はミアとリューだけになっていた。戦力として期待していたクロエ達は、既に捕食されてしまっていた。得物を構えるミアとリュー。裏口からアーニャとシルは逃げていく。
「なんで、姉さんと留守番をしようと戻って来たのに、出掛けちゃうの?」
シルの後を追おうとするダークフレイの前に、ミアが立ち塞がった。
「ジャマするなよ、おばさん♪」
「ここから先には行かせないよ!」
手にした得物で力一杯斬りつけるミアだったが、ダークフレイの動きは彼女よりも速く、服を皮膚ごとはぎ取られた。
「あっ…」
あまりの痛みで、その場に蹲るミア。
「食べ応えはありそうだね。まぁ、後で喰うよ。まず、ソッチのお姉さんと遊ぶ♪」
リューに迫るダークフレイ。リューは手にした得物で斬り掛かるが、手首を掴まれ、得物を落としてしまった。
「あぁ、お姉さんって、エルフなんだね」
ダークフレイの視線の先に、自分の耳があることに気が付いてたリューは叫んだ。
「ダメ!やめて~!」
リューの悲鳴にも似た叫び声をスルーして、彼女の耳を舐めるダークフレイ。彼女の顔は徐々に硬骨な表情へと変わり、全身が紅潮していく。ダークフレイはリューの纏っている物だけを全てはぎ取り、全裸にしていった。
掴んでいた手首を離すと、その場に倒れ込んだ息づかいが荒い彼女。両手で彼女の両耳を弄び、淫乱の沼に沈めていく。
「化け物!死ねぇ~!」
ミアの渾身の一撃が彼の脳天に入ったのだが、
「おいおい、お愉しみの時間に何してくれているの?お前はバカか?そんな普通の武器が通じる訳ないだろう?」
ミアの方に振り向いた彼は、彼女の乳房を掴み、彼女だけを振り飛ばした。片方の乳房をもぎ取られた彼女は壁にぶち当たり、意識が朦朧としていた。彼は手にした乳房を口にして、味わう。
「乳房に乳の味が無いなぁ。ふっ、未経験か?オバさん♪」
彼女の前に歩み、彼女の下腹部にケリを入れると、衝撃で彼女の身体は壁を突き破り、建物の外へと飛び出した。
「リューお姉ちゃん、続きをしよう♪」
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豊饒の女主人に向かうフレイヤ達にシル達が合流した。
「お母様、フレイはなんで、化け物に?」
シルの表情は恐怖の為か、とても固い上、目は充血したように赤い。
「バカな神が、闇の存在に生け贄として捧げたそうだ」
「なんで…」
「それよりも、状況はどうなんだ、アーニャ?」
「クロエ、ルノアは瞬殺でした。今、ミア母さんとリューが交戦中のはずです」
「はず?」
「あの二人でもダメかも…あんなに優しい子だったのに…今は残虐な化け物です」
「もう助けられないのか…」
フレイヤは少し悩み、ロキの方を向いて、地図を手渡した。
「ロキ、その場所に、シルとアーニャを連れて行ってくれ」
「何でや?ここって、オラリオの外やろ?」
「あぁ…たぶん、アイツはここから出られないはずだ。だから、この街を出れば、安全だ」
フレイヤは知っていた。この街全体が魔法陣であり、この街からモンスター達は出られないことを。
「ロキ、私の店で、好きなだけ装備をしていけ」
ヘファイストスは丸腰のロキ達に言った。
「お前達はどうするんや?」
「アイツを仕留める」
「お母様…」
シルはフレイヤに抱きついた。
「シル、早く行け。アイツが来る。気配が近づいて来た」
シルをロキの方へ押し出し、ダークフレイの気配のする方を見つめた。
「ロキ、すまない…頼むぞ!」
ロキは頷き、シルとアーニャを連れて、ヘファイストスの店に向かった。
「フレイにプレゼントしよう思って、打ったコイツで…」
ヘファイストスは一降りの剣を手にして構えた。
「援護を頼む、フレイヤ」
「わかった」
フレイヤが返事をした瞬間、ヘファイストスの胸に激痛が走った。既にダークフレイが、目の間にいて、彼女の乳房を鷲掴みにしていた。
「女神様の味はどんなんかな?」
「うっ…味…?」
「そう、乳房の味だよ♪」
次の瞬間、ヘファイストスは、振り飛ばされた。片方の乳房だけ、彼の手に残して。激痛が走り、得物を落として、そして地面に叩きつけられた彼女。
「こんなに撓わなのに、未使用とは…後で遊ぼうよ、オバさん♪」
激痛により地面を転げ回る彼女の脳裏に、懐かしい声がした。
『ヘファさん…もし、転生できたら、お母さんになってください…ヘファさん…』
泣いているフレイの声だった。
『もう誰も殺したくない…だから、僕を殺して下さい…レーヴァティンで、一刀両断してください…一瞬だけ隙を作ります。だから…お願いします…』
『フレイ…』
