※この作品はR-18です。

ダラダラしているが、時にやる気になる悪魔   作:現代のイッセー

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やべぇ。すぎたああああああっ!
予定時間2時間もすぎてしまった。約束を果たせなかった・・・。
申し訳ないです。

では、スタート!


第52話

やっほー、トレインだ。

 

 

聖との決闘(?)から翌日。今日は美由希となのはが家に泊まりに来る日だ。美由希と別れてから俺は用事を済まし、マンションにつきフェイトを抱いてもふもふしてるとケータイがなった。美由希からメールがきて、明日聞きたいことあるからなのはと一緒に行ってもいいかな?という内容だった。

俺はもちろんオーケーと返信して、あとは他愛ないことを話して終了。

それから特になにもなくその日は終了した。

 

 

翌日お昼すぎに荷物と翠屋のシュークリームとケーキを持ってきたなのは達が来た。

なのはたちは俺とフェイトの愛の巣に入り、リビングに足を向けた。美由希は物珍しそうにキョロキョロと周りを見回たしながらソファに座る。

 

 

「トレインって金持ちだったんだ・・・」

 

 

「いや、そこまででもねーさ」

 

 

未だにキョロキョロしている美由希を横目になのははショートケーキを、フェイトはシュークリームをモグモグと幸せそうに食している。

俺も好物のひとつであるチーズケーキをフォークで一口サイズに切り口に放り込む。うまうま。さすが翠屋のチーズケーキ。そこらへんのケーキとは格が違うな。

 

 

「んで、美由希。お前俺に聞きたいことがあるんじゃないか?」

 

 

「・・・うん。率直に聞くよ。トレインって・・・何者なの?」

 

 

ほんとに率直だな。俺が昨日使ってた炎のことから聞いてくると思ってたんだけど、昨日の夜美由希なりに色々考えたんだろうな。

あれこれ俺が説明する前に俺の正体を見せたほうが早いよな。それにそうなるとフェイトはまあいいとしてもなのはのことは話すべきなのか。この話題は先日話し合ったわけだが、結局話すという結論に至った。

 

 

俺としては美由希の状況を見てなのはのことを話すか話さないか決めたかったのだが、なのはが自分のことも話したいと言って聞かなかったのだ。「なんでだよ」となのはに理由を聞いたら「お願い」と言って理由は教えてくれなかった。彼女なりに色々覚悟を決めているようなので、俺はもうなにも聞くことはしなかった。

 

 

もし悪い方向に行くのであれば俺がなんとかして最悪の状況にならないようにしなければならない。もしくは俺が責任を負おう。

というか、俺は頭を使うのはどちらかというと苦手で脳筋タイプなんだけどな。そういうのはプレシアとかに任せたいんだ。いないやつを言ってもしかたないんだけど。

 

 

「俺の正体は、悪魔。んで、証拠はこれだ」

 

 

俺は背中から悪魔の翼を出した。もちろんフェイトとなのはも出した。美由希はまず最初に翼を出した俺を見て驚いていたけど、まさか妹みたいに可愛がっていたフェイトと本当の妹であるなのはまで悪魔だという事実をつきつけられて、もはやどう反応すればいいのかわからないみたいだ。

まあ、知り合いが悪魔でさらに妹まで悪魔っていうのは頭が混乱するだろうな。これでパニクらない奴って果たしているのだろうか。・・・一瞬某アニメの主人公勢が何人か浮かんだけどパスで。

 

 

俺は頭がパニックになってる美由希を落ち着かせてから俺たちのことをゆっくりとすべて話した。わかりやすくちゃんと俺のことをわかってもらえるように。

 

 

「―――――というわけだ。理解はできたか?」

 

 

「え、あ、うん。その話ってうそ、じゃないんだよね?」

 

 

「嘘じゃない。この世界には天使、堕天使、悪魔はいないと絶対をつけることはできないが、いままで会ったことねぇ。おそらくいないはずだ。とか言っても実際に会ってない美由希にはわからんよな・・・」

 

 

「いや、別に疑ってるわけじゃないんだよ?ただそんなこと言われるとは思わなかったから信じられなくて・・・」

 

 

「そうか。そうだよな。・・・お前さ、悪魔である俺たちが怖くないのか?」

 

 

問題はここなんだよな。ここで拒絶するような素振りをするなら美由希から俺たちが話したこと、さらに昨日の夜の出来事はすべて消去させてもらう。そして、彼女にはある程度距離を置こう。眷属の件もなし。桃子も眷属にしたいが、そこはまた別件だ。

