碇シンジは、今の状況が理解できずに立ち尽くしていた。
時間が戻ることなど通常ではあり得ない。
シンジ「(こんなことは絶対にない!これは罪なんだ!
人類を滅ぼした!
......助けてよ、母さん......)」
でも、この少年の心のなかには少しの希望があった。
本当は戻ってきていて
もう一度チャンスを貰えたのかもしれない、と。
そう思い、近くの電話ボックスに入り、電話に手をかけた
電話「現在、特別非常事態宣言発令中のため、全ての回線は
不通となっております。」
この電話の声を聞き確信した、戻ってきていると。
前世ではもってはいなかった、ミサトさんから最後の戦いの時に貰ったペンダントを首につけていた。
シンジ「これはミサトさんの形見、ミサトさんも戻ってきて
いるかわからない。大切にしよう。」
シンジには、赤い海の時にはこれが罪の象徴の十字架を表しているよう見えて身に付けてはいなかった
そうして、首からかかっているそれを握りしめた。
それと同時に碇シンジ自身は
とても危険なところにいることを再確認もした。
シンジ「確かミサトさんが、待ち合わせに遅刻して......」
そう前世の記憶を思い出していると、自分の真横をミサイルが通過していった
シンジ「うわっ!」
そして法定速度無視の青色の車が目の前にまわりこんだ。
ミサト「ごーめんっ、お待たせっ!」
場所は変わり第一発令所
国連軍の幹部たちは、第1発令所の巨大主モニターを食い入るようにして見ていた。
「目標は、依然健在。現在も、第3新東京市に向かい侵攻中」
「航空隊の戦力では、足止めできません!」
オペレーターが悲観的な状況を報告する。
「総力戦だ。後方第4師団を全て投入しろ!」
「出し惜しみをするな!なんとしてでも目標をつぶせ!」
幹部たちは身を乗り出し、拳を握り締めて指示を飛ばす。
国連軍は、巨人に対して地上からも砲撃の雨を浴びせる。戦闘機が大型の爆弾を投下し、巨人の至近距離で炸裂する。それでも巨人は無傷のまま立っていた。
「何故だ!直撃のハズだ!」
幹部の一人が机を叩く。大量のタバコの吸殻が乗った灰皿が音を立てて揺れる。
「戦車大隊は壊滅。誘導兵器も砲爆撃もまるで効果なしか……」
幹部の一人が腕を組んで奥歯を噛み締める。
「駄目だ!この程度の火力では埒があかん!」
机を叩いた幹部が、もう一度机に拳を振り下ろす。
「やはりA.T.フィールドか」
特務機関NERV副司令官・冬月コウゾウは司令席の傍らで主モニターに映る巨人を見てつぶやく。
「ああ。使徒に対し通常兵器では役に立たんよ、前世同様にな」
特務機関NERV最高司令官・碇ゲンドウは、司令席に肘をついて顔の前で手を組みながら、狼狽する幹部たちを静観していた。
その時、国連軍の幹部の下へ緊急用の電話が入る。
「分かりました。予定通り、発動いたします」
幹部が背筋を正して電話を受けた。
その頃ミサトは
ミサトは前世の経験を生かし、今回はN2地雷の被害の少ないルートで行き、考え事をする余裕さえあった。
ミサト「(まさか、シンちゃんまでは戻ってきてないか....
これはもしかしたら、チャンスかもしれないわね
サードインパクトも防いでシンちゃん達をできるだ
け幸せにして......)」
と考え事をしつつ、ふとバックミラーを見てシンジを見たとき
見覚えのあるものが目に入った。
ミサト「(あれはッ!!私のペンダント!なぜシンちゃんが?!な
くしたはずじゃ!)」
ミサトは頭で考えるよりも早く行動に移していた。
ミサト「シンジくん!そのペンダントはどうしたの?」
シンジはミサトに質問されるまで、大切に握っていてたが
質問されて慌てて離した。
シンジ「あっ、あー!これですか?これはあの、その......」
シンジ「(どうしよう、ミサトさんは持ってるはずだし何て答え
よう......)」
ミサト「(これは、もしかしたらシンちゃんも!)」
ミサト「いや~、なくしたペンダントそっくりでね~
ついね。言いづらいことなら言わなくても大丈夫よん♪」
とできるだけ動揺に気付かれないように努めた。
シンジ「ありがとう、ございます、話せるときになれば話します」
シンジ「(でも、なんでこのペンダントに気づいたんだろう
大切に握りすぎたかな?次からは、気を付けよう。
そういえば、自己紹介も何もしていないのに、名前を
知ってる、職業上知っていた可能性も......ちょっと気に
しすぎだなぁ)」
そんな湿っぽい雰囲気を変えるためミサトが声を出した
ミサト「自己紹介まだたったわね、私の名前は葛城ミサト
よろしくねシンジくん! 」
シンジ「はい!」
シンジははっきりと返事をした。
第一発令所
国連軍の幹部が結果を心待ちにしていた。
「その後の目標は?」
「あの爆発だ、ケリはついている」
砂嵐の映像を見つめる幹部たち。
「映像、回復します」
オペレーターの報告で主モニターの映像が復活する。
「うおっ?!」
炎の中に浮かび上がる使徒の姿を見て驚く幹部。
「我々の切り札が……」
「本当に……なんてことだ……」
立ち上がった幹部が力無く椅子へ座り込む。
「ばっけものめぇっ!」
幹部の一人が机を叩く。
その頃シンジ達地下行きの貨物列車に乗り込んでいた。
『ゲートが閉まります。ご注意ください』
アナウンスが流れると、自動で重い扉が閉まる。
シンジ&ミサト「「懐かしい...」」
シンジとミサトは顔を見合わせた。
二人とも乾いた声で笑いあった。
シンジ&ミサト「「あははは、あはははは」」
二人の間に気まずい時間が流れる。
貨物列車の作動準備が終わり発車のベルが鳴る。
久しぶりの投稿
ここまででご勘弁を笑
次回は使徒戦終了時までいきたいと思います