『もう意識が…僕の意識があるうちに、仕留めてください…楽しい想い出をありがとう…ございました』
激痛に耐え、両手を付いて、ダークフレイを見つめるヘファイストス。フレイが作ってくれる隙を見逃さない為に。
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フレイヤは両方の乳房をえぐり取られ、ダークフレイがそれらを食べていた。
「遠い記憶にある味だ。うっすら母乳の味がする。そうか、お前が俺の母親か♪」
フレイヤには抵抗する気力も体力も残っていなかった。彼の問い掛けにも反応出来ず、口をパクパクしているだけだ。
「じゃ、実の母親の体内を満喫するかな」
フレイヤの秘部に自分のモノを入れようとするが、腰に下げていた剣が邪魔で入れられなかった。
「あぁ、ジャマだな」
彼は、レーヴァティンを腰から外し、後方へと投げ捨てた。そして、フレイヤと交わり、フレイヤの体内を愉しむ。その時、フレイヤに集中する彼に隙が生まれた。
投げ捨てられたレーヴァティンは、フレイの機転で剣が鞘から出せる状態になっており、剣だけをヘファイストスはキャッチできた。そして、出来た隙を見逃さずに、ダークフレイの身体を一刀両断した。腹部から、上下に分かれた彼の身体。
『ヘファさん…ありがとう…さようなら…』
彼の顔は、元の優しい顔付きに戻っていった。彼の上半身を抱きしめるヘファイストス。その時、彼の手が動き、彼女の乳房があった部分に手の平を翳した。光の渦が発生して、渦が霧散していくと、彼女の失った乳房が再生されていた。それと同時に、フレイから彼の気配が消えていった。
「フレイ…ありがとう…」
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『アイズお姉ちゃん、ティオナお姉ちゃん。楽しい想い出を、たくさんありがとうございました。さようなら…』
アイズとティオナの脳裏に、フレイの声が響いた。
「「フレイ(君)!」」
二人が同時にフレイを呼ぶ。
「おいおい、また禁断症状か?」
フィンがあきれたように言う。
「違う…違うよ。本当に声がしたんだよ」
ティオナがフィンに抗議をした。
「フレイ君に何かあったんだよ」
アイズは、地上に戻ろうとしていた。
「おい、アイズ。ミッションをこなしてからだぞ!地上に帰るのは」
「でも、フレイ君が心配なんです」
「アイズ、ティオナ、早く準備しろ。俺がガードにつく」
ベートが、彼女達を後押ししようとしていた。
「おい、ベート!何を言っているんだ?」
リヴェリアが割り込んできた。
「そうだ!副団長からきつく言ってくれ」
フィンはリヴェリアの援護に感謝をしたのだが、
「ベート、お前だけでは心配だ。私もガードにつく」
想像と違う言葉を口にした彼女に、噛みつくフィン。
「何を言っているんだ?お前ら、魅了されすぎだ。頭を冷やせ!」
ロキ・ファミリアの上層部での言い合いをしている所に、オッタル達が追い付いた。
「どうしたんだ、オッタル?」
リヴェリアが声を掛けた。
「ロキ・ファミリアも協力してくれ。60階にいるフレイを討ちに行く所なんだ」
「なんで、フレイ君がそんな場所に?何でフレイ君を討つの?」
アイズがオッタルに掴みかかった。オッタルは、ロキ・ファミリアの面々に、状況を説明した。説明を聞き終わり、力無く地面に座り込むアイズ。
「罠だったんだ…このミッション…私が傍を離れたから…」
腕で顔を隠して泣き始めた。ティオナ、ベートはショックで棒立ち状態になり、リヴェリアですら、言葉を失っていた。
「60階かぁ…2,3日でもきついなぁ」
フィンは冷静に事態を把握して、スケジュールを考え始めた。そこに、後続のアスフィ達が辿り着いた。
「オッタルさん、おかしいです。モンスターがまるで出て来なかったです」
アスフィからオッタルに、状況が報告された。
「これって、既に地上に出たんでは?」
「もしかして、転移魔法陣を逆流させたのかも」
レフィーヤから1つの可能性が語られた。
「悪魔は召喚されることがあるから、転移魔法陣の逆流が可能かもしれません」
「そうなると、地上に早く戻らないと…主力部隊はここにいる訳だし」
地上への通路の方を見るアスフィ。
「全軍、地上に戻るぞ!30分後に出発する」
オッタルから指示が飛んだが、アイズ、ティオナ、ベートが地上へ向けて走りだした。だけど…彼らが通路に到達する前に、空気が揺らいでいくように見えた。
「何?これは?」
ティオナがアイズを手で制した。得物を構える、彼女達。得体の知れない現象は、彼女達だけでなく、その場にいる全員に襲い掛かり、全員を光の渦に飲み込んでいった。