どうぞ
「それじゃあ、いくぞ?」
「ええ」
レティシアは再びペストの脇下から手を伸ばし、胸へと向かわせる。
はじめは、ゆっくりと胸全体を円を描くようにして触っていき、決して揉むことはしない。
あまりにも優しい手つきに思わずビクッと身体を震わせるペスト。
胸全体を優しく触っているレティシアの手は、次第に触る面積を狭めていきゆっくりと、しかし確実に胸の中央へと移動していく。
「……っ、……ん……」
「……」
ペストの甘い声がわずかに漏れる。
レティシアは人差し指の腹でゆっくりと、先端部分の回りをなぞっていく。しかし、それに触れることは決してしない。
「……んっ……レティシア?これ、全然揉んでないんだけど、大丈b……きゃあ!」
ペストが何かを言おうとしているときに、さっきまで焦らすよう全く触られなかった先端部分が突然摘ままれる。
「なっ、……んっ……ち、ちょっと、レティ、シア」
「ん?どうした?」
レティシアはそう聞き返しながらも、ペストの桜色をした先端部分を人差し指と親指で弄り続ける。
「んっ、はっ、い、いや、どうしたじゃなくて、な、んで乳首、摘まむのよっ」
「お前が私のやり方でやってくれと言ったのだろ?」
「そ、そうだけど、んっ、そうじゃなくて、あっ、大前提として、胸を揉まないと、意味、ないでしょっ」
「ふむ。それもそうだな」
コリコリコリコリ
そういいながらも、レティシアは手を休めることなく、むしろ速度を速めていく。
「ちょっとっ!なんで止めないのよっ、て、いうか、はやっ、あっ、んっ」
「いや、ペストの反応を見るのが楽しくなってきた」
「っ!こ、このっ、いい加減に、しろっ!」
「ごぼっ!」
バシャッとレティシアの顔めがけて思いっきりお湯をかけ、その隙にレティシアの手から逃れるペスト。
「……なんのつもりよ」
「すまんすまん。ペストの甘い声なんて滅多に聞けるものでもなかったからな、つい楽しくなってしまった」
ペストは胸を守るように自分の身体を抱きながら、レティシアにジト目を向ける。
「反省してないわね」
「お前がやれと言ったんじゃないか」
「誰も乳首コリコリしろなんて言ってないわよ!」
ウガーと怒りをあらわにするペスト。
「だが、あんな声を漏らしてしまうくらいには気持ち良かったのだろ?」
「ん、ま、まぁ多少は気持ち良かったけど、……って違う!ただ気持ち良ければいいってものじゃないでしょっ。大・前・提として揉まなきゃダメでしょうが!」
「そういえばそうだったな」
「いや、貴女確信犯でしょ」
「そんなことはない。決して、先程からかわれた仕返しをしてやろうとか、ついでに今日の喧嘩の罰も与えようとかそんなことは少しも考えていなかったよ」
「全部言いやがったよコイツ。ていうか、罰なら風呂掃除っていうしんどい罰を受けたじゃない!」
「まぁまぁ、良いじゃないか」
「良くないわよっ!」
バシャバシャとレティシアに掴みかかろうとするペストだが、レティシアはそれをうまく避けながら、その流れでペストを小脇に抱える。
「そろそろ出るとしよう。あまり長く浸かっていると逆上せてしまうからな」
レティシアはペストを小脇に抱えたまま、湯船から出ると脱衣所の方へ向かう。
「ちょっ、話はまだ終わってないわよ!ていうか、降ろしなさいよ!降ろせー!」
レティシアはジタバタするペストを抱えながら脱衣所の扉を開け、長椅子の上にペストを降ろす。
「……くっ、屈辱ね。あんな子供みたいな運ばれ方するのは長い人生の中でも2回目よ」
プクーと頬を膨らましながら、機嫌悪そうにそっぽを向くペスト。
ちなみに1度目は、アンダーウッドで飛鳥にボロ勝ちしていた際に十六夜に水をぶっかけられ、ジン、飛鳥と共に十六夜に担がれながら風呂場まで運ばれたときである。
「まぁ、落ち着けペスト。ほら、早く身体を拭かないと風邪を引いてしまうぞ」
そう言いながら、レティシアはペストの頭にバスタオルを被せる。
「いったい誰のせいだと……、はぁもういいわ」
観念したようにペストは立ちあがり、バスタオルで頭や身体を拭いていく。
レティシアにもペストが観念したように見えた。しかし、このくらいで観念するならノーネームの問題児4号などとは呼ばれたりしないだろう。
「それに、レティシアのオナニーの仕方もわかったしね」
「……は?」
ペストはパジャマを着ながらそんなことを言い出す。
「だってそうでしょ?私は貴女がいつも自分にしているようにしてと言ったのよ。そして、貴女は私にアレをした。つまり貴女はオナニーするときはいつも、自分の乳首をコリコリしてるってことになるわ」
「な、なっ」
「それに、あのスピードのコリコリは一朝一夕では身に付かないわ。ほら、アレ?これ本当に難しいわね。あ、やばっ、指つりそう」
ペストはパジャマに着替え終わりバスタオルを首から下げ、人差し指と親指でコリコリの仕草をしてみるが思ったように指が動かず、悪戦苦闘する。
「とにかく、貴女のコリコリには何百年という歴史が感じられたわ。さすがレティシアね」
ペストは勝ち誇ったようにドヤ顔を決める。
「ぐっ」
レティシアはそんな表情のペストを見て、まだまだ彼女を甘く見ていたようだと認識を改めるのであった。
レティシアの歴史を感じさせる高速コリコリでしたw
では次回もお楽しみに。
感想お待ちしております。