※この作品はR-18です。

逆行者たちの世界   作:佐倉ひかり

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とても、とても長い時間シンジは過ごした。


始まる世界 始まりと再開

いつの間にか、シンジはアスカと並んで波打ち際の砂浜に寝転んでいた。シンジは制服姿だった。アスカはプラグスーツのまま、右手には包帯、左目には眼帯をしていた。月に被さる赤い線を眺めていたシンジは、顔を横に向けて赤い海の方を見る。そこには、水の上に浮かぶレイの姿があった。しかし、確かに見えたはずのレイの姿は、次の瞬間には消えていた。

 シンジは、体を起こしてアスカの方を見る。波の音だけが静かに聞こえてくる。

「うぅ……」

 シンジは、仰向けに寝ているアスカに馬乗りになって首を絞める。

「くぅ……うぅぅっ……」

 アスカは首を絞められたまま、目を見開いてシンジを見上げている。シンジは肩を震わせながらアスカの首を絞め続ける。その時、アスカの右手がぴくりと動き、ゆっくりとシンジの頬を撫でる。シンジは、驚いて手を緩めた。そして嗚咽を出しながら泣き始めた。シンジの流した大粒の涙が、アスカの顔にぽたぽたとこぼれ落ちる。シンジはアスカの首から手を離し、息を引きつらせながら泣き続けた。終始一点を見つめていたアスカの目が、シンジの方を見る。自分の上で泣き続けるシンジを見て、アスカは搾り出すような声で言った。

 

「気持ち悪い」

 

そう、このたった一言で碇シンジは、今まで家族、戦友、そして、初恋の女性

惣流・アスカ・ラングレーから

 

 

 

 

 

拒絶されたと感じた。

 

 

そして、赤い海から来た波にその彼女は飲み込まれ次の瞬間、プラグスーツだけが残っていた。

 

 

だが、惣流・アスカ・ラングレーは拒絶したわけではなかった。

単純に先の戦闘による身体、精神共に疲労困憊していた、だからいつも助けてくれた、シンジに

助けてもらおうとして出た言葉が「気持ち悪い」だった。

そして赤いLCLの波が来たときに、体をATフィールドで支えれなくなり、液状化してしまった。

 

そしてシンジはどうにかして、生存者を見つけ生きていこうとした。

始めに、ネルフの人たちを探した。

特にミサト、葛城ミサトを。

何故かこんなときでも笑いながら

「シンちゃーん、ビールちょうだーい。」

と言いながら出てきそうだったからだ。

だがそんなことはなかった、彼女も例外なく赤い海に溶けてしまっていたから。

そのとき、葛城ミサトはLCLの中で綾波レイと再会していた。

「葛城一尉……」

「(誰かの声がする、私、生きてる。)」ミサトは一瞬そう感じたが、今いる状況をまた一瞬で理解してしまった

「(そっか、補完計画は発動してしまったのね…いっそのことなら加持君に、いやシンちゃん、アスカに会って

復讐の道具にしていたことを謝りたい)」

「葛城一尉、その気持ちは本当?」

「この声はレイ!どこにいるの!?」

そうして叫ぶと、霧のように突然レイが目の前に現れた。

「レイ…どうしてこんなことに」

「謝りたいですか?」

「碇君と弐号機パイロットに謝りたいですか?」

「その前に、どういうこと!レイ!」

「謝りたいですか?」レイらしき影は質問には答えない

「それは…もう一度会えるなら…」

「会いたいですか?」

「会えるの!」大きく動揺するミサト

「強く、強く、思えば気持ちが…つたわ…」突然影が消え始める、それに対し慌てるミサト

「レイ、まって!レイ!」

「…………」だがその声も届かず、影は消えてしまった。

「思えば、気持ちがつたわるつってレイはいってたわね、レイが嘘をつかないと思うし、今は信じるしかない」

ミサトは必死に願った

もう一度会えるなら会いたいと

そして、謝りたいと。

 

 

 

その頃アスカのところにも声が聞こえていた。

「弐号機パイロット……」

「この声、呼び方は!ファースト!?」アスカは必死に探した

「碇君に会いたい?」そう言いながらまたレイらしき影が出てきた。

「あんた、これどういうこと!」アスカは大声で問う。

「碇君、葛城一尉に会いたい?」だがレイらしき影は答えない

「バカシンジに!?

まぁ、バカシンジは内罰的で一人だとなんにもできないから、一緒に居てやってもいいけどさ」

アスカはなんとか心の中を読み取られないように必死に隠した、だがレイらしき影には意味はなかった。

「そう、自分からは会いたくないのね、わかったわ」

そう言うとレイらしき影は消えようとする。

そしてアスカは慌てる

「わかったわ、わかったから!待てファースト!」

そう言うとレイらしき影はとどまった。

「碇君、葛城一尉に会いたい?」もう一度問う

そして答える「シンジと会いたい、あんなにカッコいいシンジに会いたい!これでいい!?///」

「葛城一尉のことは何も言わないのね 」

そしてアスカは気づいて、慌てる

「あっ、いやこれは……ミサトもシンジと一緒ぐらい会いたいわよ」

「そう、なら碇君たちをお願いね」そう言うとレイらしき影は消えようとする

「ファースト待ちなさい!会えるの!?」必死に問う

「しっかりと…イメージ…する……なら………そう言うとレイらしき影は消えてしまった」

そして残されたアスカは考えた

「まあ、イメージするだけなら私に出来ないことはないしね」

そういいながらイメージし始めた。

 

 

 

その頃

波打ち際の砂浜に一人の少年がいた。

少年は自分を攻めていた。

「僕が、もっと早くエヴァな乗っていたら、アスカは助かったかもしれない」

少年はずっと泣いていた。

「碇君、もう一度会えるなら会いたい?」

少年は、この声の主がすぐにわかった

「綾波!」

「碇君…」

碇シンジという少年は突然の再会にまた大声で泣いた。

「綾波ー!」

少年はそう言いながらレイに近付き、抱きついた。

それはまるで、久し振りに母親に会った子供のようだった

「碇君、時間がないの」レイは悲しげに言った。

「なぜ、どこにもいかないでよ!」

「碇君、また会える……みんなと………あの二人はそれを望んでいるから……あとは………碇君しだい…………」

そう言いながらレイは消えていった。

シンジはまた泣いていた、そしてレイが言っていたことを振り返った。

「また会える、あの二人やみんなに、僕しだいってことは」

そう言いながら無意識にイメージしていた。

この時三人のイメージが一緒になり目の前が、真っ白に包まれた

「なに!?」

「キャッ!」

「うわっー!」

そう言うとそれぞれ三人は、ルノーの中、ドイツの弐号機に、第三新東京市の電話ボックスの前にいた

そして、三人とも大声でこう言った「「「戻ってきてる!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ついに始まる、逆行物語!
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