---フレイ---
ナァーザの状況はおもわしくない。彼女は前線の戦力が足りないと感じ、得物を手にして前線に向かい、被害に遭ったそうだ。咀嚼途中のせいで、皮膚や筋肉、血管、神経はグチャグチャで、骨は所々折れていたり、ひび割れていたり。
どうするかな…唾液だけでは足りない。いや、こんなに広範囲を舐めたら、舌が保たないだろうな。
「どうだ?」
リヴェリアが声を掛けてきた。彼女は魔力を使い果たし、現在休養中である。
「唾液の量が足りない。汗だと殺菌作用は強いけど、再生回復は微々たるものだし。どうしよう…」
「うん?アレがあるだろ?」
「何かな?」
アレ?意味がわからないので、彼女に訊くと、彼女の耳や頬が紅色に染まってきた。
「あの…何て言うか…フレイの肉棒から出る白い液体…」
あぁ、精液かぁ。確かに再生力は抜群だ。けども…
「どうやって大量に出せば良いの?」
と、素朴な疑問をぶつけただけなのだが、彼女の顔と耳が、紅色を通り越して朱く染まっていく。
「どうしたの、リヴェリア?」
「いや…何て言うか…ははは」
なんか悪い物でも喰ったのか、笑い出した彼女。
「ちょっと、方法論を議論してくるよ」
って、部屋を出て行った。
---リヴェリア---
フレイの関係者の女性とアミッドだけで会議…内容が内容だけに。
「フレイの精液をどう出すかだって?」
アミッド以外、みな悩み始めた。
「難しいぞ。アイツ自体、出し方を知らないだろうに」
難しい顔のアリーゼ。
「女性の裸とかスキンシップ程度ではダメだろうな…」
椿が悩んでいる。
「何かいい考えはないか?」
一同に問うてみた。
「そんなに難しいことなんですか?」
フレイのことを良く知らないアミッドから、疑問の声があがった。
「難しいなぁ。そこらにいる男なら、全裸で身体を合わせれば、簡単だろうけど…フレイは免疫が有りすぎて、そういうことのハードルが高いのよ」
アミッドに対して、リューが答えた。
「そんな男性がいるんですか?」
不思議そうにリューを見るアミッド。
「いるんだよ。普段からシルと裸で抱き合って寝て、何も起きないんだぞ。私なんか全然の問題外だし」
呆れたようにアリーゼがこぼす。
「シルって、豊饒の女主人の看板娘のシルさんですか?それは信じられない…」
「アイツはシルの弟なんだ。口外するのは御法度だが、両親はフレイヤ様とヘルメス様なんで、簡単な誘惑程度では心は動かないし、育ての親がヘファイストス様で、両親を反面教師にして、エロ心を持たせないように育ててしまってなぁ…性交って何の為にするか知らない厄介な神なんだよ」
衝撃的事実の前で、アミッドの顔が、驚きで歪んでいく。
「なんですか…その環境は…絶望的じゃないですか。でも、なんで彼の精液って必要なんですか?」
そもそも論からか。
「アイツの血液を除く体液は、強力な回復再生薬なんだ。唾液を塗るだけで、切り傷が治るし、肉棒を差せば、そのオーラだけで膣内部や子宮、処女膜など、再生回復する」
「私の能力よりはるかに上じゃないですか…」
アミッドは唯々驚いていた。
「ただ、今回のケース。唾液では量が足りない。肉棒では差さないと効果が無いで、手段が無いんだ。精液を除いてな」
「なんか、歪んだ回復術ですね」
「厄介な能力保持者なんだよ、アイツは」
溜息を吐きながら、アリーゼが補足をした。
「で、肝心の精液が出せないと言うことなんですか…はぁ…」
「あっ♪なぁ、ティオネ、チャレンジして♪」
アリーゼが何かに思い当たったように、ティオネに提案した。
「何で私ですか?」
いきなりの指名に、あたふたするティオネ。
「うん?アマゾネスってそういう種族だよね♪」
「え~!アマゾネス全員が性行為が得意で無いですよ。妹なんて未経験だし…」
「私のことは言わないで良いだろ?」
ティオナがティオネを睨みながら噛みついた。
