3話か4話ほどで終わらせるつもりです。
では、どうぞ
耀の弱点が胸だとわかり、威光のギフトを使って耀をイカせ、その仕返しとして軽く電気を流されながらイカされた飛鳥。その後、一緒にお風呂に入り互いに好きだと確認し、2人以外誰もいない風呂場で耀と飛鳥は大人の階段を上った。
その日を最後にたった3日だけだったが、飛鳥に見られながら耀がオナニーをするというよくわからない関係が終わり、2人は晴れて恋人になった。
(恋人になった、のよね?)
あの日から1週間が経った。
あの後のお風呂場では、互いに愛し合い、互いの身体を求めあって何度も何度もイカせたし、イカされた。
しかし、次の日から今日までの1週間。1回もシテないどころか、キスも、ましてや手も繋いでいない。コミュニティの皆がいる前では以前と同じ様に普通に話してくれるのだが、何故か2人きりになろうとしない。必ず黒ウサギやら十六夜やらリリやら、誰かいるのだ。
そう。あれ以来、耀がよそよそしいのである。
1週間何もない飛鳥は悶々とすると同時に不安になっていた。
(やっぱり春日部さん、あの時は勢いであんなことをしてしまって、後悔してるんじゃないかしら)
飛鳥は自室のベッドに寝転がりながら、物思いにふける。
すると、突然ドアがノックされる。
(春日部さん!)
飛鳥はノックの主が耀だと思い、返事もせずベッドから起き上がりドアを開ける。
「わっ!ビックリしましたよ飛鳥さん。返事もなしにそんな勢い良くドアを開けないでくださいな」
しかし、そこにいたのは想い人ではなく、ウサ耳を生やした箱庭の貴族(爆)であった。
「ちょっとお待ちを!(爆)って何ですか!?黒ウサギは爆発するのですか!?」
「地の文を読まないで黒ウサギ」
地の文を読んだ黒ウサギはウサ耳をピンっと伸ばし、猛抗議する。
「それで?何か用かしら?」
「あ、いえ、用というか何といいますか、少しお話しても宜しいでしょうか?」
「……話?私に?」
「YES。飛鳥さんと少しお話したいのですよ。耀さんについて」
飛鳥は最後のひと言にピクリと肩を動かす。
「……春日部さん?春日部さんがどうかしたの?」
「……とりあえず、中に入っても宜しいでしょうか?」
あくまでも冷静に言葉を返す飛鳥。当然、耀との関係は誰にも言っていない。変に意識すれば不自然だろう。
「まぁいいわ。ベッドにでも腰かけて」
「はい。ありがとうございます」
黒ウサギは部屋に入ると飛鳥に言われた通りベッドに腰かける。
飛鳥もドアを閉めた後、黒ウサギの隣に腰かける。
「で、春日部さんに何かあったの?」
「……飛鳥さん。耀さんと何かありましたか?」
「……」
驚いた。確かに今の耀は飛鳥に対してよそよそしい部分がある。しかし、あくまでもそれは皆がいないときの話である。皆がいるときは普通なのだ。だが、気付かなかっただけで、その普通の会話もやはりどこかおかしかったのだろう。黒ウサギが飛鳥に聞きに来たのが良い証拠である。
「……春日部さんには何か聞いたの?」
「いえ、それはまだ。どちらかというと、飛鳥さんに対する耀さんの様子がおかしかったので、飛鳥さんが何か知ってるのかなと思い、聞きに来ました」
「貴女、実はいろいろと良く見てるのね」
「……何があったのですか?」
黒ウサギは真剣な眼差しで飛鳥に問う。
「大した事じゃないわ。決して喧嘩とかそういうことじゃない。……ただ少しすれ違いというか、春日部さんの考えてることがわからないというか」
飛鳥は何とか言葉を濁しながら現状を説明する。
「ふむ。つまり、ちょっとした話し合いをした日以来、何やら耀さんの様子がよそよそしくなったと」
「ええ。私は春日部さんの思っていることが聞けて嬉しかったし、春日部さんとより近づけたと思ってた。でも、最近の春日部さんを見てると、春日部さんはそのことを後悔してるんじゃないかって。もしかしたら、勢いっていうかその場の流れで言ってしまっただけなんじゃないかって思えて」
「うーん。正直なところ、それは耀さん本人にしかわからないことですし。耀さんに直接聞いてみては?」
「で、でも」
「何なら、黒ウサギが聞いてきましょうか?」
「そ、それはダメ!」
つい大きな声が出てしまう飛鳥。
「それなら、やはりご自分で聞きに行くべきですよ」
「……そうよね。うん。直接春日部さんに聞いてみるわ。このままモヤモヤしっぱなしっていうのも性に合わないし」
「では!今から行くのですよ!」
「は!?今から!?」
「YES!今できることをしない人は、明日になってもやらないのですよ!」
黒ウサギはそう言いながら、飛鳥の背中を押す。
「わかった!わかったわよ!わかったから、背中を押すのはやめなさい!」
飛鳥は黒ウサギを部屋に残して、耀の部屋へと向かった。
10分後
「ただいま」
「およよ?随分と早いですね?ちゃんとお話できたのですか?」
黒ウサギはベッドに腰かけたまま部屋に帰ってきた飛鳥に問う。
「……明日、春日部さんと2人で出掛けることになったわ。そこでちゃんと話をするわ」
「……ふふっ、飛鳥さん。案外ヘタレなのですね」
「なっ、うるさいわよ!」
黒ウサギはピョンとベッドから立ち上がると飛鳥の方へ歩み寄る。
「まぁでも、ギリギリ及第点ってとこなのですよ」
黒ウサギはそんなことを言いながら飛鳥の頭を撫でる。
「っ!何でそんなに上からなのよ!この駄ウサギ!!」
飛鳥はウガーと黒ウサギに掴みかかるが黒ウサギはうまく避けながら飛鳥の部屋を出ていくのであった。
「……何だったのよ、まったく」
後日談が始まりました。
前書きで言った通り3、4話で終わらせるつもりです。
そして、初の黒ウサギ登場。ただ、残念ながらアフターストーリーではこの話だけの登場です。
次回、デート編
お楽しみに。
では、感想お待ちしております。