新章開幕
黒ウサギとレティシアです。
前章のレティシアとは全く関係ありません。
それではどうぞ
第1話
「「「じゃあこれからよろしく、メイドさん」」」
ルイオスとの戦いを終え、レティシアを無事奪還することに成功したノーネーム。
なにやら問題児たちがメイドだとか言い出したが、とりあえずは一件落着。
レティシアが目を覚ました日の夜、黒ウサギはレティシアのために用意された部屋へ訪ねていた。
「ふぅ~~。ようやく、一息つけますね。それにしてもあの問題児様方は。レティシア様、メイドなんてする必要ないのですよ?」
「いや、主たちがいなかったら私はここにはいなかった。それで少しでも恩を返せるのなら、喜んでやるさ」
「主!?もうそんな呼び方を強要されたのですか!?」
「私が勝手に呼んだだけだ。メイドなら、こんな感じだろう」
「あぁ~、箱庭の騎士ともあろう御方が、よもやメイドなどとは」
ウサ耳をヘナヘナと萎れさせる黒ウサギ。
「それはさておき、……本当に戻ってこられたのですね」
突然真剣モードに入る黒ウサギ。
「ふむ。あの3人には、感謝してもしきれん。勿論ジンや黒ウサギ、お前にもな」
「いえ、私は何も。本当、十六夜さん達のお陰です」
「お前にも苦労をかけたよ。……この3年間、よくコミュニティを守ってくれた。たった1人であの人数の世話をするのは本当に大変だっただろう」
「……いえ、確かに大変ではありましたが、白夜叉様に割のいい審判のお仕事を任せてもらえたりしていたので何とかなりました」
「……そうか、いや、改めてお前には謝罪と礼を言わせてもらう」
そう言うと、今まで布団の中で上体だけ起こしていたレティシアが布団から出て、ベッドの上で正座になる。
「レ、レティシア様?」
「……この3年間、多大な苦労をかけた。申し訳なかった。コミュニティを守ってくれて、私を再びここへ戻してくれて、ありがとう」
レティシアはゆっくりと頭を下げる。
「そ、そんな!頭をお上げくださいレティシア様!」
黒ウサギの言葉に頭を上げるレティシア。
「メイド業は明日からだか、今だけは特別に、お前だけのメイドになってやろう」
「いやいや、そんなことやらせるわけには」
「遠慮するな。ほら、何でも命令するといい。」
大先輩であるレティシアにそんなことさせられるはずのない黒ウサギはいえいえと首を横に振り続ける。
「むぅ。そうだな。では、苦労をかけた黒ウサギには少しでも疲労を回復してもらうために、マッサージをしてやろう」
「えぇ!?マッサージですか?」
「ああ。いろいろと凝ってるだろ。……とくに、肩なんかは凝ってそうだ、この、余計なもののせいでなっ」
ムギュっとレティシアは両手で黒ウサギの豊満な胸を鷲掴みする。
「キャッ、ちょっ、レティシア様、何を」
「ふむ。些か、育ちすぎじゃないか?この脂肪は」
レティシアは何かを確かめるようにムギュ、ムギュと黒ウサギの胸を揉む。
「ちょっ、ちょっと、ていうか脂肪って言わないでください!」
「……意外と気持ち良いな」
「何をあの駄神様のようなことを言ってるのですか!」
パシーン!と、どこから出したのかわからないハリセンでレティシアの頭を叩く黒ウサギ。
例え相手が駄神だろうが大先輩だろうが、ツッコむときはツッコむのが黒ウサギなのである。
「まぁ、冗談はさておき、ベッドに横になれ黒ウサギ」
レティシアはサスサスと叩かれた頭を撫でながら立ちあがり、ベッドから降りる。
「ほ、本当にレティシア様がマッサージをするのですか?」
「何だ、私じゃ不満か?」
「いえいえ、滅相もごさいませんっ」
ピョンっとベッドにダイブする黒ウサギ。
うつ伏せに寝ると、パジャマから出た尻尾がピョコピョコと動いている。
レティシアは黒ウサギの腰の辺りに跨がり、指をポキポキと鳴らす。
「ふふふ。私のテクニックで貴様を快楽へと導いてやろう」
「レティシア様?普通のマッサージですよね?凝りとかを癒すマッサージですよね?あの、その指の動きはやめてもらえます?ちょっ、変なことしませんよね!?」
口角を上げ、指をウネウネと動かすレティシアに何やら不穏な雰囲気を察する黒ウサギ。
「では、始めるとしようか」
「普通にお願いしますね。普通のマッサージをお願いしますね」
これからマッサージをするというのに身体中に力が入りまくっている黒ウサギに対し、からかい過ぎたかと軽く笑い、肩から普通にマッサージを始めるレティシアだった。
ちょっと短めでしたね。
今回の章も楽しんで読んで頂けたら幸いです。
あと、感想ください。わりと切実に。モチベーションが……、感想の数でモチベーションがかなり変わるんです。なんでもいいんです。一言でいいんです。お願いします。