「テクニシャンじゃないのか?」
アリーゼが食い下がる。
「違います~!私だって、うぶな部類ですよ~」
最後の方は泣きながら叫んだティオネ。
「どうするかな。ティオナもダメだろ?私は論外だし、アイズはアイツを抱き枕にして安眠するし」
アリーゼはもう1つの結論に辿り着こうとしていた。それは避けたいんだけど。
「そうか、リューとリヴェリアなら、行けるんじゃない?エルフだし」
もう1つの結論に辿りついたアリーゼ。私は頭を抱えた。
「なぁなぁ、エルフって淫乱堕ちすると凄いらしいじゃん♪」
「アリーゼ、そういうことは言わないでよ」
顔が紅色に染まったリューが、俯いて抗議する。
「と、いうことで、リヴェリア、お願い♪」
あぁ、避けたい結論に達したな、アリーゼ。
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そして、再び、フレイとナァーザがいる部屋に戻った私。
「フレイ、私の身体で発情しろ!」
彼の前で、全裸になった。
「発情って、何?」
そこからか…あぁ、頭が痛い。
「情欲を起こすことだ」
「情欲って?」
「異性の肉体に対する欲望を持ったり、色情を覚えることだ」
「ふ~ん…」
ダメ…コイツ、そういう欲求がまるで無いようだ。どうする?しかし彼は、近づいてきて、私のアンダーヘアで頬を撫でている。いや、そういう欲望では無く…
「リヴェリアのここ、心が安らぐなぁ~♪」
だから…あぁ~どうしよう~
「お前を堕とせば良いのか?」
えっ?いつもよりも太い声でフレイがそう言うと、私の唇を奪い、私の口の中に唾液を流し込んで来た。溜まらず、飲み込むと、全身が疼き始めた。なんで?
「フレイの唾液は強力な再生回復薬だが、俺の唾液は強力な媚薬だよ。ふふふ」
見た目はフレイなのに…コイツは誰だ…私の片耳ずつ舐めて、耳の穴に唾液を流し込んで来た。その瞬間、腰が抜けたように下半身に力が入らなくなった。
「ハイエルフ様がハイエロフ様になられたかな。ふふふ」
ハイエロフ…淫乱堕ちしたハイエルフの蔑称だ…身体が火照り、彼を求める。欲しい…
彼の肉棒を口に頬張り、口全体でしごく。彼のは私の秘部に顔を埋め、私の体内に強力な媚薬を流しこんでいる。
「おい、ハイエロフ様、口が止まっているぞ」
達して余韻にい浸っていると、注意される。彼の肉棒の先端の割れ目は、開く気配刷らない。すでに下半身に力が入らない。感覚も無くなってきている。彼が射精する前に、私が廃人になりそうだ。
「うっ…うっ…うっ…」
上半身を使って、口を前後させていく。あぁ…腹筋も感覚が無くなってきた。
「なんだよ、ハイエロフ様は、もう動けないのか?」
いつもと違う雰囲気のフレイが体勢を変えた。秘部に肉棒を差し、唾液を口、鼻、耳に流し込んで来た。彼の手は怪しげに胸を弄っている。乳首に有る穴にも、何かを注入されている感覚がある。全身の筋肉が痙攣してきた。
痙攣が最高潮になると、一気に全身の筋肉が緊張して、一気に弛緩していった。感覚がまるで無い。私は膣と子宮と脳だけの生き物になった気分だ。快楽とか享楽とか…そういう刺激しか受け入れていないみたいだよ。
段々と意識が薄れていく。このまま、私は…
---フレイ---
リヴェリアは、僕のもう一つの人格のダークフレイ、通称ダー君の手により、変わり果てた姿になった。威厳を漂わせる雰囲気を持つハイエルフの彼女だったが、全身の筋肉が弛緩してだらしない姿になり、色々な体液をダダ漏れするだけの、性欲に塗れたハイエロフに変貌してしまった。
そんな彼女から、性的快楽を吸い出して、僕の身体に働きかける。僕のそそり立つ棒に全身の血液やオーラが流れ込む感覚になった。これが射精寸前というものなのだろか。僕はナァーザの傍に行き、そして彼女のつぶれた右腕に精液を射精した。