 

 

なのはも俯いて美由希の答えを待っている。さっきは美由希の隣に座っていたがいまはフェイトの隣に座って抱きしめてもらっている。よく見れば肩も震わせていた。

 

 

「恐怖とかそういうのは感じない、かな。いままでトレインたちと一緒に何年も無事に過ごしてきたから悪魔が正体だーって言われても怖くないよ」

 

 

あはは、と美由希は笑う。それを聞いたなのはは俯かせていた顔を上げて美由希の顔を見た。

 

 

「ほんとに、怖く、ないの?」

 

 

「うん。トレインのことは嫌いになっても私はどんなことがあってもなのはとフェイトちゃんは恐れたり嫌いになったりしないから!」

 

 

だから安心して!と彼女らしい明るくなれる笑顔をなのはに向けた。いつもと変わらない笑顔を見たなのはは安心したのかポロッと一筋の涙を流した。

 

 

「あ、ちょ、なのは大丈夫!?」

 

 

「なーかしたーなーかしたー」

 

 

「せーんせーにいってやろー」

 

 

どんなに覚悟したって小学生のなのはは家族が自分に怯えられる姿は想像しただけでもツライだろう。もし現実だったら一生癒えないかもしれない心の傷がつく可能性があった。その現実は回避したようでよかったよかった。プレシアに相談したらもっとうまくいってたか?まあいいや。結果よけりゃすべてよしだ。

 

 

なのはの涙に動揺を隠せない美由希に対して俺は茶化した。そしたらまさかのフェイトも乗ってきた。お前そんなキャラだっけ?

涙がポロポロ出てくるなのはに美由希はただオロオロするだけ。なのはを介抱するのはフェイト。俺はずずずっとお茶を一服。こういうのはフェイトに任せるのが一番だ。

 

 

―――――――

 

―――――

 

―――

 

 

 

「うーんと、私的にトレインの正体も重要なことだったんだけどそれ以上に気になったのはあの炎なんだよね。あれも《神器》ってやつなの?」

 

 

「さっきも言ったけど《神器》は人間か元人間にしかねーって。俺は《神器》じゃなくて元々備わってたの」

 

 

「そーなんだ。ねえねえ、《神器》って私にもあるの!?」

 

 

「いまんとこなにも感じねーな」

 

 

「そ、そんな・・・」

 

 

《神器》がないと知った美由希はがっくりと肩を落とした。実際俺のいた世界とここの世界は全然違うからもしあっちにいったら美由希にも存在するかもな。つか、なのはもあるのか?もしあるならなんだろう?世界最強の兵器とかを作る機体が《神器》になったらどうしよう。もしあったら俺にも専用機を作ってくれるといいなぁ・・・。憧れるよね専用機。

 

 

フェイトはあったんだけど俺の前では一度も使ってくれなかった。「お前の《神器》ってなんだ?」と聞いても「いつかそのときが来たら使いますよ」というだけ。使いたくないならいいんだけどさ、と渋々諦めたのだ。でも、お前は将来たわわに実る果実が2つほどあるのに、フェイトが渋るほどの《神器》か。天は二物、いや三物を与えたわけか。

でもいまはフェイトから《神器》を感じないんだが。どういうことなんだ?あっちに行ったらわかるかな。

 

 

「話を戻させてもらうがお前さ、結局俺たちとはこれからどうするんだ?」

 

 

「もちろんこれまでと同じように接しろっていうならそうするよ。でもトレインが、みんながもうこれ以上関わるなっていうなら私は・・・」

 

 

今度は美由希が悲痛そうな顔をして俯いてしまった。これは選択させるか。こういうのは無理やりなってもらうもんじゃないしな。

 

 

「お前が取る選択は2つだ。1つは俺の眷属になること。さっき言ったようにメリットは今まで以上に強くなったり寿命が伸びたり色々あるがデメリットは二度と人間には戻れないし、人間の友達は先に逝ってしまう。もう1つは、いままでの日常に戻ること。さあどっちだ?」

 

 

美由希は目を瞑り、ふぅ、と息を吐いた。彼女の中でどうしようか悩んでるんだろう。別にいま考えろと言ってるわけじゃねーんだけどな。明日でもいいわけなんだけど。そんなことを考えていると美由希は目を開けて答えた。

 

 

「前者を取る」

 

 

「ほんとにいいんだな?別に明日でもいいんだぞ?」

 

 