そして、僕は一心不乱にナァーザの腕の再生を念じた。
---アリーゼ---
ナァーザ達のいる部屋から、何かが倒れる大きな音がした。急いで入室すると、腕の治ったナァーザの傍らにフレイが倒れていた。アイズがすかさず、抱きしめしまう。うっ、出遅れた…そうだ、リヴェリアはどうした?部屋を見回すと、部屋の隅に倒れていた。その姿に驚き、彼女にタオルを掛けて、隠してしまった。
「どうしたんだ、アリーゼ?」
リューが私の不審な行動に気づいた。
「えっ…リヴェリアが見るも無惨で…マジで淫乱堕ちしたみたいというか…」
身体の穴という穴から、体液が滴り流れ出ていた。こんな姿は見せたくない。私でもそう思うし、ましてプライドの高い彼女だと…
「アリーゼ、私達の部屋に連れて行こう」
リューは、私の考えを察したようで、二人でリヴェリアを隔離するように、私達の部屋に運び、全身をお風呂で洗い流してあげる。
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気力、体力を使い果たしのだろう、もう3日も、リヴェリアとフレイは目を覚まさないで寝っぱなしだ。ナァーザは意識を取り戻し、再生した腕のリハビリをしている。
どうするかなぁ…フィンに相談をしてみる。
「もうしばらく様子見だろうな。フレイはともかく、リヴェリアの意識が戻らないと、地上には戻れない。経験上、フレイは1週間くらいは無理だろうな」
そうなるよな。
「アミッドによると、リヴェリアも外傷がないから、疲れだろうって」
いや、そうじゃないと思う…淫乱堕ちして精神がやられたんだと思うが、男であるフィンには言えないなぁ。精神疾患だとフレイの能力じゃないと治らないかな。
「まぁ、ここを拠点にロキ・ファミリアは鍛錬をしていく予定だ」
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更に3日経つ頃、リヴェリアの意識が戻った。
「大丈夫か?」
弱々しく頷く彼女。かって感じていた威厳あるオーラは、感じられなくなっていた。
「あのなぁ…」
私が言いづらそうにしていると、
「わかっている…ハイエロフになってしまったんだろ。もう、彼に以外の為には戦えない。主の為になることしかできないんだ…」
フレイなら、元に戻せると思うんだけど。
「フレイが元に戻してくれるよ。きっとさぁ…」
「どうだろう。彼に見られるだけで、身体が反応してしまうかもしれない。もう彼の前でも戦えないかもな…」
私は簡単に『淫乱堕ち』という言葉を使ってしまったが、彼女達にとっては致命的で重大なことだったのかもしれない。
「ごめん…私があんなことを言ったばかりに…」
彼女に頭を下げた。
「いや、いいんだ。頭を上げて。ナァーザは治ったんだろ?」
「あぁ」
「それなら良い。私も淫乱堕ちの意味を知った。あと、フレイの正体も…」
うん?フレイの正体?
「どういうことだ?」
「彼は人格を2つ持っている。人格が変わると、能力が変わる。とても危険な能力だ。彼は神であり悪魔なんだろう。そんな気がする」
フレイが悪魔?どういうことだ?
「悪魔って?」
「2つ合わせて、1つなんだろう。本来はな。分離した意味が何かあるんだと思う」
意味?何か思わせブリだな。
「アリーゼ、フレイって何者なんだろうな」
「フレイはフレイだろ?安眠抱き枕君だ」
「そうだな…アイツに弄ばれた時、前世でフレイに逢った気がしたんだ。でも、気のせいだな、きっと。神は転生はしないもんな」
前世?う~ん、どうなんだ?私には難しすぎる話だな。
さらに3日くらい経つと、フレイが反応しだした。アイズの問い掛けにだけ。少しくやしいけど、まぁ、良かった。
そして、地上を目指すことになった。フレイはリリが背負っていくことにして、リヴェリア、ナァーザの歩く速度に合わせて進軍することにした。