「うん。だってなのはのこと心配だし放っておいたら無茶しそうだから。そこはやっぱり、ね。あとは・・・ごめん聞かないで」

 

 

「あ?ああ、わかった。後悔はしないんだな?」

 

 

「後悔なんてしないよ。私が決めたことだからね」

 

 

真剣な表情で言う美由希に俺は無言で席を立った。いきなり立ち上がった俺を見て美由希は納得してくれなかったのかと心配になってなにか言ってるが無視して自分の部屋に向かった。そして、駒を仕舞っている箱を取り出して《騎士》を取り出した。

部屋に戻ってみるとなにやら泣きそうな顔をしている美由希がいた。

 

 

「美由希なに泣きそうにしてんの?」

 

 

「私が覚悟して言ったのにいきなり立ち上がってさ、なにがダメだったのって聞いてるのに無視してどっかいっちゃったんだからこうなるのもしかたないじゃん!」

 

 

「なにも言わずどこかへ行ったご主人様が悪いです。もう少し女心を勉強したほうがいいのではないでしょうか」

 

 

「にゃはは・・・」

 

 

なにがあったのか聞いてみると美由希がいまにも掴みかかってきそうな勢いで俺に言ってきた。フェイトも俺にジト目をしながら美由希をフォローし、なのはは俺たちのやり取りをみて苦笑い。おいなのは、お前も俺が悪いって思うのかよ。ここには敵しかいないのか。俺のガ○ダリ○ム合金よりも硬い心にヒビがはいっちまうよ・・・。

 

 

「そんなことよりもだ、これをお前にやるよ」

 

 

俺は手の中にあった《騎士》が美由希の中に吸い込まれるように入っていった。駒が私の中に入った?と今日何度目かわからない驚きを見せている。

 

 

「体の調子はどうだ?」

 

 

「なんか体の奥から力が溢れ出てくる感じがする」

 

 

「なのはのときもそうだったけど、不思議な駒なの」

 

 

「私も細かなことはわかりませんね。よくこんなものを作ったと技術者のみなさんを尊敬しますよ」

 

 

実際俺もそう思う。いくら純血悪魔が少なくなったからって人間から悪魔に変えようという発想がまず凄い。つか、それを実現させる技術も相当だよな。

 

 

「不調とかないならいいや。最初は人間の時と勝手が違うことに戸惑うと思うが我慢してくれ。暮らしていくうちに慣れてくはずだ」

 

 

「なのは、そんなに違うの?」

 

 

「うん、結構違うの。暗闇でも普通に見えるようになったし何より大変なのは聴力かな。結構離れてるのにはっきり声が聞こえちゃうし、朝も弱かったのにさらに酷くなったから最悪だったなぁ・・・」

 

 

なのはは悪魔成り立てのときを思い出しているんだろう。俺は前世が人間でいまは悪魔でいかに人間がよかったかとわかるもんだ。まあ悪魔のほうが全体的なスペックは高いからいいんだけどさ。寿命も長いから時間かけて色々できるしね。

 

 

なのはの話を聞いてそんなになのかと微妙な顔をしていた。まだ悪魔に成り立てだからまだよくわからないだろうし、これからわかっていくことだ。焦らなくていいさ。

 

 

とりあえず、これで《騎士》はコンプリート。次の眷属候補は桃子、那美、はやて、すずか、アリサか。すずかも眷属は確定かな。アリサはなんか俺と同じ炎を使いそうだけど実際どうなんだろう。桃子、那美は・・・時期をみて、問題ははやてか。

 

 

あいつなにか呪的なもの抱えてたな。一度殺して《悪魔の駒》で治せるか?これで治らなかったら意味ないしな。

はやてに幻想殺しを発動させたらどうだろうか。うまくいくかわかんねーな。一応呪いも異能の力だから消し去るだろうが。考えてもしかたねーか。今度会ったときに色々試してみよう。




やっと美由希を眷属化ができたぁ。
少々強引に進ませてもらいました。こうでもしないと先に進まないと感じたので。

一応トレインの《悪魔の駒》の眷属たちをおさらい。

王:トレイン

女王:プレシア

僧侶:黒歌、????

戦車:????、????

騎士:フェイト、美由希

兵士:なのは、忍、????×6

といった感じでございます。
正直これから先、どんな展開になってしまうのか作者自信も謎です。ですが、がんばりますのでこれからもよろしくお願いします。

そして、誤字脱字、感想ありましたらよろしくお願いします。
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